君に届け 別冊マーガレット 2012年09月号

別冊 マーガレット 2012年 09月号 [雑誌] 発売日 : 2012/08/10 出版社/メーカー : 集英社

やっとつかまえた 不器用な君。



表紙は、前号でめでたく付き合うことになったあやねとケント！
ちづと龍、あやねとケントとくれば、残るは爽子とヘタレの代名詞になりつつある風早です。クリスマスパーティーもたけなわですが、まだこの二人には何にも起きていません。。。

近頃は、風早の顔を見るだけで読者が反射的にがっかり感に襲われてしまうのではと心配になるほどウジウジしている彼ですが、最後にやらかしてくれるんでしょうか。

爽子を廊下に探しに来た風早に近づいて来たのはピン。『そーいやおまえら つきあってどんくらいになるんだ？』爽子を部屋に帰したあと、風早に聞きます。半年くらいという答えに『半年もの間 手ー出さずにガマンしてんだろ！えらい！！』と賞賛。おまえの選択は正しい、立派だと言い、

『一生貫け！！』



と肩をたたくピン。正しいと思うことを頑張ってんだろ？という言葉に、なんだかちょっと複雑な表情の風早。

この言葉を風早はどう受け止めたんでしょうか。 クリスマスパーティーもお開きになり、あやねとケント、ちづと龍の組み合わせでそれぞれ帰ることに。ケントと一緒に帰ると言うあやねに涙ぐみ、龍と帰るちづの手のプレゼントBOXをはっとした顔で見る爽子が可愛いです。

爽子と帰るんだろう風早はその頃、また頭の中でピンの言葉がリフレインしちゃってるんです。
近づきすぎるとタガが外れて力いっぱい抱きしめちゃうしキスしちゃうし… ちがうんだ、大事にしたいんだ、きちんと距離を保って大事にしたいんだよオレはぁぁぁぁぁ と。（後ろから蹴りたいッッ！！）

帰りがけ、爽子は同級生の『あの２人まだ付き合ってたの！？もうつきあってないのかと思ってた』という発言を聞いてしまいます。
そして、相変わらず距離のある風早の後姿を見つめながら、いつのまにか私たちはつきあってないことになってるんじゃないかなと思う爽子。可哀想を通り過ぎて不憫です（泣）

もう終わっちゃったのかもしれないと思う爽子は、ふと「貞子ちゃんと風早のぎくしゃくなんて 目ーつぶって５秒くらい待ったら解決しそー」を思い出します。
そして、爽子が賭けに出る。



服をつかんで引き止めて、目を閉じます。
えらいっ！！！（泣）もう終わっちゃったのかなと思う中で、これは勇気いる。本当に賭けです。

ところが、目を開けた爽子が見たのは、自分から顔を逸らした風早の姿。
風早は、「…どうしたの黒沼」と驚き＆照れ＆焦って、横を向いちゃったんですね。なんせタガ外して抱きしめたりキスしたりせずに大事にする！と誓っている風早くんですから。

もう、嗚咽。可哀想で見ていられない……。ところが、今日の爽子はここでは終わらない。

『風早くんのうそつきー…！』

と泣きながら思いを打ち明けます。次したらわかんないって言ったのに結局こうなったこと、悩みがあるのにないと言ったこと…。
クリスマスはただ一緒にいられたら良かったけど、それも思うようには叶わず…。そして、不安な気持ちを吐露します。

『私のことで悩んでた？色々後悔してる？もう好きじゃない？こんな私すきじゃない？』

爽子の本音を聞いた風早はびっくり。風早は風早なりに、色々ガマンすることで爽子を大事にしているつもりだった。でもそれは結局、誤解を生んで爽子を不安にさせただけだと分かり、風早がついに。



爽子を一気に引き寄せてキス。このあと、タガが外れてたて続けに計4回！

1回じゃ止まらない、がっつりいった感じはちょっとかっこよかった。半年我慢したからこその勢いが感じられましたw ここで乙女のように控えめに、軽く触れる程度で頬を染めたりしていたら、この分厚い雑誌をバリバリと真っ二つに破れるくらいの怒りにかられたでしょう。
そして始めはびっくり顔の爽子が、段々、恥ずかしそうな幸せ顔になるところには、よかったね、おめでとう！の言葉しかありません。

この流れを寄せたのは完全に爽子で、最近の頑張りには本当に目を見張ります。でも、高校生という何もかもがお盛んな時期に、半年間も禁欲を続けた風早の気合いにも頭が下がる気もする。。

あぁ、やっと、無駄な禁欲感から開放された（読者が）…………

ところで、頭書の言葉（今号の表紙の言葉）はケントの心模様を表していますが、ある意味、爽子も同じなんじゃないかと思ってしまいました。チュー連発をきっかけに、不器用な君・風早の巻き返しを期待したいと思います。

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明日から、風早には次の悩みが待っている。