ちはやふる 18巻
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一人じゃない、チームなんだ!!
少女漫画の世界では異色の、表紙に並ぶ老練な面々の迫力に圧倒される、ちはやふる18巻!このマンガの素晴らしいところはいくつもいくつもありますが、その中の一つは “大人が素敵なこと” じゃないかと思っています。
千早と太一の師匠である原田先生の言葉に、幾度もジーンとさせられた方は多いのではないでしょうか。18巻ではいつになく、千早達を見守る先生方にフォーカスした場面が多いです。
年齢を重ねたからこその言葉の重みを、じっくり堪能したいと思いますm(_ _)m
そして、超重要キャラにも関わらず、今まであまり興味のなかった新に胸キュン連発するという事件がありましたので、併せてご報告いたします♪
まずは、桜沢先生。
理音と練習試合をする千早に近づいて。
『姿勢を保ちなさい。歴代の名人・クイーンは皆さん姿勢が良い。皆さん本当に美しかった』

私は試合中はアドバイスしないけど 一つだけ… という前置き付き。この特別指導はもちろん千早に対する期待の現れです。そして、それを見ていた理音の競争心が刺激され、彼女のカルタへの姿勢に大きな変化をもたらすという副産物がありました。
そして、一泊二日の富士崎合宿の帰り道、太一が千早に宣戦布告。
『この秋は 右手のおまえに公式戦で勝つ』

まだ、太一と千早の実力には差があります。しかし今回、太一は練習試合で左手の千早に勝ち、太一 知らない人みたいだった と千早が感じた程に、選手権後明らかに変わった。
太一はこれまで、千早と自分の間の差にはあまり関心がなかった、というか、常に千早が上にいる状態が当たり前のようになっていたのですが、千早をライバルとして見る自信がついて、さらに、秋までに勝てる実力をつけると成長宣言!そんな太一に千早はメラメラ。
かなちゃんは、合宿で部長と千早ちゃんが進展しますように!と祈ってくれているのに、お互いを高め合う正しいライバル関係になってしまいましたorz
もう完全にスポ根マンガですが、千早と太一が美男美女だということだけで、ギリギリ少女マンガの様相を保っている気がしますw
太一と千早が火花を散らしている頃、新は…

高校選手権優勝の表彰を受けた学校の体育館で、何かを言いよどみ汗をかきながら赤面。意を決して、
『来年は 全国大会に団体戦で出れたらいいなと思ってます。き… 競技かるたに興味があったら は 話しかけてください
そして『言った 言っつんた 限界』

ちょ、ちょっと…/////// どうしたの!?いつも感情表現控えめでクールな新が!!かわい過ぎてこっちも限界!!!ちなみに、“語尾の「~つんた」は過去完了の「~してしまった」という意味を示す” らしいです。
こんな真っ赤になってまでかるた部作ろうとするなんて、団体戦を戦った千早達の姿がよほど心の琴線に触れたんだろうな~。
新が限界レベルでカルタ部発足のために部員を募っている頃、千早たちは。
団体戦優勝で弾みがつき、みんな絶好調!それぞれが次の目標に向けてカルタに打ち込んでいるところに、なんと秋の修学旅行と名人・クイーン戦の東日本予選の日程がかぶっていることが判明。。。
大ショックの千早。修学旅行かカルタかがっつり悩みながら、ついでに進路も決めなければならない状況に追い込まれます。
そんな時、国語の授業の中で先生がこんなことを言うんです。
『私の中には たくさんの先人の言葉が 受け取ってきた宝物があるので それをきみらにパスするために 受け売りをするために教師になったんですよ』

自分が受け取ったものを、誰かにパスする… その言葉が自分の中の何かとつながって、ハッとする千早。どうやら、修学旅行と予選と進路と、悩んでいたことの解に結びつく何かを感じた様子。。。
そして始まった吉野大会。
名人・クイーン戦の直前に行われるA級とB級選手のみ参加できるこの大会は、男女混合。男女別の名人・クイーン戦よりよっぽど厳しい、とは北央OB須藤談。
太一にとってはA級昇級後の初試合。
全国の猛者が集まるこの大会には、小林稔侍のような雰囲気に松岡修造級の熱さを備えた千早と太一の師・原田先生も参加!この大会では、同じかるた会に所属する人が仲間となるので、『全国のかるた会をともに蹴散らそう』と太一を激励する原田先生。
そして、
『ようこそ A級の世界へ』

このシーンを見て、ある場面が甦り胸がいっぱいに…。
実力がありながらも、なかなか白波会の昇級基準であるB級優勝に届かなかった太一。
悔しさの賞味期限は長くない… 時々は報われることがないと続けられない
そして、逃げずにここにたどり着いた彼に対する原田先生の、心からの歓迎の言葉。書いているだけで、鼻の奥がツンとしてきます(涙)
太一と原田先生の師弟愛に涙しながらページをめくると、そこには千早と新が。この大会には当然、新も参加しています。
後ろにいた新を急にグルリと振り返る千早。『やっぱり新 なにか言った!?』 さすが地獄耳。音にならない音を聞いてしまったようです。新は言ってないと焦って否定するものの、『なにか言ったよね?…………悪口?…………』 と詰め寄る千早。観念した新は。
『袴 きれいやな って…』

ええぇっ!!?そんなこと言ったの??意外過ぎて困る!しかもその赤面がかわい過ぎだってば!!なんなの!!今巻の新は将来のキングというより、ただのシャイな男子高生。困る。萌える!!!
千早は新の意外な答えに赤くなりながら、嬉しそうにぱあっと顔を明るくする。んですが、次の瞬間その喜びをぐっと飲み込んで『私 今日はこの袴で 全部勝つから』 と勝利宣言。
それに新もいつもの余裕の表情で『負けんでなぁ』 と返します。赤面していたかと思ったら、次の瞬間王者の貫禄をたたえたスマイル。もうだめだ!!罪すぎる新に振り回される!
さて、1回戦で一番の熱戦となったのは、肉まんくん対須藤さん。
原田先生が言った “個人戦は団体戦”。その意味を実感させてくれたのは肉まんくんでした。
前半で大差がついた試合展開にも関わらず、諦めない。『最後の一枚まで苦しめる』 負けが見えても最後まで粘りの試合を繰り広げた肉まんくん。
須藤さんは強い…… 邪魔になる これからのおれの仲間の邪魔になる
勝てなくっても 力の限り削ってやった おれの仲間のだれかが勝つ 見てろよ!!

その姿を見守った千早と太一は、個人戦は個人の成績のためだけに戦うものじゃないと悟ります。
肉まんくん… いつの間に、こんな手本のようなFOR THE TEAMの精神を見せつける人になってたの?惚れちゃうじゃん(涙)
超人的な千早や新、出木杉くんの太一に比べ、基本的にちょっと怠け者で努力が好きじゃない肉まんくんは、愛すべきマジョリティキャラ。
その彼が見せた高潔な精神は、不朽の名作・ポセイドンアドベンチャーに出てくる神父を思い出すほどでした…!
大会が進行し、千早と太一、新も勝ち進む中、バタバタと会場に駆け込んでくる宮内先生。
そこで、桜沢先生を見つけた宮内先生は、意外な質問をぶつけます『あの… 桜沢先生はかるたの経験者なんですよね?』
『綾瀬はクイーンになれる子でしょうか……!?』
この質問には、千早のかるたへの想いを知った宮内先生の、切なる思いが込められているんです。千早の進路志望調査書かれていた、高校の先生になるにはどうしたらいいですか?かるた部の顧問になりたいから という未来への希望。でも、
『私はどんなふうに あの子を助けてあげればいいのか』

『クイーンになる夢も 将来の夢も つかんでこいって言ってやりたい……』
あまりにも懸命な千早の姿に、どうにかしてやりたいという真摯な思いを抱いている宮内先生。生徒に自分の将来を描かせそこへ向かう手助けをするのが教師の役割だとすれば、どんな道を示せばそれを果たせて生徒の助けになれるのか… 先生にも教師としての矜持と葛藤がある。
このマンガは、高校生だけでなく大人もみんな懸命で、その姿が最高にかっこいいです。
いよいよ、大会も準々決勝へ。千早も太一も新も、原田先生もベスト8入り!そして次の千早の対戦相手は、須藤さんか村尾さんか、新… ではなく、猪熊六段!かつてのクイーンとの対戦が決まったところで18巻終了。
ちはやふるは青春群像的に各登場人物がしっかり描かれていて、誰が主人公だかよくわからないほど。最近は太一主人公か?と思う場面もしばしばw なので全ページに誰かしらに対する笑いか涙か萌えか感嘆か… 何かの要素が詰まっていて、なんていうかもう、四半期分の喜怒哀楽をこれ一冊読んだら使い果たす位の勢いです!
19巻は12月13日発売予定だそうです♪
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くじ運尽きる太一が新と当たってしまう予感…
この記事へのコメント
まことさん、こんばんは!
太一のA級!!!!
もー過去の様々な敗退が走馬灯のように巡り、それを励ました原田先生の言葉が蘇り、なんだかもう…こんな感動をありがとう生きててよかった…みたいな気持ちになりました。すみません、よく分からないですねw
> 新がはらった札を千早の顔に当たらないようにガードした時なんて、
> もうヤバかったです!カッコよすぎて\(//∇//)\
あはは☆そんなまことさんがかわいいです☆
太一はいつも千早を見ているのに、千早の視線の先が新だという…そこも太一の可哀想ポイントですよね。
太一の位置づけがひどい(>_<)
太一のA級!!!!
もー過去の様々な敗退が走馬灯のように巡り、それを励ました原田先生の言葉が蘇り、なんだかもう…こんな感動をありがとう生きててよかった…みたいな気持ちになりました。すみません、よく分からないですねw
> 新がはらった札を千早の顔に当たらないようにガードした時なんて、
> もうヤバかったです!カッコよすぎて\(//∇//)\
あはは☆そんなまことさんがかわいいです☆
太一はいつも千早を見ているのに、千早の視線の先が新だという…そこも太一の可哀想ポイントですよね。
太一の位置づけがひどい(>_<)
18巻買いました!
今回の新、一体どうしたの⁉
ダメだよ!そんな事したら!!
千早が太一じゃなくて、新に惚れてまうやろーーw
原田先生の ようこそ、A級の世界へ って言うところで、なぜか号泣T^T
太一が、電車の中で、千早が立っているから自分も立つっていうところにベタ惚れしてしまいました(。-_-。)
やっぱり、私は太一に惚れてる事を再確認できた18巻でした。
太一頑張れーーー(((o(*゚▽゚*)o)))
今回の新、一体どうしたの⁉
ダメだよ!そんな事したら!!
千早が太一じゃなくて、新に惚れてまうやろーーw
原田先生の ようこそ、A級の世界へ って言うところで、なぜか号泣T^T
太一が、電車の中で、千早が立っているから自分も立つっていうところにベタ惚れしてしまいました(。-_-。)
やっぱり、私は太一に惚れてる事を再確認できた18巻でした。
太一頑張れーーー(((o(*゚▽゚*)o)))
17巻の感想が書けないので、こちらで書かせていただきます。
スイマセン!!
太一A級おめでとーT^T
千早以上に喜んでいる自信がありますw
もー、太一に運がなさ過ぎて・・・
新がはらった札を千早の顔に当たらないようにガードした時なんて、
もうヤバかったです!カッコよすぎて\(//∇//)\
スイマセン!!
太一A級おめでとーT^T
千早以上に喜んでいる自信がありますw
もー、太一に運がなさ過ぎて・・・
新がはらった札を千早の顔に当たらないようにガードした時なんて、
もうヤバかったです!カッコよすぎて\(//∇//)\
がく@漫画好きさん、来て下さってありがとうございます!
深みが増す。ほんとそうですね〜。メイン3人ともまた一歩成長して、
それぞれの次のステージに進みかけていて目が離せませんね♪ ^_^
ムゴッホ先生はいい事言いまくっていましたね!
今回は、先生方に感動を頂きました☆
(渋い表紙にはちょっとウケましたがw)
深みが増す。ほんとそうですね〜。メイン3人ともまた一歩成長して、
それぞれの次のステージに進みかけていて目が離せませんね♪ ^_^
ムゴッホ先生はいい事言いまくっていましたね!
今回は、先生方に感動を頂きました☆
(渋い表紙にはちょっとウケましたがw)
はじめまして、ブログ村から訪問しました。
ちはやふる、感想見てるとまた読みたくなりますw
千早・太一・新、メインの3人がまたより深みが増して来てますよね。
あとは国語の先生(ムゴッホの人)の言葉が染みますね。
「受け売り~」もいいですが、その前の「生みの苦しみを~」も好きな台詞です。
ちはやふる、感想見てるとまた読みたくなりますw
千早・太一・新、メインの3人がまたより深みが増して来てますよね。
あとは国語の先生(ムゴッホの人)の言葉が染みますね。
「受け売り~」もいいですが、その前の「生みの苦しみを~」も好きな台詞です。
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まことさんへ - コミックボブ(管理人) - 2013年09月29日 22:22:08
私思うのですが、今後、千早は新に惚れます(キッパリ
でも、ヤダーーーーーーーーーー!!!!太一が不憫すぎる!耐えられない!(>_<)
> 原田先生の ようこそ、A級の世界へ って言うところで、なぜか号泣T^T
あ、そこ、私も号泣しました!!よかったですよね(:_;)
原田先生の方が、千早よりきっと太一のA級昇格を喜んでいたと思います。
彼の葛藤を千早よりも多く知っているだけに(>_<)
> やっぱり、私は太一に惚れてる事を再確認できた18巻でした。
よかったですw
太一は千早が好きだから、太一の千早に対する行動は大変イケメン!ですよね。
毎度ニヤニヤが止まりません!
新もかっこいいのですが、太一を応援せずにはいられない。
やっぱり、天才に努力で勝つ姿が見たい。
これからも応援がんばりましょう♪