12月の新刊購入予定はこちらです。
12/03 聖☆おにいさん 8巻 中村光
12/04 BLEACH-ブリーチ- 57巻 久保帯人
12/04 銀魂-ぎんたま- 47巻 空知英秋
12/04 HUNTER×HUNTER 31巻 冨樫義博
12/07 進撃の巨人 9巻 諫山創
12/13 ちはやふる 19巻 末次由紀
12/14 3月のライオン 8巻 羽海野チカ
12/20 暁のヨナ 10巻 草凪みずほ
12/20 それでも世界は美しい 3巻 椎名橙
12/25 アオハライド 6巻 咲坂伊緒
12/25 オオカミ少女と黒王子 5巻 八田鮎子
12/26 Piece 9巻 芦原妃名子
12/26 あやかし緋扇 7巻 くまがい杏子
12/27 バキSAGA 最愛の女性編 板垣恵介
12/28 青の祓魔師 10巻 加藤和恵
12/28 HUNTER×HUNTER 32巻 冨樫義博
今月は楽しみな新刊が山ほどあって良い年末♪
中でもHUNTER×HUNTERの新刊。31、32巻と連続刊行って!!1月には映画公開もあるし、プロモーションも兼ねてるんですかね。
映画が “緋の眼” がらみのストーリーということで、改めてヨークシン編読み直してみたら、神だ!と思ってしまった。やっぱり大好きだ!!でも、あの頃の興奮は、大味な蟻んこ編にはなかったな…。
ちはやふるがもう19巻!というのも嬉しいオドロキです☆
今月は師走。発売日までの体感日数が短いといいなぁ〜w
↓いつもクリックありがとうございます!
- 関連記事
-
 | - 発売日 : 2012/11/13
- 出版社/メーカー : 集英社
|
キミがいてもいなくても
それでも
忘れられない景色が
私にはあります。
表紙&巻頭カラーでドカンと始まった今月号のorange(オレンジ)。一刻も早く感想を共有したい気持ちでしたが、あまりにも感動した結果、感想を書けなくて!毎月アップしている別マ作品のラストになってしまいましたorz
それくらい、今月は胸を打つ内容でしたよ!ということで、今月も宜しくお願いします。
須和にも手紙が!?で終わった先月。やっぱり須和にも未来からの手紙が届いていました。
菜穂と同じ封筒で未来から届いた手紙、、、これは多分、他の3人にも届いているんでしょう。未来の菜穂達が翔の死の真相を知り、みんなで書いたんじゃないかと予想。
『翔は絶対助けるから』
不安そうな菜穂にそう言い切る須和。これまで独りで抱え込んできた気持ちは、実は須和も(多分他のみんなも)同じように抱えていたんですね。
自分の手紙を菜穂に見せる須和。手紙には、
“9月14日。この日は翔の誕生日。” と書かれていて、それを聞き出して誕生日プレゼントを渡して欲しい、とありました。未来の須和たちは、誕生日が過ぎた後に知ってお祝いできず、プレゼントも渡せなかったんです。
その手紙には続きがあるのですが、それは
『ごめん 家に置いてきたわ』と…。←実はここ、ポイントです。
未来の須和のメッセージ実現を企み、翌日、さっそく翔に誕生日を聞き出す須和と菜穂。

なんてウソのつけない2人w 手紙のことが翔にバレることはあり得ないですが、なんだか色々怪しすぎるw
そこから、怒涛のヒアリング!
まずは、アズと貴ちゃん。

次は、萩田くん。

そして、菜穂。

最後に、首謀者・須和。

かぶせるような “いらない” 宣言出ましたッ!
しかし、須和は引かない。
『何かあるだろ 考えろ翔~』と、元々大して有りもしないリクエストを出し尽くした翔から、最後の一滴を搾り出そうとする須和w
『じゃあもういいよ 花束とかで』と答える翔。
あ、だからか。花束といえば…。
場面変わって、未来の菜穂たち。
翔の墓前に、渡せなかった誕生日プレゼントを置きます。
アズと貴ちゃんからは、松本山雅のサッカー観戦チケット。
萩田からは、笑えるマンガ。
菜穂からは、スポーツバッグ。
どれも、過去の菜穂たちが翔にリクエストされた(させた?)のと同じもの。
さて、須和へのリクエストは花束でした。
須和は花束を墓前に置く、、、んですが、

それをすぐに取り上げて菜穂に渡します。
『翔から』
…………………!!(泣)
そうなんだ!!未来の菜穂たちが翔の祖母の家に向かう時、須和がプレゼントに花束を選んだ理由は、これだったんですねぇ(涙)
未来の須和と翔も、現在と同じやり取りをしていました。須和へのリクエストの会話の続きは
『…花束?いいの?そんなんで』
『うん いいよ。もらったらそのまま菜穂にあげるから』それを、翔の代わりに実行した須和。なんていいヤツ!!しかも、相手は自分の奥さんですよ。ここに、須和の人格のデカさと後悔の大きさを見た気がします。
そして、現在の須和が菜穂に手紙を途中までしか見せなかった理由も、これなんですね。うぅ…泣く。
さて、受け取った菜穂はというと、どうして翔が自分に花束をくれようとしたのか分からない。アズも貴ちゃんも萩田も知っている周知の事実なのに…!
『翔はずっと 菜穂のこと好きだったよ』と須和に言われた菜穂は、初めて翔の気持ちを知り、
「翔の気になる人」それは誰なんだろうって ずっと思っていた
翔の生前の言葉を思い出して、涙。未来の菜穂は、今この瞬間まで、翔が自分を好きだとは知らなかった。自分を好きだったなんて……死んだ後に知るにはあまりにも切ないッッ(涙)
そんな事知った今、どれだけ後悔が膨らんでいるのか、考えただけでもつらいです…。だから、周りのみんなもこの日まで言えなかったわけですが。。。どんだけニブいんだ!と怒る気持ちも湧かないほど、切ないシーン。
そして、私の視界はとっくに涙でぼやけてページがよく見えていませんw
さて、場面は変わり現在の翔の誕生日!
こちらの世界でも、須和が翔に花束を渡します。
『ん!逃げんなよ』
これで須和は、未来の自分との約束を果たしました。
花束を受け取った翔は。
『はい! 菜穂にあげる』
みんなの見守る中、花束を菜穂に渡します。今の菜穂は、ちゃんと翔からもらう事ができましたね…(涙)
未来も今も、花束が菜穂の手に渡ったのは須和のお陰です。須和の報われないメッセンジャーっぷりがもう…… ダメ。これ以上涙出ないほど泣いても、まだ泣ける!!
『…どうして …私…?』と聞く菜穂。
『菜穂にあげたいからじゃん!』と照れながら言う翔にキュンとして心臓がかゆくなります☆さぁ、ここからキュンシーンくるぞ~!
冷やかす面々を睨みつけ教室の外に追い出す翔。
『俺は他に女子がどれだけいても 菜穂だから』
『自分で買った花じゃなくてごめん。でも 俺の気持ちは 気づいてもいいよ』
“あの頃 オレは、翔と菜穂のことをなんでか上手く応援できなかった。
でも翔がいなくなって、菜穂がボロボロになって泣いてた時、
どうしてオレ ちゃんと2人のこと見てやれなかったんだろうって すげぇ後悔した。
だから10年前にいるオレは 2人のことをしっかり見守って下さい。”
“好きな子を見守るなんて、もしかしたら、やっぱり、
少しさみしいことかもしれないけど…
でもオレにはサッカーがあるから。
大好きなサッカーを一生愛して下さい。”

“どうか翔と菜穂に お互いの気持ちを、気付かせてあげて下さい。”うお~ん(泣)!!涙では足りず、鼻水も出しました(失礼…)。これは、須和の手紙・菜穂に見せなかったくだりなんです。思わず、全部書いてしまってすみません!!どこも削れなかったんです(涙)
サッカーを一生愛して下さい、なんて…。あの “ボールは友達” サッカーの申し子・大空翼(©キャプテン翼)だって彼女いたのに!そんなのって切なすぎます…。
須和は一体どんな気持ちでこんなに利他な行動をしているんだろう?本当に、翔と菜穂がくっついていいの??それ本心!?何か企んでるの??それとも善人のオレが好きとか言っちゃうの???と思っていました。それに対する答えのような、この手紙の言葉。。もう涙しかありません。邪悪な私をお許し下さいorz 神様、須和を一流のJリーガーにしてあげて。将来は海外のビッグリーグで翼超えの活躍をさせてあげて。
“どうか 翔と菜穂が10年後も、一緒に笑っていられますように。2人のことを よろしくな。”で終わった今月号。
だめだもう、嗚咽…………!!!泣きすぎて横隔膜が痛い…!!この感動をロクに言葉に出来ず歯がゆいです。やっぱり今月は感想書かない方が良かったと思うほど!もっとちゃんと国語を勉強しておくんだったw まだ作品読んでいない方は、雑誌でも単行本でも是非実物を読んで頂きたいっ!
今月号何回も読みましたが、毎回泣けることにもはや笑います。ここまで感動できるのは、自分には絶対出来ない事を須和がしているからで、日々私がエゴ全開で生きている事を実感させられて複雑な気持ちですw
これだけ須和が2人の幸せに尽くしていると、翔は死なないにせよ、結局菜穂は須和を選ぶエンディングが見えるような気もします。あぁでも!やっぱり翔と幸せになる菜穂も見たいし!須和も翔もどっちもイケメンで困る。。。
来月は休載だそうです。続き、待ち遠しい!2巻読みながら待つしかないな~♪
↓いつもクリックありがとうございます!

今日電車で2巻読みながら涙ぐむ奴を見た方…、ソレ私です。
- 関連記事
-
本日発売です☆
未収録まんがあり~、キャラ紹介あり~、ネーム公開あり~、描き下ろしあり~、他にもいろいろ♪
過去作品のまとめのみ…というガッカリ感はありません!
定番コンテンツの “キャラ紹介” で新事実が明らかになったり、結構楽しめます!!
ハル派の自分より、ヤマケンファンの人が読んだら嬉しいかも!?という内容アリです☆(ウソだったらすみません…)

↓いつもクリックありがとうございます!
- 関連記事
-
 | - 発売日 : 2012/11/13
- 出版社/メーカー : 集英社
|
笑顔の向こうにいるのは、大切なきみ。
波乱(?)のクリスマスイブを乗り越えて、収まる所に収まり万事順調な一同。爽子宅に集い昨夜を振り返るガールズトーク☆に花が咲く12月号、いってみましょー♪♪
まずは、幸せ絶頂の風早くん。
爽子とのあれこれが脳内を廻り、
眠れるわけない!!
と真夜中・2時半に悶々。昼間の彼女を思い出して眠れないなんて、あゝ青春☆何があっても眠気が勝ってしまう疲れたいい歳の大人には眩しすぎるw
そんな風早に電話が。相手は……!?
『ひどいじゃあん切っちゃうなんて~~ オレオレオレ!』まさか爽子!?という風早の淡い期待は、真夜中とは思えない高すぎるテンションのケントのボイスにかき消されました…。
そんな心境を知る由もないケントは、
『あやねちゃんとつきあうことになりましたー!!』
とめでたいご報告。ウキウキですねぇ、ケントw そしてそのまま、イブに起きた一部始終を語る語るww 女子も真っ青のオールナイトトークが展開され、気がつけば朝
チュンチュン
悶々として眠れなかった風早も、興奮して語りまくったケントも、溢れんばかりの幸せ感が微笑ましい☆この際、男同士で長電話という一抹の気持ち悪さには目をつぶろう!
クリスマス当日、色々あった昨日の出来事を共有しようじゃないかと爽子の家にあやねとちづがやってきます。
読者はオムニバス的に読んで知っている事も、実は三人の中ではまだ知らないことばかりですから、これは反応が楽しみです!(特にちづの)
モジモジしてなかなか話し始めないちづをスキップして、ガールズトークの口火を切ったのは、爽子。
クリスマス前、風早とすれ違いまくった爽子は、
『不安だとか苦しいとか言って泣いたりしたけど、不安解消したよ』と。そして、
『私 今 初めてちゃんと「つきあってる」って思えてるかもしれない』
とちょい赤面で報告。
その言葉を聞いて
『よかったね~』とあやねが笑顔で、ちづが泣きながら言うんですが。
『でも なんの話ーーー!!!!』とちづ絶叫。
そう、2人のギクシャクに気付くヒントはあったけれど、そんなものは当然スルーしてきたちづです。だから何にも知らないw そういえば風早がなんか悩んでた!とハタとなり、急に騒ぎ始めるちづにあやねが
『…そこからかー』とつぶやきます。…そのつぶやきの続きを代弁します。「説明めんどくさッッ!!」
まだ心の準備が整わないちづを再びスキップして、お次はあやね。
『…ケントが彼氏になった』
赤い顔で息を呑む爽子がかわいい☆
『え ケ ケント? ケント!? カレッ え ケント!? あのアホの!?』とまたもや騒ぎ出すちづ。もーいいからw 黙って聞いてww
ここからの、ちづへの説明兼語りが好きです。
あやねの中でケントへの感情が変わり始めたのは、修学旅行の時ケントの前で泣いた頃から。振り返って、
『…ケントといると気がゆるむ …ケントはさ やさしい いー奴だよ』『…よかったのかな~~ これで』と言うあやね。
それを早速後悔してるのかと勘違いしたちづが、しょーもないから?と聞くんですが、
『うれしかったんだよねーーー あーーーーーーー しょーもなくないよ 全然』と。ケントの真摯な想いに胸を打たれたあやね。そして、
『ケントがじゃなくて あたしがこれで大丈夫なんかなって』と自信が持てない。。謙虚すぎッッ!!大丈夫すぎるよ!!あなたの彼氏、真夜中に友人をたたき起こして(起きてけど)朝まであやねちゃんの素晴らしさを語って迷惑かけてたよ!!!って誰か教えてあげて下さい。
一通り聞き終えたちづは。
『ケントのしょーもなくないところも知らないけどさ。やのちんが泣ける相手なんだったら いーよ やのちん貸してあげても』
好きです、こういう友情!!あくまでも「貸す」んです。決して「あげる」わけじゃない。やのちんはちづ(と爽子)のもので、所有権はこっちにあるんだぞっていう、この気持ち。わかりますッッ!!!
さて、残る告白はちづ。

二人からの、逃がさないわよ~の熱視線。
next・千鶴 の予告で今月は終了。
龍ラブなみなさん、今月は表紙しか出番の無かった龍ですが、来月です!来月!!楽しみー☆
↓いつもクリックありがとうございます!

まだ貞子と呼んでるケント。
- 関連記事
-
 | - 発売日 : 2012/11/13
- 出版社/メーカー : 集英社
|
だいたいあたしだってまだ……
エリカの誕生日が終わり、お次は恭也の誕生日。ベタな展開をこよなく愛するエリカがどんなウザ演出をしてくれるのか♪楽しみな12月号です。
さて誕生日の放課後、エリカはサプライズの仕込みのために、さんちゃんに時間かせぎを頼みます。さんちゃんは、「期末テストの範囲でわからないところがあるから教えて欲しい」という若干強引な理由で恭也を足止め。

エリカが彼氏の誕生日に先に帰るなんて、その時点で怪しさMAXで恭也にバレそうですが…、一応成功。えらいなーさんちゃん。
その間に、恭也宅に不法侵入したエリカは誕生日パーティーの準備を完全に仕上げ、ワクワクと恭也の帰りを待ちます。
大役を終えたさんちゃんは恭也と下校。恭也の家の前で別れる時に、ベランダからOKサインを送るエリカを見つけて、
やっと肩の荷がおりた とほっとしたその瞬間、事件は起きた

携帯で話しながらチャリに乗った兄ちゃんが恭也にぶつかり→→恭也とさんちゃんが事故チュー。そして、その光景をエリカが恭也の家のベランダから目撃…!

あー……。この先を読むのが恐ろしいくらい、面倒くさい事が起きそうですね。
恭也宅の扉の向こうには、マグマのような激昂か、嵐のような慟哭か、はたまた深海のような沈黙が待っているわけです。癒しの我が家はもう、人間が住める空間ではないかもしれません…。私が恭也なら、恐くて開けられない。
勇者・恭也が恐る恐る扉を開けると。
『ハッピーバースデーイ!!17歳おめでとうございまーす!!』満面の笑みのエリカが陽気にクラッカーを鳴らす。。。そうきたか…。ちょっと違うけど、なんだか笑いながら怒る人(©竹中直人)を思い出しました。。。
そしてエリカは話しかけようとする恭也を遮り、
『あーあーあれねっ ビックリしたよね あるんだね あんなミラクル☆』
ギャー!こわいっ!!目がイってる!!そして、
『まあ あんま気にしない方がいいよ。あんなんただの事故だし?なんの意味もないし!』と言った言葉とは裏腹に心は千々に乱れ、転ぶわ器は落とすわ食べ物はこぼすわですっかりうわの空…。
そして翌日。
ちっとも気持ちが晴れないエリカは、学校でさんちゃんと恭也が話しているのを見かけ、、、
まさか恋が芽生えちゃう系じゃないよね?
と疑心暗鬼になります。いやいや、七面倒くさいあなたへの対応について協議しているのだよw でも、こんなにイケメンの彼氏と大好きな親友が事故チューなんて、確かに色々心配になる気持ちは分かる。
ピュアなさんちゃんなら あんな事あってイヤでも意識しちゃうんじゃない!?恭也くんカッコイイから!
恭也くんだって あたしよりものわかりのいいさんちゃんのほうが合うのかもしれない…… 基本めんどくさがりだから!と悶々とするエリカ。ハズレだけど、案外冷静に恭也とさんちゃんの相性を分析できているのがウケますw
そして、その思い込みのまま、
咲く前に摘んでしまわねば…!!!と思い、早速行動を開始。
さんちゃんに「ところでさんちゃんは彼氏つくんないの?」と甘い直球を投げ、絶対作った方がいいとゴリ押し。結果、あえなく本意を見抜かれ、
『心配しなくても佐田くんのこと何とも思ってないよ?』と打ち返されるエリカ。しかし、そんな言葉ではまだ安心できんとばかりに
『だって…ファーストキスだったんでしょ…?』と気になっていた理由を明かします。あっさり「初めてじゃないよ」と答えるさんちゃん。そんなことより、さんちゃんはこれを機にエリカと自分の仲が気まずくなる事を心配してくれてるんですよね。ええ子や…(涙)それに比べてエリカときたら、親友を疑うなんて友達甲斐がなさすぎる…w
これでようやく。
ごめんね2人とも 明日からは いつものあたしに戻るからね!!エリカ復活!?で迎えた翌日
そこには、相変わらず死んだ魚のような目をしたエリカが。。。
ちゃんと解決したと思ったのに なんでいまだに こんなモヤモヤしてんのどうやら、モヤモヤの原因はまだ他にある様子。
そんなエリカに、恭也キレる。
『いい加減にしろ いつまでひきずってんだ うっとーしい』
それに対してエリカは、
『あたしだって好きでひきずってんじゃないっつーの』と逆ギレ。そして、
『ならおまえは 結局なにが気にくわねぇんだよ』と恭也に聞かれ、脳内でもう一度モヤモヤの源泉を考え始めます。
そりゃ一番はあんたが他の子とキスしちゃったからでしょ!!(中略)だいたいあたしだってまだ………そこで、ハタとなるエリカ。

何に気づいてしまったんでしょう。「あたしだってまだ…」に続く言葉はコレかアレしかありませんよね!?!?なんだか、キュンの大波が来る予感!!ティッシュの用意が必要ですね。(←鼻血対策)
赤面の理由を隠したまま、それじゃまた明日!と消えたエリカを追いかける恭也。捕まえたところで尋問するんですが、エリカが口を割らない。そんな事を許す恭也様ではなく、
『言え 俺が逃がしてやると思ってんのか?』と命令。おぉ!なんだか久々に黒王子っぽい圧力を見た気がします☆
そんな恭也の言葉にエリカは、
『…たぶん うらやましかったんだと思う…… さんちゃんが…』『だってあたしは あのとき以来キスしてないもん~~~…』
なんだこれ。可愛すぎて今までのウザいの全部チャラですね。
こんな気持ち気づかなければ良かった、と思うエリカに恭也が。

うわっ。鼻からの大量出血による失血でもれなく病院送りになりそう、、、と冷静に書いてみましたが、本当は「!」を100個くらいつけたい気持ち。感情を込めたら何かが暴走しそうで怖いw イケメンすぎるこのシーン、どうしようww
それで、この表情も見て欲しい。

しょーがねーなぁとエリカを見つめるこの顔!表情!!私はこれでご飯3杯イケます!!
この顔のあと、もう一番エリカにキスする恭也様。
すっかり機嫌の直ったエリカが誕生日のやり直しを言い出して、いつも通り恭也がウザがるシーンで今月は終了。
最近完全にエリカに振り回されていた恭也ですが(今月もか…)、なんだか久々に黒王子の名に恥じぬ強引さと王子っぷりを発揮した気がします。イケメンで頭もいい彼氏にイジメられて転がされつつ好かれるという、M女子の夢がメガ盛りすぎるこの作品の魅力を堪能できた12月号でした☆
ありがとう恭也くん!!某アオハライド(あ、隠れてない)の残念な展開で乾いた心に、来月まで生きる気力がみなぎった!!
↓いつもクリックありがとうございます!

さんちゃんと神谷…はないか。
- 関連記事
-
 | - 発売日 : 2012/11/13
- 出版社/メーカー : 集英社
|
肝心な事には気付いてなかったんだな
今月の表紙はorange。ページを開いてそのままorangeを読み、泣きはらした目のままアオハライドに突入!したのは私だけではないはず…!?の12月号です!
先月の
洸なぜーー!?なぜーー!?
なぜーー!?なぜーー!?!?という叫びに答えるかのような、洸の成海に対する思いが描かれている今月。二人のエピソードは長崎の中学時代に遡ります。
転校初日。
両親の離婚により苗字が変わり、新しい名前を呼ばれても気がつかなかった洸。さっそくツッコミにあいつつ、転校の理由を聞かれるのですが、事情を話したら周りが気を遣うかな?と思って「えっと… 色々」と言葉を濁したところで、成海が助けてくれた事が二人の出会いです。
お礼を言った洸に成海は。
『洸ちゃんは優しかとね!だから色々考えすぎて なんて言えばよかかわからんかったっちゃろ!』
そして、同じように両親が離婚した成海は、彼女なりの上手なコミュニケーション方法を洸に教えてくれる。
『ああいう含みのある言い方やと 相手も余計気になっちゃうじゃん?』だから自分から話しちゃうんだと。
そう言っていた成海が、文化祭で
『色々あるけん』と “含みのある言い方” をした。洸はその「わざと」に気づいたのに、
成海のためだって思って気付かないフリしたんです。でもそれは成海の「助けて」のサインだったと気付き、
肝心な事には気付いてなかったんだなと自省して、今この行動。
成海の印象、今とは違いますね。中学時代は、しっかり者の成海と、シャイな「田中くん」という感じ。先月でしたたかな悪女認定されかけの成海ですが、意外にいい子なんじゃないかと思い始めた単純な私です。
さて、そのまま学校に戻った双葉と冬馬は、校門で待っていた悠里と修子と合流。
帰ってきた二人にキレる悠里。
『なんにも聞かないまんまじゃ また同じ事のくり返しじゃん』と学びのない双葉を叱咤し、
『なんでそんな(よけいな)事したの!?』と、冬馬に外野は黙ってろと一喝。
小湊は小湊で、必死の説得が届かず洸を引きとめれなかった事にションボリ。話しかけた修子に
『俺 マジかっこわりぃ』とボヤきます。意外なことに、
『別にかっこ悪くなかったけど』
と修子から励ましとも取れる言葉が!去り際には、
『でもまだまだこれからなんでしょ? 私にかっこいいとこ見せてみれば?』と上から修子様。ステキ☆この時の小湊のアガり具合を想像すると若干ニヤけますw
そして冬馬は友達に、“弱った双葉につけ込む” 宣言☆いいと思うー!その本音全開な感じ、いいと思うー!私もいい子ぶらない君を応援するぜ♪ その勢いで、洸の嫉妬心をバーニングさせてくれ。男ギライの双葉が洸以外の男子にグラつくところも見てみたいw
気になるのは双葉の行動。
悠里にダメ出しされた双葉は、その足で洸の自宅へ向かい、会えなくて駅に戻ったところで、偶然洸と遭遇します。
そっけない洸にひるみつつも、

悠里の言葉に背中を押されて、洸を引き止める双葉。そして、
『洸はどうして私にキスしたの?』
ともう一度聞きます。
そうだった。先月の凍てつくような展開のせいで、二人がキスした事をうっかり忘れかけていました。衝撃による一時的な記憶喪失かもしれませんw
「好きだから」と言って欲しい双葉に対して洸は、
『わりー 雰囲気に飲まれちゃった』
と。。。
バカじゃないの?そんな顔したらウソだってバレバレじゃん と思うんですが、同時に、洸がウソをつかなきゃいけない理由ができちゃったんだと理解する双葉。
やっとたぐり寄せた洸との距離がまた 離れてしまったそうなんですが…!そこで物分りの良さいらないし!!洸の本当の気持ちは下手なウソで双葉にもバレバレじゃないですか。成海の存在でこうなっちゃいましたけど、双葉も双葉でさっさと洸にコクればよかったのに!とイライラしてきました。もう、何にでも八つ当たりしてやるッ!w
さて、家に帰った洸は昔書いたノートの “吉岡双葉” を見ながら
『あいつ本当しょっ中泣くよな』とつぶやきます。それに比べて、成海が泣いたところは見たことなかったなと、思う洸。
そして、洸と成海の親が病院に入院していた頃、交した会話を思い出します。洸がいつも笑顔の成海にした問いかけ。
『しんどくてどうしようもなくなる時もあるだろ?』
『ちゃんと家ではこっそり泣いとるけん 大丈夫っ』うっ…健気ッッ!!私は、人前で泣けちゃうタイプを ケッ と思うひねくれたハートを持っているのでw、ここは成海を支持したい気持ち。
洸は、
こっそり泣くその場所は もうなくなったんだ と思い、その家はもうないからひとつくらい成海が泣けるところを作ってあげたい、と思って先月から読者衝撃の行動を取っているらしい。。。結構いますよね、こういう優しさを持つ男子。そしてそのままズルズル付き合ってしまうケースも珍しくないです。洸に限ってそれはない、と思いたいけど思えないなぁ。。。
最後に、前出の双葉の名前を書いたノートを破った(!)ところで終了。
二人の中学時代を読むと洸の気持も分からないでもない… むしろ、なんで成海を好きにならなかったのか疑問です。転校前の双葉との関係と、転校後の成海との関係を比較したら、明らかに後者の方が親密で深くて濃い気がします。母親の死でそれどころじゃなかったのかな…。二人とも、両親の離婚、親の入院、死別、と辛い経験ばかりで、それを想像するともう何も言えねぇ!
でも、双葉とここまで盛り上がっておいて今さらそりゃないよ、となんだか釈然としないこの感情をどうしてくれる…。もう誰でもいいから、月に一回くらいキュンとかデレとかさせてくれ!!w
成海さん、東京には洸しかいないかもしれないけど、長崎の友達を頼ったらダメなんですか。心配して洸に電話してきたあの人じゃダメなんですか。離れていても、電話もメールもLINEもFaceTimeもなんでもあるんじゃないですか。
洸くん、双葉と付き合いつつ成海をフォローできないんですか。なんなら、双葉や周りも含めて、成海がこちらの暮らしに慣れるようにサポートしてあげたらいいんじゃないですか。
双葉ちゃん、洸はたまにしか見せない涙に弱い傾向です。対策を。。。
来月は冬馬の巻き起こすトキメキの嵐が来ますように…!!
↓いつもクリックありがとうございます!

案外肉食の冬馬
- 関連記事
-
 | - 小山 宙哉
- 発売日 : 2012/10/23
- 出版社/メーカー : 講談社
|
月面で会おうなんて上手くいかないんだ人生は!と月に向かって叫びたくなる宇宙兄弟19巻です。月のバックアップクルーとしての訓練が続くムッタと、復帰のための試験をパスしたものの次のミッションにアサインされない日々人。
始めの頃は、ちょいダメな兄貴の先を行くスーパーな弟の構図でしたが、月から帰還して以来、今度は日々人の戦いが続いています。その努力がどんな形で結実するのか、しないのか、が今巻の読みどころ。
ムッタ達バックアップクルーのデザートラッツでの訓練も大詰めを迎え、正規クルーと共に最後の訓練が始まります。
ピコと共に現れたのは、彼が開発指揮をとった
『車輪付きの “脚” “STITCH(スティッチ)” を組み込んだ新型着陸船(アルタイル)だ』。これは、今までの課題を解決すると同時に色んなメリットがある優れモノ。おぉ~ さすがピコ。
その操作訓練が終わり、ピコがビンスに言います。
『それにしてもまさか… 叶う日が来るとはな』『いつかリックが管制官になり 宇宙飛行士になったビンスに指示を送る そのビンスは… 俺の作った宇宙船に乗る』。リックの代わりに管制室から指示を送るのは、キャップコム担当のムッタ。本人の知らないところで、ビンスさんの彼に対する期待という名の要求が高まりそうな予感です!
そして、ムッタの同期であるケンジと新田にも、クリスマスプレゼントが。バトラー室長に告げられたのは、
『君たちクルーのミッションは 人類初となる 有人小惑星探査だ』なんと月よりさらに “先” へ行く試み!そのミッションを受けた直後、ケンジに二人目の女の子が誕生☆ 小惑星の名前にちなんで “安(あん)ちゃん” と命名されました。
ムッタも同期の仲間達もちゃくちゃくと先へ進む中、日々人の時間だけが止まっている。。家族とヒューストンで過ごす年末、日々人が月を見ながらこんな事をつぶやきます。
『なあ ムッちゃん もしかしたら… 俺はもう月に行けないかも』表紙の画の様に、空を見上げて親指で月を隠しながら。そして、
『俺の中からパニック障害が消えても… 周囲の頭ん中からは消えないんだ』
ああ、なんかリアル。。。一度貼られたレッテルは、なかなか剥がれないんだよな。ムッタは日々人に何も言えず、そのモヤモヤを抱えたまま、翌日からキャップコムの訓練がスタート。
バトラー室長は日々人の復帰のために、反対しているゲイツを会議で説得しようとします。ゲイツプログラムマネージャーは例えを用いて、日々人をこんな風に表現しました。
『“樽一杯のワインに スプーン一杯の汚水を注ぐと…… それは樽一杯の汚水になる”』。
悪役ヅラも手伝って軽い殺意を覚えますが、NASAがどんな小さなリスクもヘッジしなくてはならないことは、理解できる。確かに、チャンスを待つ宇宙飛行士は他にも沢山いるんですよね。
でも……… こんな世知辛いのは現実世界だけで充分だ(泣)二次元には夢と希望を求めたい~orz
ゲイツの決定を受けて、日々人を呼び出すバトラー室長。
『僕はもう宇宙へ行けないって そんな気はしてました』
日々人が立ち去った後の部屋で一人、苦渋の表情で机を叩くバトラー室長。
そして次の日の朝、日々人は姿を消します。
そのまま六日が過ぎ、その間ムッタは訓練に身が入らず、ビンスさんとの連携にも影響が…。誰にも日々人の行方が分からず、心配が募る中、ムッタにバトラー室長から電話がかかってきます。その電話で
NASAとしてはこの先 あえて彼を月ミッションに任命するような リスクを負うべきではないという結論に至った と聞くムッタ。そして日々人の復帰のために、ダミアン、フレディ、エディ・J、アズマの4人のベテラン飛行士が、目を付けられるのを覚悟の上で嘆願書に署名してくれた事を知ります。
ムッタはバトラー室長に自分の気持ちを伝えます。
『“NASA” に意思があるとして その目で見たらヒビトは不運な弱者に見えますかね?』
『俺の目で見たヒビトは真逆です』
『月の事故では暗闇の谷底から仲間を救い出し 最善の判断で無事生還しました』
『その後のパニック障害も もちまえの根性で克服して見せたんです』
『ヒビトは他のどの宇宙飛行士よりも 本当の恐怖を知っていて それを乗り越えた男です』『今のあいつは俺から見れば 最強の宇宙飛行士です』
電話を切った後の、
『私も… そう思う……!』というバトラー室長のつぶやきにグッときます。
益々集中力を失ったムッちゃんは、訓練の最中にまたもミス。もはや、ビンスからの信頼を完全に失いかける寸前…。
落ち込むムッタを新田が夕飯に誘います。話題は、彼の弟のカズヤについて。カズヤがある会社の入社試験で高い評価を受けたものの「大事な時にまた引きこもる可能性がある」ことを理由に落ちてしまったことを聞きます。そこでめげずに次へ進もうとするカズヤを見た新田は
『俺はもう何も心配していない。たまに世の中のつまらない考え方に残念な気持ちになるだけだ』と。間接的な、ムッタと日々人への励ましの言葉。
アスキャンの時の新田のように、弟からの連絡を待つムッタ。そこへ鳴り響く、宇宙海賊アバンギャルドの効果音=日々人からのメールの着信音!!

そこには、
俺 NASAを去ることにしたという決意と、
月面で会おうという変わらぬメッセージ。
宇宙に興味を持ち始めた小学生の頃
ムッタは、日々人と二人で宇宙兄弟アバンギャルドのラジオドラマを聴いた時の事を思い出します。
ムッタは灯りを消し、フトンの中にラジオを持ち込んでラジオに聴き入ります。フトンの中は宇宙となって、そこにステッド船長のセリフが響く
「月面で会おう」。

日々人のメールに、その時の記憶が蘇ったムッタ。
同じ頃、アズマに呼び出されたバトラー室長は、アズマから日々人の決意を聞きます。
『“アストロノート” から “コスモノート” って呼び名に変わるだけだよ って言ってましたよ 日々人君は』。ということは、ヒビチョフ再びか…!民間かロシアかな~と思っていたので、この展開は素直に嬉しい♪
日々人は諦めず、月を目指す。ひとまず安心を得たムッタは、我が身の危機に気がつきますw バックアップクルーとしてビンスの期待に応えられない状況を打開すべく、分かり合うきっかけになればとビンスを飲みに誘います。こんな所でサラリーマンのお家芸が飛び出すなんて!飲みニケーションは万国共通なんですね!
二人で飲みに行くつもりが、なんと自宅に招待されます!出迎えてくれたのは、綺麗で気が利く奥様と、スモールビンスw

食事を囲みながら、小ビンスがムッタに聞くんです。
『父さんは「宇宙に憧れる者は行かずしても必ず一度は宇宙を目にする」 って言うんですけど ないですよね?そんなこと』と。ムッタは
『…… いや… あるよ』と言い、
『真っ暗なね フトンの中で』
ピコの言う通り、なんの共通点もなさそうな二人にも “NASAにいる” という大きな共通点があります。この発言でビンスのムッタへの心情に少し変化が見られそう♪
そして、半年後
発射台で打ち上げの刻を待つビンスを乗せたアレスΙ(ワン)。そしてそれを観客に紛れて見つめるピコと、キャップコムとして管制室で見守るムッタ…!ここで19巻終了。
次巻では、月へ向かってそれぞれ歩みを進めるムッタと日々人が読めそうですね。コスモノートの面々も再登場しそうで楽しみです!
↓いつもクリックありがとうございます!

南波父愛用の耳かきは螺旋型
- 関連記事
-
 | - 新川 直司
- 発売日 : 2012/09/14
- 出版社/メーカー : 講談社
|
たった4分たらずの演奏が
私をピアニストにした相座武士の優勝を確信させるような圧巻の演奏が終わり、さて、もう一人のライバル・井川絵見は
四月は君の嘘4巻です。今巻は一冊まるごと絵見祭り!と言っても過言ではない程、絵見の渾身の演奏とそこに込められた思いが丁寧に描かれて、とにかく濃い!
公生がまだコンクールに出場していた頃、TOP3の常連だった相座武士と井川絵見。二人は、常に1位に君臨する公生にそれぞれの強い思いを持っていました。
『俺の目標は海外でも ショパンコンクールでもありません 有馬公生です』武士にとって公生は、抜くべき目標。
『私がここにいるのは あんたのせいだ』絵見にとって公生は、自分の人生を決定づけた人。
ということで、二人にとって、公生が2年振りに参加しているこのコンクールは特別な意味があります。
武士の演奏は
誰が見ても武士がNO.1だ と先生が確信する程のデキでした。
次は、絵見の演奏。
かつては常にトップクラスだった彼女ですが、最近は予選落ちまで経験。しかし、
『絵見は気分屋でね。ほんのちょっとしたことで 演奏がガラリと変わる』とは落合先生談。
絵見はステージに上がる前、鳥肌の立つ自分を見て。
こんなの久しぶり そうか 2年振りだ
ムラっ気があるということは、今日ピークの波が来てもおかしくないということ。
ピアノが合ってる 指が軽い 私は今日のっている…そして、誰もが言葉を失うような演奏が始まりました。
ピアニストにとって慣れ親しんだバッハが変貌していく

ああ 彼女の音は カラフルに色づいている私はバッハに慣れも親しみもなく、ましてやその変貌なんてものはさっぱりですが、なんだかすごそうだw
彼女をここまでにしたのは、公生の存在があったからです。
『武士は “本当の有馬” を知らないでしょ』よく、絵見が武士に言った言葉。そして
『“本当の有馬公生” は初めての演奏の中にしかいない』。この言葉の意味するところは、、、
遡ってまだ絵見が5歳のある日、ピアノの演奏会で偶然公生の演奏を聴いたんです。それは公生が生まれて初めて人前で演奏した時のこと。
ドキドキが止まらなくて
涙がこみ上げて
感情が一気に溢れ出したんです
ただただ感動したんですこの出来事が絵見の人生を決定づけました。それ程までに彼の初めての演奏は、聴き手の心に響いたんです。しかしその後、公生は “ヒューマンメトロノーム” と悪名高い存在へと変わっていった…。
絵見は、自分の人生を決めた公生に対する想いを、音に託します。
私がここにいるのは あんたのせいだ
たった4分たらず
たった4分たらずの演奏が
私をピアニストにした
戻ってこい
戻ってこい
戻ってこい
私が憧れた
有馬公生
響け
響け
私のピアノ
響け
響け
演奏が終わり、ひと呼吸の静寂。
そして、観客の熱狂。
絵美にとって公生はただのライバルではないんです。
5歳にして人生を決めるような大きな感動を貰った憧れの存在であるだけでなく、その演奏が「ヒューマンメトロノーム」と揶揄される乾燥した正確無比なスタイルに変化していく事に怒りと憤りを感じ、「それを否定したい」という気持ちが現在の動機になっている。
そこには、否定することで今の公生のスタイルにNOを突き付け、かつての心を揺さぶるような演奏を取り戻して欲しい、そしてそんな公生を超えていきたい、という絵見の思いがあるんです。
それを出し切った、圧倒的な演奏。
要するに絵見が言いたいのは「今のあんたつまんない」ということなんでしょうか。インディーズ時代からのコアなファンが、メジャーデビュー後に魂を失い売れるかどうかに拘るアーティストを見て「変わったよね、昔の方がよかった」とボヤく姿にも似ていますw
でも、この思いの濃さはハンパない。だって、人生を決めたんですから。もう、どんだけファンなの!!?恋とか愛とか生ぬるく感じるような、熱すぎる思いが最高。
ついでに、そんな崇高な感情を全て男女の恋愛に結びつけたいお年頃、思春期全開の武士も最高ww

↑演奏を終えた絵見が、昂る感情のままに公生の胸ぐらを掴んだ時のひとコマ。
そして、ついに公生の演奏が始まります。
音楽はこんなにも 血が沸るものだったんだ
二人の演奏が公生の心にも火を点けました。
一音ももらさず 刹那のズレもない そんな “公生らしい” 演奏に、武士は
帰ってきた 俺の憧れた有馬公生 と喜び、絵見は
戻ってきた ステンレスの様なピアノ 2年前の有馬公生だ と落胆する。
弾きながら公生は葛藤しているんです。かをりに言われた
本当の君はどう弾きたい? と、母親に言われた
いいのよそれで の間で気持ちが振れる。
母親は勝つための演奏が正しいと教え、自分のために1位をとって欲しいと願っていました。その願いを叶えたくて、幼い頃からつらいレッスンに耐えてきた公生。母親が病気になってからは、その思いを益々強くしていました。
母親が病院から見にくることになっていた演奏会で、公生は
最高の演奏をプレゼントするんだ と、まるで音が弾んでいるような、情感に溢れた素晴らしい演奏をします。
ところが、母親はその演奏を喜ぶどころか、
『何よ あの演奏は!!』と激怒。小さなミスがあったのは、感情に溺れたせいだと、公生をひっぱたき杖で殴る暴行に走りました。
『お前なんか 死んじゃえばいいんだ』公生の中で何かが切れてそう言い返したそのすぐ後、母親が他界。
ブチ切れたりするから、発作でも起きたんでしょうか。自業自得… とか言っちゃいけないのかな。
演奏中、様々な記憶と思いが公生の中を駆け巡り、母親への記憶と共に罪悪感で心が支配されそうになった公生は。
音が
ピアノの音が
聴こえない………というところで4巻終了。
次巻は公生がどうトラウマ超えするのかが、読みどころになりそうです!
今巻も、濃かった。音楽マンガですが、スポ根に通づるストイックさが全面におし出されていて、優雅な要素は皆無。なんて暑苦しい感動が押し寄せてくるんだろうと、改めて思う!
かをりちゃんの病気も気になるところ。病気の重さとその事実を超えようとする姿が生み出す感動は比例するので、きっと、間違いなく作品の魅力にはなるんですけど…。とはいえやっぱり、明らかに不治の病と予想できる展開にへこみますorz
↓いつもクリックありがとうございます!

公生は◯月のライオンのあの人に似てる
- 関連記事
-
 | - 発売日 : 2012/10/13
- 出版社/メーカー : 集英社
|
カンタンだ こんなもん
彼女の誕生日に「好き」の一言も言えない程プライドの高い男・佐田恭也。そのたった一言を絞り出すために一日中(正確には誕生日前から)己のプライドと葛藤し、苦しみ抜く11月号です☆
さて、映画館に着いた二人。
適時の上映はゴリゴリのラブストーリー。普段なら、興味ねぇと吐き捨てそうな恭也様ですが、ポスターに
“伝えたい言葉がある 素直になれない 今世紀最大のラブ・ストーリー” のコピーが踊るのを見て、
『観るか』とご決断。
映画には、お前のことだと言わんばかりに、好きと言えないヘタレ男に女がダメ出しするシーンが…。上映後、映画の感想をブチまけるギャル二人。「ガツンと告えってカンジだよね 男なら」「ちゃんとついてんのか!?みたいな」とボロクソの評価が恭也の耳にも聞こえてくる。
その言葉に触発され、エリカの腕を掴む恭也。

一体なんの戦いが始まるんですかw もちろん、こんなところで簡単に言えるくらいならとっくの昔に言えているわけで、恭也はわざとらしくエリカの頭のゴミを払って立ち去ります。
その後、通りの広場に腰掛けてクレープを食べるエリカとそれに付き添う恭也。そこへこまっしゃくれた女の子がやってきて、エリカに聞きます。
『おにいちゃんいけめんだね。だからすきなの?』 それだけじゃないけど~、と子供相手にノロケるエリカ。そして矛先は恭也へ。
『おにいちゃんは?このおねえちゃんすきなのー?』と地雷を破裂させます。
その問いには答えず、急にエリカに向き直る恭也。

しばしの沈黙の後、開きかけた口から言葉が出る…… 前に、その表情の険しさに圧倒されギャン泣きする子供…。またも、未遂。。。
なんかもう、言えなくてよくない?と思い始めました。この恭也のネバーギブアップの精神にある意味感動しますw
陽もくれて暗くなったところで、遊覧船に乗る二人。キラキラと輝くみなとみらいの夜景を眺めながらルンルンのエリカの横で、恭也は相変わらず自問自答しながら戦い続けています。
なにがそんなに難しいんだか
ただの言葉じゃねーか 世界崩壊の呪文じゃあるまいしそうですね。そう思いますw
そして、
カンタンだ こんなもん と思いながらエリカに声をかける恭也。
『よく聞け 一回だけ言ってやる』

『 っ その頭…… 悪くないんじゃねーか…!!』このヘタレ!!!!!!!!
ホントについてんのかッッ!!!?と思わず叫び出しそうです。今日は何回こんなシーンを見たことか……。
『いますごいホッとした!!ありがとう!』と素直に喜ぶエリカを見る恭也は疲労困憊。

クマできてますねw もう顔に疲労が滲みまくりで哀れです。
さて。楽しかったデートももうお別れの時間です。
寂しくてしゅんとするエリカを前に、
もういいか どうでも 今日一日はエリカが満足するまで付き合ったんだから、と目標達成を諦める恭也。
帰ろうとしたところで、エリカが呼び止めます。
『今日恭也くんと過ごして はじめて自分の生まれた日が「特別な日」だって思ったよ』
『本当にありがとうね。だいすき』と満面の笑顔でお礼を言うエリカ。
そこで急に恭也がエリカを抱き寄せる…!んですが、
『バカ 轢かれてえのか』残念ながら、車が通っただけでした。。。
ところが!!ごめんっと離れようとするエリカを、恭也が放さない。
そして。

いま はじめて……やりましたッッ!!佐田恭也、漢になりました!!!
照れまくりの苦笑いがたまらないですねー☆エリカにその顔を見せたくなくて、抱きしめたまま…という青臭さに悶えますね!こんなシーンを見れるなら、長すぎた葛藤も許せるってもんです♪♪♪
エリカの誕生日ネタはこれで終了。来月はまた何か別のネタが待っていそうです♪
↓いつもクリックありがとうございます!

“5000¥” ¥の位置が気になる…
- 関連記事
-
 | - 水森暦
- 発売日 : 2012/10/19
- 出版社/メーカー : 白泉社
|
歩き出せたのは この子がずっと隣にいたからか新菜に片想い中の彼方がついに
さらに、新菜と篤朗の元カノが接触!のはじまりのにいな3巻です。号泣の2巻で前世(千歳)の話には終止符。現在の新菜と篤朗の関係に焦点をあてる今巻です。
子供の頃から篤朗一筋の新菜。その篤朗ラブっぷりはいまだ冷めやらず。
ああ 離れたくない 離れたくないな
遠距離恋愛のよくないところは 離れるときの寂しさが何倍にもなるところむしろ、遠距離により倍増。
新菜かわいいなー。三十路になって、こんなにかわいい女子高生が超自分を好きって、どんな気持ちよ!?篤朗さん!!
高校生の新菜は、そろそろ進路を考えなくてはいけない時期。新潟にいる篤朗の側に帰りたい新菜は、新潟の大学への進学を希望しているんです。
オープンキャンパスに行くために3日間新潟に帰るところへ、友達から電話が。そして、
『あほらしい 男に合わせて自分の進路決めるとかばかみてぇ』と暴言を吐く彼方。。。
近頃の意志を持たない若者への憤り…なんて骨太なものではなく、ヤキモチ100%。新菜は
言われてしまえばその通りなんだけど… とやや落ち込みます。
彼方は本当に損な性格ですね。小学生の頃から好きな子をいじめちゃって嫌われていたことでしょう。
新潟に着いて早々、篤朗の家に走る新菜。
そこでは篤朗の仲間たちが飲み会を開催中でした。勢いで新菜も参加することになるのですが、

みんな飲みすぎて既にぐだぐだw
ちなみに、篤朗は買い出しのため不在。ここに元カノの朋(今は篤朗と同じ学校で教師をしている)がいて、接点を持つ二人。
新菜は朋先生が「篤朗くん」と呼ぶのを聞いて、篤朗と親しい人なのかな?と思い、朋先生は、戻ってきた篤朗と新菜の会話を図らずとも盗み聞きしてしまい、二人が付き合っていることを知ります。
二人の会話を聞いてしまった朋先生の佇まいが、2時間もののサスペンスドラマのよう。

右上のパンプスのアングル。背後からの画で隠された表情。そこに引き戸の昭和感をオン。怖い…!!
この後も、朋先生劇場は続きますので、お楽しみに!w
翌日、学校で篤朗を問いただす朋先生。
『あの子と付き合っているんですか?』『彼女はまだ高校生なんですよ』 「ものすごく余計なお世話かもしれませんが」を枕にして、自覚通りものすごく余計なお世話を焼いてくれます。こちらも、彼方と同じくヤキモチ100%とみた!
そして篤朗は、
『進学のこと 自分の将来のこと もう一度よく考え直してみろ。お前に今の考えのまま帰ってきてほしくないよ』と新菜に告げる。自分との関係に左右されることなく、新菜が自分のしたいこと・将来を真剣に考えて進路を決めて欲しい、正しいおっさんの意見を述べます。
後日、学校の菜園でトマトの苗を前に新菜の近況を探る朋先生と篤朗が、これまた微妙な空気。

なぜ後姿?なぜ背中に影が落ちている?ただ「彼女は家に帰りました」だけの内容に、切なさとも緊迫感とも取れるこの描写はなんですかw
「もうじき父さんの三回忌ね。」「あぁ…早いな」とか「彼を殺ったのは私よ」「…知ってたよ」とか、そんな重苦しいセリフを連想したくなる画と、このライトなセリフのコントラストに笑うww
その頃、朋先生に完全にロックオンされた新菜は友達と遊びに行っているんですが、そこに彼方の姿も。
彼方は、新菜に元気がないことに気がついて元気づけようとするんです。新菜の友達の協力もあって2人きりになり、そこで新菜の悩みを聞いた彼方。寂しそうに笑う新菜を見て思わず
『笑うな』 と。辛い時にまで笑って欲しくない、自分にももっと感情を見せて欲しいという思いなんですが、そこはいかんせん彼方なもんで上手く伝えられず、
『まじバカなんだろお前』 とか言っちゃうorz そして新菜と言い合いになった結果、
『好きなんだよ!!』
勢いで告白し、自分の言葉に自分でびっくり。。。アホでかわいすぎて泣けるッッ(泣)
でも、その後が男らしい。帰り道
『お前のこと 困らせたくて言ったわけじゃねんだ。ーーだから なかったことにしていいよ』 と。それを受け取る新菜も「逃げ道を示してくれた」彼方を大人だなと思う。そして、これまで彼方がしてくれたことを思い出します。

新菜は彼方と向き合うことを決めて、彼方に会いに行きます。顔を合わせると、彼方はちゃんと “なかったこと” にしてくれて、いつも通りの対応。呼び方も「青八木」に戻っている。そこで新菜が言うんです。
『……私は なかったことにしないよ 彼方』その言葉を受けて、彼方も
『やっぱ まだ 諦めらんねーや』 と新菜に告げる。
新菜と篤朗のハッピーエンドが確定している以上、彼の想いが叶うことはないと分かっていても、叶ってくれよと願ってしまうほど、最後に巻き返してくれた彼方くんでした。30歳になったら篤朗よりいいんじゃないか?と彼方の篤朗超えを予感させます♪
さて、将来を模索する新菜は、ある小学生との出会いをきっかけに、おぼろげながら “やりたいこと” を見つけ始めます。
方向性が見えてきた矢先、朋先生が北海道に上陸!
そして、
『実は私 友人の結婚式でいま北海道に来ています』『もし明日空いてたら私とデートしませんか?』 と新菜をお呼び出し。新菜は快諾。そのメールを見た朋先生は。

この寂しげな笑顔。なんだか、必要以上に哀愁漂っていませんか?また顔にトーン貼られて影入ってるし…。
北海道に行くついでとはいえ、元カレの彼女を呼び出すなんて……普通しますか?するものですか?少なくとも私の常識にはありません。。篤朗に見合う女かどうか見極めてやろうじゃないの、という小姑感たっぷりの行動に震えます。
さて、新菜と会った朋先生はひとしきり遊んだあと本題に入ります。
『実は私知ってるの。あなたと篤朗くんが付き合っていること』
こわっ!!!だからなんで顔に影なの!?この雰囲気、サスペンス劇場の殺人現場の目撃者ですよ。「実は私見たの。あなたが死体を運ぶところを」的な。。
そして、本当に篤朗と付き合う覚悟があるのか問いただします。
『辛い思いをするかもしれないよ 彼も あなたも。それでも側にい続ける覚悟があるの?』
表情筋はピクリとも動きません。小娘の覚悟を確かめてやろうじゃないのと、内側に秘めた燃える小姑心を隠し、あくまでも淡々と投げかける朋先生。
新菜に覚悟があろうとなかろうと、それは新菜と篤朗の問題なので、余計なお世話であります。もしここで、覚悟がないと分かったらどうするつもりなのか… 本人に別れを促しつつ篤朗にチクるつもりなんでしょうか。
それに対して新菜は。
『もし篤朗さんが私のせいで辛い思いをすることになっても 隣にいることを 諦めたりしません』
少女マンガのヒロインらしい真っ直ぐな回答。この新菜の真っ直ぐな思いに、篤朗は救われたんだなと気づく朋先生。急に驚くほど穏やかな菩薩のような表情になり、進路について朋先生に相談する新菜に
『なんでも聞いて 力になるから』 とバックアップを申し出ます。どうやら、新菜は朋先生の試験をパスしたようです。パチパチ
ここで新菜が「なぜそんなことを聞くのかしら。 あなたには関係のない事でしょ?もしかして、あなたも篤朗のことが?残念だけど篤朗が好きなのは私よ。クスクス」と言い出すような、オンナの本音剥き出しの濃厚なやりとりはありませんでしたw 最後は、新菜が篤朗に電話をかけるシーンで終了。
ハートフルロマンスのはずが、朋先生に引きずられて全くそんな風に読めず(自分だけ?)。もちろん、朋先生の気持ちも分かるんです。ですが、彼女の画があまりにもサスペンスで…w 次巻・4巻がラストだそうです。2013年1月発売予定☆
↓いつもクリックありがとうございます!

ジンギスカンは食べたのかな。
- 関連記事
-