早いもので今年もあと1日ちょっとですね!
新年の購入予定はこちらです。
01/04 集英社 1/11じゅういちぶんのいち 5巻 中村尚儁
01/04 集英社 ハイキュー!! 4巻 古舘春一
01/04 白泉社 ラストゲーム 3巻 天乃忍
01/07 講談社 兄が妹で妹が兄で。 2巻 車谷晴子
01/11 講談社 きょうのキラ君 4巻 みきもと凜
01/11 講談社 となりの怪物くん 11巻 ろびこ
01/15 エンターブレイン発行/角川グループパブリッシング発売 乙嫁語り 5巻 森薫
01/17 講談社 四月は君の嘘 5巻 新川直司
01/22 スクウェア・エニックス 絶園のテンペスト 8巻 彩崎廉/城平京
01/25 集英社 君に届け 18巻 椎名軽穂
01/25 集英社 ハニー 1巻 目黒あむ感想をアップしていないのですが、物語が佳境に入った絶園のテンペストの新刊が楽しみです。
別マ連載中のハニーは祝☆1巻発売。ヤンキーの優しさに胸熱したいと思います。
増えに増えているマンガたちの収納先を、年末にどうにかしようと思っていたのに、結局手を付けられないまま今年を終える事になりましたorz
来年こそ…!!
↓いつもありがとうございます!
- 関連記事
-
 | - 芦原 妃名子
- 発売日 : 2012/12/26
- 出版社/メーカー : 小学館
|
戻って来い遂に追い求めてきたピースが見つかって空白のスペースが埋まり、全体像が明らかになるPieceの9巻です。謎が一つ一つクリアになる過程で露わになる人間の弱さや醜さ狡さ、そして強さや潔さが、他人事とは思えなくて胸が痛くなります。
礼美の「子供を堕したのは私」という告白で終わった8巻。9巻ではその時のエピソードが詳しく描かれています。
ぽっちゃりした見た目にコンプレックスのある礼美が、そんな自分に優しくしてくれた坂田コウジに心惹かれ、流れのままにセックスするようになったけれど相手はただの遊びだった
決して特別なエピソードではなく、どこにでもある普通の失恋話。
それがこんな事を引き起こしたのは、冒頭の通り礼美が妊娠してしまったから。礼美が浅はかだったとか、コウジがヒドい奴だったとか、そんな単純な事ではなく、礼美には礼美のコウジにはコウジの歪みがあり、それが重なり合って結果的にこうなってしまった。そんな風に感じられる2人の心の機微が、礼美目線とコウジ目線で描かれています。
折口さんと礼美の出会いは、折口さんの働く本屋で、コウジの心が分からず礼美がマニュアル本を買おうとした事がきっかけ。それから礼美は折口さんに悩みを打ち明けるようになります。
そして、コウジからの連絡は途絶え、子供を堕し、自己嫌悪に苦しむ礼美を救ったのも折口さん。
『記憶の改ざんくらいしたって誰にも迷惑かかんない 大丈夫 忘れよう』
その言葉と共に、折口さん自身も礼美から距離を置きます。自分との関係から、誰かが何かを憶測する事がないように。
自分との関係も含めなかったことにした、この折口さんの心からの配慮が、泣ける。折口さんは、知れば知るほど比呂に似合う人だと思えてきます。自分でも気づかぬうちに、弱さを武器に他人を傷つける比呂には、この位強く優しい心の持ち主でなければ付き合い切れませんよね。
礼美の口から一部始終を聞いた水帆は、翌日、コウジのいる名古屋行きの切符を差し出します。
『会って… 言いたいことがあったんじゃないの?』と聞かれ、コウジと会う決意をする礼美。
コウジに会う前に、礼美は当時のコウジが語ってくれた事を思い出します。子供の頃の出来事や夢、現在の葛藤。真実かどうかは礼美には分からない事ですが、それが限りなく実話なんです。気持ちは嘘でも、語る事まで全て嘘で塗り固めたわけではなかったようです。
さて、そんな彼から語られるのはどんな事なのか…。
名古屋に到着し皓から聞き出した仕事場へ向かうと、そこにはコウジの姿がありました。そして、3人は近くのカフェで話をすることに。
コウジは礼美と向き合って話す前に、昔の事を自分の中で振り返ります。
丸尾を崖から蹴落とした瞬間から狂いはじめたコウジの人生。あの瞬間、加害者だったのはコウジと皓。一線を越えてからコウジは身を持ち崩していましたが、一方の皓は進学校へ通い女と遊び、ハタ目には順風満帆。そして何事も無かったかのように、狂気を内包したまま無邪気に笑う。
あの一件を知るコウジの友人・木戸は、要領の良い皓に利用されて、結果的にコウジだけが割りを食わされているんじゃないかと指摘します。元々コウジは何だかんだ言っても周囲に愛されるガキ大将で、狂気の人ではなかったと。
そんな中、皓からの頼まれ事で長門と森田という2人組から恨みをかったコウジは、彼らに過去を調べ上げられ、付け回され、恐喝され、生活をめちゃくちゃにされます。
割りを食った気持ちが膨らみかけていたコウジは、皓に近づく目的で、皓と同じN高の生徒の礼美に近づいた。そして礼美と話をする中で、自分とはレベルの違うコンプレックスを抱く彼女に苛立ちを覚えます。
オレの住む世界はヒエラルキーの最下層のその下の下 と思っているコウジにしてみたら礼美のコンプレックスはおめでたい悩み。そして、皓と同じ制服を着て無邪気に笑う彼女に、
『無防備に笑えるのは 最低限 自分に自信があるからだ』と思うコウジ。そこに、無邪気に笑う皓を重ねたのでしょうか。そんな礼美を手荒に扱う事で、鬱憤を解消していたのかもしれない。
知れば知るほど、木戸の言う通り、コウジはなんだかんだ言って人間味のあるガキ大将だった事が分かります。そして、そんな彼が礼美に持っていた感情は無機質なものだけだけではなくて、例えば、礼美の口から出てきた “太宰” を試しに読んでみるひとコマがあったりする。でも長門と森田の存在が、コウジに普通の生活を送る事を許さない。一度犯した過ちが、しつこくコウジの人生に絡みついてくる。
礼美と水帆の待つ店に現れたコウジは、本音が聞きたいという礼美に対して、
『君を特別愛してたわけじゃない だから逃げたんだ』と、近づいたのは皓を逆恨みした結果だとハッキリ告げます。
そんな事はもう分かっている。それでも、私は好きだった、忘れられない瞬間があったと言う礼美は
『傷ついたけど 必ず糧にする』と言って席を立ちます。
それを聞いて、最後に呼び止めるかのようにコウジが言った言葉。
『あの瞬間 君が必要だった それも… 本当だよ』
礼美もきっとコウジを深く愛していたわけではなくて、女の子として優しく接してくれたなら、コウジじゃなくても恋に落ちたんでしょう。コウジは、皓と重なる誰かを傷つける事で憂さ晴らししたわけで、どちらも自分の中の埋まらない気持ちを無理矢理埋めようとした、という点で共通していたんですね。まあでも、コウジは二度と悪さができないように阿部定の亡霊にアレをチョキンとカットされてしまえばよろしいw
さて話は変わり、皓と矢内先輩はというと。
水帆と礼美が名古屋で下車してから、東京までの車中、矢内先輩は皓がなぜ手紙を届ける気になったのか聞き出します。
皓の回答には、これまで明かされていなかった事実があり、ここでもまたパズルの空白が一つ埋まりました。
理由の一つ目は、折口はるかがバカ過ぎて。二つ目は、須賀ちゃんがバカ過ぎて。三つ目は、長門と森田もバカ過ぎて 目ざわりで。
長門と森田は、コウジの前に現れて恐喝している彼らの事です。この2人が黒幕の皓の前に現れないはずもなく、コウジ同様、皓も彼らに恐喝されているんです。
『一生まとわりついてやるよ』の言葉通り、ちょいちょい現れる長門と森田。それが、
『重くて』。そして、彼らはたまたま須賀ちゃんを見かけ、それも皓の脅しのネタに使う。
『だから … オレ 本気でアイツらを… 殺してやろうと思って家を出たの』と言う皓。なるほど、家を出た理由はコレだったのか。
それを止めたのは他ならぬコウジ。神戸に向かう前、名古屋でコウジに会った皓は、あいつらを
『殺してやるよ』と言うのですが。
『やめとけ やるな』
そして、かつての共犯者コウジにまで
『お前 頭 大丈夫かよ いかれてる』と言われてしまう皓。それはこれまで出会った人達から散々言われてきたセリフ。もしそうなのだとしたら、一体なぜそうなってしまったのか。
明日20歳の誕生日を迎える皓は、母親との約束通りあと1日で家を出ていかなくてはならない。
矢内先輩と別れ家に帰ると、最後に七尾さんが作った苦手なオムライスが出てきます。皓は卵が食べられない。それは、かつて比呂が皓につけた心の傷です。七尾さんは、もう食べられるはずだと言うのですが、でも皓はやっぱり嘔吐してしまう。
比呂につけられた小さな心の傷は、卵の殻のひび割れが徐々に広がり、いつか殻が全て剥がれ落ちるように、皓の中で広がっていきました。

そしてこの後、水帆が訪ねて来た頃には皓の姿はそこにはなく
また姿をくらました皓。あーどこまでも捕まらない男だ。水帆や矢内先輩と話している皓を見るだけで、そこに居る事に感動してしまうくらい、このマンガでは皓を探し回った時間が本当に長かった!
矢内先輩に言われた「逃げるなよ」を皓はどう捉えているんでしょうか。自分の過去から逃げていた礼美は、それは逃げ切れるものじゃないと悟り、自分なりに清算した。自分に関わる人全てが重いと感じる皓は、その重さから逃げたいと思っているわけですが… この流れだと、やはり皓も逃げずに何らか答えを出すしかないんでしょう。そもそも、折口さんを巡る一連の謎は解けたわけですから、このマンガの着地って皓のトラウマ越え以外にあるのだろうか…??
うーむ。ひとまず、皓が向かった先がどこかが、ラストに向けた重要な展開のキーになりますね。どこへ向かったのかは、全く分からん。でも、こんな分からない皓が最初から最後まで好きだ。
丸尾とコウジは8巻9巻で株上がりましたよね。丸尾なんてどんだけ性格イケメンなんだと感動するレベルですし、コウジは芦原先生が「少女マンガのヒーロー的要素を持っている」と書いた意味が分かるような太陽っぽさを持っている。キャラを深堀りして最も残念だった人は比呂かもしれないw
次の10巻がラストだそうです。芦原先生は安い終わり方はしない、きっと納得のいくラストを描いて下さると信じていますが、今からドキドキして仕方がない!最終巻は6月発売予定です☆
↓いつもクリックありがとうございます!

皓よりも礼美ママの洗濯物への鋭い指摘の方が怖かった
- 関連記事
-
 | - 咲坂 伊緒
- 発売日 : 2012/12/25
- 出版社/メーカー :集英社
|
これで 無かった事にできないねキャー☆と上がってギャー!と下がる、フリーフォールさながらの急上昇&急降下を体験させてくれるアオハライド6巻です。
別マでは毎月、度々訪れる魅せ場に暴走する感情を抑えきれずゴロンゴロンさせられ、マジ…?な急展開に厚さ5センチ超の雑誌を破り捨てそうになりながらここまで読んでまいりました。そんなわけで、あらすじと感想は別マ本誌の感想で書き尽くした感がありますので、今回は、改めて読んで感じたちょい萌えシーンを中心に書きたいと思います。
別マで読むのと単行本で読むのと、また味わいが違いますよね!既に展開は分かっているので、初読の興奮はない代わりに、何気ないやりとりや脇を固めるキャラたちの言動にも目が行き届く。改めて読んだら、こんなシーンあったっけ?と思う事が多くて、キスシーンにギャー!!と叫んで目が眩んでいた間に、自分がどれだけ様々な描き込みをスルーしていたか痛感しましたorz
まずはこの洸。

細い首がなんかエロい!!そして、かわいい!……ごめんなさい、それだけですけどもw これ別に洸に限った事ではないかもしれませんが、首の線が目立つこの画に妙に萌えました。人は年齢を重ねると首に肉が付きますからね。なんか、こう、高校男子っぽい色気だなぁと思ったんですよね。しょっぱなから若干変態発言ですみません。でも、本音ですw
次は修子のこの発言。
『この人の口から「好き」って単語聞いたの初めて…』
小湊から「自分の好きな奴が」と言われての言葉。
そーだっけ?と思ってしまった。それくらい小湊の気持ちはダダ漏れだし、「好き」と同じ意味の言動は色々していた気がする。それなのに、修子は、好きって言われたか言われていないかをちゃんと認識していた事がとても意外で、にわかに修子×小湊になる予感がしてきたぞ!
この展開は田中先生のアシストによるものです。時々修子を気にかける発言をしながら、やっぱり先生は、自分以外の誰か=とりあえず小湊、とくっついて欲しいのだろうか…。何を考えているのか読めん。
次は、そんな田中先生。
『今のままじゃ 何一つお前に負ける気しないけど』
この余裕綽々な雰囲気こそ「先生」!!いつも天然の田中先生が見せつけてくる、余裕の言動にいちいちツボっている私です。過去いくつか見られた高校生を転がすような大人の余裕が最高。「迷惑なんて思ったことないけど?」とか「傷つけない結末なら良いんだ?」とかとか。今巻では負ける気しない発言ですよ。
私は田中先生は無邪気の仮面を被った策士とみています。そして、間違いなくS。もちろん、本当にちょっとトボけたところがあるんでしょうけど、あの天然は絶対フェイクだ!そんな隠れ策士の先生に転がされて赤くなる修子が見たい。から、田中先生推しです。ゴメン小湊。
さて、次は再び洸。
急に何ですが、わたくしアオハライドで好きなキャラは洸です。わざわざ言う必要もない程完全なるマジョリティな嗜好でごめんなさい。そして、いつもクールで感情の分かりづらい洸がヤキモチをやいて微妙に変化する表情が大好きだ。というわけで、このシーンは外せない!!!

見ましたかこの表情…。くっ。もう、興奮で膝がしらが割れるほどに膝をバシバシ叩く。この後の、もや~っと不機嫌な顔もたまりません!
きっとこんな風にイラっとする一言を聞いた時、小湊だったらもっと分かりやすくふてくされると思う。冬馬なら素直にショックを表すと思う。田中先生なら笑顔で上手く隠すと思うんです。そんなどの反応よりも、私はこれがいい!!無表情がほんの少し崩れるこの感じがたまらん!!
次は、小湊。
『どした』
地味だな。このシーン。でも、お気に入り。洸はいつも結構無表情。でも、そんな洸の様子を敏感に察知する小湊。なんだよもう、この繊細な読み取りが日本人の鏡だな!今回はあからさまにダークな空気をまとっていた洸ですが、こんな風にすぐに気づいて心配してくれる友人がいるなんて、なんとありがたい事か。
小湊はニブそうに見えて実は観察力も感受性も高いところが、キュンです。修子が田中先生を好きだって事も気づいていましたしね。単純で心優しく情に厚い小湊。そして、ちょっとおせっかいなところがまるでオカンw そんな小湊が好きだ。
洸は彼のように心から心配している友人がいて、そんな今の自分を幸せだと思ったからこそ成海の元へ迷わず走っていったんだという皮肉。そんな小湊の繊細なのに熱苦しい友情に胸熱。乾杯☆
そして、冬馬。

やっぱりこのシーン、何度読んでも良かった!!!後ろから抱きしめるって、なんでこんなにキュンとするんですか??私が無意識のうちに、オレじゃだめか病に冒されているからですか??(©あすなろ白書)しかし冬馬は簡単に赤面しちゃうのに、双葉を抱きしめちゃって大丈夫だったんでしょうか。彼が帰宅してから思い出して悶々としただろうと想像するとニヤけちゃいますね~。このシーンが洸だったら、破壊力100万倍でショック死したかもしれないと思っている。
もひとつ洸、いいですか。

中学時代、長崎ではじめて洸ちゃんと呼ばれて戸惑うの図。今ならどんな呼び方をされたところで、こんなピュアな反応はしてくれないクールな洸くんです。まだ田中くんの頃の洸がかわいすぎて罪。この頃は、田中先生とよく似ていますね。色っぺー兄ちゃんに育った今の洸は最高だけど、この爽やかさ1000%時代も悪くない。そんなわけで、長崎時代の洸がもっと見たい!成海とのキスの真相あたり、当時の描写が欲しいです。
以上、ものすごく個人的な萌えシーンだけをピックアップした感想を終わります。お付き合い頂きありがとうございました☆
今巻の一番の読みどころは、なんと言っても双葉と洸のキスシーン及びその後の2人の会話です!!!そして、キスするまでの2人の心の機微がもう!!この世に咲坂先生が生まれてきてくれてよかったと感謝するシーンでした。そこはもう言わずもがな、悶絶して転がりまくって全身打撲する勢いでしたが、あえて今回の感想には書いていません。ネタバレのあらすじを読みたい方は、この記事の一番下の「関連記事」にある2012年09月号~12月号を読んで頂けたら嬉しいです!
ちなみに、2013年01月号はこの続きになります♪
↓いつもクリックありがとうございます!

事故チューは咲坂先生の体験談だそうです
- 関連記事
-
メリークリスマス!
コミックボブですこんばんは。今日は別マコミック新刊の発売日でしたね☆
購入したのは、言わずもがなのこの2作品。

と、こちら。

アオハライドをパラリ開いてくだんの場面をチラ見して、さっそくギャース!!となりました。感想は後日また改めて。。
黒王子・恭也、ヤバし。この表紙が今までで一番好きかもしれん。
マダム・プティは気になりつつまだ買っていなかったので一緒に購入。るん♪
↓いつもありがとうございます!
- 関連記事
-
 | - ろびこ
- 発売日 : 2008/09/12
- 出版社/メーカー : 講談社
|
メリークリスマスイブ☆コミックボブです。
三連休も終わりですね~。学生のみなさんは既に冬休み満喫中でしょうか。働く私はあと数日間頑張らねばなりませんが、残りの出勤日は25日と28日の新刊発売日のおまけみたいなものなので、ウキウキ乗り切りたいと思います。
さて、ろびこ先生のオムニバスラブストーリー、ひみこい2巻です。個人的には2巻≧1巻でした!同じように女子高生の恋模様ではあるのですが、1巻に比べて少し大人っぽい仕上がり。恋の相手が大人だからかもしれません。恋の秘密度も高めです。
よろしければ1巻の感想もご覧下さい!→
ひみこい1巻感想はこちら◆秘密の恋4・ミドリガメは夢を見るミドリガメを飼っている「手堅い人生」をモットーとする沢田先生と、そんなちょっと変わり者の先生を好きな理久。
沢田先生は見た目やや奇抜。歯に絹着せない発言ぶりからも、手堅い人生なんてものを選ばないタイプに見えます。これは、過去に何かありましたフラグがピン!
理久はカメ吉の世話をする事で先生との接点を増やして、もっと距離を縮めたい!と思っているのですが、先生はこれまで築き上げて来たものを “女子高生との交際” で失いたく無い、と非常に冷静な対応。
そして、
『わたし 先生が好き』と告白するも、
『迷惑だ』とあっけなく拒否されます。
そりゃあ先生の立場であれば、よっっっぽどでなければ、クビにつながるような行為は慎みたいですよね。教師の社会は閉鎖的で封建的ですし、ちょっとした噂ですら命取りになりますもんね。社会人になると、先生の気持ちがわからんでもない…。
加えて、先生は早くに両親を失くしていて、「結局人はひとり」と思っていて、あまり自分の世界に他人を入れたがらない。だから、理久にもここから先は入ってくるなよーという線を引いています。
ある日、20年育てていたカメ吉が脱走してしまうんです。カメ吉がいない!と慌てる理久とは対象的に、その時も先生は「いなくなったものはしょうがない」というスタンス。それを聞いた理久がキレる。
『先生なんか一生独り身の寂しい男になればいい!』その後、遅くまでカメ吉を探す理久を先生が見つけてからの……先生の告白!人と関わって裏切られるのはゴメンだ、キズつく事から逃げ回っていたい、という先生。
『…でも キミを見てると そんな自分がバカらしくなる』
『…こういうのを 惹かれてる と言うんだろうな』
言葉で説明してしまうと、いきなりどうした先生!?状態ですが、読むとそこまで唐突感はないです。人と深く関わる事を避けていた先生が、自分に一生懸命な理久に心動かされてしまった、という分かりやすいストーリーですが、先生と理久の軽妙なやりとりが楽しいお話でした。
ちなみにカメ吉は無事に発見された上、卵を産みますw
◆秘密の恋5・ピクニック日和親の再婚で姉弟となった高校生の夏実と2歳下・中学生の秋生。連れ子同士、父親(母親)が今度こそ平和に暮らせますように…、という利害が一致した2人は、新しい家族として暮らしていくのですが、そんな2人に次第に恋心が芽生えてしまう。
これが、読めば読むほどにキュンと切なくて(泣)1回目は割とさらっと読み終えたのですが、感想を書くために2回、3回と読むうちに、切なさにメッタ打ちにされちゃったんですけども、どうしたらいいですか。そして、いろいろ考えて整理してから書くとつらいので思うままに書き綴るしかない状態で書き始めてすみません。
さて、そんな血のつながらない年頃の娘と息子を残して旅行に行ってしまった平和な父と母。その留守中、どちらからともなく思わずキスしてしまい…… キスした後に驚く2人。その驚き方が、大切なお皿をうっかり落として割ってしまった時のようなどうしよう、やっちゃった… という感じなんです。巧い。2人が絶妙に姉弟であり、でもそうでない距離感に唸る。
翌日、なんとなく学校をさぼってピクニックに行く2人。初めての2人きりのデートみたいな外出。その、つなぐ手のぎこちなさよ。

感情が決壊してしまった事について
『…夏実は なかったことにしたいの?オレはそんなの嫌だ』と言う秋生。一方夏実には迷いがあり、周りを傷つける恋愛なんて間違っている、と思っている。
ところが、並んで座り語り合う中で、次第に夏実の気持ちが変わっていくんです。夏実の体に触れる秋生を改めて愛しいと思い、この気持ちを誰が間違ってると言えるのか、と思って覚悟を決める。そして、またキスした2人は感情の赴くままやってしまおうとするのですが…
『だめだ できない 夏実のこと大好きだけど すごくしたいけど けど…』と涙を落とす秋生。そんな秋生の涙を拭い、夏実が言います。
『きっと これでいいんだよ秋生 あんたの幸せもずっと願っててあげる ずっと ずっと』
はじめは、いってしまえ!だった秋生が、結局寸前で踏みとどまったのは、子供として純粋に親の幸せを願い、今の何かを壊すかもしれないリスクに臆病になる気持ちからなのか。それとも、いざとなったら自覚していた以上に夏実を家族だと思ってしまっていたからなのか。。。そのどちらとも取れるし、どちらもなのか、どちらでもないのかもしれない。
あの日 私の中にできた染みは
少しずつ色がぬけてほとんど透明になって
それでもずっと消えることはない
でもそれでいい
それがいいくっそ切ない。。。。(泣)もう若くないもんで、こういう切ない展開に耐えられないんですマジで。どうかハッピーエンドを下さいorz うぅ……胸痛すぎるよ。息が苦しい……。
両親も幸せで、子供も幸せでって事ではだめなの?いや、分かります。彼らが望んでいた事も分かります。よく分かるんですけど。やっぱり、いーやーだー!!嫌だー嫌だー!!!そもそも、誰損なんでしょう、2人が付き合ったら。特に問題ないですよね。そして、二度ご結婚された両親なら、人間の思い通りにはいかない複雑さを理解してくれてオーライな結果になるんじゃないだろうか、幸せ2倍とか思ってくれるんじゃないだろうか、とか言ってみるだけ言ってみる。だめだ。何を書いても気が済まないw
これまで2人がどんな気持ちで親や家族を見つめてきたのか、そして、最後は恋人よりも家族である事を選ぶまでの心模様が静かな描写から伝わりすぎる。
最後に、1年後少し大人になった秋生が夏実と目が合ってかすかに微笑んだシーンなんて、たまらないです。すり傷のようにしみる感覚が痛すぎて死。読み終えた後、しばらくしてから泣き出したくなるような作品でした。
◆ふたりのカクレガ自意識過剰で人付き合いがヘタな岡野さん。そんな岡野さんこと「ちー」の片思いの相手は、小学生の頃近所に住んでいたシローちゃん。年上のシローちゃんは、いじめっ子からちーを守ってくれる頼もしい存在でした。
ある日シローちゃんは両親の離婚で遠くに引越してしまい、ちーは高校生になった今もその思い出を引きずり、かつて彼が住んでいた今は無人のアパートに不法侵入しw、思い出に浸る日々。
ところがある日、そこにシローちゃんが帰って来るんです。帰って来たと言っても、またそこに引越してきたわけではなく、ふらっと現れただけ。明らかにプーと分かる状態…。
再会間もないちーにさっそくファミレス代をたかるシローちゃん。。。なんだか昔の記憶と違う彼に戸惑いつつも近況を聞き、離婚後に母親が死んだと聞きかされ、情にほだされる単純なちーw
そして、再びシローちゃんが無人ボロアパートで暮らす事になり、ちーがそこに通い詰める生活が始まります。
ここからは、シローちゃんとの関係の中で、不器用なちーが自分の気持ちと向き合いながら成長して、クラスメイトとのディスコミュニケーションを克服したり、今のシローちゃんへの恋心を自分なりに確立していくという大変ポジティブな展開です。
『シローちゃん依存だっていったけど それならそれでもいい きっとそれが あたしの恋なんだと思う』
読みどころは、自意識過剰な自分を変えたいのに変えらないちーの笑えるほどの自己嫌悪っぷりと、はじめはちーを子供扱いしていたシローちゃんが段々惹かれていって、結局ちーに強引に押し切られてやっちゃうまでの葛藤でしょうかw
コミュニケーション不全の人を描くのは、ろびこ先生のおハコなんでしょうかね。となりの怪物くんなんて、ササヤンを除く全ての主要人物がそうだと言っても過言ではない。ちーは自覚があるだけまだ軽度か。シローちゃんは、はじめからこうなる予感はあったよねお疲れ様でした、と無駄な葛藤をねぎらってあげたいw
さてそんな中、シローちゃんが不法滞在していた無人アパートはマンションに建て替わる事になり、シローちゃんもまたちーの前から姿を消してしまうんです。それをまたまたちーが待ち続けての、2度目の再会。

しかも、戻ってきたシローちゃんはちゃんとアパートも借りて、今度こそふらっと消えたりはしなそう。(いや、わからん…)ちーの親にも挨拶をしたという、見かけによらず誠実さもあるシローちゃん♪
最後にちーの友達としてササヤンの名前が出て来るのが、とな怪読者としては嬉しいところでした☆
「ひみこい」は2巻ともひねりの少ない素直で読みやすい作品ばかり。自分の気持ちを持て余したり、友人や家族、周囲との距離感に悩む登場人物たちが愛しい。どの話からも感じられるひだまりの様な暖かさは、ろびこ作品らしいです。ろびこファンなら読んで損はないと思います♪
↓いつもクリックありがとうございます!

「ひみこい」を何故か「ひこみい」だと思っていた。
意味を考えずにビジュアルだけで文字を記憶するのはやめようと思います。
- 関連記事
-
 | - ろびこ
- 発売日 : 2008/05/13
- 出版社/メーカー : 講談社
|
となりの怪物くんが大好きなので、ろびこ先生の他の作品に手を出し始めました、ひみこい1巻です。秘密の恋を描いたオムニバスストーリー。秘密という言葉の響きから想像する禁断の恋は一切なく、主人公の女子高生達の不器用さに胸がジンとする、かわいい恋のお話が収録されています。
◆秘密の恋1・タイムリミット“高校生活でやり残した事” といったら、やはり恋愛がらみじゃないかと思うんです。主人公の山田(女子)は彼氏がいないまま、吉井(男子)は英語のカヨコ先生に片想いを続けて、高校生活を終えかけています。
このままいったら恋愛をやり残しちゃう2人が、悔いのない高校生活にするために、お互いの “願望” を2人で消化していく… 友達とも呼べない程度のさぼり仲間だった2人の関係が次第に変化していく物語です。
その願望はこんな順序。
公園で待ち合わせ→手をつなぐ→お弁当を作って食べる→映画を観る→ラブレターを書く→図書館で勉強をする→夜景をみる→キスをする
おい!最後はいいのか!?と思いますよね??「キスしてみよう」と言い出したのは山田。全く気のない相手とキスするなんて、何の罰ゲームだよ勘弁してくれよってお話しです。山田の言葉には、試してみたくなるくらいの吉井への恋心手前の好奇心が実は隠れていたわけで。この無自覚な恋心がかわいいッ!!
それまで彼氏・彼女っぽい行動をしても友達以上の感情は無かったのに、
『こ 今回はさすがに ちょっとドキドキしちゃったわ』と言う山田と、
『は オレも』と笑う吉井。
キャイン!!!あんまりかわいくて思わず犬になっちゃうよ!!キス前後の2人のちょっとしたやりとりとかMAXかわいいです。
このドキドキを機に2人の気持ちがドンドン変化していくんです。そりゃもう、加速度的に気持ちが膨らんでいく。これも一種のつり橋効果なんでしょうかね。
出会った頃から、トランプで勝負している2人。引いたカードが赤か黒か賭けて、負けた方がいうことをきく。
ある日、山田が勝負を持ちかけます。自分が勝ったら、「吉井はカヨちゃんをあきらめてあたしを好きになる」という勝負。そして、
『…どうやらあたし あんたのこと好きだったみたいよ』という告白つき。吉井は、その賭けにはのれないといい、そのまま2人は疎遠に…。この疎遠は完全に両想いフラグですねー。最後にどちらがどんな告白をするのか楽しみになります。
最後に恋もしたし思い残す事はない… と思って迎えた卒業式。吉井からメールで呼び出しが来るんです。最後の勝負は、
『オレが勝ったら 山田オレを好きになって』
清々しいハッピーエンド☆
順番はともかく、結局やりたかった事は全部できたし、まさに我が高校生活に悔いなし、ですね!この2人は初めからハッピーエンドフラグが何本も立っていたので、くっつき方にワクワクしながら読めました。
◆秘密の恋2・あらしの夜に直が無くした携帯を拾ったのは、密かに想いを寄せていた、いつも通うビデオレンタル店の店員さん。そんな偶然から始まる物語。
拾い主が彼だと分かってから、直はわざと携帯を受け取りにいかず、自分の携帯に電話しては彼と会話を重ねます。彼はユウスケという名前の大学生で、大学のそばで一人暮らしをしている。そんなプロフィールを知ったり、映画の話をしたり日々の他愛もない会話をしたり、毎晩毎晩話をする2人。
ユウスケさんは、落とし主がいつもお店に来ているあの子だとは知らない。直は段々、正体をバラす事が怖くなってしまうんです。何度もお店で店員とお客として顔を合わせている自分だと知ったらどう思われるだろうと。それが、ある日の嵐をきっかけにバレてしまう。
直がいつも電話をかけていた電話ボックスに現れるユウスケさん。電話の
相手はあんただったんだ、と言い、
『ねえ オレあんたがオレを好きだってうぬぼれちゃっていいわけ?』
これまでのやりとりで直の気持ちがユウスケさんに伝わってしまうようなアレコレがあり、既に告白したも同然だったので、この後の展開は早い早い!あっという間のハッピーエンドでした。
電話ボックスで顔を合わせた2人がソッコーでキスするんですが、そこはいらなくないですかw ユウスケの気持ちの持って行き方がちょっと強引過ぎやしませんか。そんなにタイプだったら店員とお客さんの時点でお互いに意識していても良さそうなものです。キスシーンマストだったのかな…。
先に中身を知って、その後に外見を知るという順序は、ネットで知り合った後リアルに会うパターンと似ていますね。どんなに電話やネットで盛り上がっても会ってガッカリという可能性は常につきまとうんでしょうけど、ユウスケ的にかわいい女子高生で超ラッキー展開でしたね!
うん、それ以上の感想はないw
◆秘密の恋3・ビー玉の橋「ビー玉橋のビー玉をほり出すと恋が叶う」というジンクスのお話。
サッカー部の市井くんに片想い中の新名は、ビー玉をほり出せたら市井くんに告白しようと思い、毎晩ビー玉橋に通っているのですが、ある晩そこに同じ中学だった八木くんが通りかかり、新名をちょっと冷やかして去っていく。
不機嫌な新名の元に翌日もまた八木くんが現れて、昨日は冷やかしてゴメン、と謝ったところから、2人は新名の片想いネタを共有する事になり、それから毎晩、ビー玉をほる新名の元に部活帰りの八木くんがやっていくるようになる…という展開。
ある日、市井くんがサッカー部のマネージャーと付き合い出して新名は失恋しちゃうのですが、それが思ったほどショックではなかった。それはどうして~?と考えると、心当たりは一つしかないわけで…。
ここからの、両想いまでの展開が良いのです。
失恋してビー玉をほる理由がなくなり新名は橋に行かなくなっていたのですが、1週間振りに行ってみるとそこにはビー玉をほる八木くんの姿が。
八木くんが新名に言います。
『けっこーざくざくいくね これ』
『……そーなの だから 取れないようにほるの大変だったの』
ほり出したビー玉を新名に渡す八木くん。ジンクスは本当は、「ビー玉ほってすきな子に渡すとうまくいく」なんだよと、それから、オレの家は反対方向だと。
良い!!!間接的にお互いの想いが伝わる時のくすぐったさが上手くてキュンとします!!無駄なキスシーンが無いのも良かったw
◆先輩の彼女元カノに未練タラタラの彼氏を持つ多果と、そのダメな彼氏・ミツ先輩のお話。
このタカが、いい子なんですよ。引きずっている事が分かっていて付き合い始めたので、ミツ先輩のちょっとした表情や行動から元カノへの未練を感じ取っても何も言わない。寂しくなりながら我慢しちゃうんです。いつか1番になれたらそれでいいと。。
恋愛は惚れた方が負けなのだね…と思いながら、こんな良い子を前にいつまでもウジウジしている奴を私は絶対許しませんぜ!!元カノを引きずりまくってさっさと今カノにも振られたらよろしい。
そんな風にタカが不安になっていたら、
『ちゃんと好きだから』とか一応言うんですよね。そこは一応本心なんでしょうけど、元カノからのメール1本で消し飛びそうなか細い気持ちなんじゃないのどうせ~?と悪意いっぱいに読んでいたら、本当に元カノから連絡がw
そして、翌日のタカとの待ち合わせに姿を見せないミツ先輩。でもタカは寒空の下待ち続けるんですよねー。健気ですねー。その後、大遅刻でやって来た先輩にキレるタカ。
『あたしだけを見てくれない人、待つなんて もうまっぴら』
怒る彼女を慌てて引き止めるところが、よく見かける光景w 結局、ちゃんと元カノとケリつけてきたよ!という幸せ展開でした。
ミツ先輩はかなりリアルです。この、優しいんだけどちょっと優柔不断でダメなところが。あーいるいる、そういう男の人!という感じ。昔友達と散々した恋バナの中に、確実に何度か登場していたミツ先輩系男子。その度に、そんな優柔不断な奴とはさっさと別れろ!の鳴かぬなら殺せ派と、そのうち振り向いてくれる…鳴くまで待とう派に別れていたなと思い出しました。このお話はそんな、どこかで絶対聞いた事ある話、でしたw
↓いつもクリックありがとうございます!

ひみこい2巻も書きます♪
- 関連記事
-
 | - 羽海野 チカ
- 発売日 : 2012/12/14
- 出版社/メーカー : 白泉社
|
どこへ行っても 自分が一番歳上になってから
いったい もう どれくらいたつだろう表紙、渋いですね。表紙、渋いですよね。3月のライオン “彷徨の第8巻” です。本屋さんでちゃんと新刊の所に並んでいたのに、認識できなくて探してしまいました。一応、18歳の高校生が主役のマンガですけれども、そんな事を微塵も感じさせないこの画… まいっか、ヤングアニマルだし!w まだ8巻というのもちょっと驚きです!
今巻では、宗谷・桐山の記念対局と柳原・島田の棋匠戦という2つの見どころがあります。
まずは宗谷VS桐山の天才対決から。
島田さんが宗谷名人を「大きな翼の白い鳥」と表現するのですが、そのシラサギっぽさ、よく分かります。真っ白で何の色も無い感じ。存在感の大きさ。静かな羽音。1羽で飛来するところ。そのイメージを人間に落とし込めるところが、羽海野先生ですね。
もちろん、力の差は解りきっている。
だが「勝つため」以外の心で飛び込んだら 一瞬で首を吹っとばされるそんな気迫を込めながら、淡々と指していく零。「よく戦っている」と周りに言わしめる程の指し合い。ところが、そこで悪手を指してしまい、
指した7四歩から手を離す時 指の表面を引きはがすような感覚があった
手を離した瞬間に 敗着だと気が付いた
指の表面を引きはがすような感覚… なにそれ、かっこいいな。凡人には分からない感覚なんだろうな。
その敗着に気が付いてからの、零の切り替えが良いんです。
もし ここからの手を全て最善手のみで指し通せたとしたら この将棋はどこまで行けるのかなぁ…って そこからは、余計なものが消えてどんどん手をつなげていく無我夢中の状態に。そして、敗けた後の感覚さえ、今までに経験した事のないような清々しく楽しい気持ち……。
対局の経験を通して、零目線で語られる宗谷はまるで別の世界の、人間ではない何かのようです。俗っぽさがなさすぎるというか。なんだろう。解脱した僧侶のようなものでしょうか。
帰路、同じ新幹線になる零と宗谷名人。零は台風が直撃し仙台で新幹線が止まるハプニングから、偶然彼の秘密を知る事になります。
新幹線が止まった事にも、周囲のざわつきにも気づかず眠っていた宗谷を起こした零。状況を説明しても、何も届いていないような表情。
すべてのピースが合致した
この人の周りから音が消えて見えたのではなかった この人の中に音が無いのだこの人の耳には もう 何も届いてはいないのだ
零があれこれ手続きして無事にホテルに宿泊できた2人。そこに会長から零の携帯に電話がかかってきて、宗谷が約10年前から「聴こえる」と「聴こえない」を行き来している事を聞きます。
そうだったのか…。聴こえていなかったんですね。孤高の人である事の一因は、ここにもあったのか。元々の性格も、ちょっと風変わりだというのは会長の話から伝わって来ますが。この宗谷名人の秘密は、明らかになったところで今後の展開に影響はなさそうですが、宗谷という人物の奥行きが増しましたよね。
白い鳥の要素に加えて、年齢不詳の雰囲気、知れば知る程俗物感から遠のいて、神様に近づいていく宗谷名人。どうでもいいけど、私はあの色素の薄さやサラサラの髪が好きです!!
さて、もう1つの対局は、島田VS柳原の棋匠戦です。こちらはもう泥臭く暑苦しいの一言!!
柳原棋匠・66歳。
「現役A級・タイトル通算14期、化け物の1人だよ。ここまで来たら もののけのたぐいだ」とは島田談。宗谷は神の化身のような「大きな翼の白い鳥」で、こっちは「もののけ」w どちらも人間ではないっちゅーことですね。
66歳ともなると背負うものの重さが違ってきます。同年代の仲間はほぼ引退。
どこへ行っても 自分が一番歳上になってから いったい もう どれくらいたつだろう
一緒に戦ってきた 仲間も いつしか 一人消え 二人消え……
後に 残ったものは 年老いた身体と 託された このおびただしい数の たすき だけ……
そして、引退した同年代のカメラマンが言った
『俺から仕事をとったら何が残ってんだ?』『まるで 焼け野っ原にいるみてぇだ』という言葉が深く心にのしかかってきます。
島田さんは島田さんで、なんとしてもタイトルを獲って故郷に錦を飾りたいという気迫に満ちています。そんな2人の全身全霊のぶつかり合いが
渋いッッ熱いッッ!!それはもう、私のような小娘か何か言えるようなソレではないです。
簡単に勝敗が決まるはずもなく、一進一退の戦局が続いた末、島田さんに流れが大きく傾いた時、柳原棋匠が “敗け” を感じるんです。「自分から将棋をとったら何が残るのか」と思いながら、先に引退していった人達の言葉や思いが頭の中を駆け巡ります。そして。
駄目だ!!
わからんが これは 俺が絶対に手離しちゃいけねぇもんだ!!
オレが担いで 届けるものだ!!
精一杯頑張った人間が 最後に辿り着く場所が
焼野ヶ原なんかであってたまるものか!!
その後の手がまた、皆を驚かせます。
『じじい 若々し過ぎるだろう その手はよ』と島田さんが悪態をつくほどに。この戦いを見つめる解説役の零と二階堂は。
激闘だった 棋士ならば誰もが こんな将棋を指してみたいと 心の底から思わずにいられないようなそして169手の大激闘は幕をおろし、柳原棋匠は「永世棋匠」を獲得。
うおぉぉー島田さんまた敗けた!!!くそっっ なんて敗者が似合うんだww わたくし、島田さんが大好きであります。このキュンとくるくたびれた感じがたまらないです。アウトローなくたびれ感ではなく、実直なくたびれ感がね、心のツボを突いてくるんですよ。このマンガ読んでいて島田さん嫌いなんて方いるんですかね?絶対いないですよね?(←過信)島田さんが勝つのは最後の最後でいい。その時は、地味で泥臭い勝ち方なのに涙でページが見えないぜってくらいの大感動を宜しくお願いしたい。それまでは、ギリギリの敗戦を見せつけて欲しいですw
最後は、川本家登場でシメ。
商店街のお祭りに川本家が出店を出すことになり、零が手伝いに行くんです。その時の様子。

細かいところまでしっかり描かれたこういう画、好きだなぁ。まるで映画のワンシーンのよう。東京の下町の空気が伝わってきます。
8巻はがっつり対局でした。といってもそれを通した人間ドラマが軸のマンガなので、戦いそのものが主題というわけではないですが。零くんの青くさい葛藤も大好物ですが、おっさんの皆さんのソレは読み応えありまくりで、なんだか重たい丼ものを完食したような読後感でした!次の巻までの数ヶ月、お腹空かずに待てそうです。
↓いつもクリックありがとうございます!

「だが 断るっっ」by島田
- 関連記事
-
 | - 草凪みずほ
- 発売日 : 2012/12/20
- 出版社/メーカー : 白泉社
|
どうかあなたが 幸せでありますようにさあ、テジュン祭りですよー!!!テジュンのテジュンによるテジュンのための、暁のヨナ10巻です!!
9巻発売から5ヶ月も経っています。もう、めっちゃ長かったーーー!!!うっかり、本誌に手を出しそうになりました!というか、実は出したのですがw 結局ひっこめました。
さて、加淡村でヨナの声を耳にしたテジュンは、生き延びたヨナが賊に捉えられているんじゃないか…という勝手な妄想から、ヨナ姫を救い出さなくては!と決起。真っ向から村に入ると賊(キジャとジェハ)にやられてしまうため、テジュンが村人に扮して潜入することに。
村に入ったテジュンは、貧しく寂れた様子や泥水のような汁を分け合って飲む子供の姿を目の当たりにし、衝撃を受けます。結局ヨナを見つけられず夜になり、泊まる宿もなく、寂しくブルブルと震えていたその時、焚き火を発見!
駆け寄って火に当たると、そこには人がいて… その姿を見たテジュンは。
えっ… あれっ ちょっ… あれ あれはっ 雷獣…?
いやいや見間違い… 雷獣です…ッ
あぁ、ハクかっこいい~♡ 隣でテジュンがムンクの叫びみたいになってますが、そんなもの全く視界に入らなくてごめんなさい。この巻ではハクの出番は微々たるもので、おそらくこれがハクの出ている一番大きなコマですので、ハクファンの方は是非これをガン見して下さい。
その時、焦ったテジュンが荷物の中の狼煙を誤って焚き火に落としてしまうんです。それは、テジュンの部下がいざという時のために持たせてくれたもので、狼煙が上がると兵が村に総攻撃を仕掛ける段取り。
やばっと思ったテジュンは、兵を止めに行くから逃がしてくれと言うのですが、ハクが簡単に許すはずもなく。そして、気になるヨナの生死を尋ねても答えてくれない。
そんな中、ゼノが一言。
『生きてるよ 娘さんは一番元気だから』。
『…そうか お元気か… そうか… 生きて… おられたか…』と泣き出すテジュン。
そこにヨナが現れて
ついに、ヨナと再会。
貴女が生きておられてよかった 貴女がお元気で本当に本当によかったテジュンはヨナの声を聞き、顔も上げず伏したまま泣き続けます。人間てこんなにも涙を流せるんだなぁ~と感心してしまう程の嬉し泣きを見せるテジュンw もう一度、止めに行かせてくれとヨナに嘆願します。もし、約束を違えるような事があれば、
『少しでも疑わしくば 殺して下さい!!貴女になら 私は殺されても構いません』
そして、ヨナに促され顔を上げたテジュン。

なんてかわいい人だろうw その姿を無表情に見つめるハク、引き気味のユン、笑顔で温かい眼差しを向けるゼノ。
この三者三様の表情に笑っていたら、ヨナに釈放されたテジュンが火矢の降る中、果敢に兵を止めに行きました。そして、兵が引き上げていく様子を見るヨナ達。
これでもう、会うこともない… と思ったら、ヨナ会いたさに、ちゃっかり村に来てしまうテジュンw
村に来てから、テジュンは自分の領土の現状を知る事になり、その現状と懸命に戦うヨナ達を見る事になります。
皇女のヨナが文句の一つも言わず村人に尽くす姿から、はじめはオレ様だったテジュンが次第に自分のすべきことに目覚めていく過程は、暁のヨナらしくただただ良シーンが続きます。
その横で地味に目立っていたのが、テジュンの部下のフクチとゼノ!!!
フクチは、テジュンが隠していることを何もかもお見通しで、その上で、いつも淡々とやるべき事をこなしていく。お陰で村人からの信頼も厚く、村を去る時には惜しまれるほど。なんとも頼もしい存在です。フクチ最高☆
ゼノはつかみどころがないけれど、笑顔一つで人の心を開いていく、あの力はすごいです。全てを包んでしまいそうな包容力!ハクにしか興味のなかった私の心も開かれましたw ゼノラブ☆
さて、今巻の主役・テジュンに話を戻します。
荒れた村の復興に働く中で、流行り病にかかったキルソン。その看病に尽くしたテジュンは過労で倒れてしまい、病が自分にも伝染したんじゃないかと思って逃げ出したくなるんですが。。。
そこにヨナとユンが現れます。ユンが言います。テジュンの初期の対処が良かったから、回復するよ、と。そしてヨナが言います。
『今のあなたに会えてよかった』
傷ついて死んでいく部下がいても顔色一つ変えずに笑っていた、かつてのテジュン。それがとても嫌だったヨナ。今はもう、その頃とは別人のようです。部下達もそんなテジュンに忠誠を誓い、火の部族が少しずつまとまりはじめます。
そして、ゼノが言うんです。
『ひとつ 予言 兄ちゃんはこの高華国にとって きっと大きな存在になるよ』
それに対して、
『大きな ものなど いらん 私の 私の望みは』と言いかけるテジュン。あーゼノかっこいいな。
その夜村では、村人と役人、兵士達が食べ物を囲み自然と宴が始まりました。そこにヨナが現れます。
『お別れを言いに来たの 私達は明朝 この地を去るわ』
『 テジュン 託してもいいかしら あなたに 火の部族の皆を守って』テジュンは「光栄の極みだ」と答えます。そして彼が思うのは、前出ゼノに対する言葉の続き。
大きなものなどいらない どうか どうかあなたが幸せでありますようにヨナを背にしたまま、頭を下げるテジュン。木を挟み目を合わさずに、背中合わせのままの別れ。なんて美しいシーンでしょうか(泣)
そんなウルウルの場面を
『どこに向かって土下座してるんですか?』といつもの愛想の無い表情でツッコむフクチ。フクチ。好きだっっ!!
久しぶりの暁のヨナでした。そして読み終えて思うのは、やっぱり暁のヨナが大好きだ!!という事。キャラが魅力的なのもさることながら、喜怒哀楽の散りばめ方が素敵だし、キメシーンがたまらなくかっこいい。この続き、11巻は、、、“2013年春ごろ” だそうです。“春” だけでもぼんやりした表現なのに、“頃” って!!!あーーつらい。好きなマンガの発売日を待つ我慢は、ダイエットと似たつらさですorz 耐えられずに花とゆめに走ったら、ここで報告させて頂きますw
↓いつもクリックありがとうございます!

次巻はLOVE度増量♡だそうです
- 関連記事
-
 | - 諫山 創
- 発売日 : 2012/12/07
- 出版社/メーカー : 講談社
|
戦い続ける限りは まだ 負けてない帯の画が恐ろしすぎる進撃の巨人9巻です。2013年春からアニメになるんですね。帯のアニメ画は50m級巨人が壁の上から顔を出しているだけなんですが、マジ恐い。。。近頃は巨人の謎に重きが置かれて、巨人がわらわら出てくる光景も見慣れた日常になりつつありますが、初めて50m見た時の衝撃はすごかった。その震撼を呼び起こしてくれたよ、この画は。
9巻も巨人大量発生です。そして、あれ?猿の惑星??と思うシーンもあります。
アニとの共謀の疑いをかけられ、ウォール・ローゼの南区に隔離されている104期の面々。そこに多数の巨人が現れたところから今巻はスタート。
ざっと見、巨人は9体。巨人襲来を村々に知らせるため4つの班に分かれて東西南北に散らばる兵士たち。
それを見た巨人が急に、オリンピック級の本気ダッシュで追って来るんですよ……。恐いんですけど、本気すぎてちょっと笑えますw

班を逃がすため、おとりになるミケ。リヴァイ兵長に次ぐ実力者である彼は時間稼ぎをしながら4体の巨人をしとめます。そろそろ戻ろうかと馬を呼んだその時、とんでもないモノに遭遇。。。

え、猿………??しかもかなり大きい、猿。
巨猿はミケの呼んだ馬をつかんでミケに向かって投げつけてきます。その衝撃で屋根から転落したミケが巨人に捕獲され、喰われかけたその時、巨猿がしゃべった…!
『待った』ピタリと動きを止める巨人。命令を聞いたということは、言葉が分かる&上下関係があるんでしょうか。そして巨猿はミケに話しかけてきます。
『その武器はなんて言うんですか?その腰に付けた飛び回るやつ』
思いの外、礼儀正しく物腰の柔らかい巨猿w あまりの事に言葉が出ないミケ。
『う~~ん… 同じ言語のはずなんだが…』巨猿はミケの腰から立体機動装置をもぎとると去っていきます。この後、奮闘虚しく巨人の餌食になったミケ。そこそこの存在感はあったのに。。。この、気迫だけではどうにもならない力の差を敗北という形で何度も突き付けてくるのが、このマンガの厳しいところですね。
さて、村を廻る他の兵士たちはというと。
サシャはある村で、巨人に喰われている母親とその娘を発見。無事だった娘を連れて逃げるんですが、、丸腰なんですよね。104期全員…。でも、サシャはその子を逃がして、たまたま見つけた弓を手に戦うんです。時間稼ぎのために、狙うのは巨人の目。

画が
ヘタで躍動感ありすぎでw、よく分からないかもしれないんですが、最後の1本を絶対に外さないために、弓を使わずに巨人の懐に飛び込んだサシャ、です。やっぱり調査兵団はいざって時の覚悟が違うよなーと、へなちょこな我が身を振り返った良シーンです。
さて、コニーの班は巨人が侵入したと思われる南側に向かいました。そこにはコニーの故郷もあるのですが
建物が破壊され、人影がなくなった姿を見て衝撃を受けます。
ただ、巨人に滅ぼされたにしては死体が1体もないんです。全員無事に逃げたんじゃないか?と仲間に励まされるコニー。
ところが、逃げたにしてもおかしい。逃げるために必要な馬は全てつながれたまま。人=エサがいないのに大破された家々。さらに、コニーの家にいた、自立歩行出来ないほど手足の細い巨人は一体どこから来たのか…。
気持ち悪さを残したまま、一刻を争う状況に村を去ろうとするコニーの班。その時、コニーの家に横たわる手足の細い巨人が声を発します。
『オ…アエリ…』
コニーは、まさか………母親?と思うんですが、緊急事態の最中そんな事を考える暇も許されずその場を離れます。これ、絶対コニー母ですよね。巨人化の鍵を握るのは、あの巨猿なんでしょうか。
一方、馬車でウォールシーナに向かうエレン、ミカサ、アルミンにリヴァイ、ハンジ。そして、ニック司祭。
車中で、ハンジから「教団は何かしら壁の秘密を知っている」と聞かされる3人。それを聞いたエレンは。

反応が超普通でウケるw

この反応も、わかるw ニック司祭が話さないのは、
『人類滅亡より重要な理由があるのかもしれない』というハンジさん。
人類が滅びる以上に大変な事ってなんでしょうね。地球爆発とか銀河系が消滅するとか?でも、人類が滅びる以上に大変な事を、人類が心配するとは思えません。それ意味ないですもんね。結局、何が明らかになったところで、人類にとって人類滅亡以上に最悪なシナリオはないわけです。
命よりも人間のプライドを重視するなら、実は人類はもともと巨人の家畜だという、ヒエラルキーの認識違いとかもありそうですけど。。。もしくは、人類は壁の外にも沢山いて、壁の中の人々が全滅したところで痛くも痒くもないんだが、知らずに戦って無駄死にしているという皮肉な結末でしょうか。考えれば考えるほど分からないです…。
話は変わり、ハンジは新たな発見と共に壁を塞ぐ方法を話し始めます。女型の巨人の硬い皮膚の破片と壁の組織構造が一緒だった!という研究者らしい発見から、
『もし… 巨人化したエレンが硬化する巨人の能力で壁の穴を塞げるのだとしたら』エレンが硬化して壁の穴を塞ぐ作戦を立案。巨人化さえモタつくエレンが、そんな器用な事できるとは誰も思っていないと思いますが、そんなエレンにすがるしかない状況が続きます。
その後、ニック司祭が微妙な告白を。
『我々は話せない だが… 壁の秘密を話せる人物の名を教えることならできる…』それはユミルといつも一緒にいるクリスタ(かわいいbyアルミン)らしいのですが… 誰??どっちも分からない…。
その噂のクリスタとユミル。
調査兵団を志願したクリスタと、彼女の家に関係する理由でクリスタと行動を共にするユミル。このユミルが怪しすぎる!巨人が空けたウォール・ローゼの穴が見つからないまま夜になり、ユミルの班とコニーの班はウトガルト城で休憩を取るんですが。
『お前…… よく… この文字が読めたな… ユミル』
ライナーが読めない文字を読んだユミル。巨猿の「あれ?同じ言葉のはずなんだけど」と合わせて、他の言語の存在が示唆されています。
そんな中、夜間にも関わらず巨人襲来!そこにはまた、あの巨猿の姿が。。。巨猿は、ウトガルト城の横を抜け、壁に近づくと、ガシガシとよじ登りはじめます。

あっという間に登頂。こうなると、壁なんてなんの意味もなくて本当に虚しいですね。
結局、壁の穴は見つからず終い。穴が無いということは、巨人が壁の中に元々居たか、壁の中の別の何かが巨人になったかしかないわけで、コニーの母親の件から推察すると、後者が有力な気がします。ここまできたら、ワープとかチートな力が出てきそうですがw
もしそうなら、はじめは超特殊能力だったはずのエレンの巨人化は、珍しくもなんともないですね。何かがあれば誰でも巨人になれてしまう。その鍵を握るのはあの猿なのか、ユミルなのか…。エレンの父親はどうからむのでしょうか。
知性溢れる猿の正体は?
ニック司祭の守る組織の秘密とは?
クリスタの家の秘密とは?
そこにリンクしているだろうユミルの隠し事とは?
巨人の皮膚硬化=壁説の正否は?
コニーの母とおぼしき歩けない巨人の正体は?
夜に動く巨人の謎は?
謎が多すぎる!8巻は謎が謎のまま終わり、今巻もむしろ謎が膨らんだような…。伏線の回収が始まるのが楽しみでしょうがない。なんだかんだ言って、進撃の巨人の新刊発売日に意外な程ウキウキしている自分がいます!
↓いつもクリックありがとうございます!

ユミルにゲイくささを指摘されるライナー
- 関連記事
-
 | - 発売日 : 2012/12/13
- 出版社/メーカー :集英社
|
バカにしないで
今月も安定した王子ぶりを発揮している恭也様と、愛犬のエリカ。新キャラ登場で波乱含みですが、全て あはは と笑い飛ばせる軽さが今月も最高です。何も考えずにただニヤけて萌えられるマンガって貴重ですね☆
さて早速ですが、こちらが新キャラ。駅でナンパしてきた男性を一喝中。
『不快だからさっさと消えて』
言葉の辛辣さもさることながら、石原軍団を彷彿とさせるややオールドスタイルのサングラスと眉間のシワ、そしてヤンキーと見紛う髪の色…ビジュアルが強烈です。
そのナンパの現場に通りかかったエリカと恭也たち。その女性を見た恭也の表情が凍りつきます。そして、恭也と目が合ったその女性がサングラスを外し
『恭也…?』と…!なんとお姉さんでした!登場早々、おまえ呼ばわりした恭也を平手打ちしたり、かなりお厳しい性格のようです。
ちんみに、21歳・大学生。私はお母さんかと思いましたよ。あまりに貫禄に。。。
さて、カフェに入ったところで自己紹介タイム。
やばい、いい彼女アピールしなきゃ!と焦って起立したエリカ。
『あっ あたしはっっ恭也くんの彼女やらせてもらってます 篠原エリカと申します』
『こちらこそいつも弟さんにはお世話されっぱながし×△◎るろっ…』
勢いだけで後半グダグダの自己紹介を、なんの感情もない顔で眺める姉。画像では切れているのですが、左には、全く同じ表情をした弟・恭也がいます。兄弟だw
そして、家に戻った佐田姉弟の会話がおもしろい!話題は恭也の彼女について。
『見た目で釣られちゃう子が相変わらず多いのね』
『たとえ弟じゃなくても願い下げだわ あたしは』
『あんただってどうせ気まぐれとかヤりたいだけなんでしょ?』
『さっさと別れてあげなさいよ 気の毒だから』おぉ~!言いたい放題だけど、恭也の性格をよく分かっていらっしゃるw 恭也は、
『気まぐれじゃなきゃいいんだろ?』と、もうそんなチャラい俺は卒業したんだぜ宣言。それに対するお姉さんの返しがまたおもしろい。
『恋愛なんてごっこ遊びで幸せに浸ってるなんてバカ 自覚してままごとやってる幼稚園児の方が何倍もマシだぜ なんて中2病全開だったクセに!?』もーお姉さん最高!基本的にこの2人は同類です!w
翌日、エリカはお姉さんにデートに誘われます。
品定めだ!!弟にふさわしいか見極める気でいらっしゃると気合いを入れるエリカ。
どこまでも付き合う覚悟を決め、連れていかれたのは東京で話題のケーキ店。それも、数えるのも嫌になるくらい、何軒も何軒も……。いくら食べても太らない体質のお姉さんは、大量購入→完食。付き合うエリカは吐き気との戦い。。。
そんな中、ケーキを食べる2人をナンパしてきた男性をお姉さんが一蹴し、話題は恭也へ。お姉さんは恭也をガキんちょ呼ばわりし、まだ本気で人と付き合える “男” じゃないんじゃないか、と言います。言われたエリカは、恭也がどれだけ優しくて尽くしてくれるかを、原形をとどめないほどに話を盛りに盛って語ります。そして、
『恭也くんだって ちゃんと本気で人を好きになれるんです あなたこそ バカにしないで』
とお姉さんに啖呵をきります。
『……いいわよ もしもエリカちゃんがあたしに勝てたら あやまってあげるけど?』ということで、喧嘩勃発。
それからしばらく後、恭也の携帯が鳴ります。
『今すぐピルトンホテルに迎えに来なさい』と怜香お姉様からの呼び出し。断る恭也ですが、エリカが噛みついてきたからかわいがってあげた、の言葉に反応。
ホテルに来た恭也は、お姉さんが止めるのも聞かずエリカを探します。あたしにさからうの?と脅されても、
『好きにしろよ 場合によっては 俺も黙ってない』
あー眩しい!なるほど。かっこいい人がかっこつけると神様になるんですねw
そこに、吐いてヨレヨレになったエリカが姿を現します。おねえさんとの食べ比べ勝負で限界を超えてしまったようで……。
お会計をしながら(恭也のお財布で…)、
いっちょまえに 男の顔してんじゃないわよ とニヤリ笑うお姉様。どうやら、恭也はお姉様基準に合格したようです☆
エリカは恭也に、なんで勝負なんて事になったんだと呆れられます。
『お姉さんが恭也くんのことバカにするから…』と言うと、それで?とそっけない返し。。。相変わらずつれない恭也に、エリカが
『……じゃあ もし彼女がバカにされても 恭也くん黙ってるの?』 と聞くと。
『……当然 2度と口きけないようにしてやるよ』
昇っっ天!!!言葉でない!!
テンションMAXで抱きつこうとするエリカでしたが、
『って言って欲しいんだろ』の言葉にがっくり。そのがっくりなエリカを見る恭也の表情がいいんですよ!あー最高最高。
結局、お姉さんに根性と度胸を買われ気に入られたエリカ。お姉さんが恭也に、エリカを一度神戸に連れていきたいと持ちかけたところで今月号終了。お姉さんはエリカを神戸に連れて行って一体何をするつもりなんでしょう?
月イチ恒例の恭也萌えは今月も無事コンプリート☆来月もよろしくお願いしますm(_ _)m
↓いつもクリックありがとうございます!

さんちゃんは恭也の友達ではなく「クラスメイト」だそうです。
- 関連記事
-
 | - 発売日 : 2012/12/13
- 出版社/メーカー :集英社
|
生まれて初めて 龍にドキドキしてんの
今月号はガールズトークの続きから♪ 3人の告白に相変わらずニヤけが止まらないです☆実は、この感想を書く前に進撃の巨人を読んで少し感想を書いていたので、今、強烈なスプラッタ映画観た後に平和なラブソング聞きながら激甘ケーキを食べているような気分です… 読み合わせってありますよねorz
暴露大会は、爽子→あやねときて、いよいよちづ!
ちづは龍にもらったプレゼントを持参。
『 で これがそのプーブードゥーです』と爽子とあやねの前に置きます。2人はピンクのバラに興奮w 龍に「(このバラが)ちづみたい」と言われたちづは、
『……………………あ……… ………………………………あたしみたいかな…………!!!!』と聞いてみるのですが、聞いた本人が取り乱しますw
あやねは
『それで ちづこれもらってどーしたの…』と。帰ってこなかった時間何をしていたのか、と。
『…昨日の… ばんごはんとか…』
『これをもらって?』
『TVとか…』
『これをもらって?』
『ラーメンの話とか…』『この!ピンクのバラをもらって!?』
追い詰めますねーw
その強迫に、小さい頃のこと、とーるのこと、龍の母親のこと、しばらくあんまりちゃんと喋ってなかったから…と答えたちづ。幼なじみの2人の沢山の思い出、いいですね!でも、知りすぎてときめかない、なんて話はよくあることです。。
『ちづは!?龍と一緒にいてドキドキした!?』
真っ赤なちづは。
『………あ…… あたし今…… 生まれて初めて 龍にドキドキしてんの……』と告白。
なにこれ!!?龍に赤飯じゃないですか!??これを両想いと言わずに何と言う??!でも、この2人は今更焦らなくても良いので心配していません。
爽子も風早にもらった手袋を、手にはめて2人に見せます。そこで出たちづの「お礼にチュー」発言に、ピタっと動きを止める爽子。あやねとちづがそれに反応。
『したのっ!?したの!?したの!?したの』とたたみかけますが、
『い 言わないよ なんにも……』と口を閉ざす爽子。言わないんですねー。最大のニュースなのに!!すごい盛り上がりをみせただろうに!!
トークの真っ只中、食事を運んできた爽子母も会話に乱入、「今夜のクリスマスパーティーみんなも呼べばいいじゃない」という母の一言で、風早と龍とケントが爽子宅に来ることに。
早速、風早と龍が到着。
爽子の部屋にあがった龍は、自分があげたプレゼントを発見!!気まずい空気に慌てるちづw 怒った!?と思ったら。
『……… 俺も 結構恥ずかしいんだけど』
で、そんな龍にうはー!と赤面するちづw 飄々とした龍が照れるなんて珍しいですもんね!そんな龍を見たちづが真っ赤になるところがかわいすぎる!でも、お腹空いた龍は赤面のちづに気がついていないんじゃ…?というマイペースさw 結局、龍に転がされる形になっているちづが愛しいですね~。
風早と顔を合わせた爽子は、
『ほんとに用事とかなかった!?』『……来づらくなかった…?』と聞くんです。
『大丈夫 大丈夫だよ 大丈夫!』と答えた風早。特に用事なかったよ、色々気にしなくていいよと。爽子を安心させるように何回も言うんです。でも、爽子が聞きたいのはそうじゃなかった!
『あの だからつまり… ……………昨日の今日なので………』

…………恥ずかしくて 喋れないかと思ってたこのくすぐったさッッ///////!!!さすがです、君に届け!!!こういうシーンに真髄を見る気がしますね!!!神!!!
あ、ケントも来ています。
全員揃ってリビングの飾り付けをして、爽子父も帰宅し、クリスマスパーティーがスタート!
爽子は、みんなを見ながら1人だった頃を思い出して思うんです。
ずっとずっと こうして みんなといられたらいいな最高に平和な団欒で今月号は終了♪
ですが、、、気になるのはこれです。このパパンの表情はなんですか?喜びですか?それとも寂しさと悲しみですか??すみません、3回読んだけど読み取れませんでしたw

前段として、爽子に遂に身長を抜かされ、帽子は実は風早にあげるはずだったと知り、色々ショックを受けたパパン。でも、爽子は年末年始は家族優先で友の誘いを断り年越しそばを打つ、という事も知りました。
爽子にも友達ができて爽子の世界ができたんだな、そろそろお役御免かなと思う流れですが…どうなんでしょう。年頃の娘を持つ複雑な父の心境は私には永遠に分かりませんw でも、パパンがヘソ曲げると面倒な事になる!事はよく分かりますので、どうか心穏やかにいて下さるよう、キリストとサンタに祈りながら今月号の感想を終わります!
コミック18巻は2013年1月25日発売☆
↓いつもクリックありがとうございます!

イブのケントは幻だった…?
- 関連記事
-
 | - 発売日 : 2012/12/13
- 出版社/メーカー :集英社
|
納得のいく失恋て どんな?
アオハライドにキュンを期待しなくなって早幾月…。心を乱さずただ静かに成り行きを見守る術を身につけ、ページをめくる時の感情は随分穏やかになりました!
まず、洸と双葉の関係は。
文化祭以降 私は洸に話しかけられないでいるけど そんなの別にどうって事ないってカンジで なんかムカつく 文化祭以降会話もなくモヤモヤ。
洸と成海の関係は。
授業中ブーブーと震える洸の携帯に
『またいつもの人ー?』とつっこむクラスメイトその1。
『前は彼女じゃないって言ってたけど 今は?』と、ハタから見れば付き合っているかのように順調な事が、クラスメイトとの会話から読み取れます。
オオカミ宣言した冬馬は、というと。
混み合う昼休みの購買で偶然双葉と遭遇。友情に厚い友達の文字通りの “PUSH” により、双葉と密着してドキ。ところが、これまた友情に厚い悠里がそれを許さないw

この当人置き去りの抗争に笑いました☆
その後、悠里と修子と話す中で、やっぱりいつまでもこのまま話さない選択肢はないだろうと思った双葉。委員会に行く時に、寝ている洸を起こそうと話しかけるのですが……。

この表情。
双葉は、起こしたのに無視され、しかも、結局欠席されてしまい
もう勝手にしろってんだ!! と悔し怒りw
この後、昼休みの友人抗争の続きが勃発!
委員会の後、廊下で双葉に話しかけた冬馬を見かけた悠里。そして、そこに現れた冬馬の友人。
『ねー あのさー そんなにダメかなー 冬馬って』と悠里に話しかけます。
いや別に、全然ダメじゃないです。頑張ってもらいたいです。オオカミな冬馬を楽しみに楽しみに読んでいます。(でも、洸の方がタイプです。)
友人は続けます。冬馬は優しくて素直で男らしい自慢の友達なんだと。そして、
『ほんとあいつ すっげーいい奴だからさ!』と最後に冬馬推しの一言を放ち去っていきました。悠里は何も言わずただその言葉を聞き、双葉と話す冬馬の背中をじっと見つめます。
何を思う!?双葉にとって本当に幸せな選択は何だろう?と考えているんでしょうか。それとも策士のことだから、冬馬を活用して洸と双葉に自分の気持ちを確かめさせようと企んでいるのでしょうか。
帰り道、偶然田中先生に会った双葉は、洸が熱を出していると知ります。そして、車がエンストしたから買ったアイスを代わりに家に持って行って欲しい、と頼まれて田中家に向かう事に。
そろりそろりと家に上がると、誰の声もしない。洸は寝ているようです。
洸のために買われた品物を冷蔵庫にしまった双葉。そして、預かった中にあった仏花を活けようと仏間に上がると、何故かそこに横たわる洸の姿が
!!
そして、近づいて起こそうとした双葉は。
こんなに大きな図体をした17歳の男子が この部屋でこんなふうに泣くんだと思ったら たまらなくなった
これが どんなに時が薄れさせても 絶対に無くなる事はない悲しみなんっじゃこら!!!完全にスリーピングビューティ!!!!どうぞ画像を逆さまにして眠り姫をご覧下さいませ。(すみません、かなり切ないシーンです。)
その時洸が起きて、傍の双葉の姿にビックリ。かわいそうに、これは本気でビビるでしょうw 軽くサスペンスです。焦った双葉は、ここにいる訳を一生懸命説明します。
でも、うつむいたまま洸は何にも答えない。
『な…なんで何も言わないわけ?私と話すのももうイヤって事……?』と聞かれた洸は…。
『カゼ うつるじゃん…』
うつして!!って、みんな思った、きっとww うわーひっさびさにキュンときた。洸にキュンて既に懐かしい感覚ですね。
前日委員会をすっぽかしたのも熱があったからだと知り、洸の態度にもモヤモヤしていた気持ちが晴れた双葉は、失恋したのにやっぱり洸にとらわれてる自分に気がつきます。
部屋に戻った洸は洸で、

って、なんスか。もどかしい想いを抱えちゃってるんですか?この両想い感を見るのも久しぶりですね~☆
双葉は墓前で手を合わせながら思います。
洸の悲しみは消える事はないけど
成海さんの存在は それを薄れさせる事さえ許さないんじゃないの?そして。
私は 夏休みのあの時みたいな洸の笑顔が見たいよと気持ちを新たにした所で、今月は終了。なんだか、来月から双葉らしさを取り戻しそうな空気を感じます♪
悲しみの乗り越え方は人それぞれ。「成海の存在は悲しみを薄れさせる事さえ許さないんじゃ」という憂慮の答えは、ぶっちゃけ洸にしか分からないことですが、洸を苦しみや後悔から救い出そうとする周囲の思いって、とても大切だと思うんですよね。だから双葉はほんとありがたい存在。そういう人が早く成海にも現れますように…!
この盛り上がらない数ヶ月、どういう展開なら満足したのかな?と考えてみたんです。で、結局これで良かったのかな~と思い、そして今月号を読んでその思いを強くしました。
この作品では、 “洸の母親の死” とそこから派生する感情が、はじまりからこれまでの展開に大きな影響を与えていて、そこを大切に書いている事が読みごたえのひとつだと思うんです。だからこそこれからも、家族(しかも離婚して身近に1人しかいない)を失くした時の苦しみや悲しみを、安易に恋愛に絡めて終わらせないで欲しい、と。少女マンガでは、恋は全てに対する特効薬というか、基本的に恋愛至上だと思うのですが、人間の感情ってそんなに単純じゃないよねって所が物語の深みになり、読みごたえや感動になるのだと思うのです。
だから洸があの時、成海の孤独を知りながら「今は双葉が大切」とあっさり成海を受け流して、2人が付き合い始めたら、それはそれでぶっちゃけ私はシラけたかもなーと思ったり。贅沢ですねw 結局、悩みながら洸が一旦成海の側にいるという選択をした事も含め、すんなりいかない葛藤しまくりのこの展開で良かった!と思います。(強がりでは…ありません………。)
そんなわけで、もっともっとこじれて悩んでもらって、その葛藤の先に何があるのかが本当に本当に楽しみになりました♪♪ そういえば、冬馬がまだ何もしていない…。肉食宣言した割に、廊下で会話を交わす程度。むしろ友達にフォローしてもらってますけど。。。このままだとただのモブに格下げだぞ!

と言いたいですw こっちも来月に期待しておきます♪
↓いつもクリックありがとうございます!

自習なのに机に向かう登場人物たちがエラすぎ。
- 関連記事
-
 | - 藤間 麗
- 発売日 : 2012/11/26
- 出版社/メーカー : 小学館
|
あなたが王になったら この国をどうするの?セナン王国を手に入れるためのナカバの企みが終結する、黎明のアルカナ11巻です。ロキの秘密も明らかになり、物語が大きく動き始める準備が整った、というところでしょうか。
そして、今巻もがっつり暗いです。悲しみ・やるせなさ90%、希望・救い10%……。簡単にハッピーになれると思ってんじゃねーぞ!!と喝入れられているような気持ちです。
人と亜人の間に出来た "禁忌の子” を助けるため、雪崩の危険を顧みず、その子が幽閉されている洞窟へ向かったナカバ。無事に洞窟を発見し、ララを救助します。
ところが、戻る途中に雪崩に巻き込まれてしまい…… 埋れたナカバとララを助けたのは、ロキ。
『すべて知っていました』紅い瞳。この時ロキは、刻のアルカナを使ってナカバを助けたと告白します。
さて、救出されたララはララの身を案じていたテオと再会するんですが、ララは目も合わさずに立ち去ります。これ以上、テオの立場を悪くしないように、というララの思いやりなんですが、それにテオは気づいているかな…。
ナカバのはからいでお城に引き取られる事になったララ。ナカバと共に乗った馬車が走り始めた時、ララの耳が何かを聴きます。窓から顔を出すと、

そこには走って追って来るテオの姿が…!私達には分からなくても、ララの耳には届いているだろう彼の言葉を考えるとじーんとします!
そうそう、こうでなくてはいけません。このままテオがララを忘れゆくような事が、平気で起こりそうな厳しいこのマンガですがw、珍しく心温まるラストでした♪
城へ戻る馬車の中で、ナカバはアルカナを使って刻の扉のある回廊へ。そこには、ナカバが来るだろうと思っていたロキが待っていました。そして、彼の秘密が明かされます。
『……私のこの力が目覚めたのは ナカバ様と私がセナンの王城へ来てから数年後です』それを聞き、じゃあロキはずっと前から全て知っていた?と思うナカバ。
『私は確かに この回廊を走りまわり 過去や未来を視て最善を選びとってきました』そこには、未来への希望、失望、過去への郷愁、虚しさといった感情が入り混じり、全て視えるからといって楽になれるわけではないのだと言うロキ。そして。
『お気づきでしょうが… 私は禁忌の子なのです 容易に知られるわけにはいかなかった』ロキは、亜人と刻のアルカナを持つ一族の間に生まれた子。
ということは、ナカバとも親戚ということですね。
未来が視えると聞くと思い出すのは、不朽の名作・ブッダ(手塚治虫)です。アッサジという予知力を持つ男の子が出てくるのですが、彼は自分がいつどんな死に方をするのか知っている(しかも死に方が壮絶…)にも関わらず、日々心穏やかに生きている。そんな彼に対してブッダが、なんでそんなに穏やかに生きられるんだ!?怖くないのか!?と問うシーンがあるんです。読んだ当時小学生だった私は、なるほどそんな壮絶な未来を見たら普通頭おかしくなるよなと思い、知らぬが仏という考え方を学びました。(※ブッダに関して記憶違いがあったらすみません)
「最善の未来を選び取ってきた」というロキは、自分の最後も視ているような気がします。それも含めて全て知らなければ、何よりも大切なナカバを守り抜く事ができませんから。とか考えてみると、ロキの底抜けの忠誠心と愛情に本気で頭が下がります。ナカバの選ぶ道も、決してロキを犠牲にするものではないというところがまたにくいですよね。
さて、最近空気のシーザにもちょっとだけ出番が。
ある日、大きなマーケットがベルクートで開かれることになります。後援者はシーザ。シーザに会えるんじゃないか?と期待するナカバはアデルに頼み込んでマーケットに行く事になるのですが…… 結局、マーケットでは会えず終い。
そんなナカバの姿を見ていたララが、聴力のアルカナでナカバに恩返しをしようとするんです。それは、ある人とナカバを引き合わせる事で………

再会するナカバとシーザ。
一瞬目を合わせただけで、すぐに別れてしまうのですが、本当に久しぶりの再会でした。ナカバは、今日シーザと会えるのかどうか、あえて未来を視ずにいました。色々な気持ちが錯綜し、泣きながらナカバは思います。もし先に視ていたら…
でもきっとそれを知ってたって 寂しくて涙が出るのは変わらないわ ねえ そうでしょう ロキこうなる結末を知っていても悲しみは変わらない。そこには、刻のアルカナで未来を視てもどうにもならない感情がある、という彼らの人らしい葛藤が感じられます。
ナカバの夫アデル。形だけ結婚した2人ですが、ここに来てアデルに変化が。

かつての、ナカバを侮蔑していた頃の彼ならこんな事しなかった、とナカバは思います。
心を 私に移さないで ……!ナカバがここに戻ってきたのは、セナンを乗っ取るためです。心を許し始めた彼を裏切れるのか…とナカバは自問します。
そんな中セナン国王が倒れて、そこから急展開。
自問の答えは、アルカナで視た未来が自ずと出してくれました。
『動けば 殺します』

『 国王陛下 あなた亡き後 王位をアデルではなく 私に下さいませ』アデルを人質に死にかけの国王に交渉を持ちかけるナカバ。交渉は成立し、ナカバに王位を継承させると書いた遺言状を受け取り、これで国王陛下の死後、王となるのはナカバに。トンデモ展開ですね。
この国をどうするつもりだとアデルに聞かれたナカバは。
『…逆に問うわ あなたが王になったら この国をどうするの?』
『やりたい事がないなら 私にちょうだい』ナカバには、選べる路が2つありました。もう一方は、ロキがアデルを刺殺する路。ロキはナカバに問います。どうしてこの路を選んだのか。自分の手などどれだけ汚れてもいいのに、と。
『あなただけ獣にはしない』と答えたナカバ。その時流した涙は、自分に心を許したアデルを裏切った事や、ここにたどり着くまでに犠牲になった人達への様々な感情が溢れ出したもの。
自分のためにロキを犠牲にすることはしない、というナカバの強い決意を感じた選択。ロキの想いってある意味報われていますよね。ロキにしてみたら、主従関係がある上、亜人の自分に対して、対等どころか盾になるような事さえしそうなナカバは、もう主人ていうか女神。ロキがナカバに寄せる想いはもう、恋なんてチャラくさい言葉より “信仰” の方がしっくりきそうです。
次巻、ついにセナン国王となったナカバが動き出します。ベルクートとの外交にも進展がありそうで楽しみです!
↓いつもクリックありがとうございます!

ナカバとロキが従兄か兄妹の可能性もある。
- 関連記事
-
 | - 森下 suu
- 発売日 : 2012/11/22
- 出版社/メーカー : 集英社
|
毎日 目が覚めて さいしょに浮かぶ顔川澄への気持ちを自覚したすいれん。好きが加速していく日々蝶々2巻です☆
遠足以来少し積極的になったすいれんは、朝川澄に挨拶をするようになります。川澄の隣にいたりょーすけが「俺にしたよな!?」とはしゃいだのを見た川澄は
お前にじゃねーよ。いや 今のは 本当にりょーすけにかもしれねーぞ。今のはって何だよ。いつもは俺って事か… 俺すげぇ勘違いヤローになってんじゃねぇか?恥! と一人脳内で格闘。も~うるさいなw お前は村上直樹か!?(©東京大学物語)
そんな状況の中、動いたのはチャンスメーカーのゆりちゃん☆りょーっちを上手い事使い、自分達がお昼を食べる屋上へ、川澄(とりょーっち)を誘い出します。
そして5人で昼休みを過ごすんですが、すいれん、あや、ゆり+りょーすけが車座になる中、川澄だけがポツンと離れた所に立っている… という微妙な状態に。。。
一人群れから離れた川澄は、屋上の手すりにもたれかかって下をのぞきます。そして、そのままりょーっちを連れて帰ってしまうんですが。
屋上から中庭が見えた ただそれだけだ
それだけ …それだけで 何かうれしかったいつもすいれんがそこに立って何を見ていたかが伝わった瞬間。あ~心臓がムズがゆいっ!!
そのまた翌日も、屋上でお昼をする一行。策士・ゆりは今度はすいれんと川澄が2人きりになるよう計らいます。急に2人ぼっちにされたすいれんと川澄。

直後に川澄はお弁当を食べ終わり、ただ、そこに座るのみ…。
すいれんの頭の中には話しかけたい言葉が沢山あるんですが、
川澄くん 2人きりなのどう思ってるかな と気にしてしまい、川澄は川澄で、女子3人の団欒を邪魔しているようで申し訳ない気持ちになっている。
そんな空気の中、すいれんが立ち上がり、川澄の側に寄って話しかけます。
『…………… …………… 食べるの… …………… はやい… …………… のは…… はやく… ………どこか… 行きたいから?』携帯の電波が悪いんじゃありません。フェイスTOフェイスの会話です。昼休み終わるわw その問いかけに、
『……こーゆーのなんつーか… …………慣れねーっす…』と答える川澄。
『………………… 慣れてほしい…』お願いと見せかけた命令。ビックリな川澄くんですが、

すいれん様に努力を誓います。あーー何回打ったんだ「…」!!!
この後、ランニングに行った川澄をすいれんがまた屋上から見ているんですが、遠くの川澄の後ろ姿に向かって
『好き』とかつぶやいちゃうんですよ。聞こえたはずはないんですが、川澄が振り返って屋上を見上げると、そこには川澄を見つめるすいれんの姿。くぅ…なにこの胸熱な展開!!たまりません!!
この後、すいれんはどんだけ大好きなんだ!!?とビビるほど川澄ラブラブラブ!な行動に出ます。少しでも会いたい!見たい!一心で早起きしちゃうんですよ。また、それに付き合うあやちゃんの友情が熱いです。
学校に着くや否や、キョロキョロと空手着の男子を探し、廊下で偶然見かければ、
目が覚めてさいしょに浮かぶ顔 とポー///// そして、教室で話す相手が女の子じゃなくてホッとする。。。ゆりちゃんの陰から体育中の川澄を盗み見て、彼の笑顔に。

かわいい~~~☆☆すごい加速力と馬力です。初恋パワーは恐ろしいですね。なんですか、この川澄の愛されっぷりは。こんなにラッキーだと帰り道隕石が頭に直撃するくらいの信じられない不幸に見舞われるんじゃないですか。
1学期の終わり。夏休みの始まりです♪
『みんなで花火大会行かない?』と言い出したのはまたもやゆりちゃん。がしかし、人ごみはすいれんに危険が及ぶということであえなく却下。。。
数学の補習で3日だけ学校に行く事になっているすいれん。川澄は部活で登校。ここで、川澄に近づくチャンスが訪れます。
またもや小春先輩に追い回された川澄が裏門から帰ると知り、1人裏門に走るすいれん。そして、

突然の雨の中2人で走り、雨宿りする事になります。
そこにまた、花火大会のポスターが。
『………行きたい』
と勇気を振り絞ってポスターを指差すすいれん。
そこに通りかかったあんちゃんどもが、すっげーかわいいとすいれんをチラ見しながら過ぎ去ってゆく……。川澄は、人の多いところに行かない方がいいと言って、花火大会はまたお流れに。
そのやりとりを陰から見ていたあや&ゆり。ゆりちゃんは、“2人きりで” 行きたいということが伝わっていないからそんな風に言ったんだと主張。
補習の最終日、ゆりちゃんはすいれんに花火大会のうちわをくれます。これ渡しなと。

ちなみに、ハートが微妙なキャラになっているのはすいれんの加筆によるものです。
すいれんは部活途中の川澄を見つけてそのうちわを渡そうとするのですが、小春先輩に追われた川澄と植え込みに隠れる事に。そこでもう一度、川澄に言います。
『……花火… 行きたい………』
『ふ…… たり… で…』
それに対する川澄の返事は、

屋上のあの時と一緒。すいれんの言葉は命中率100%のミサイルです。これを回避できる男はいない。硬派・川澄とて例外ではない、ていうか、この幸せ者幸せ者幸せ者ッッッッ!!!!!
そして、花火大会です。花火大会。ロクに会話もできないのに、急に2人きりで花火ってハードル高くないですか!?すいれんの可憐な外見の内側に、肉食なSOULが垣間見えましたねw
当日すいれんは、あやちゃん曰く “派手な” 浴衣姿。美女に華やかな浴衣。いいですね、戦闘服。どれだけ目立つ事やら…ですが、この張り切り方が素直でキュン!こんな派手なの着て行ったら張り切りすぎ?でも地味はイヤ。という、頑張り感は隠したい、でもダサいと思われたくない、なんてつまんないプライドは美少女にはないんですねw
着いて早々、川澄がお面を買いに行った一瞬の隙にナンパされるすいれん。

戻ってきた川澄を彼氏扱い。照れまくる2人ですが、その言葉に、
彼氏… じゃないけど…… だったらいいのにな……
つきあったら 今よりもっと 幸せなのかなと思うすいれん。
え???そうなんだ!!付き合いたいと思ってるんだ…!!!まだ見ているだけで満足レベルの感情なのかと思っていました。川澄、ラッキー過ぎるよ……。キミ、もうこれは、とっても!ラッキーマン(©ガモウひろし)級のラッキーだよ。恋愛以外の全てが超不幸になると思うよw
そして、お面を被って花火を見る2人。

花火があまりにも綺麗で、すいれんがお面を外したその時、りょーすけに目撃されるというトラブルが!
とっさに、すいれんの手を引いてその場を離れる川澄。

見られたのはすいれんだけですが、これは面倒な事になりそうで、
おもしろそう大変ですね!
この時手をつないだ事が嬉しくて、もう一度すいれんが「あ、りょーすけくんだ」ってウソつくんです。あわててすいれんの手を引く川澄。ウソって言われてホッとする姿がかわいいんですが、もっと一緒にいたいって伝えたくて手を強く握るすいれんがそれを上回るかわいさッッ!!!本当に、川澄!!あんたラッキーマンだから!!!どうせウソついた意味も分かってないんだろうなーちっ!
登校日。
すいれんが祭りに男と来ていたと、ザワつく男子。中でも、目撃者りょーすけはショック大。その “男” だとはつゆ知らず、川澄にボヤくボヤくw 川澄が、祭りに行っただけで彼氏かよと言うと、
『わざわざ浴衣着て あの高嶺ちゃんがどーでもいい奴と花火見に行くか!?』『お前だって どーでもいい子と行かねぇだろ』とつっかかります。
『行かねぇよ』と川澄がぶっきらぼうに答えたら、そこには小春先輩とすいれんの姿が……!というところで2巻終了。
小春先輩は既にすいれん本人から、誰と花火を見たのか聞き出したあとです。このまま大人しく引き下がるとも思えないこの人がどう出るのか、楽しみです♪
川澄がモヤモヤする姿も、すいれんが頑張る姿もよかった☆いや、違うな。すいれんが高嶺の花とは思えぬ頑張りを見せていて、むしろ川澄は学校一の美少女からも綺麗どころの先輩からも好かれていて、モテキ到来。ただひたすらオイシイだけ。羨ましいんですけど、川澄くん!!!
この物語はこの先どう展開するんでしょう。このまま微妙に進展するだけで終わりにしないで欲しいなー。川澄もすいれんへの気持ちに気づき、うすぼんやり両想いになっておしまい☆じゃ、塩気の少ない味噌汁を飲んだようで気持ち悪いっス!!がっつりダシも塩分も効かせて下さい!!付き合うことを通じて成長していく2人の姿を是非読みたい!是非是非読みたいッッ!!
と集英社へ念じながら感想を終わります。3巻は2013年3月下旬発売予定です♪
↓いつもクリックありがとうございます!

第14話の表紙がエロいお。
- 関連記事
-
 | - 森下 suu
- 発売日 : 2012/07/25
- 出版社/メーカー : 集英社
|
私も蝶々みたいになれるんなら
川澄くんのもとへいきたい学校一の美少女・すいれんが気になるのは硬派な空手男子・川澄。お互い気になるけどお互い異性が苦手な2人。純粋すぎて恋心にもまだ気づけない。ひらり、ふわりの恋物語がはじまります。(背表紙解説)無口な超絶美少女とこれまた無口なスポーツ系メガネ男子が繰り広げる純恋漫画、日々蝶々1巻です。とにかくセリフが少ないのでビックリするほど読み終わるのが早かったですw セリフ少ないと言っても井上雄彦的なソレではなく、関西のオバちゃんだったら2秒と耐えられないような、ひたすら無口な沈黙であります。
主人公はすいれん・高1。

あだ名は “高嶺ちゃん” 。まんまですね。美し過ぎて男子の気を引き過ぎたり、女子に愛され過ぎたり… とにかく普通に生きる事が許されない程の美少女☆良くも悪くも構われ過ぎた事が原因で、過度に無口になってしった… という不憫な子です。教室でも登下校も小学校からの親友のあやと常に一緒。高校に入学後はゆりという新しい友達も出来て新生活スタート☆
ある時、すいれんはいつものごとく先輩男子に絡まれます。気になる子をイジメるというのは小学生男子の98%が感染する流行病みたいなものだと思いますが、こじらせまくった結果高校生になっても完治できない重症者がいらっしゃるようです。
それを助けてくれた空手着姿の男子。

川澄・高1。空手部。
空手男子と聞いて、猛男(©俺物語!!)を想像した方。驚くなかれ。

繰り返しますが、空手部ですw
オリンピックを見ながら時々感じる違和感。なんでこの人はここにいるのか?という、顔と種目のギャップ。その顔立ちなら、何もこんなに自分をいじめ抜くようなトレーニングの日々を送らんでも人生素敵な事が沢山あるでしょうに…… きっとまだ自分の顔立ちがどれ程の価値か分からない年端でこの世界に入ってしまったんだろうな~、それとも何か事情でも!?と野次馬すぎるオバちゃん的妄想に走った事はないですか?その時の違和感を彷彿とさせるような、川澄×空手の組み合わせ!
この川澄くん、女の子の好きなタイプを幅広く網羅しているんです。王道・爽やかスポーツ男子を好きな人も、なんてったってメガネ男子☆が好きな人も、可愛いアイドル顔が好きな人も、メガネ→外したら美少年のギャップ萌え♡が好きな人も、背中と薄い表情で全てを語る硬派な漢が好きな人も、ケンカの強さにキュンしたい人も。。とにかく、守備範囲がハンパなく広い!!!なんだか色々と書き連ねましたが、つまりは、クソタイプなんですけど!!!と言いたかっただけですw
入学式でも、廊下でも、教室でも、あらゆる場所ですいれんは男子からの熱視線にさらされているのですが、川澄は全然すいれんを見ないんです。助けてくれた時でさえ、目を合わせない。それが逆にすいれんの印象に残っていき…… このまま恋に発展する予感♪
そんな硬派な川澄はすいれんを庇った時に恨みを買い、後日呼び出されて1対3のケンカを売られるんですが、逆にフルボッコ→一躍時の人に!
それを知ったひとつ上の先輩・小春が川澄に告白。なかなか美人です☆

残念ながら、この3秒後無下にフラれますww が、見た目そのままにかなりしつこい性格で、フラれた後も猛烈に川澄を追い回します。

それを見て、恩返しのつもりで助けに入ったすいれん。なんかおいしい画ですね♪
これが翌日、また噂の的になってしまうんです。いちいち面倒だな

それを申し訳なく思った川澄は、
『昨日はすまなかったっす… でも 俺の事気にしないでいっすから』とすいれんに謝罪&一礼して走り去ります。
意外にも、その言葉に少しふてくされたようなすいれん。変化に初めに気づいたのはあや。
『すいれん 川澄くんのこと好きだよね?』それを聞いたすいれんはびっくりした後フルフルと首を振るんですが、この表情。

ここからあやとゆりは全てを悟る☆んですが、本人は
あやちゃん… なんでそんな事言うんだろう… と自覚なし。早く目覚めて!!目覚めに一役かいそうなのが小春先輩。
『私のライバルなわけ?』とすいれんに迫り、
『高嶺の花より… 蝶々の方が… 好きな所へ行けるんだからね。私蝶々の方がいいわ!』と捨てゼリフ。
すいれんは、川澄くんが気になることを自覚し始めます。「気にしないでいっすから」と言われた事を思い出し、
気にしないでって言われたって… 気になるよ と思い、完全に目で川澄を追い始めるすいれん。中庭でお弁当を食べる川澄を屋上から盗み見しながら、
私も蝶々みたいになれるんなら 川澄くんのもとへいきたいと。。。自覚までカウントダウンが始まりました!!
そして、素晴らしいタイミングで遠足という恋の進展には最適なイベントがやってきます♪
周りの冷やかしもあって、なかなか2人が話す機会がなかったのですが、1人で海を見るすいれんの側を、ランニング中の川澄が通りかかります。チャンス到来☆
すいれんを見つけた川澄は、珍しく自分から話しかけます。ついさっきバレーボールの直撃を受けたすいれんを気遣い
『ぶつけた所 痛むっすか?』と。すいれんはいつも通り無言で首をフリフリ。それを見た川澄もまた無言で走り去る
なんかこのシーン、既視感がすごいんですけど!!このマンガまだ1巻なのに!!!もっと話してコミュニケーションとって!お願いだから!話が進まないだろッッ!!!
ところが今回は違った。走り去る姿を見たすいれんが、
『川澄くん』
と呼び止めます。思わず呼び止めたのに、用がなくてどうしよう…と焦るすいれんが可愛い☆がしかし、そのまま沈黙が訪れ……。会話が続かずまた歩き去る川澄orz
うしろ姿はいや 横顔もいや こっち ふりむいてほしい と思ったすいれんが、何を思ったか海に入り、バシャバシャと川澄のうしろ姿に向かって水をかけ始めます。
そんなことをしていたらドシャっと水中にコケてしまい、その音で川澄が振り返る…。助けようと手を差し伸べたら、飛来したウミネコの群れがギャアギャア餌を取り合い始め、その凄まじい鳴き声に圧倒され、川澄が差し出した手が宙ぶらりんに。。。という若干残念な流れがありつつも、並んで海を眺める2人。
そして。
…………すき あやちゃん… なんでわかったの?ようやく!!!好きを自覚したすいれん。よかったぁぁぁ(泣)あまりのマイペースっぷりに1巻じゃ気づかないのかと諦めかけましたよ。あーよかった。
一方の川澄くんは、というと。
遠足をきっかけにすいれんを意識し始めます。帰りがけに笑顔を向けられて嬉しくなったり。そりゃそうですよね。なんたって高嶺の花☆でも、それが裏目に出るわけで。
…高嶺の花… しゃべろーが 笑おーが 遠い存在なんだよな と思ってしまう。調子に乗んな俺!と自分を戒めながらも
…でも なんで 俺にだけと思う川澄。大丈夫。気のせいじゃない、君にだけだ。自意識過剰でハデに転んだりしないから、自信を持って突っ走れ!!
川澄のこの片思いともまだ呼べない気持ちがなんとも言えずいいですね☆彼は今人生で最高にモヤモヤしているんじゃないでしょうか。すいれんもようやく好きを自覚したばかりだし、2巻でどんな親展があるか楽しみです☆
しかし…… 本当にセリフの少ない2人でした。このブログはセリフと心境を黄色で書いていますが、前半黄色が全くないw 後半はすいれんの気持ちの変化のお陰で、黄色が増えましたw
明日、2巻の感想アップ予定です♪
↓いつもクリックありがとうございます!

一番性格が良いのは、アヤちゃんとユリちゃんだよね。
- 関連記事
-
 | - 冨樫 義博
- 発売日 : 2012/12/04
- 出版社/メーカー : 集英社
|
『あい』HUNTER×HUNTER 31巻。
そうか、まだ31巻か…… と隣に並ぶBLEACHと銀魂の新刊を見ながら遠い目をしたのはいつもの事です。
過去にジャンプで立ち読みした内容(しかも飛び飛び)は忘却の彼方。「31巻てどこ入るっけ?」「あ~選挙でしょ?(ガッカリ)あと、妹。」と友人と発売前に会話した自分。
内容は概ね、記憶の通りでした。
でも。
こんなツンデレ×ヤンデレなんて聞いてないよ!!すみません、私がただ、くだんの週を立ち読みしなかっただけです。薄っぺらいファンだった自分の右頬を殴りたい。毎週読むことに慣れたら、こんなデフォルト休載漫画は辛いだけだと、連載再開の際距離をおいていたのが間違いでした。。。
そんなわけで、デレッデレなキルアの発言に目を疑い、キルアの匂いなどなど想像して萌えに萌えた31巻!
なんと言っても、このクンクンシーンと、

ナデナデシーン。

キルアお兄ちゃんの匂い…… くっ想像がコンプリートした瞬間に致死量の鼻血が出そうだ!!!!関係ないけど、キルアの猫目が相変わらず最高。そして、兄妹なのにバックに花背負っているこの画が妄想を加速させてくれます。(兄弟かもしれない可能性はこの際無視。)
キルアがゴン以外の人間にこんな愛情を示すなんて!!幻???!そもそもゴンにはこんなに分かりやすくデレるわけではないので、既視感ゼロのこの映像を私の脳がうまく処理できないw
そして、こっちも。

溺愛www 闇すぎw
もはやヒソカが常識人に見える。
色々と話題になっているのはこちらのようですね。
この画がキルアファンに与えた衝撃の凄まじさに戦慄・・・。
(分からない方は“キルア アルカ キス”とかテキトーに検索してみて下さい。)
可愛い可愛いアルカたん。
まーキルアがお兄ちゃんなら言うよね~この位。
ていうか萌えすぎて音読しちゃったんですけど!!!H×Hでこんな萌えをする日が来ようとは、夢にも思いませんでした。冨樫先生は本当に、ヲタ女子を虜にするのがお上手で・・(涙)
アルカたんが羨ましいッッ!!以外の感想がない程に脳ミソがおめでたくなりましたが、「キルア羨ましい」という男性読者のコメントに、アルカ萌え中の男性のみなさまが無数にいらっしゃるものと想像します。
某chで読んだ、
休載の時と比べて人生が楽しいというコメントにうるっ(泣)
WJ毎週読んでいたら、本当は1年くらい前に知れたのに、何してたんだろう自分……… なんか1年無駄にした気分orz 冨樫先生が浅い眠りから覚めたら、WJへの復帰を誓う。
あらすじ丸無視の感想になってしまいましたが。選挙で相変わらずパリストン優勢、ゴンのオヤジを公衆の面前で殴り時のヒーローになり、何故か追い上げるレオリオ票。そして、アルカの能力の全貌が明らかに!と思ったらどうやらキルアしか知らない裏ルールが存在する…。という事でした!なんだか、かなりチートな力っぽいですがw まぁよかろうww
続きは今月28日発売☆
↓いつもクリックありがとうございます!

ツンデレ×ヤンデレ=∞萌え
- 関連記事
-
 | - タアモ
- 発売日 : 2012/11/13
- 出版社/メーカー : 講談社
|
中村さんが言うと
どうしてこんなに嬉しいのラジカルさんと大樹が攻めに転じるたいようのいえ7巻です。すっかり大樹びいきなので、この際ラジカルさんが頑張って基兄を落としてくれてもアリかな~

と思ったりするこの頃です。
7巻の始まりは杉本さん目線のお話。
男性が苦手なのに、男性ばかりの職場に入社してしまった彼女。怖くて話せません~とド緊張の毎日。中でも基に対しては、
中村さんは 会社の中で一番怖くて苦手ですと心の中で苦手宣言。が、これは恋落ちフラグ立ちましたね~♪
夜な夜なチャットでるいるいさんに相談していたラジカルさんは、彼女に励まされて苦手を克服しようとするんですが… その頑張り方が秀逸!
そうだ!!
藤田さん(攻め)×中村さん(受け)で妄想したら怖くないんじゃないかな。
受けも攻めも両方愛せる自信がある
……普通なら、社会人にもなってカマトトぶってんじゃねぇ!ゴラァ

と苛立ちを隠さない私ですが、その苦手意識を、BL置換という腐女子らしさ抜群の方法で強引に乗り越えようという発想に、深い愛情を覚えました。超狭域の自信も最高w
でも、これっていいアイデアですよね。現実は見方で変わりますから。なんにせよ置換できるような男性で良かった!これが、ギラギラのオッサンだともう……自分の妄想力が呪わしい結果が待っています。
その意識改革の甲斐あって、徐々に周囲に打ち解けていくラジカルさん。基の悪い第一印象は解消され、怖かったはずなのに何時の間にか気になる存在に格上げ、気がついたら好きになっていた… という恋落ちの王道パターンを歩んでいきます
ところが、基は全然気がつかないんですよね…。シグナル出まくりなのに!大樹も真魚も気づいているのに!
ラジカルさんが基との距離を詰めるのと時を同じくして、大樹も真魚との距離を縮めていきます。
バイト先で基&ラジカルさんと、真魚がハチ合わせしないように気を使ったり、真魚がバイト帰りにナンパされたのを助けたり。
そして、教室でちーちゃんから
『もしかして真魚の事好きなの?』と聞かれた大樹は、
『何か問題ある?』
と開き直り。あっさり認めた///// ウダウダ言い訳しないところがイケメンで!!あぁでも、ここで、オレは別にあんなヤツ好きでも何でもない、とか赤くなってドモリながら言っちゃう大樹も見たいような♪
ところで、大樹発言を聞いたちーちゃんがいい感じに下世話ww

真魚と基が家で隠れてエロいことしているんじゃないかと指摘。いいですね、セブンティーン読み過ぎの女子高生的発想☆ちーちゃんのこういうところがラブです!そして、家に帰った大樹の耳に飛び込んできた会話が…。

ドンピシャ!衝撃で白化する大樹が扉を開けると、肩もみする二人の姿…… という古典的な流れですがw
今巻ではもう一つ、妹のお誕生日を祝うために真魚が実家に一時帰宅するという重要エピソードが入っています。
真魚の父親は相変わらずなんですが、これを機に、妹と義母とは雪解け。
自分のせいで真魚が出て行ったと思っていた結衣ちゃん。切な~(泣)その気持ちを知り申し訳なさいっぱいの真魚は、一緒に話したり絵を描いたりして一生懸命結衣ちゃんと打ち解けようとします。
翌日、結衣ちゃんは真魚の絵を描いてプレゼントしてくれる。そして、そんな結衣ちゃんに促された父が、
『結衣がまたおまえと遊びたいってさ』
と、照れ隠しともとれる無愛想な態度で言います。イコールまた家に帰ってこい、という意味なんでしょう。オッサンのくせに、素直になれない万年反抗期の中学生ようなキャラにいちいちイラっとしますが、真魚はその言葉にとっても嬉しそう。
家を出た真魚は、結衣ちゃんに貰った絵を握りしめて、基の元へ走ります。その後の、基と大樹のバチバチも見ものです詳しく読みたい方はこちらへどーぞ!(→
デザート10月号)
さて、基&ラジカルさんの社員旅行TO仙台と、真魚&大樹のお留守番の日。
東京には、大樹待望の雷を伴う暴風雨到来☆
留守番中の2人+1匹。雷に怯えるコロッケを抱きしめる真魚。その真魚を抱きしめる大樹……!!!

仙台では、基&ラジカルさん+泥酔した同僚がひとつ部屋の中。
基がそろそろ寝るので、とラジカルさんを部屋に帰そうとしたら。
『もう少しだけ』
『中村さんとお話しして 中村さんのこともっと知りたいので』と、ラジカルさんがかなりドキドキな発言。
この続きはこちら(→
デザート1月号)に書いています!
今巻はいつになく内容盛り沢山。急に恋愛要素が高まり、少女漫画っぽい恋の行方にドキドキ☆な展開になってきました。ほぼほぼ基×真魚で決まりなので、大樹もラジカルさんも盛り上げ要員である事は間違いないですが、萌え要素は圧倒的に大樹>基なので、大樹には粘れるだけ粘ってもらって追加の萌えを提供して頂きたいと思います。
恋愛と同時に、真魚と家族の関係にも微妙な変化が起きていて、8巻も物語が大きく動きそうです!
↓いつもクリックありがとうございます!

挟まれるコロッケ
- 関連記事
-
 | - 発売日 : 2012/11/24
- 出版社/メーカー : 講談社
|
もう、こらえきれないんです。
あの人が笑うから…
言ってもいいですか 。
いいともーー!!と拳を突き上げたくなるようなリード文ではじまった、たいようのいえ1月号。社員旅行の仙台で、ついにラジカルさんが!?そして、雲行き怪しいひなちゃんとの同居はどうなるんでしょうか。
『あの… えっと… えっと』部屋に二人きり(+睡眠中のメガネくん)。
目の前には、真っ赤な顔で何かを言おうとしているラジカル杉本さん。
なんだこの緊張感は 俺まで緊張してきたぞ言おう言おうとするのに、なかなか言葉が出てこないラジカルさんの姿を見て、さすがの基も感づきます。
杉本さんが拳を握りしめ、
『あのっですね…』と意を決したその瞬間…… あれー?俺寝てたー?と酔いつぶれメガネが覚醒。高まった緊張感も一気にしぼんでしまい、完全に仕切り直し。

クソッ。メガネくんやりおったな。彼が先に寝た時点で、変なタイミングで起きてきそうな悪い予感はしていました。後頭部を殴打してもう一度寝かせてしまいたいです。
そんなわけで残念ながら告白はならず。次の機会に持ち越しとなりました…。
さてさて、東京の様子はというと。
雷雨の訪れと共に大樹の理性の河は決壊寸前。カミナリにかこつけて真魚を抱きしめるという大胆な行為に及んでいる最中です。
そんな中、大樹の携帯が鳴る
しぶしぶ真魚を離して携帯を取ると、案の定発信元は基。

苛立つ大樹w そして、大樹の電話の直後、次は私の番かと待ち構える真魚は、

大樹とは逆に、電話が来なくて苛立ちますw 基もまさかこんな風に真魚が電話を待っているとは思っていないでしょう。モテまくりだなー。真魚とラジカルさんの初恋をさらうとは、罪な男です。
仙台の基は、今回の旅のもう一つの理由である陽菜ちゃんの家を訪れます。大樹も家に戻ってきた今、あとは陽菜さえ戻れば基の夢が叶うのですが……。
久しぶりに会った陽菜は相変わらず淡々とした表情。心配して、うまくやってるのか?と聞く基に、
『別に』と今や無関心&不機嫌の決めゼリフとなった一言で答える陽菜。
うまくいっていないのに、
『基兄の所へは帰らない』
と言い、さらに
『一人暮しするから』と真魚のような事を言い出します。
うーん。。。おじさんもおばさんも、娘の心愛も、陽菜を積極的に邪魔者にしている様子はないのに、なぜなんでしょう。身内に反抗したいヤングな魂の暴走とも思えません。
陽菜に返す言葉もなく、そのままどん詰まり感を抱えて仙台駅に着いた基。なんとそこには、ラジカルさんの姿が…!一緒に帰れるんじゃないかという淡い期待と共に、基を待っていたんです。
そりゃあ、昨夜の尻切れ感のまま帰れないですよね!このタイミングで言えなければ、もうずっと言い出すチャンスもなさそうですし。さぁ、いよいよ!!?
新幹線に並んで座った基とラジカルさん。
これは… もうあれだろ 勘違いじゃないよな
俺のこと待ってただろ!?違うのか!?

話って 好きだとか嫌いだとか そういうことなんじゃないのか!?そうですw
ところが、そんな基の予想に反して、好きだとか嫌いだとか言い出さないラジカルさん。妹さんはどうでした?とか浅めのソーシャルトークが続き、、、
なにもないぞ? やっぱり俺の気持ちの悪い勘違いだったのか…?とオレ評価低めな基の認識は逆戻り…。自意識過剰はこの上なく厄介ですが、なんていうか、アレですね。ぶっちゃけ、これはこれで面倒くさっっ!!w
ラジカルさんは、妹ネタ振ったのが間違いでしたね。。。基の寂しげな表情を見て言い出せなくなったんでしょう。空気を読まない図々しさも、場を作り直す機転もないラジカルさんが、あの場で言えなかったのは仕方がない気がします。。
帰宅した基は、家の前でコロッケの散歩に出る真魚と遭遇。
陽菜ちゃんとの面会で撃沈した基は、切ないテンションのまま。それを真魚が敏感に察知します。
『基は なにかあったら すぐわかるな』と言われた基は、急に
『ごめんな 真魚』『陽菜と重ねて見ていた部分もあったなって』と謝罪。陽菜と会い、真魚を救う事で、擬似的に陽菜を救い自分も救われたような気持ちになりたかったんじゃないか…と気付いた基。
『私はいつも基に救われていたんだ。あやまるなんて変だ』と答えた真魚に、基は。
『今は違うぞ。絶対に違う』
と言って真魚をぎゅうぅ~っと抱きしめます。
ちょっとしんみりな、いい場面なんですが… ギラつき目線宜しいですか!昨夜の大樹に続き今度は基の抱擁って、真魚的にドキドキ具合はどちらが上なんだろう♪ 是非とも真魚に率直な感想を聞いてみたいですw
そして、その “昨夜” について基が真魚に尋ねると。

留守中何があったのか、この赤面が全てを物語っていますね♪ あの抱擁in雷は、真魚にとっては赤面してしまうような事だったわけで、大樹もさぞ本望でしょう。基にはない大樹の大胆さが素敵です☆
最後に、基の携帯に一通のメールが届きます。差出人はラジカルさん。そこには、突然のメールをお詫びする言葉と、
ずっと中村さんのことが好きでした。という告白が…!!!
メールかぁ。できれば、対面で告白された時の基の挙動不審な姿が見たかったのでちょっと残念ではありますが、ついにラジカルさんの気持ちを知る事となった基がどうするのか、来月号が楽しみです♪♪
↓いつもクリックありがとうございます!

陽菜ちゃんが基を好きという泥沼はどうですか。
- 関連記事
-
 | - 発売日 : 2012/11/24
- 出版社/メーカー : 講談社
|
だから それが 俺にとっても問題なんだよ
今月も表紙を飾るとなりの怪物くん。そしてそこには吉田兄弟の姿が!2013年始まりの号に相応しいラインナップをありがとうございます!扉絵の和装と忍びの衣装もいいですねー☆ハルよりヤマケンよりササヤンが一番似合っているのがアレですが…w
なかなか仲直りできない(というより目も合わせられない)ハルとシズク。謝りたいのに、
『ハルの顔を見たら足がすくんでしまって…』と、ハルを避けるシズクがかわいいです。乙女です。
意を決してハルが動く。
『シズク ちょっといいか。…話がある』
シズクの教室まで来て呼び出し。緊迫した空気に、周囲はケンカが始まるのか?!とザワつきます。いえ、みなさん。真逆です。これから仲直りするんですw
そして、ハルはやっぱりかっこいいですよね。
校舎の裏に体育座りをして並ぶ二人。何から話そうか…とお互いが言葉を探す中、シズクが
ハルの方から来てくれたのはありがたいけど 今 何をかんがえて… とドキドキしながらチラリと隣に目をやると。。。

何か見てはいけないモノを見たような反応で、すぐさま目を逸らすシズク。顔を見るのも嫌なら隠した方がいいかな…というハルの配慮は、自分がやりにくいという理由で即時封印。よかったw
………しかし 久しぶりに顔を合わせたが 気のせいか かわいいな

なでくりまわしたいとドキドキするハル。この噛み合わなすぎるコミュニケーションがとなりの怪物くんの醍醐味。相変わらずマイペースな二人にホッとしますね~☆そういえば、まだ言葉を発していない…。
『えっと ごめんな シズク』『…うん 私も謝ろうと思ってた』と素直に謝るハルとシズク。安心した二人が体育座り→正座になってジリジリと向かい合います。
『なんだ よかった。怒ってなかった』『うん 私も。嫌われたかと思ってた』初々しいというより、喧嘩して仲直りした小学生の会話のようですねw そして、あの日聞けなかったシズクが怒っていた理由は何か、とハルが聞きます。
『…ううん もういい。ごめん ハルは全然悪くないの。私の個人的な問題だった』
『だから それが 俺にとっても問題なんだよ』
ハルは自分がこんなだからまた同じことになりそうで怖くて、
『どんな理由でもいいから話してほしい。シズクの気持ちが知りたい』と言うんですが、、、シズクは言葉が出てこない。そのまま休み時間が終わり、すれ違った気持ちを完全には修復できずに放課後を迎えます。
授業に戻ったシズクがかわいいんです。
わた 私の気持ち?
なんだっけ
なんだっけ
「ハルが私と違って嫉妬しました」でいいのか?
そんなことまた言っていいのか?
嫌われないのか?と焦って困惑顏。かわいすぎてたまんないな、もう!今も昔もマイペースなシズクですが、前はもっとマイウェイを突き進んでいて、その結果ハルにどう思われるかなんて事は浮かびもしない様子でした。今のようにハルに嫌われたりしないかと発言にビクビクして、らしくなくなるほどハルが好きなシズクにド級のキュンです♪
そういえば、先月はヤマケンが校門で誰かを待っていましたね。たたずまいが意味深でした。
人目にさらされまくりながら待っていたお相手は、シズク。校門を通りかかったシズクに、何してるの?と聞かれたヤマケンは。
『…あんたに会いに来たんだよ。こうでもしねーと あんたに会えないから』と言って、そのままシズクと二人でスタバへ。
後を追うハル(追うのをやめようとしたが夏目さんに引きずられた)と夏目さん(尾行、の一択)とササヤン(やじ馬)。その雑な尾行がヤマケンにバレているのがなんとも…w
席に着くやいなや
『あれからハルとはどうなった?』と直球を投げるヤマケン。思わず、吸っていたフラペチーノを吹き出すシズク。
『な 仲直りはしたと思う。多分』という返事を聞いたヤマケンは、あんたにはオレの方が合ってると思うと言い、
『あんたらがやってんのは恋愛じゃねーよ』
『あんたにもう一度 オレと付き合ってくれって言いに来た』
…えっ、どうした急に!!?ハルとすれ違っている今がラストチャンスと見定めたのか??!
恋愛じゃねーよって、じゃあどうしたら恋愛なんですかー?ヤマケンくんはシズクちゃんとどんなことするんですかー?
そして、言った後のこの表情は、罪。

こんなヤマケンの顏、最高。ヤマケンとかシズクのような冷徹仮面が、ペースを乱されて慌てたり照れたりはにかんだりする姿って、なんでこんなにキュンとするんでしょうか。
確かに、ヤマケンとシズクは合っている。ヤマケンが常識人だから、“上手く” 付き合っていけそうです。彼は、ハルとシズクの小学生レベルのコミュニケーションをハタで見ていてさぞイライラしている事でしょう。
でも、肝心のシズクがこれだけヤマケンに無関心だと、この告白も秒殺されるんだろうなと…、来月号を読む前に既にヤマケンにお疲れさまと言いたい気持ちw
来月は大増ページだそうなので、再び散って、そこからの何かをヤマケンには期待しています!
と書きながら、ふと「暮れてなお 命の限り 蝉しぐれ」(©中曽根元首相)という句が頭をよぎりました…。なんか、ごめんヤマケン!
さて今月は、ファンブック発売記念のスペシャルストーリーも収録。ササヤンと夏目さんの友達初期のお話です☆
↓いつもクリックありがとうございます!

人気投票開催中!!
- 関連記事
-