青の祓魔師 9巻

  • 加藤 和恵
  • 発売日 : 2012/09/04
  • 出版社/メーカー : 集英社

俺 祓魔師になるよ
魔神の息子としてさ


不浄王との死闘がついに決着する重要な巻にも関わらず、表紙に全てのインパクトを持っていかれそうな青の祓魔師9巻です!

前巻では、燐の降魔剣に烏枢沙摩(ウチシュマー)が憑依した所で終了していました。(8巻の感想はこちら

燐はウチシュマーによって、不浄王を山膚ごと焼き清める力を手に入れるのですが、それは、燐がコントロールできなければ人まで無差別に焼いてしまう力。迷ってるヒマはない… 人だけ燃やさず不浄王だけ倒す できるか俺に…! と葛藤しつつも、状況は待ったなし。

そして、遂に燐がマントラで呼び出します。

『火 生 三 昧!!!!』



八百造さまが呼び出した時とは比較にならないほど凄まじい勢い!!
そして、召喚した炎の強大さによって燐は自らの悪魔の部分に飲み込まれそうになり、人も何もかもみな焼き払いたい衝動にかられます。

炎で “俺” が消し飛びそうだ…!!

その時よぎったのは、しえみの言葉と、燐を信じた仲間の姿。みんなに応えたい!と思う気持ちが燐に心を取り戻させます。
不浄王の側で何が起きているか知らない面々は、急に青い炎が襲ってきて何コレ!?やべーぞ!!と逃げだそうとするんですが、そんな中、しえみだけはあの青い炎は燐のものだ、と気づきます。

あったかい…… やっぱり …燐!



あたたかい炎が送り火のように山膚に広がり、燐はついに不浄王討伐と一帯の浄化を果たします!!

この様子を上空で愉快そうに眺めるメフィストは。
『アッハッハッハッハッ!同族殺しを天命とする青き祓魔師の誕生だ』

最後にウチシュマーが言い残した言葉は。
『貴様は一体… どちらなんぢゃよ。人か悪魔か いずれはっきりとさせねばならぬ時がくるぢゃろう』

悪魔の力で悪魔と戦う…まるで不動明(デビルマン)のよう。。燐はこの戦いを通して、自分が魔神(サタン)の仔で、この青い炎の力から逃げられないことを悟ります。
それをようやく認めることができて、燐の中に迷いがなくなり、同時に周りもそれを受け入れてくれた。“サタンの息子” をネタに燐をいじる子猫丸達が微笑ましい♪
雪男だけは、まだ感情の落としどころを探している感じですが。。

それにしても、メフィストは一体何を企んでいるのか。まだよく見えてきませんが、彼が食わせ者であることは間違いなさそうです。ビジュアル的に(耳の形とか)、燐のようにサタンと血縁があるのか?と思えなくもないですが。あっと驚く何かがあるんでしょうか。

俺を怪しんでくれ!と言わんばかりのモードすぎる服装が嫌いではないけど、なんだかDグレに出てきそうな風体で、見る度に作品を間違えて出てきたんじゃないかと気になります…。

さて、戦いが終わり討伐隊は勝呂の実家である宿に戻ります。一晩明けたところで、急にロマンスが。

柔造兄さんッッ!!
『せやから俺 蝮もらいますわ!』



ってなんですか!!?
そういえば前日、確かに柔造は討伐から帰ってきたその足で蝮に報告に向かってた。その報告を聞いた蝮は安心して泣き崩れて、それを柔造が抱きとめていた。。

先の発言に「私は何も許可してへんえ!!」と怒る蝮。柔造は、「許可て…… 昨日自然な成り行きやったやんか?」って!!!それを聞いてる蝮は顔真っ赤だし!病人相手に一体何したんだッッ!??
柔造のエロそうなタレ目が好きだったのに… 人妻ならぬ人夫になってしまうなんて… 志摩家の面々は、八百造様を筆頭に、モロに私のタイプです。

勝呂家もしがらみから開放され、勝呂父は新たな生き方にシフトしていく様子。勝呂親子のやりとり、よかったわー。血気盛んで責任感が強くて真面目な息子を、懐の深い穏やかな父親が見守っているという。討伐の終止符を打ったのは燐ですが、勝呂父と勝呂の文字通り命がけの戦いっぷりには感動しました。うっかり、勝呂が二枚目に見えたもんな…

さて、不浄王との死闘を終えた燐達。
しばらくのんびりモードかと思いきや、帰りがけにミッション発生。『今回の祓魔対象は大王烏賊(クラーケン)だ!!』



ということで、全員水着着用(雪男をのぞく)で熱海のビーチでクラーケン戦。

ここでも燐がシュラの指示を無視して行動し、しえみと雪男が巻き込まれ、三人が海の上の小島に流れ着く展開。
その小島に棲む海神と共に、クラーケン退治をすることになるのですが。

そこで燐と雪男が衝突。
雪男は、燐がどんどん覚醒していく姿に不安を感じたり、勝手な行動で自分や周りに迷惑をかけることに苛立っているんですが、さらに、藤堂との戦いの最中に自分の眼も青く覚醒したことが、彼の心をより不安定にしている。それらが自分には無いものを持つ兄へのコンプレックスと相まって「認めない」となっている。

優等生の雪男のメンタリティは複雑で私の感想もこんがらがるばかりですが、雪男なりに燐をめちゃくちゃ心配しているわけで、それを燐も分かっている。
そんな雪男に、燐は。

『雪男 お前も 俺のこの炎を認めてくれ!!』



降魔剣を抜き、炎を纏った姿で雪男の前に立ちます。
燐は良くも悪くも単純で素直なので、裏表なく全開状態で相手にぶつかっていきますが、これって気持ちが強くないと出来ないこと。そんな所も雪男の複雑な感情を刺激するんだろうなぁ。

そんな燐に雪男は。

『僕は… 兄さんの炎を認める事は出来ない…!』

おいメガネ!!もうそろそろ認めようよ!!仕方ないじゃん!!

たいがいにしろ!な会話の背後では、海神VSクラーケンの戦いが。
鯨対イカの海獣大戦争。これがなかなかの迫力でした!



このあと、クラーケンがイタチの最後っ屁のような攻撃をしかけてきて、応戦する雪男を燐が助けようとするんですが、雪男は燐としえみに下がって隠れていろと言う。『兄さんはどんどん魔神の仔として覚醒していっている…!それがどんな結果をもたらすか 必ず危険じゃないと確証が持てない限り 安心できない!認められない!!』 だから、力を使わせたくない。そして、

『僕は兄さんを守ると とうさんと約束したんだ!!!!』

そんな雪男に燐は、「もう親父はいないんだ。助け合うんだ!お前は俺の弟だぞ!」と明快な返答。
雪男は迷いのない燐を見て、畜生!どうして迷わないんだ!勝てない…!と心底悔しく思うんですが、これで何かが吹っ切れたように燐の協力を承諾します。

二人+しえみのコンビネーションでクラーケン討伐完了。

『俺 祓魔師になるよ。魔神の息子としてさ』



初めて雪男が燐を認めた!小声だけどw
雪男自身も優等生の葛藤から半歩抜け出して、これが本当の自分だといい意味で開き直り、いつになく晴れ晴れとした表情で9巻終了。

雪男の、燐に勝ちたいというライバル心と、兄さんばっかり…という嫉妬心、そして絶対に守りたいと思う気持ちの混在具合が、クラーケン戦でよく分かった気がします。雪男にとって、燐に勝つ力というのはイコール燐を守れる力、ということだったのかな、とちょっと納得。

最後に雪男くんのひとコマを。
シュラの生乳に…



メガネって眼球で割れるんですねw
雪男に普通の高校生のような一面がのぞくと安心。どうしたって廉造や燐のようなオープンなエロには走れない雪ちゃんですが、頭脳派はむっつりと相場が決まっているので、それはそれでアリだと思います。夜にしえみの水着姿を思い出して悶々とする姿が目に浮かぶ…。そんな雪ちゃんに萌えます。

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シリアスな場面でも、しえみの頭に常に乗ってる緑男。
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