赤髪の白雪姫 8巻
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自分を一部
あの人らのそばに
置いてるようなもんだ
白雪とゼンが交わす未来への約束にキュンとしながら、オビとミツヒデにニヤニヤさせられ、イザナ王子にぽーっとなる赤髪の白雪姫8巻です!しかも後半は新展開ということで、読み応え満点。
今回はとにかく、オビ!表紙でハダけてるオビ!オビなんですが。
その前に、前巻とってもいいところで終っている白雪とゼンに触れたいと思います。
ついに「ゼン王子の隣に立ちたい」と白雪が告げ、背後に花が咲き乱れそうなキスシーンで終った7巻。その言葉に 『さっきお前が言ってくれたあの言葉の答えは「ああ」だ。前からずっと』 とゼンが答えて、「いずれちゃんとした言葉で告げるから待っててくれ」とプロポーズ予告。
おぉ~ようやくここまで来ましたね!
言ったあとに、「告げる事を予約するのも格好悪い話だけどな」とゼンが照れた時の会話がこれ!
『まさか 会った頃からゼンは格好いいよ』
『おまえもだ』

ゼンさまッッ!!
最近は白雪の方がゼンを意識しちゃって余裕がなかったので、ゼンが主導権を握った行動が多かった気がします。その、ちょっとだけ余裕を漂わせた若干の上から目線が妙に王子っぽくてたまらん!というわけで、そんな重要シーンでもありませんが、心の何かを撃ち抜かれたので大文字で書いちゃいましたw
では、今巻注目のオビの話を。 これまでずっと、オビがこのまま今の位置に居続けるのかどうかはグレーにされてきました。
ある日フラリといなくなりそうな危うさや、本心が見えない掴みどころのなさがオビの魅力でもあるわけですが、ぶっちゃけどう思ってるわけ??と、そろそろオビの本音が気になるところ。そんな読者の気持ちに応えるような内容が描かれています。
出先で大雨に降られ、帰るに帰れなくなったゼン達。仕方なく近くに宿を取り、その日は全員そこに宿泊することに。
夕食をとっていると、美人のオネエさまにミツヒデがナンパされます。

ミツヒデは木々に助けを求めるんですが、木々は黙殺。
ゼン曰く、ミツヒデは城でも結構モテるそうです。にも関わらず、見るからに困り果てている姿は、純朴というよりヘタレw さすがにゼンやオビはその辺の対応には慣れていてサラリとかわします。
そんなヘタレな一面を持つミツヒデの魅力の真髄は、ゼンに対する想いです。
木々とミツヒデが、ゼンと白雪の関係について話していた時、木々が言うんです。『ゼンのミツヒデ離れもそう遠くなさそうだね』 それに対してミツヒデは『ははは 俺はこの先もゼンが一番だけどなあ』 と赤子の頃から面倒をみている爺やのような発言をし、さらに、このままでは結婚できないんじゃないかと心配されていることについては。
『俺はゼンの事を大事に思う人を嫁さんにするだろうから 大丈夫だろう』

隣で何を思うのか、木々…。
話をオビに戻します。
何時の間にか、すっかり白雪とゼンの信頼を得ているオビ。白雪は、
『私もゼンも オビがいるとその装備とかれてるよね』

と、自分もゼンもオビがいると安心して素になっちゃうよ発言。
きっと、オビはこんな事を言われたのは初めてでしょう。警戒されこそすれ、相手の緊張を解くなんてこと今までなかったはずで、それをびっくり顔が物語っています。
そんな信頼厚いオビくんですが、宿を夜中に脱走w
そして、さっきミツヒデをナンパした女性と落ち合います。
隅に置けないねぇ!という話ではなく、なんと彼女(トロウ)はオビがゼンと出会う前に協働していた仲間で、昔のよしみでちょっと仕事手伝って、ということなんです。
夜のうちには戻るとゼンに書きおきしていたオビですが、仕事が長引いてしまい、そのまま朝に。
そこへゼン達が探しにくる。オビのいそうな怪しい場所を探し出せるあたり、相当オビを把握している証拠ですね。
ゼンがオビに言います。
『もう少し自覚しろ。いるはずの場所におまえの姿がないと 落ち着かん人間がいるってな』
『わからんようなら 次は捜しに来てやらんからな』

ゼンはまだ若いけど、人の上に立つ器量があるよなぁ。その言葉を受けていつになく素直に謝り、同時に何かを思うような顔をするオビ。。
ついでに白雪に怪我の処置をしてもらうんですが、トロウはそんなオビを見て口あんぐり状態で驚きます。それはかつてのオビを知っているからなんですが。昔からオビは他人にも自分にも関心が薄かったのですが、大怪我をした時にも誰にも頼らず姿を消してしまったことには、流石にトロウもその危うさにびびったようです。
触るものみな傷つけそうな若き日の姿に、シビれる!!

これと今のオビはトラとネコほど違います。確かに、誰?ってくらい変わったと言われるのも納得。
この一夜のひと騒動を通して明らかになったオビの思いは。
『自分を一部 あの人らのそばに置いてるようなもんだ。そこんところはもう完全に預けちゃったから 自分の意志ではどうしようもない』
意志レベル超えているのか。。表現がオビ独特ですが、自分の一部を誰かに完全に預けるって、その部分に関しては運命共同体ってことです。
さらに、自分の意志ではどうしようもないって… あまりにもオビらしからぬ発言。意志の届かぬ感情なんて、まるで恋心のようでドキドキするじゃないですか!
さて。新展開についても少し触れたいと思います。
白雪とリュウがリリアスという北の街に出張をいいつかり、そのリリアスを起点に物語が展開していきます。
リリアスに到着した白雪とリュウ。

うわっ寒そう…
そして、この城下町で事件が起きます。

ただ転んだだけなのに急に立てなくなり、呼吸も乱れて明らかに様子がおかしい子供に遭遇。
これは一体……!??というところで8巻終了。
最後に。
前々から、オビは絶対白雪が好きだよなーというシーンがちょいちょいあり、いつも私を夏が終わった時のような切なくも爽やかな気持ちにさせてくれますが、今巻にもそんなシーンがあります!

私は一瞬、オビが何を言ってるのか分からなかったw それくらい、普通気付かないような些細なことに目を留めるオビ。
さらに。

なんですか、その手。わざわざクローズアップされてるところに、意味を求めてしまうッッ!
オビの秘め続けるであろう感情への萌えとともに、8巻感想は終了いたします♪
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リュウは典型的な理系男子だと思う。
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この記事へのコメント
やっと読めた~(;_;)ボブさんのブログ…
追いつくまで我慢我慢と来て、やっと辿り着いた8巻…
そしてやばいです~、読んで泣いてしまいました…(>_<)
私はオビが大好きなので、オビの白雪に対する気持ちにボブさんが触れてくれていたことにめちゃめちゃ感激(;_;)
もう涙がぶわっ(ToT)
オビの白雪への気持ちは絶対に報われないもの…自分が想いを寄せる人には相思相愛の相手がいて、その相手は自分の主と来ている…
こんな切なさってありますか…(;_;)
あきづき先生は私を泣かす為にここの部分をやたらとクローズアップしてらっしゃるんじゃないか…と思えるくらい私はその手中にハマって泣きまくっております…
6巻の、タンバルンでよろけた白雪を抱きとめたオビの夜の、儚くも美しい切なさマックスのシーンは、今思い出しても心臓の震えが止まりません!!
そんな切なさぶっちぎりのオビを愛さずにはいられない私…ああ…切ないよ…(;_;)
ボブさん書いてらっしゃる「夏が終わった様な…」ホントにそうです…
切なくて苦しいけれど、この作品に出会えてよかった(;_;)
ボブさん、ありがとうございます(;_;)
早く次巻買ってまたボブさんのブログ読みたい~~っ\(~o~)/
追いつくまで我慢我慢と来て、やっと辿り着いた8巻…
そしてやばいです~、読んで泣いてしまいました…(>_<)
私はオビが大好きなので、オビの白雪に対する気持ちにボブさんが触れてくれていたことにめちゃめちゃ感激(;_;)
もう涙がぶわっ(ToT)
オビの白雪への気持ちは絶対に報われないもの…自分が想いを寄せる人には相思相愛の相手がいて、その相手は自分の主と来ている…
こんな切なさってありますか…(;_;)
あきづき先生は私を泣かす為にここの部分をやたらとクローズアップしてらっしゃるんじゃないか…と思えるくらい私はその手中にハマって泣きまくっております…
6巻の、タンバルンでよろけた白雪を抱きとめたオビの夜の、儚くも美しい切なさマックスのシーンは、今思い出しても心臓の震えが止まりません!!
そんな切なさぶっちぎりのオビを愛さずにはいられない私…ああ…切ないよ…(;_;)
ボブさん書いてらっしゃる「夏が終わった様な…」ホントにそうです…
切なくて苦しいけれど、この作品に出会えてよかった(;_;)
ボブさん、ありがとうございます(;_;)
早く次巻買ってまたボブさんのブログ読みたい~~っ\(~o~)/
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ゲボ犬さんへ - コミックボブ(管理人) - 2015年05月06日 00:02:41
> もう涙がぶわっ(ToT)
ゲボ犬さああああん!!分かります!オビ切ない!オビの過去エピなんて、読まなきゃ良かったって思ってしまう位、読んだら切なさ極まりました‥(´口`*)うわぁぁぁ~ん
ゼンはもちろん素敵なんですけど、ゼンの分かりやすさより、オビのこの秘めたる感じが最近のツボです。
ゼンよりいいかも・・・なんて(^_^;)
イザナ様>>>>>>>>>>オビ>>ゼン≧ミツヒデ くらいのランキングですww
> ボブさん書いてらっしゃる「夏が終わった様な…」ホントにそうです…
分かって頂いてありがとうございます。あのちょっと切なくて寂しい感じ…。