アオハライドしばらく更新していませんでした。。 書きかけた感想などあるのですが、そりゃまあ内容が薄くて・・・UPするのも何かに失礼なレベルで・・・。 今月もあまり感想が無いのが正直なところでありますが、物語の節目(というかクライマックス?)でもあるので、ここはひとつ乾いた雑巾を絞り上げるかのように書きたいと思います!
ちなみにそのUPしなかった何かに失礼なレベルの先月までの感想ですが、それが今月の感想を書く上で結構必要な内容だったので、一緒にUPしちゃいます。
▼先月までの感想はじまり。
あれっなんか冬馬あっさりフラれた……。こんだけ??????なんかもうちょっとないの??!!思わずこちらがウルっとしちゃうような、ああ、こんな菊池を振るなんて双葉よもう一度考え直せ!みたいな、そして洸か菊池か贅沢にいつまでもウジウジしてるあんたがさいこー羨ましいぜッッ!みたいな、そんなシーンはないの??フラれ際の菊池のかっこよさは必見だろうな !と鼻息荒かっただけに、このあっさりさっぱりな雰囲気はかなり肩すかしくらった気持ちです。。
クリスマス、フラれ男の菊池くんは双葉ソングを歌ってしまうのかなあ。そんな傷口に塩塗るようなマネしてしまうのかなあ。このタイミングの失恋だと他の曲練習する時間とか無かっただろうな、可哀想に…なんて余計なお世話過ぎる同情を彼に寄せてしまう。
三角公園、ここでぶっこむかあ~~!そこはやはり夏祭りまでとっておいてもらいたかったが、致し方ない。ここらで、あと1ミリを埋めてもらいましょう!あの日の約束の場所で。
ところで私が気になったのは、原付。
少女漫画におけるバイクといえば、人類が近距離をより早く楽に移動するための発明品ではなく、エンジニア達の夢と努力と技術の結晶でもなく、事故による悲劇で物語をドラマチックに仕立て上げるための必須アイテムですよね。
浮かれた洸が双葉以外見えないつまり信号なんて視界に入らなくなるトラップとか、ボール追いかけて子供が飛び出すどこかで見たことあるパターンとか、こんな時に限ってネコの親子連れが横切るアンラッキーとか。
そんなあれこれの結果ピザ屋のバイクで事故るなんて、そんなわたしのステレオタイプで陳腐な昭和的妄想が当たるなんてことやめてくれ。
▲先月までの感想おわり。お粗末様でした。
どうでしょうか。
今月号、フラレ男の菊池くんは今や元カノとなってしまった双葉へのラブソングを熱唱ですよ。余計なお世話が的中。。。
そして、原付ではないものの、私の昭和的妄想も微妙に当たり。。。
そんなわけでなんだか “うわぁ・・・” って気持ちになっている今月です。なんてびみょーなんだ。
特に事故のところは先月半分冗談で書いた感想です。まさかこんな古典的な展開は・・・ねぇ?(笑)あり得ないっしょ!タッチかよ!と思いながら書いていたのに、まさかまさかこんな展開・・・・。
では、あらすじ含めた今月の感想です。ネタバレです。
クリスマス。
ビザ屋バイトの休憩中の洸。電話で双葉と約束して、ガラにもなくソワソワしちゃって、一人妄想を膨らませる。
そこに店長が現れる。きっと誰か風邪で休みだから代打をとか言い出すんだ…と意地悪く思ったら「今日のバイト延長頼めないかな…」と案の定のお願い。渋々引き受ける洸。
あーなんかもうこの辺から風向きおかしい。本当なら一度帰って、この後あるかもしれない、クリスマスの夜にやる事はひとつだろ的な万が一の展開のために、シャワー浴びようとしていた余裕スケジュールのはずが、直接行けば20分だから、、、に切り替わる。もー絶対絶対、時間通り着かないパターン。
クリスマスなんてビザ屋さんが一年で最も稼がねばならない時期に違いなく、しかし頼みのバイトくん達は自分が楽しむ事に忙しい日でもあり、そんな中、ほとんど休みを取れていないであろう店長以下社員の方々には心から感謝と同情を寄せます。しかし、これでまた3度目の正直が崩れ去るような展開になるのなら、この店長は過労で倒れる前に全読者の呪いですごい不幸な何かに見舞われると思うわ。
その頃の冬馬。
ライブハウスで、以前から何かと器の小ささを露呈している友人・瞬氏と会話。そんな残念な瞬の
『こんな大火傷するくらいなら かげでこっそり想ってる方がマシだったじゃんっ』というチキン野郎発言に対して冬馬は。
『思う事だけに一生懸命なんてそんなの誰だって出来る 俺そういう奴になりたかったわけじゃないし そんなの絶対やだった』と男気溢れる回答。
『だから自分のその行動に対しては全然後悔してない』
あぁ今日もさわやか。確かに一度は付き合えたわけだし、付き合って頑張って、その結果がこれなわけだし、仕方ないですね。こんな冬馬なので、次に好きになる人とは上手くいくだろうと思う一方で、次も上手くいかないとこじらせ人生がスタートしてしまうような嫌な予感も拭えません。なので次回がとても重要です。言いよって来た子と付き合うもよしですが、彼の狩猟本能が満たされず結局「なんか違う。吉岡さんを想っていた時の情熱がない」と別れる道を辿りそうなので、ちょっとオクテそうな男性と接点の少なそうな、地味なのにメガネはずしたらかわいい、みたいな隠れキャラを見つけ出したらとても良い気がする。そしてその子が冬馬と付き合う事でみるみる可愛くなって、周りから羨ましがられたりしたら、なんだかとても気持ち良いでございます。
さて、7時に三角公園で待ち合わせた双葉と洸は。
双葉が早々に到着し、洸はというとバイトが長引いてダッシュしても間に合うかどうかという微妙な状態。
それなのに道中花束なんて買っちゃったりして、ガラにもない事しちゃうくらいウキウキなのね~と微笑ましいんだけど、でもどこか冷めてしまっている自分がいたりします。だってもー絶対また何か起こるじゃん?7時にすんなり会えるわけないでしょ??と100%疑いの眼差しで読んでしまう。そんな風にいちいち疑いながら読むのに疲れたな~とこれまでの疲労感に浸っていると。
これ。

もーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!ほらあ!!!!!!!!!!!!!!!
ハァ・・・溜息。
分かりづらい画像ですみません。左上が車、路上には、洸が抱えていた花束が無残に散っています。ここで事故とかもういい・・・韓国ドラマなのかこれは・・・。てことはこの先に待ち受けるのは記憶喪失か?
そんな韓流展開になっているとはつゆ知らず、公園で洸を待つ双葉。時間はもう8時。そこで、双葉の携帯が鳴ります。着信は洸からなのに、出てみると田中先生の声。。。先生から洸が事故に遭って
『今意識がない』と突然聞かされ、そのまま双葉が病院に駆けつける。
そして、恐る恐る病室のドアを開けると。

ハァ・・・再び溜息。
無事で良かったというより、もう全体的にどうでもいい気持ちになってます(笑)
この後、病室で抱き合い告白し合う的なお熱いシーンなのですが、、、その前に冷や水ぶっかけられた私の心はまだブルブル震えております。ちっとも温まらないよーーーーー!!!!!感動する心を返してくれッッ!!!やっと二人の想いが通じ合った場面なのに、この場面のために何年も待ったのに、それなのに・・・全然盛り上がれないorz
いや、絞り出すと決めて書いているのでもっと絞ってみよう。。きっと何か、少しはキュンとできたはず。パラパラと戻ってみる。あ、「おまえしか好きになった事ない」発言は、結構、ときめいた・・・かな?この小さな火種に薪をくべるとしたら、あのクールぶってひねくれて生意気だった洸が…女たぶらかしてそうに見えなくもない洸が…夜遊びの結果年上のおねえさん相手にとっとと童貞卒業してそうな洸が…好きになったのは一人だけ!っていう初々しさがたまらんとか、その案外純情な感じが「田中くん」時代を彷彿とさせるとか、思ってみるといいかもしれない。なんだかくすぐったい。
よし。半ば強引に自分の気持ちを引き上げた結果、待ち合わせ前に事故るという韓流的というか昭和の魔法で凍り付いた心が、半解凍されました。
翌日、2人がもう一度三角公園で待ち合わせをして、今度こそ無事に会う事ができて、ついでに花束も渡せて、双葉と洸が満面の笑顔、というシーンで今月は終了です。
なんだか色々残念な気持ちで読み終えました。その残念な気持ちに拍車をかけたのが、次ページからの「君に届け」で。アオハライドの残念感を引きずりながら読みはじめたら、これがまあ最高なんです!この回が過去最高かも?と思う程。君届のネタバレは控えますが、誠実な「別れ」ってこういうものだよな~としみじみ思ってしまって、双葉と冬馬の別れもそれなりに誠実だったと思うものの、益々色褪せてしまった。。。ついでに洸と双葉の想いが通じ合うシーンも。どこかサラリとしているもんな。その空気がアオハライドらしいんだけど。
クライマックスってことは、そろそろ終わりなんですよね。双葉と洸は付き合った後が面白そうなのに、付き合うまでで終わりなんて・・・それがちょっと残念ではありますが、ラストまで見届けたら、咲坂先生の次の新作を楽しみにしよう、と既に気持ちを切り替えています。
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田中先生の「意識ない」は確信犯なのか…?