はじまりのにいな 1巻

はじまりのにいな 水森暦 (花とゆめCOMICS)
読んでますか?はじまりのにいな。呪文のようなタイトルとは裏腹に、内容はしっかり、王道のハートフルロマンスです!(ちなみに「にいな」は主人公の女の子の名前。)
私は内容を知らないまま、この呪文が頭から離れず購入しましたw
前世から あなたのことが 好きでした

10歳の少女・新菜(にいな)。前世は千歳という15歳の女子高生でした。事故で他界した千歳は転生して、かつての恋人篤朗の前に現れます。
はじめ篤朗は、昔の彼女のことを『もう忘れた』と言うんです。新菜(中身は千歳ですが)はショックを受けるんですが、実は10年間、千歳を忘れられずに生きてきたことが、次第に分かってきます。
『…最初の彼女のこと 忘れたなんて嘘だよ。
ほんとのこと言いたくないから 嘘ついたんだよ ごめんな』

そんな生傷だらけの篤朗を見て新菜は、好きです。付き合ってください。と告白するんですが、10年間ずっと好きな人がいると断られてしまいます。 そりゃ、10歳だし… そうですよね。受け止められたら焦るわ。
でも、篤朗が子供相手に真剣に断る姿がいーんです!決して馬鹿にしたり、流したりしない。自分の子供時代には、こんな素敵なお兄さん周りにいなかったなー… (遠い目)
新菜にしてみたら、振られたような振られなかったような、微妙な気持ちでしょうけど、もう一回片思いから始めるぞ!と気合い入れます。
ある日、大掃除をしていた新菜は、一枚の写真を見つけます。

小さく折りたたまれた写真に映っていたのは、湖の前に立つ篤朗と千歳。二人は、冬になったら、一生離れないと言われる、つがいの白鳥を見に来ようと約束していました。
篤朗はこの写真を捨てられずに、ずっとしまっていたんですね。折り目が切ないっス。
新菜は、篤朗と千歳が交わした約束を果たそうと考えて、家族と篤朗を連れて約束の湖へ。
そして、つがいの白鳥を見つけて言います。
『よかったあ ちゃんと約束守れたね』

止まっていた篤朗の時間を新菜が動かして、篤朗の気持ちも少しずつ動き始めます。
月日は流れ、16歳になった新菜は再び。
『好きです 付き合ってください』

10歳の時と同じ言葉で篤朗に告白!するも、また玉砕。
新菜は家族の都合で北海道に行くことになり、その前に篤朗に想いを告げたかったんですね。
告白以来新菜に会わなくなり、篤朗は思います。…ずっと あいつが会いに来てくれてたんだな。
そうだよ。家が近いから偶然会ってたわけじゃないんだよ!!
16歳と31歳。アリっちゃあり!というか、篤朗がかなりおいしい。断るなんて、もったいないことしたんじゃないか俺?!って、後から絶対葛藤していたと思います。
この後、篤朗の気持ちを揺るがす事件が。
線路にはまったおばあさんを助けようとして、新菜が電車事故に遭うんです。千歳が妊婦さんを助けて死んだ時と同じ衝撃がまた…
今回は新菜もおばあさんも無事だったんですが、病気に駆けつけた篤朗のキレっぷりたるや。

この事故のお陰で、篤朗は自分の気持ちに気がつきます。
そして。
『今度は俺が会いにいくよ』

ちなみに、篤朗は新菜が千歳の生まれ変わりかも?って、発言や行動から気がついたようです。
予想を裏切らないハッピーエンド!
最後に二人の新婚生活のひとコマがあるんですが、若妻のいる風景が素敵です。篤朗は、10年間極寒のツンドラ地帯で過ごしたあと、急に常夏のハワイに連れ出されたような、終わりよければ全て良し!の人生だなと思いますw
でも、同窓会で女子からは陰でブーイングされるんだろうなぁ…
これで完結なのに、なんと2巻に続くんです。3話完結の予定が、人気で連載が始まっています♪
2巻の感想も近々アップします!
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10歳児の告白は真に受けて成長を待つべし。
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