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娚の一生 1巻

娚の一生 1 (フラワーコミックスアルファ)
娚の一生 1 (フラワーコミックスアルファ)

東京の大手電機会社に勤める堂薗つぐみは、長期休暇を田舎の祖母の家で過ごしていた。そんなある日、入院中の祖母が亡くなってしまう。つぐみは、そのまま祖母の家でしばらく暮らすことに決めるが、離れの鍵を持っているという謎の男が現れて…!?晴耕雨読的女一匹人生物語、第1巻!!(1巻背表紙解説)

このマンガがすごい!2010 オンナ編 第6位
マンガ大賞 2010 第5位
THE BEST MANGA 2010 このマンガを読め! 第5位


気になりつつ、なかなか機会がなかった枯れ専(渋好みの女性が萌えるジャンル)マンガ『娚の一生(おとこのいっしょう)』まとめ買いしました!

晴耕雨読的女一匹人生物語って…なんだかCWニコルさんの仲間のようですね。中を見ていきましょう。

主人公は、30代半ばの理系キャリアOLのつぐみ。大手電機会社に勤めミス原発と呼ばれる才女です。長期休暇を取り、東京から生まれ故郷の祖母の家に戻っていたつぐみ。その祖母が亡くなり、お葬式の場面から物語が始まります。

このつぐみさん、ハードスペックはかなり恵まれています。大企業の花形部署の管理職で、優秀ゆえに同期より出世も早く、しかも在宅勤務。仕事はハードでしょうが、これはかなり恵まれてますよね。容姿もまずまずで結構モテます。



色々なもの(特に不倫)に疲れていた彼女は、祖母の遺した田舎の家に住み続けることにします。
ところが、離れにも見知らぬ男性が居ついていて… それが、海江田醇。哲学者の大学教授です。
後に明らかになりますが、彼はかつて、教鞭をとっていたつぐみの祖母と、教師と学生として知り合いました。

この設定、ものすごく現実感薄いですよね。いくら離れにいるとはいえ、素性の分からない男性が転がり込んでるんですよ?各部屋がセキュリティに守られた都心の高級マンションでもないですし、危ないったらありゃしない!殺されて山中に埋めらるんじゃ…と震え上がります。

その上、洗濯機に勝手にその男性の下着が入っていたりするんです。もはや言葉を失います・・・。リアルな30代女性は、知らないおじさんのパンツと自分の衣類が重なっていたら迷わず警察を呼ぶでしょう。それなのに、なぜかつぐみさんはきっぱり拒否できず、結局、洗ってあげちゃったりするんですね。

つぐみさんはデキる女性だけど、大変に隙の多い方です。この隙は男性にウケそうです。同じデキるカテゴリでも、勝間和代さんのようなタイプだったら、こんなことはあり得ません。しっかりして、つぐみちゃん!!と肩を揺さぶりたくなります。

この作品、リアルっぽく見せて実はとってもファンタジー。
海江田さんはきっと、疲れた女性を救い出してくれる魔法使い兼王子様の役まわりなんでしょう。女性読者的には、海江田さんにぐっと来るか来ないかが、共感の分かれ道になりそうです。

続けます。 お葬式から3日後、会社の同期がつぐみの様子を見に訪ねてきます。海江田の存在を知った友人は、つぐみがまた、かつてのように妻子持ちとの不幸な恋愛に陥ることを心配します。(海江田は独身ですが疑ってます。)同時に、何事にも本音や必死さを表に出さずバランスを取る優等生なつぐみを見透かし、嫌みだと言います。
つぐみは、それが分かっているなら私のことは放っておいてと言いますが…

『私さ 今までずっと いっぱい考えたんだけどさ。やっぱり私“幸せ”はよく分からない。でも こんなとこまで生きてきて 自分の嫌なとことかだめなとことかをね 否定すんのにもう… 疲れ果てたんだ。 …それでも そういう女と友達でいてくれる?』

"幸せ"にがんじがらめになっている妙齢の女性の焦燥感や疲労感、ちょっとした諦めが滲みます。

別れ際、この友人が結婚することを聞かされます。死にたい…と、落ち込み涙をこぼすつぐみ。海江田は70Lのごみ袋を差し出します。掃除が難儀だから、飛び降りるならこれに入って飛び降りろと。

70Lの袋に入る人生か…



つぐみは冷静になり、ちょっと自虐的に笑います。

パンツの海江田さんは、基本的に態度も言葉も無遠慮で飄々としている。失礼で辛辣なセリフをつぐみに投げますが、その場限りの励ましよりは幾分思いやりが感じられます。
つぐみさんはすっかり共同生活に馴染み始めていますが、個人的には、パンツ洗っといて発言がまだ忘れられない。根に持つよ!

その後、ネックレス紛失事件や東京での仕事を経て、海江田のつぐみへの愛情が明らかになっていきます。

8月の祖母の初盆、親戚一同が集う中、海江田の存在がついに全員の知るところとなりーー。
そこで海江田は、自分の氏素性、祖母との関係を語りはじめます。

自分が哲学科の学生だった時、先生(つぐみの祖母、染色家)と知り合ったと海江田は言います。あるとき先生の染色の作品展に行った彼は、そこで先生のある作品に出会います。それを見て、

『ぼくは言葉を失いました。なぜか "世界"が一瞬にして理解できた気がしました』
『それは人生が変わる体験でした』


この海江田さんの回想は心に響きます。それ以来の彼の先生への想いは、恋というよりまるで先生の何かを崇拝しているような、純粋で一途な感情でした。
先生への長い長い片想いは実ることなく終わり、もう彼は誰も好きにならないだろうと思っていた。その先生の葬儀でつぐみに出会います。

『はじめ 誰とは知らず"きれいな女がおる"と思いました』
『…戸惑いました。でも 名も知らんこの人の近くにおりたいとぼくの何かが決めてしまった。それが 先生の孫娘やったのは…… でも "恋"なので仕方ありませんでした』




うわ~ お見事!!これはもう、あざやかな一本が決まりましたね。親戚一同は唖然ですが(笑)
恥じらいもなくこんなことが言える50代は、日本では石田純一くらいでしょう。好き嫌いはありますが、こういう男性は高確率で女性の心をかっさらっていきます。

失恋のトラウマゆえ相変わらず頑なつぐみですが、そんな彼女にも変化の兆しが。ぐら~っと海江田の方に傾き始めた気持ちはどうなっていくんでしょう。2巻へつづく!

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在宅勤務なら「晴耕雨読的」と言うのだろうか…
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この記事へのコメント

ゲボ犬さんへ - コミックボブ - 2014年02月21日 23:23:34

ゲボ犬さん、こんばんは!

つぐみさんお好きだったのですね(^_^)
私は、つぐみさんも海江田さんも好きになれませんでしたw
海江田さん何がいけないんでしょうね〜。
ゲボ犬さんの仰る通り大阪弁でしょうか?(大阪弁の男性、私は好きです!)
あの不遜に見えてしまう態度に苛立ちましたw
東京弁だとその印象緩和されたのかな…。

海江田さんはともかく、この作品は、女性の心の機微を恐いくらい的確に描いていて、西先生のお力に感動しました!
感想、途中の巻飛ばしてしまってごめんなさい(^_^;)

- ゲボ犬 - 2014年02月19日 13:49:14

懐かしく読ませていただきました(#^.^#)ありがとうございます!

つぐみさんが大好きでした(#^.^#)
でも海江田さんは好きになれず…
あの大阪弁がいけなかったんでしょうか…^_^;
あの容姿で東京弁だったらきっと素敵っ!と思えたはず…

3巻までしか読めていないので、先行きが大変気になっておりました!
結婚するんですね(*^^) 良かった!

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