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orange(オレンジ) 1巻

  • 高野 苺
  • 発売日 : 2012/07/25
  • 出版社/メーカー : 集英社

救うよ 翔は 私が救う

高2の春。菜穂の元に1通の手紙が届きます。差出人は…10年後の自分。そこに書いてあるのは、これから菜穂に起こる出来事と、そのときに取ってほしい行動。そしてそれは次々と現実になり…。(背表紙解説)

最近オススメのマンガなに?と聞かれた時、よく挙げているのがこの作品。この淡く切ない世界観に高野先生の繊細な画がぴったりなんです。
何より好きなのは、自分が何度生まれ変わったとしてもこんな高校生活は絶対に送れん…!と思うほど透明感に溢れた青春が描かれているところ。なぜかくも爽やかに生きられるのか…と震えるほどに、爽やか。悩む姿まで、正しく爽やか。そして、登場人物がもれなく優しくて控えめで一生懸命。これを読むと、いろいろ懺悔したくなりますw

舞台は長野県、松本市。
ある日、菜穂に1通の手紙が届きます。差出人は自分。



菜穂は朝礼中に手紙を開いてみます。そこには、“私は10年後の未来から手紙を書いています。”とまるでイタズラみたいな内容が。そして、“東京から転校生がやってくる。名前は「成瀬 翔」”と記されていました。その時、教室に1人の生徒が入ってきます。
先生が言います。『今日からこのクラスに転校生が入る事になった。成瀬翔君だ』。手紙の内容そのまんま。本当なのかも…と戸惑う菜穂ですが、ただの偶然だと思い直します。

放課後も、手紙の通りの事が起こります。
“・翔に一緒に帰ろうと誘っても自分は断る。
◎この日だけは翔を誘わないでほしい。絶対に。”

これが手紙のメッセージ。一緒に帰ろうとクラスメイトが誘うと、断る翔。でも、もう一度誘うと結局翔も了承して、みんなで帰ることになります。

誘わないでというメッセージは果たされず、どうなるのか。。そこでは何も変わった事は起きませんでしたが、翌日から2週間翔は学校に来なかった  
この時の選択が何を引き起こしたのかは、後で明らかになります。 その後も、手紙は続いています。
その日の出来事と日記の内容は完全に一致。書かれた字も一緒。これは “本当” なんだと思う菜穂。

そんな中、球技大会の日に翔が2週間ぶりに登校してきます。その日の菜穂の手紙は。



手紙の通り、代打を頼まれる菜穂。試合は、2アウト満塁。勝てば優勝という場面。
サイズの合わない靴のせいで靴擦れしていた菜穂は代打を断ります。それを聞いた友人のアズが代打を引き受けるんですが…手紙には“代わりにアズが出て三振して負けた”とあった。ここで菜穂が葛藤するんです。

断っていいの?

と。そして、きっと後悔したのは友達に責任を負わせて 自分にもできた事をやらなかったからだと気づきます。ここからのくだりが、好きです。

足なんて何も問題じゃない
痛みはいつか消える
でも後悔は消えない 10年後も


“今” の私はこの後悔を 10年後まで残したくない
と思った菜穂は代打を引き受け、打席に。そして、打った打球は遠く伸びてホームラン。
これが、菜穂が変わりはじめるきっかけになります。

もうひとつの気になる記述は…“この日、私は翔を好きになる。”です。こんな事書いてあったら、朝から化粧に1時間は費やせるw

試合の後、靴擦れの手当をしながら翔が菜穂に言います。『ちゃんと言いなよ。サイズ間違えてたって』『我慢ばっかしてたら自分が損するよ』。その言葉に、私が我慢したらそれで済むと答える菜穂。

『見てるよ俺は 気になる』



菜穂がいつも周りに気を遣って我慢していることに、気がついていた翔。その『見てる』が嬉しくて、そんな翔を好きになる菜穂。そして菜穂も、翔を見ている、と約束する。。なんだこの青春100%のやりとり!!この控えめで繊細なやりとりがたまらない!

この後も、菜穂が手紙を読んで “頑張る→くじける→でも頑張る” の展開が。

サッカー部に仮入部した翔に菜穂がお弁当を作るという、書いてるだけで青春の匂いに鼻血が出そうな出来事があるわけですよ。手紙にも、作って渡して欲しいと書かれている。
ところが、菜穂は頑張って作ったのに緊張しちゃって渡せない。その間に翔はパン買いに行っちゃうという、あらら…な展開に。そのまま放課後になり、お弁当なんて作らなければ あんな手紙なんてなければと変われない自分に自己嫌悪する菜穂。

その日の帰り道、須和のナイスアシストにより、翔と二人で帰る事になった菜穂は、衝撃の事実を知る事になります。

『母さんが死んだ 始業式の日自殺した』



それを聞いた菜穂は、始業式の日翔を誘わないで、と書かれていた手紙を思い出し、その通りにしなかった自分を悔やみます。そして、叶えなきゃ 自分の願いを と決意する。

『翔!お弁当!作ったの』



お昼に渡せなかったお弁当を差し出す菜穂。受け取った翔が、めちゃくちゃ嬉しそうに笑うんです。『俺ほんとは期待してた』『ありがとう!菜穂』と言いながら、菜穂に満面の笑顔を向ける。
もうね、キラースマイルです。誰かにお弁当作るなんて人生で一度もしたことのない私ですが、こんな笑顔を見れるなら3日くらいは頑張れそうです。多分。

そんな翔に菜穂は。

『毎日翔のお弁当も作って 翔が朝起きられないなら 私が電話して 翔を起こすから!』

嫁かッ!!!w
菜穂、かわいすぎですね。これ、翔は菜穂を好きにならないなんて選択肢あり得ない!こんな事言われて、恋落ちしない男子高生なんていないですよね。

その日、菜穂は手紙で未来の重大な出来事を知ります。

“翔は 17歳の冬、事故で亡くなりました。”

手紙は翔を救うために、未来の菜穂から送られてきたんです。自分が手紙を受け取った意味を理解した菜穂は、決意を新たにします。

そんな中、色恋沙汰が。

『顔が好き』を理由に、翔が3年生の上田先輩と付き合い始めます。この上田先輩が典型的なライバルキャラなんですよ。お高くて感じ悪い人。

でも、翔は上田先輩に告白された時、菜穂に相談してたんです。菜穂に借りた消しゴムの中に 上田先輩と付き合っていいと思う? というメモを挟んで。
未来からの手紙でそれを知っていた菜穂は だめ とだけ書いたメモを翔のくつ箱にしまいます。
でもそのメモを翔が読んだのは、告白にOKした後だった。ほんの少しのズレで、結局翔と上田先輩が付き合う事になり、ショックを隠せない菜穂。
みんなを避けるように帰ろうとする姿を見た須和が、大丈夫?と呼び止めます。

『…おまえ …翔が好きなんだろ?』



須和の言葉に、涙目のまま顔を上げる菜穂。この、明らかに須和は菜穂を好きっていうところが、さらに切ない。。。

ちなみに本人達は知りませんが、現時点での10年後は、菜穂と須和は結婚していて子供も生まれています。あくまでも、今のままの未来だと…ですが。須和にとっては、未来は変わらない方がいいんだろうな。

そのまま、菜穂は翔に朝の電話をしなくなり、お弁当も作らなくなり、関係がギクシャクしていく…。
翔は菜穂に、毎日作るの大変なのに今まで無理言ってごめん、と謝ります。菜穂は、 毎日楽しかったよ 大変なんかじゃなかった 少しも と思うのに、上田先輩に遠慮してそれをなかなか伝えられない。翔から話しかけられても、遠慮して話せない。。。

そんな状態を見かねた須和が、菜穂に言います。

『逃げんなよ 菜穂』
『菜穂が逃げてたら 翔が話できないだろ』


なんですか、このいい人。泣いてもいいですか。今この瞬間、幸せになって欲しい人ナンバーワンに決定。

須和の言葉に背中を押された菜穂は、翔のもとへ走る。そして、翔を呼び止めると。

『翔!あのね!』
『翔は「無理言って」って言ったけどそんな事ない!私はすごく楽しくて幸せだったよ!』




ようやく気持ちを伝えた菜穂。その後、二人は並んで話をするんですが、そこで翔から驚きの発言。『俺ね 上田先輩と別れようかと思って』。わずか、2週間。顔で選んで安易に付き合った結果、初日からなんか違った。ということです。
え???これ大丈夫??スーパー減点発言じゃないですか?
いや、そこはあえて流そう。『それに俺 先輩より気になる人がいるから』『先輩と付き合ってから気づいた』。この2週間は、翔が気付きを得るために必要な時間だったということにしよう。
どうやら、翔も菜穂が好きらしい。というところで1巻終了。

未来からのメッセージを受けて、未来を変えようとする  と聞くと、時空を超えて事故を阻止するSFアクションとか、魔法で過去の自分に手紙を送って未来を変えちゃうファンタジーとか想像しちゃいますが、そういう要素は皆無です。どうやって手紙が届いたのか気になりますが、今のところそこは無視されています(笑)手紙の消印の「東京」は何かの伏線なのかな。

未来がどう変わっていくのか。変えようとしている出来事が重いので、物語の展開も決して軽くはないのですが、それでも、高校生の菜穂が “頑張れば出来る事” を積み上げて、翔を救おうとする前向きな姿に勇気を貰えます。

物語の舞台が松本市というだけで否応なしに「白線流し」を思い出してしまう世代ですが、あのドラマにもこの作品にも共通する透明感はなんでしょう。もはや、松本市マジック!!松本市は、私にとって青春の聖地みたいなものです。読んでいると、薄汚れちまった自分がどんどん浄化されていくような、そんな気持ちになりますw

2巻は11月22日発売です♪

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この記事へのコメント

- コミックボブ(管理人) - 2012年11月08日 10:46:28

さっぴょさん!こんにちは♪
お返事遅くなってごめんなさい!

orange、いいですよね〜♪
読んでいると心が洗われるのは何故だろう…。
須和かっちょいいですしね☆
翔の翳りのある感じも好きだけどw

そして、手紙は来てますよね!
全員がどんな風に運命を変えていくのか、楽しみ☆
11月号の須和は救いの神に見えました。

お友達ウケますww
でも、気持ち分かります!鈍感すぎる。
未来の菜穂には、間違いなく須和から告白したんだろうな。

>別マと<マンガがあってよかった>で我慢しますっw 

嬉しいですっw
単行本買えないのは残念ですが ; _ ;
orangeは別マで読めるからまだ良かった!
別マ以外も何か買っていますか?
このブログにもまた是非〜 *^_^*

- さっぴょ - 2012年11月05日 21:19:03

さっぴょです。
今、アオハの次に好きな漫画なんですよ~☆orange!!
単行本欲しいんですけど、お母さんに絶対二冊もダメって言われます~。絶対!!
別マと<マンガがあってよかった>で我慢しますっw
機会があれば買おうかなーと考えています。

それより、たぶん他のみんなにも手紙来てますね~^^楽しみです☆
須和かっちょいいですっw幸せになって欲しいですね。
別マ友達が「菜穂ってめっちゃ鈍感やなっ」って言ってました。
紙の上から頭小突いたそうですっw
早く気づいて下さい。翔と須和は菜穂が好きなんですよっw

いろいろ感想もありますが、とにかく欲しいっw

アオハと違った感じで面白いです☆

Re: はじめまして☆ - コミックボブ(管理人) - 2012年11月04日 14:50:14

ayanasuさん、はじめまして!コメントありがとうございます☆
同世代かもしれませんね〜 嬉しいです! ^_^
キュン度ではアオハライドがぶっちぎりですが、じんわりくるのはorangeかと思います♪
本当に、松本市は汚れなき物語の舞台にピッタリですよね!w

はじめまして☆ - ayanasu - 2012年11月04日 14:21:04

アオハライドの感想から来たのですが、単行本派なので他の別ママンガは知りませんでした。
orangeも素敵な話なんですね(>_<)!

松本市と聞くと白線流しを思い出す世代です。
透明な話が似合う土地ですねー。

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