青の祓魔師 8巻

青の祓魔師 8 加藤和恵 (ジャンプコミックス)
不浄王との戦いが続く、青の祓魔師8巻です。不浄王を倒すため、引き金を引いた藤堂を倒すため、全員が力の限り戦うんですが、とにかくそれがかっこいい!!!
早速それぞれの戦いを見て行きましょう。
まずはこちら、神木さん。
神木さんとしえみは、重症の勝呂父を任されました。にーちゃんを呼べないことを悔やむしえみに、
『そんな事を言っててもしょうがない
山を降りて病院に連れてくわよ!
私達はこの人の事頼まれた責任があるんだから』

二人は、神木さんの出した白狐ウケとミケに勝呂父を運ばせて下山を試みます。
次は勝呂。
勝呂ファンのみなさん(私です)、お待たせしました。今巻、彼は男を上げまくります!
瘴気の流出を防ぐ結界を張るため、クロに乗って胞子嚢に近づく勝呂と燐。その間にも胞子はどんどん広がっていきます。
この状況で一度しか聞いたことのない結界呪を再現できるのか、不安になる勝呂。燐はその不安を見透かしたかのように、強気な言葉をかけて前に出ていきます。
その姿を見た勝呂は、いつも一人で戦おうとする燐と、これまで重要なことを隠して一人で背負ってきた父親に対して苛立ち、そして…
おとんもこいつも いつも一人でカッコつけおって…
俺はそれがどうしても 腹が立つんや!!!!

見事、伽樓羅(カルラ)を召喚し、結界を張ります。
(まだまだ活躍するよ!) 一方、藤堂と戦う雪男。
悪魔落ちした藤堂は、甘言で雪男の心に揺さぶりをかけます。『君 本当はお兄さんが大嫌いだろ?』これまで、兄に複雑な感情を抱いてきた雪男は、この問いに惑わされそうになるのですが…
『僕が本当に大嫌いなのは 僕自身だ!』

わお!模範回答。
藤堂はさすがオッサン。長く生きてきただけあって、嫌なポイントついてきます。
何にも知らない呑気な燐を横目に、小さい頃から努力し続けてきたのは、普通に考えたら不公平。
こんなの不公平だ!やってらんない!と言っちゃえばいいのに、と思いますよね??
そこを、嫌いなのは自分。と言う雪男がなんだか切ない(涙)優等生のメンタリティは複雑だな…。凡人なもんで分かってあげられなくてごめんw
雪男はホント優秀なんですよ。戦いの流れを読んだり組み立てたり、彼のレベル以上の難しい技も使えますしね。左脳型の戦闘をさせたらピカ一です。
次は子猫丸。
子猫丸と志摩(廉造)は本山のみんなのもとへ向かうのですが、既に行く手を胞子が塞ごうとしていました。志摩は、命があってなんぼ逃げよう、と言うのですが…
『僕は逃げへん!!…ここで逃げたら僕は一生 明陀に顔向けできひん!』

子猫丸、根性見せます!彼にとって明陀は拠り所だからこそ、この発言。
そして、志摩くん(廉造)。
逃げようとしたものの、あまりにも頼りない、でも必死な子猫丸を見て戻ってきます。
割り切れたら ほんま楽なんになぁ…!!

志摩は志摩で色々な葛藤があって…。明陀と自分は関係ない、そんなもののために命を懸けられない、と思いつつも、簡単には割り切れず結局戻ってくるんですが。。
雪男も志摩くんも、生まれた時に背負ったものがあって、そこに彼らの葛藤があるけれど、逃れたい関係ない、と考える志摩くんの感覚は極めて普通。ストイックな雪男の方が危ない気がします。
…やっぱり雪男のダークサイド行きが見える!!(泣)
さて、神木さんと一緒だったしえみは。
神木さんが胞子に呑まれて絶対絶命だわ、当然狐は消えるわ、勝呂父は運べないわ、の危機に見舞われます。
グリーンマンを出せなくなって久しいしえみですが、みんなといるためには、ここで負けられない。
弱いままなんて駄目だ!
神木さんを助けられないなんて駄目だ!!
私 みんなと一緒にいたいんだよ…!!
『出ろっ!!!!』

出た!にーちゃん!
しえみはにーちゃんの力で神木さんを助けようとします。
その頃、燐と勝呂は…
ついに姿を現した不浄王の本体が(ちょっとミシュランのマスコットっぽい)結界を張る勝呂に襲いかかります。
勝呂は結界の一部を崩して自分を守るのですが、この「二重の構え」は激しく体力を消耗させます。

もってあと15分。燐の降魔剣はまだ抜けません。そんな燐を見て、勝呂は『俺の結界が持っとるうち…… お前は逃げや!!』と。
追い詰められギリギリの中、それでも、燐は諦めない。『勝って帰るんだ』カラ元気で言い切ります。
その言葉に勝呂は覚悟を決めて、二重の構えを解くんです。再び、自分はノーガードで結界を張る。
『おまえを信じる』

どんだけかっこいいんだ勝呂!!惚れちゃうよ!!
その髪型はないだろと思ってたけど、もはやそれすらもかっこよく見える不思議。勝呂様と呼びたい。
勝呂の想いに応えるように、ついに燐が…

降魔剣が抜けた!!
あんな化物倒すには燐に頼るしかない。んですが、燐も思うように不浄王を倒せない。。
そこに烏枢沙摩(ウチシュマー)が現れて、燐に力を貸す!?
というところで8巻終了。
不浄王と戦いがながらみんなが自分自身と戦っていて、ただのドンパチ合戦ではないところが、ホントに読みごたえがありました!雪男の今後は心配ですが。まさかの悪魔落ち……??
もう、巻を重ねるごとに面白くなって、益々目が話せません!!
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藤堂の髪はメッシュか白髪か…
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