アオハライド 1巻

アオハライド 1 咲坂伊緒 (マーガレットコミックス)
高1の双葉には中学時代から忘れられない初恋の人、「田中くん」がいる。中学のとき女子に、はぶられた経験から自分を偽って日々過ごしている。「田中くん」を思わせる男子に出会うが、彼はーー。熱く青く一生懸命にぶつかりあう高校生活グラフィティ!
ストロボエッジの咲坂先生の新連載、アオハライドの1巻です!青春の王道をゆく良作☆ストロボエッジに比べて、登場人物全員がちょっとナナメなところがいいんです。
既4巻なので感想どんどんアップします!まずは1巻。充実の初巻により、長文です!
主人公は男嫌いの吉岡双葉・高1。
そんな双葉が、中学1年の時に一度だけ恋をします。その相手が田中くん。きっかけはドロケーです。なんてノスタルジック!
同じ所に隠れた双葉と田中くん。田中くんのくるんとしたえり足や、シャンプーと汗の混ざった男のコの匂いに気づいたりして、双葉はちょっとドキッとする… 若さに鼻血が出そうですね。
そのあと、ケーサツに捕まった田中くんを助けようとして、双葉が彼に全力疾走。その姿が田中くんの印象に強く残ります。
それ以来、
目が合うと 必ず 一度そらして また合わせる

なんだこれっ!胸キュンが止まらないよ!! ある日、夕立に降られて双葉が神社の軒下で雨やどりしていると、そこには先客が。
『急に降ってきたよね』

この時に双葉が夏祭りのポスターを見つけて、『田中くんお祭りいく!?』と誘います。翌日、田中くんは『7時 三角公園の時計のとこ』と双葉に言うんです。
約束通りの場所で待つ双葉。でも、そこに田中くんは来なくて… 新学期になって、転校したことを知ります。
田中くんを好きだったことを自覚して、神社の軒下で雨やどりしながら泣く双葉が切ない。。。
この中学時代の出来事が、大事!この先の萌えポイントになりますw
高校生になった双葉。
中学時代、かわいくて男子にモテたことで、女子からハブにされたつらい過去を繰り返さないために、双葉はガサツな女を演出、大雑把で大食いキャラを熱演中(半分は地っぽいけど)。
ある日、双葉は田中くんに似た男子と廊下でぶつかります。声も背も全然違うのに、なんだか胸騒ぎがして後を追うと、その人は「マブチ」と友達に呼ばれていて… 人違いだと思う双葉。
帰り道、双葉は偶然マブチくんを見つけて、帰り道が同じだと知るんです。またまた、田中くん疑惑を持つ双葉。
彼は双葉をチラリと見たあと、神社に入っていきます。昔、双葉と田中くんが雨やどりしたあの神社。そこで、
『急に降ってきたよね』

あの日と同じ言葉に、半信半疑の双葉の予感が確信に変わる。やっぱり馬渕は田中くんだった!
田中くんは両親の離婚で馬渕くんになっていたんです。
二人は当時のお互いの気持ちを告白。両思いだったと改めて知るんですが、そのいい雰囲気を壊すように、馬渕くんが言うんです。
『もう戻れないけどね。あの頃とは違うからな 俺もおまえも。それくらい昔の話って事だ』

なんだか雰囲気の変わった田中くんにショックを受けつつも、どこかさみし気な彼が気になる双葉。
そのあとも、馬渕くんは助けてくれたり冷たくつき離したり。そして、キツイけど図星な発言をするんです。
独りになりたくないばっかりに、上っ面の友情を大切にしている双葉に。
『あんなのただの友達ごっこじゃん』

冷たい言葉に、昔の田中くんはもういないんだ(涙)とスネる双葉。
もう一人、双葉に影響を与える人が。
双葉とは正反対にバリバリのぶりっ子街道を突っ走る、同じクラスの槙田悠里。彼女は、疎まれて孤立状態なんです。でも。
『みんなが私をウザいと思う気持ちは否定するつもりはないけど
その代わり私も自分が好きな私でいたいんだ』

双葉は、ふわふわしているのに芯のある悠里に感心しつつも、自分はもう独りになりたくないと思う。でも、モヤモヤが消えない。
そんな時、悠里をネタに嫉妬とひがみむき出しの会話をする友達についに。『だったらブチブチ言ってないで自分らもブリッコすりゃいーじゃん』双葉の本音が炸裂。
『相手の事悪く言えば 自分が高みに立ってる気分になるのかもしれないけど それ全然違うから!!』

言ったあと、しまった~~~!!と焦る双葉がウケますw
基本的に、モテる人やかわいいコ・かっこいいコに対する陰口の原因は、99.9%嫉妬やひがみですからね~
翌日、校舎の陰で独りランチをしながら落ち込む双葉を見つける馬渕くん。双葉は田中くんがあんな事言うから…と八つ当たりするんですが。『ちがう 自分のせい。目的ばっかりにとらわれて大事な事見てなかった』と気がついて、間違いだらけでみっともない…と泣き出すんです。
泣いてる姿が人に見られないように、と、双葉の頭を抱く馬渕くん。
『その目的しか見えなくなるくらい 必死だったんだよな』

やっさしー。そして、この時双葉が気づくんです。
…あ 香水の匂いにまざって なつかしい匂い
中学の時のドロケーで気づいた、田中くんの匂い。エロいw 爽やかなのにエロい!
この時に、田中って呼ぶなと言われた双葉は「洸(こう)」と呼び捨てにするようになります。
ケンカした友達と仲直りを試みるも、結局、タイプが違った友達と元通りなれるはずもなく、割り切ることに決めた双葉。
双葉は、洸に会いたくて、何かを共有できたような感覚をもう一度感じたくて、距離を詰めようとします。家の事や今の暮らしの事を聞く双葉に、おまえ関係ないないじゃんと自分から締め出そうとする洸。
そんな姿を見て、洸に訴える双葉。『と…突然いなくなってまた突然現れて 私だってたくさん聞きたいことあるんだよ!』中学の時の不意に終わった二人の関係や自分の気持ち、それから、変わってしまった洸の事。双葉の感情が、現在について来ていないんですよね。
そんな双葉を見て謝る洸。そして、『…夏祭り… あの日三角公園で俺の事待ってた?』
と聞きます。
『待ってたよ』

本当は行くつもりだったのに、ウチの中がゴタゴタして色々あって、あの日行けなくてごめん、と言う洸。
中学の時に宙ぶらりんで終わってしまった気持ちが、ようやく着地した感じ。よかったー(泣)
双葉は高校二年生に。
クラスには、一匹狼・村尾さん、芯のあるブリッコ・槙田さん、村尾さんを好きな暑苦しい男、そして、特進から一般クラス落ちした洸。
洸と同じクラスに嬉しびっくり!で1巻終了。
感想長いな…すみません。。1巻濃かったなー。時間は中学から高校へ。双葉と洸も、双葉と友達の関係も、転換点が盛り込まれていましたね。
洸の壁と戦う双葉も、村尾さんや槙田さんとの絡みも楽しみな2巻!近々感想アップします♪
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あ、田中先生と馬渕くんは兄弟です
この記事へのコメント
ボブさん♪♪ おはようございます(*^^)v
今コミックでは洸くんがとても切ない状態で終わってるのですが、洸の心の変化どんなだったかな…と1巻から読み返したりしているゲボ犬です(T_T)
改めて読んでみると、1巻ってほんと勿体無い感じがします…(ToT)
中学→高校と時が早く進んじゃい過ぎて(;_:)
ドロケーの場面とか、中学時代の双葉と洸の心の動き、もっとじっくり見たかったなぁ…なんて
しみじみ思ったりしています。
胸きゅんポイント、いっぱいスル―してる気がする…
ちなみに大阪ではドロケーではなく「ケイドロ」と言うらしいです…
娘曰く、「警察の方が偉いから警察を先に言わないといけないんだよ!」などと(^_^;)
私の子どもの頃、徳島ではそのような遊びはなかったっす…(+o+)
やってみたいな、イケメンと…
洸くんの匂いも嗅いでみたい(^_^;)
今コミックでは洸くんがとても切ない状態で終わってるのですが、洸の心の変化どんなだったかな…と1巻から読み返したりしているゲボ犬です(T_T)
改めて読んでみると、1巻ってほんと勿体無い感じがします…(ToT)
中学→高校と時が早く進んじゃい過ぎて(;_:)
ドロケーの場面とか、中学時代の双葉と洸の心の動き、もっとじっくり見たかったなぁ…なんて
しみじみ思ったりしています。
胸きゅんポイント、いっぱいスル―してる気がする…
ちなみに大阪ではドロケーではなく「ケイドロ」と言うらしいです…
娘曰く、「警察の方が偉いから警察を先に言わないといけないんだよ!」などと(^_^;)
私の子どもの頃、徳島ではそのような遊びはなかったっす…(+o+)
やってみたいな、イケメンと…
洸くんの匂いも嗅いでみたい(^_^;)
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ゲボ犬さんへ - コミックボブ - 2014年02月15日 17:56:19
過去を読み直していらっしゃるのですね!
> 改めて読んでみると、1巻ってほんと勿体無い感じがします…(ToT)
> 中学→高校と時が早く進んじゃい過ぎて(;_:)
中学時代は神でしたよね~。
初めて読んだ時の感動が忘れられないです…。
おっしゃる通り、確かにもう少しじっくり楽しみたかった気もします。
でも、一瞬だったから、まるで幻のように透明でキラキラした時間に見えるのかな~とも思えて…どちらにせよ、あの時代は最高でしたね(>_<)
> ちなみに大阪ではドロケーではなく「ケイドロ」と言うらしいです…
> 娘曰く、「警察の方が偉いから警察を先に言わないといけないんだよ!」などと(^_^;)
へーー!そうか!ケイドロなんですね!
しかも理由がちゃんとあるっていうのがすごいですw
> 私の子どもの頃、徳島ではそのような遊びはなかったっす…(+o+)
> やってみたいな、イケメンと…
そうですね~!w
私はドロケイ散々しましたが、女子高ゆえに、助けてくれるのはいつも逞しく頼もしい女子達でした。
キュン要素は皆無でした(-_-;)
死ぬまでにしたい●●の事で、「イケメンとドロケイ」って書いてしまいそうですw