パーフェクトワールド Kiss 2015年06月号
![Kiss(キス) 2015年 06 月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/6134-cLAvIL._SX180_.jpg)
Kiss(キス) 2015年 06 月号 [雑誌]
本当に私でいいの?

長沢さんの登場以降、本当に自分で大丈夫なのかと、不安な気持ちが拭えない川奈さん。不安をかき消すために、あれこれ努力するものの、その努力が良い結果に繋がるわけでもなくて・・・・難しい!そりゃ、ベッドでクッション抱えてアンニュイな表情にもなるってもんです。そんな今月号、ネタバレと感想です。
休日、舞花ちゃんと遊ぶことになった川奈さんと鮎川。そこで、川奈さん、外出の準備にいそしむ。

上着は?ひざ掛けは?トイレは?忘れものはないかな…って、もうね、彼女を超えて完全に母w これには鮎川も、「お母さんみたいだな」と噴き出してしまう。頑張る方向が微妙にズレちゃってるところが、一所懸命だなあ、鮎川のこと好きなんだなあ、と思う。かわいい。順調にかわいい。
ところが、舞花ちゃんと出かけた先でアクシデントが。ジュース買ってくると2人が目を離した隙に、転がってきたボールを拾おうとして鮎川が転倒してしまう。幸い怪我もなかったのですが、ちゃんと見ていなかったせいだと自分を責める川奈さん。下を向いたまま「ごめんね…ごめん」って謝る姿が痛々しい。鮎川は「見てても見てなくてもコケるときはコケる」「車イスから転倒しても自力で戻れるから大丈夫」だと言うのですが、そんなの聞こえていない。
この日、元々大してなかった自信を益々喪失してしまった川奈さん。夜になって、本当は怪我していたんじゃないか…と悪い想像が膨らんで寝付けず、深夜に思わず電話してしまう。そんな彼女に、鮎川の方が心配そう。。。
ちなみに、舞花ちゃんと晴人くんは適度に別行動していて、お互いの時間も必要じゃないですか~とか言って気負わずに付き合っている。人生の先輩感漂うw
休日だけでなく、平日も鮎川の家に通いはじめる川奈さん。自分がもっと色々できればヘルパー代の節約にもなるし、と甲斐甲斐しく家事をする。そんな川奈さんに、鮎川は若干複雑そう。こんなに無理していると、いつかポッキリ折れそうで怖いですよね。
鮎川のパソコンの側にあった、建設現場にありそうな武骨な部品。ケンゾー(猫)が遊んだら怪我してしまいそうなほどゴツいそれが何なのか、川奈さんが訊ねると。
『事故の後、俺の身体に埋め込まれてたんだ そのボルト』と答えて、鮎川がレントゲン写真を見せてくれる。
すごくゴツいし重そう・・。骨折した時にしばらくボルト入れて固定することがありますが、これはかなり大きい。入っている時は、後ろを向くのも苦しいらしい・・。こんなものを埋め込むほどの手術。事故の大きさを改めて感じる川奈さん。自分の知らない出来事ばかり、次から次へと出てくる。全然追いつかない。そんな状況に川奈さんの気持ちが限界。
『鮎川のこと 全部知りたいのに 何も知らない!!
だから鮎川に何もしてあげられてない!!』
と、張りつめていた気持ちの糸が切れてしまう。事故の時の痛みも、辛さも、分かち合いたいのに分かち合えない、役に立てないと号泣の川奈さん。この一生懸命さが切ない・・たまらない・・。
川奈さんを抱き寄せて鮎川が言う。乗り越えたから大丈夫、過去のことはもういいんだよ、と。
言われた川奈さんが、泣きはらした目で聞く。
『・・・本当に私でいいの?』

彼女と同じ仕事で大丈夫かって、ナベさんに聞かれたんだよ、と鮎川。隠していたつもりが、バレバレだったと苦笑い。そしてその問いに、真面目な気持ちで付き合ってます、って答えたんだと。
『俺は 昔より ずっと幸せだよ』
そして、泣き顔の川奈さんに笑顔を向けると。

ちょ、ちょ、ちょ!なんっっっだこれ・・・ぐしゃって ぐしゃって!鮎川の包容力やばい・・・。彼ができる子なのは知ってた。でもこれは異常値・・・・・!スカウター破壊される勢い。抱きしめるとか、頭なでるとか、そんなんじゃなかった(それもいいんだけど)。これは、かなり余裕ないとできない。父か年の離れた兄か、のレベル。およそ同い年の彼氏の繰り出す技じゃない。さすが、鮎川は乗り越えてきたものが違うもんな・・・。
おしっ川奈さんも元気になったぜ~ってことで、仕事に着手し始めた鮎川。ここで、パソコンが壊れるトラブルに見舞われる。中には、バックアップを取っていない大事なデータが。しかも明日必要。
そこで川奈さんが言う。『そうだ 是枝くんに聞いてみよう』近くだし。SEだって言ってたしって。
いやいやいやいや、いくらSEだからって、呼ばないよ!それはやめとこうよ!そもそもSEってパソコン直す人じゃないしさ?専門分野違うと、案外そういうの一般人とさほど変わらないこともあるよ?だからさ、まずはYAMADA安心サポートにかけてみるとか、せめて会社のシステム部の人とかさ。他にも選択肢あるよ。2人でご飯した相手なんて呼ぶもんじゃない。しかも夜に、彼氏の家になんて。絶対やめとけ!
なんて願い虚しく、電話で是枝くんを呼び出した川奈さん。呼び出された是枝くんはチャリで早々にご到着。部屋にあがると、手際よく調べて原因突き止める。そしてメモリ交換して終了。大活躍。すごいよ是枝。つーかなんで交換するパーツ持ってんの?準備よすぎ!w
川奈さんはコンビニへ買い出し中。
ここで、事件起きる。
お礼を言った鮎川に対して。
『そりゃ来るよ 川奈の頼みだから
あいつがもし困ってたら 泣いてたら
俺はすぐに あいつの所へ駆けつける』

突然の宣戦布告。
えっ・・・早くね?・・・だってほら、今日って同窓会での再会後、初の顔合わせだし、、、ねぇ?そんなソッコーでバチバチしなくても・・・もうみんな大人なんだしさ、もうちょっとマイルドなアプローチした方がよくない・・・?
お陰で、この部屋の空気、だいぶマズイことになってる。。。鮎川と是枝くんの視線の間に、バチバチ火花飛んでる。。。やばいって、引火して燃え上がるって。
そりゃさー川奈さんにいいとこ見せるためなら、パソコン直すくらい朝飯前だわ。予想の範囲のパーツくらい準備してくるわ。彼氏から奪うんだから、それくらいやるよね、是枝くん。
でね、彼、多分、結構本気なんだよ。川奈さんの顔見て、泣いていたことすぐに気づいたし。外なのに。夜なのに。これなかなかすごいことですよ。ちょっと応援したい気持ちが芽生えてしまいそうだもん。
そんなお役立ちの是枝安心サポートくん、長居は無用とばかりに帰る。そしてコンビニへの買い出しから戻ってきた川奈さんと、マンションの下で遭遇。
もう帰るの?お茶くらいしてってー的な会話。パソコンが直ったと聞いて喜ぶ川奈さん。鮎川が困っていたの本当にありがとう!と。御礼を言いながら、鮎川が、鮎川は、鮎川と、、、と発言に鮎川オンパレード。
そんな姿に、是枝くん。
『鮎川鮎川 なんでそんなにあいつのために必死なんだよ!!』
と、たまらず川奈さんを抱きしめる。
次の瞬間ハッと我に返って、今の行動を打ち消すかのように、いつもの調子で明るく軽く帰っていく是枝くん。。。
今やったねー。やったよねー。抱きしめておいて、『なんつってな!』って、おい!手遅れ。完全手遅れ。『じゃー帰るわ また連絡する』なんてサラッと帰ったところで、今更なかったことにはならない。かなり早まった感あるけど、大丈夫か?でも、鮎川には宣戦布告しちゃってるし、是枝氏的には、なかったことにならない方がいいかもな。完全に奪いにきてるコレ。
今月終わりのモノローグ。
私たちの恋は
少しずつ歯車がくるい出していた
えーーー!やだよーそれやだよー。だってまだ、正常に回転したかしないかくらいで・・・もうくるい出すなんて、そんな初期不良みたいな展開って・・・orz 面白いけどさ、ちょっと気持ちが休まらないっていうか、続き気になって体に悪いっていうか、とにかくもうちょっとゆっくり行こうよ!
長沢さんは本音では、「あんなどこにでもいるぽーっとした女選ぶなんて…超見る目ない。あの時耐えた想いが報われない。今からでも遅くない。あたしにしときなさいよ(離婚するし)」と思っているでしょうし。是枝くんは「いくら初恋だからって、車イスの人と付き合ってわざわざ苦労することないだろ。どう考えても俺のがいい。パソコンだって直せる。しかも俺だって、高校の頃おまえのこと好きだったし。迷わず俺にしとけよ」と思っていることでしょうし。
どっちも、あいつが相手なら勝てんじゃね?って無意識に思っていそう。実際、そう思えるくらいの勝率ありそうに見える。これは、川奈さんと鮎川の想いの強さが試されるなー。大丈夫かなー。試されるの早いよー。例えば、カップルが出るクイズありますけども、お題に対するお互いの回答を一致させるアレ。「彼の一番好きな食べ物は?」彼氏「ラーメン」彼女「カレー」で、はいブブー❌みたいな、あのクイズ。今なら10問出されて、良くて2問、下手すりゃ0問の正答くらいじゃないかと思うんです。お互いの理解度。そんな状態で、鮎川サイドからも川奈サイドからも攻めてこられるわけです。しかも、どっちもポッと出とかじゃなくて。苦しい時代の最大の理解者と、深夜でも駆けつける安心サポートデスクですからね。やばいね。相当。
この先、しばらく荒れ模様です。とりあえず、川奈さんが鮎川の部屋に帰った時、どんなことになるのか気になる。。
きっと鮎川は何事もなかったかのような笑顔を川奈さんに向けて、川奈さんは平静を装うんだけど戸惑い隠しきれなくて、是枝くんと何かあったことを鮎川が悟るのだろう。そんな展開に読者の胸がチクチクするんじゃないかと思う。あー続き読むの緊張するな。
---
ナベさんの包容力は多分鮎川といい勝負

上着は?ひざ掛けは?トイレは?忘れものはないかな…って、もうね、彼女を超えて完全に母w これには鮎川も、「お母さんみたいだな」と噴き出してしまう。頑張る方向が微妙にズレちゃってるところが、一所懸命だなあ、鮎川のこと好きなんだなあ、と思う。かわいい。順調にかわいい。
ところが、舞花ちゃんと出かけた先でアクシデントが。ジュース買ってくると2人が目を離した隙に、転がってきたボールを拾おうとして鮎川が転倒してしまう。幸い怪我もなかったのですが、ちゃんと見ていなかったせいだと自分を責める川奈さん。下を向いたまま「ごめんね…ごめん」って謝る姿が痛々しい。鮎川は「見てても見てなくてもコケるときはコケる」「車イスから転倒しても自力で戻れるから大丈夫」だと言うのですが、そんなの聞こえていない。
この日、元々大してなかった自信を益々喪失してしまった川奈さん。夜になって、本当は怪我していたんじゃないか…と悪い想像が膨らんで寝付けず、深夜に思わず電話してしまう。そんな彼女に、鮎川の方が心配そう。。。
ちなみに、舞花ちゃんと晴人くんは適度に別行動していて、お互いの時間も必要じゃないですか~とか言って気負わずに付き合っている。人生の先輩感漂うw
休日だけでなく、平日も鮎川の家に通いはじめる川奈さん。自分がもっと色々できればヘルパー代の節約にもなるし、と甲斐甲斐しく家事をする。そんな川奈さんに、鮎川は若干複雑そう。こんなに無理していると、いつかポッキリ折れそうで怖いですよね。
鮎川のパソコンの側にあった、建設現場にありそうな武骨な部品。ケンゾー(猫)が遊んだら怪我してしまいそうなほどゴツいそれが何なのか、川奈さんが訊ねると。
『事故の後、俺の身体に埋め込まれてたんだ そのボルト』と答えて、鮎川がレントゲン写真を見せてくれる。
すごくゴツいし重そう・・。骨折した時にしばらくボルト入れて固定することがありますが、これはかなり大きい。入っている時は、後ろを向くのも苦しいらしい・・。こんなものを埋め込むほどの手術。事故の大きさを改めて感じる川奈さん。自分の知らない出来事ばかり、次から次へと出てくる。全然追いつかない。そんな状況に川奈さんの気持ちが限界。
『鮎川のこと 全部知りたいのに 何も知らない!!
だから鮎川に何もしてあげられてない!!』
と、張りつめていた気持ちの糸が切れてしまう。事故の時の痛みも、辛さも、分かち合いたいのに分かち合えない、役に立てないと号泣の川奈さん。この一生懸命さが切ない・・たまらない・・。
川奈さんを抱き寄せて鮎川が言う。乗り越えたから大丈夫、過去のことはもういいんだよ、と。
言われた川奈さんが、泣きはらした目で聞く。
『・・・本当に私でいいの?』

彼女と同じ仕事で大丈夫かって、ナベさんに聞かれたんだよ、と鮎川。隠していたつもりが、バレバレだったと苦笑い。そしてその問いに、真面目な気持ちで付き合ってます、って答えたんだと。
『俺は 昔より ずっと幸せだよ』
そして、泣き顔の川奈さんに笑顔を向けると。

ちょ、ちょ、ちょ!なんっっっだこれ・・・ぐしゃって ぐしゃって!鮎川の包容力やばい・・・。彼ができる子なのは知ってた。でもこれは異常値・・・・・!スカウター破壊される勢い。抱きしめるとか、頭なでるとか、そんなんじゃなかった(それもいいんだけど)。これは、かなり余裕ないとできない。父か年の離れた兄か、のレベル。およそ同い年の彼氏の繰り出す技じゃない。さすが、鮎川は乗り越えてきたものが違うもんな・・・。
おしっ川奈さんも元気になったぜ~ってことで、仕事に着手し始めた鮎川。ここで、パソコンが壊れるトラブルに見舞われる。中には、バックアップを取っていない大事なデータが。しかも明日必要。
そこで川奈さんが言う。『そうだ 是枝くんに聞いてみよう』近くだし。SEだって言ってたしって。
いやいやいやいや、いくらSEだからって、呼ばないよ!それはやめとこうよ!そもそもSEってパソコン直す人じゃないしさ?専門分野違うと、案外そういうの一般人とさほど変わらないこともあるよ?だからさ、まずはYAMADA安心サポートにかけてみるとか、せめて会社のシステム部の人とかさ。他にも選択肢あるよ。2人でご飯した相手なんて呼ぶもんじゃない。しかも夜に、彼氏の家になんて。絶対やめとけ!
なんて願い虚しく、電話で是枝くんを呼び出した川奈さん。呼び出された是枝くんはチャリで早々にご到着。部屋にあがると、手際よく調べて原因突き止める。そしてメモリ交換して終了。大活躍。すごいよ是枝。つーかなんで交換するパーツ持ってんの?準備よすぎ!w
川奈さんはコンビニへ買い出し中。
ここで、事件起きる。
お礼を言った鮎川に対して。
『そりゃ来るよ 川奈の頼みだから
あいつがもし困ってたら 泣いてたら
俺はすぐに あいつの所へ駆けつける』

突然の宣戦布告。
えっ・・・早くね?・・・だってほら、今日って同窓会での再会後、初の顔合わせだし、、、ねぇ?そんなソッコーでバチバチしなくても・・・もうみんな大人なんだしさ、もうちょっとマイルドなアプローチした方がよくない・・・?
お陰で、この部屋の空気、だいぶマズイことになってる。。。鮎川と是枝くんの視線の間に、バチバチ火花飛んでる。。。やばいって、引火して燃え上がるって。
そりゃさー川奈さんにいいとこ見せるためなら、パソコン直すくらい朝飯前だわ。予想の範囲のパーツくらい準備してくるわ。彼氏から奪うんだから、それくらいやるよね、是枝くん。
でね、彼、多分、結構本気なんだよ。川奈さんの顔見て、泣いていたことすぐに気づいたし。外なのに。夜なのに。これなかなかすごいことですよ。ちょっと応援したい気持ちが芽生えてしまいそうだもん。
そんなお役立ちの是枝安心サポートくん、長居は無用とばかりに帰る。そしてコンビニへの買い出しから戻ってきた川奈さんと、マンションの下で遭遇。
もう帰るの?お茶くらいしてってー的な会話。パソコンが直ったと聞いて喜ぶ川奈さん。鮎川が困っていたの本当にありがとう!と。御礼を言いながら、鮎川が、鮎川は、鮎川と、、、と発言に鮎川オンパレード。
そんな姿に、是枝くん。
『鮎川鮎川 なんでそんなにあいつのために必死なんだよ!!』
と、たまらず川奈さんを抱きしめる。
次の瞬間ハッと我に返って、今の行動を打ち消すかのように、いつもの調子で明るく軽く帰っていく是枝くん。。。
今やったねー。やったよねー。抱きしめておいて、『なんつってな!』って、おい!手遅れ。完全手遅れ。『じゃー帰るわ また連絡する』なんてサラッと帰ったところで、今更なかったことにはならない。かなり早まった感あるけど、大丈夫か?でも、鮎川には宣戦布告しちゃってるし、是枝氏的には、なかったことにならない方がいいかもな。完全に奪いにきてるコレ。
今月終わりのモノローグ。
私たちの恋は
少しずつ歯車がくるい出していた
えーーー!やだよーそれやだよー。だってまだ、正常に回転したかしないかくらいで・・・もうくるい出すなんて、そんな初期不良みたいな展開って・・・orz 面白いけどさ、ちょっと気持ちが休まらないっていうか、続き気になって体に悪いっていうか、とにかくもうちょっとゆっくり行こうよ!
長沢さんは本音では、「あんなどこにでもいるぽーっとした女選ぶなんて…超見る目ない。あの時耐えた想いが報われない。今からでも遅くない。あたしにしときなさいよ(離婚するし)」と思っているでしょうし。是枝くんは「いくら初恋だからって、車イスの人と付き合ってわざわざ苦労することないだろ。どう考えても俺のがいい。パソコンだって直せる。しかも俺だって、高校の頃おまえのこと好きだったし。迷わず俺にしとけよ」と思っていることでしょうし。
どっちも、あいつが相手なら勝てんじゃね?って無意識に思っていそう。実際、そう思えるくらいの勝率ありそうに見える。これは、川奈さんと鮎川の想いの強さが試されるなー。大丈夫かなー。試されるの早いよー。例えば、カップルが出るクイズありますけども、お題に対するお互いの回答を一致させるアレ。「彼の一番好きな食べ物は?」彼氏「ラーメン」彼女「カレー」で、はいブブー❌みたいな、あのクイズ。今なら10問出されて、良くて2問、下手すりゃ0問の正答くらいじゃないかと思うんです。お互いの理解度。そんな状態で、鮎川サイドからも川奈サイドからも攻めてこられるわけです。しかも、どっちもポッと出とかじゃなくて。苦しい時代の最大の理解者と、深夜でも駆けつける安心サポートデスクですからね。やばいね。相当。
この先、しばらく荒れ模様です。とりあえず、川奈さんが鮎川の部屋に帰った時、どんなことになるのか気になる。。
きっと鮎川は何事もなかったかのような笑顔を川奈さんに向けて、川奈さんは平静を装うんだけど戸惑い隠しきれなくて、是枝くんと何かあったことを鮎川が悟るのだろう。そんな展開に読者の胸がチクチクするんじゃないかと思う。あー続き読むの緊張するな。
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ナベさんの包容力は多分鮎川といい勝負
Entry ⇒ 2015.05.07 | Category ⇒ パーフェクトワールド | Comments (7) | Trackbacks (0)
パーフェクトワールド Kiss 2015年05月号
![Kiss(キス) 2015年 05 月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61UBd5vt-4L._SX180_.jpg)
Kiss(キス) 2015年 05 月号 [雑誌]
きっと
強引じゃない想いなんて
想いじゃないよ

買ってしまったよKiss。単行本が待ちきれず本誌に流れる、典型的な例です。本誌沼は一度踏み入れるとなかなか抜け出せないんだけど・・・でもハマってそこに踏み入れることが悦びなんだ。と思ってしまったのでしばらく買う。(以下ネタバレです。)
現在7話です。単行本が4話までだったので、2話のブランク。さてどうなってるかな~?と開くと突然、知らない人が。
『・・・この人 何?』

障がいを負った人と付き合うのは、だれにでもできることじゃない、『わかる?』って、・・・だれ・・この上から目線の美女・・・。嫌な予感しかしない。ていうかどうでもいいかなかなど、少女マンガの美女って下まつげ長いよね!
冒頭から(先週からか?)川奈さんにけんか売ったと思ったら、足をぶつけて負傷した鮎川の手当てを手際よくこなして、じゃっと帰っていく謎の美女。。。
不安げな表情で川奈さんが聞く。
『前看護師だった人がどうしてヘルパーしているの・・・?』
あ、ヘルパーさんなんだ。
『俺が社会復帰したあと 結婚して退職したんだ』
『辞めてからも 少し仕事がしたいって ヘルパーを申し出てくれたんだ』
なんだ、結婚してるのか。
がしかし次の瞬間。

離婚すんのか!
ライバルか。しかも元看護師美女とは・・・なかなか手強い。。
鮎川は何も思っていないとして、じゃあ彼女は鮎川をどう思っているのか、という問いには『・・・手間のかかるヤツと思ってるんじゃないかな・・・』と。
いやいやいやいや、「少し仕事がしたい」はきっと “少しあなたに会いたい” だし、「手間のかかるヤツ(だから好きになっちゃった)」が本心なんじゃないの?鮎川発言の前後にある「・・・」も気になる。本当は彼女の気持ちに気づいているのかな?
最初の上から発言で一気に悪役認定したくなりましたが、実は彼女の存在は鮎川にとってかけがえのないもの。
受傷して荒れていた彼を、そんな状況から立ち直らせてくれた人なのでした。
『あなたこのままでいいの?』

彼女は看護師にしかできないやり方で 俺を外の世界へ引きずり出していった
鮎川の気持ちをリハビリへ向かわせ、さらに、車イスでも一級建築士として活躍する知人を紹介し、彼に生き抜く勇気を与えてくれた。『諦めかけていた夢をもう一度目指すきっかけをくれた人なんだ』、でもそれは恋愛感情とかじゃない、と川奈さんに話す鮎川。
しかし、違うんだ。長沢さんは、恋愛感情だったんだよ!!!
長沢さんには、高熱で入院しうなされている鮎川に、思わずキスしてしまった過去がある。(鮎川に意識があったのかは不明)。その少し前に美姫さんと別れたことを知り、長沢さんの気持ちの歯止めが知らず知らず緩んでしまった結果なのかもしれない。
『ただそばにいて 見守っていられれば それだけでよかったのに』

新たな彼女の出現で、嫉妬でいっぱいになってしまった長沢さん・・・。許されない感情だと押し込めてきた想いに押しつぶされそう。。鮎川の回想では、彼女は優秀な看護師であり、彼の理解者であり、なんだかとてもお似合いに見える。パートナーとして川奈さんより適しているかも・・・と思えるほどに。
川奈さんは川奈さんで、「長沢さんみたいな人の方が 鮎川にふさわしいのかもしれない・・・・」と落ち込んでしまう。
そこに今度は川奈さんと鮎川の高校の同級生・是枝くんが登場。
是枝くんは急に会社に電話をかけてきて、川奈さんを食事に誘う。「同窓会で久しぶりに会って話したくなった」からと、会社に電話するなんてなかなか強引です。共通の思い出話に花が咲き、しかも意外と紳士な対応を見せる彼に、川奈さんもリラックスして楽しそう。
しかしなんだろう。彼のこの、全身から漂うあて馬感w ボブの “あて馬らしさ” の定義のひとつ目は、コミ力が高いこと。ふたつ目は、お人好しであること。つまり、ちょっとおせっかいないい人。この人結構当てはまってる気がする。優秀なあて馬は物語を素晴らしく盛り上げてくれるので、是枝くんの頑張りに期待したいと思います。
元気のない川奈さんから、悩みを聞き出す是枝くん。そして、今の自分では頼りない、もっと頑張らなきゃ、と言った川奈さんに対して彼は。
『想いの強さだと思うけど 俺は』

恋愛は努力よりも想いの強さ。早速いいこと言ってるなあ。しかも「しんどいことがあったら 俺 呼び出せよ」ってもう下心見え隠れしてるよね。弱ったところに取り入るのは、奪う手段の王道ですもんね。
実は昔から、川奈さんのことが気になっていた是枝くん。高校時代の回想で、鮎川を見つめる川奈さんを見つめる彼の姿が描かれ(分かりづらい・・・)、長沢さんも含めた今後の四角関係を予感させます。
こちらにもライバル出現か~。でもなんとなく、このまま川奈さんに全く気付いてもらえず、完全にいい友達ポジションに収められちゃって、鮎川と川奈さんの関係がグラついた時に、「俺じゃだめか?」と川奈さんにせまり起死回生をはかろうとするんだけど、結局フラれちゃう彼の未来が見える・・・w
長沢さんと違って、是枝くんは川奈さんにとって脇キャラなのであまり心配いらない気もしますが、長沢さんの登場で彼女がこのままどんどん自信をなくして悪い方向に思いつめてしまうと、是枝くんにチャンス到来するよなーなんて。長沢さんと是枝くんが手を組んだら最強ですね。
6月号は25日(土)発売☆あと3日の我慢・・・。
---
「・・・こっちおいで 川奈」がツボ
『・・・この人 何?』

障がいを負った人と付き合うのは、だれにでもできることじゃない、『わかる?』って、・・・だれ・・この上から目線の美女・・・。嫌な予感しかしない。ていうかどうでもいいかなかなど、少女マンガの美女って下まつげ長いよね!
冒頭から(先週からか?)川奈さんにけんか売ったと思ったら、足をぶつけて負傷した鮎川の手当てを手際よくこなして、じゃっと帰っていく謎の美女。。。
不安げな表情で川奈さんが聞く。
『前看護師だった人がどうしてヘルパーしているの・・・?』
あ、ヘルパーさんなんだ。
『俺が社会復帰したあと 結婚して退職したんだ』
『辞めてからも 少し仕事がしたいって ヘルパーを申し出てくれたんだ』
なんだ、結婚してるのか。
がしかし次の瞬間。

離婚すんのか!
ライバルか。しかも元看護師美女とは・・・なかなか手強い。。
鮎川は何も思っていないとして、じゃあ彼女は鮎川をどう思っているのか、という問いには『・・・手間のかかるヤツと思ってるんじゃないかな・・・』と。
いやいやいやいや、「少し仕事がしたい」はきっと “少しあなたに会いたい” だし、「手間のかかるヤツ(だから好きになっちゃった)」が本心なんじゃないの?鮎川発言の前後にある「・・・」も気になる。本当は彼女の気持ちに気づいているのかな?
最初の上から発言で一気に悪役認定したくなりましたが、実は彼女の存在は鮎川にとってかけがえのないもの。
受傷して荒れていた彼を、そんな状況から立ち直らせてくれた人なのでした。
『あなたこのままでいいの?』

彼女は看護師にしかできないやり方で 俺を外の世界へ引きずり出していった
鮎川の気持ちをリハビリへ向かわせ、さらに、車イスでも一級建築士として活躍する知人を紹介し、彼に生き抜く勇気を与えてくれた。『諦めかけていた夢をもう一度目指すきっかけをくれた人なんだ』、でもそれは恋愛感情とかじゃない、と川奈さんに話す鮎川。
しかし、違うんだ。長沢さんは、恋愛感情だったんだよ!!!
長沢さんには、高熱で入院しうなされている鮎川に、思わずキスしてしまった過去がある。(鮎川に意識があったのかは不明)。その少し前に美姫さんと別れたことを知り、長沢さんの気持ちの歯止めが知らず知らず緩んでしまった結果なのかもしれない。
『ただそばにいて 見守っていられれば それだけでよかったのに』

新たな彼女の出現で、嫉妬でいっぱいになってしまった長沢さん・・・。許されない感情だと押し込めてきた想いに押しつぶされそう。。鮎川の回想では、彼女は優秀な看護師であり、彼の理解者であり、なんだかとてもお似合いに見える。パートナーとして川奈さんより適しているかも・・・と思えるほどに。
川奈さんは川奈さんで、「長沢さんみたいな人の方が 鮎川にふさわしいのかもしれない・・・・」と落ち込んでしまう。
そこに今度は川奈さんと鮎川の高校の同級生・是枝くんが登場。
是枝くんは急に会社に電話をかけてきて、川奈さんを食事に誘う。「同窓会で久しぶりに会って話したくなった」からと、会社に電話するなんてなかなか強引です。共通の思い出話に花が咲き、しかも意外と紳士な対応を見せる彼に、川奈さんもリラックスして楽しそう。
しかしなんだろう。彼のこの、全身から漂うあて馬感w ボブの “あて馬らしさ” の定義のひとつ目は、コミ力が高いこと。ふたつ目は、お人好しであること。つまり、ちょっとおせっかいないい人。この人結構当てはまってる気がする。優秀なあて馬は物語を素晴らしく盛り上げてくれるので、是枝くんの頑張りに期待したいと思います。
元気のない川奈さんから、悩みを聞き出す是枝くん。そして、今の自分では頼りない、もっと頑張らなきゃ、と言った川奈さんに対して彼は。
『想いの強さだと思うけど 俺は』

恋愛は努力よりも想いの強さ。早速いいこと言ってるなあ。しかも「しんどいことがあったら 俺 呼び出せよ」ってもう下心見え隠れしてるよね。弱ったところに取り入るのは、奪う手段の王道ですもんね。
実は昔から、川奈さんのことが気になっていた是枝くん。高校時代の回想で、鮎川を見つめる川奈さんを見つめる彼の姿が描かれ(分かりづらい・・・)、長沢さんも含めた今後の四角関係を予感させます。
こちらにもライバル出現か~。でもなんとなく、このまま川奈さんに全く気付いてもらえず、完全にいい友達ポジションに収められちゃって、鮎川と川奈さんの関係がグラついた時に、「俺じゃだめか?」と川奈さんにせまり起死回生をはかろうとするんだけど、結局フラれちゃう彼の未来が見える・・・w
長沢さんと違って、是枝くんは川奈さんにとって脇キャラなのであまり心配いらない気もしますが、長沢さんの登場で彼女がこのままどんどん自信をなくして悪い方向に思いつめてしまうと、是枝くんにチャンス到来するよなーなんて。長沢さんと是枝くんが手を組んだら最強ですね。
6月号は25日(土)発売☆あと3日の我慢・・・。
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「・・・こっちおいで 川奈」がツボ
Entry ⇒ 2015.04.23 | Category ⇒ パーフェクトワールド | Comments (4) | Trackbacks (0)
パーフェクトワールド 1巻

パーフェクトワールド(1)(KC KISS)
初恋だった人
再会した彼は 車イスに乗っていた
川奈つぐみ 26歳
インテリアデザイン会社「クランベリーズ」勤務
取引先の設計事務所との飲み会で初恋の人と再会した
これは、予想以上によかった!続きが読みたくて、思わず月刊誌買ってしまったほどよかった。有賀リエ先生の初単行本なのだとか。こんなに読み応えのある作品が初単行本だなんて。他の作品も読んでみたい。
登場人物が障がいを持つ設定の作品では、『このマンガがすごい!2015 オトコ編』で1位になった『聲の形(©大今良時)』が記憶に新しいですね。こういう作品の感想は、言葉にすると薄っぺらくなりそうで、どう書いていいか正直分からないのですが、いい作品だなと思った気持ちのままに書こうと思います。(以下、ネタバレです。)
主人公の川奈さんがある日、取引先の設計事務所との飲み会で、高校の同級生と再会する。その同級生・鮎川樹は初恋の人で・・・という、超少女漫画的展開でスタート。さて、もらった名刺に書かれた「一級建築士」の文字がキラリ。昔からの夢を叶えて、しかも鮎川 かっこよくなったなあ・・・・・・なんて、その横顔を見つめてしまうほど、素敵に成長していた初恋の人。

なんだこのシュガー展開・・・・と嫉妬で目を細めて読んでいると、初恋の君が先に帰ると言い、席を立とうとするのですが、その様子が少し不自然。「持ってきてもらえますか」と言われたお店の人が押してきたのは、車イス。慣れた様子で操作してその場を去っていく鮎川を、川奈さんは驚いた顔で見送る 。同席した彼の職場の人いわく「大学んとき事故にあったらしくて」「歩けないんだ」と。
思いがけない再会に 胸が高鳴った
なのに あの瞬間 一歩引いた自分がいた
再会した初恋の人が車イス。どう思えばいいのか、どう接していいのか戸惑う川奈さん。それでも、仕事で関わる鮎川はとても前向きで周囲から期待もされていて、そんな姿を見て「小学生の頃から建築士になりたいと思っていた」という、高校生の頃の彼の言葉を思い出す。
軽くないテーマながら、明るい描き出し。
しかしここから、車イスの、下半身不随の生活の、川奈さんの知らない厳しい現実が描かれていきます。
例えば一緒に夕飯に行った時、少しの段差でも人の助けを借りなくてはいけない。人の多いエレベーターでは、露骨に嫌な顔をされる。どこへ行っても無遠慮な人の目が追ってくる・・・。そんな日常の出来事を、隣で一緒に体験することで、川奈さんはその負担を実感する。
けれど鮎川の大変さはそれだけじゃない。例えばずっと同じ体勢でいると褥瘡ができて、こじらせると肉がえぐれたような状態になり、手術が必要なほどのおおごとになってしまう。
大切なコンペの前に、無理を続けたからか、ひどい褥瘡を患った鮎川。「このまま入院だって」と聞かされた彼は、愕然とした表情。これまでチーム一丸となって取り組んできた仕事が全て台無しになる…と、病院のベッドでパースを仕上げようとする。うつぶせか横向きにしかなれない状態で、40度近く熱があるのに、不眠不休で、鬼気迫る姿でパースを描く。嘔吐しながらも筆をとるその姿に耐え切れず、「こんなの死んじゃう 次また頑張れば・・・」と、止めようとする川奈さん。
『次がある保証もないのに
いつ死ぬかもわからないのに
今やらなきゃダメなんだ!!』
叫ぶように言った彼を見て思う。
この人は 今まで どれほど 悔しい想いをしてきたんだろう

こうして鮎川と過ごす時間が増える中で、だんだん彼に惹かれていく川奈さん。
でも、恋愛に対して鮎川は一線引いている。

障がいを持つ人と付き合うことの大変さはきっと、その立場にいる人にしか分からない。健常者には想像できないことが沢山ある。例えば「でも 俺 たまにウンコもらすこともあるよ?」と軽い調子でサラリと鮎川は言う。排泄障害。そうなったら誰かに処置してもらわないといけない、それが一生続くんだと。川奈さんを気遣いながら、明るく笑顔で話す鮎川。ここでとっさに「好きになったらウンコくらい平気だよ!!けど食事中に言うかなあ!!」と、驚きながらも強気に言い返した川奈さんがやばいかわいい/////
こうなると鮎川の過去の恋愛が気になってきますが、こんなイケメンなんで、もちろん彼女がいたんです。高校の時から付き合っていたけれど、事故をきっかけに別れてしまったという話。その彼女と、偶然同窓会で再会するのですが、それが涙なくして読めなかった。。。
地元で開かれた同窓会。欠席だったはずの元カノ・美姫さんが来たあたりから、絶対何か起こる雰囲気漂いまくりで、なんかもうハラハラしてしまう。
その彼女が、2人きりになった時に「最後にもう一度会いたかった」と言い、「明日私結婚するの」と。そして、「彼 優しい人でね…一緒にいると落ち着けて・・・・」と言葉を続けた次の瞬間、感情が溢れ出す。
『本当に好きだった 樹』

すがりつくのをこらえるかのように、鮎川の足に手を置いて涙を流す美姫さん。一瞬顔をゆがめた後、その姿を無表情に見つめる鮎川。こんな態度も実は彼女のため。事故に遭ったあと、別れを切り出したのは鮎川だったというのだから、鮎川も彼女を本当に好きだったに違いなく、2人のどうしようもない気持ちが本当にやるせない。
事情を知った川奈さんは翌日、鮎川を結婚式をする教会に無理矢理連れていくんです。初めは断固拒否していた湯川も、川奈さんの説得により、遠くから見るだけ・・・と承諾する。2人が見つめるその先に、ドレスに身を包んだ彼女が出てくる。輝くような笑顔を見て、今度は鮎川が涙する。
『別れたことは間違ってなかった 幸せになってくれてよかった』

「これで俺も忘れられる ありがとう川奈」。事故にさえ遭わなければ、彼は喜びの側にいたはずなのに、と思う川奈さん。何度読んでも目が潤んでしまう。。。彼女と別れてから、鮎川はもう誰とも恋愛しないと心に決めている。そんな鮎川のかたわらで、川奈さんの想いは静かに育っていきます。
私は以前よりももっと 。
彼の事を愛し始めている 。
ある日、スーパーで見かけた夫が車イスの夫婦。仲睦まじい姿に、いいな・・・どうすればあんなふうになれるんだろう・・・と思う川奈さん。

あの夫婦の穏やかな笑顔の陰には多くの困難があったことを、彼女は少しずつ理解し始めている。その困難は、自分も乗り越えなくてはいけないものであることも。でもなかなか自信が持てず、本当に自分に鮎川のパートナーがつとまるのかと自問自答を繰り返します。
そんな中、同じ障がいを持つ高校生との出会います。
バスケの強豪校のエースだったその彼は、もうバスケができない自分を受け入れることができず、引きこもり状態になっている。彼を1年も待ってる彼女のことも放置。しかしその彼女がめげない。なんとも明るいんです。障がいについて色々勉強した上で、「何とかなるって思っています」と笑って言う。
引きこもりの彼を車イスバスケのチームに誘う鮎川。彼と向き合う鮎川の言葉がとても印象的でした。『どうすれば歩けない自分を受け入れられるの・・・?』絞り出すように発した、胸が締め付けられるような言葉に対して鮎川は。

障がいを負ったからこそ学べたことは沢山ある、と言い、でも。
『だからといって障害者でよかったと思ったことなんか 一度もない』
できることなら障がいのない人生を送りたかった、と。いつも前向きで、障がいも受け止めて生きているように見えた鮎川の意外な言葉に驚く川奈さん。そんな切実な本音をもらしたあとに、「俺 今日君とバスケできてすげえ楽しかったよ」。『歩けない人生はキツいけど 何かひとつ楽しい事があれば 生きてけんじゃないかな』と締めくくるところに、鮎川の強さと優しさが滲んで涙が止まらないどうしよう。
そして知らなかった鮎川の一面を知るその度に、川奈さんの想いが少しづつ確かなものになっていく。

そう宣言して迎えた冬。
なんだか川奈さんと鮎川はすでに付き合っているかのごとく、なんですが、そんな中また鮎川が入院してしまう。鮎川の先輩のナベさんから「尿路感染で高熱が出た」と聞き焦る川奈さん。
大したことないと笑う鮎川ですが、実は、これを繰り返すと腎不全で人工透析になる可能性がある。病院に来ていた母親は、無理しないで田舎に帰ってきて欲しい、と鮎川に訴えるものの、いろんなことを諦めて生きているのに、もらったチャンスを自分から諦めることはしないと、きっぱり告げられてしまう。しかし鮎川母も引き下がらない。昂ぶった感情を抑えきれず、「もしものことがあったら、つぐみさん(川奈さん)はどうなるの?」と迫ります。そして、それを偶然川奈さん本人が聞いてしまう展開。
で、鮎川に先手を打たれてしまう。
『もし川奈が俺の事を思ってくれてるんだとしたら 俺 その気持ちには応えられない』

きつい。これはショック。。。
退院後、鮎川母に呼び出された川奈さん。そこでの会話から、彼が様々なリスクを抱えていることを知ります。歩けないことは確かに不自由だけれど、それで命を落とすことはない。むしろ怖いのは腎不全などの合併症。それで亡くなることが多いことから、昔はこの障害を負うと短命になるとまで言われていたのだと。
5年後10年後 大切な人が変わらずそこにいるなんて言いきれないんだ
気が付いた川奈さんは、鮎川に自分の気持ちを伝えることを決めます。
意を決して家の前までいくと、なんと鮎川が飛び出してきて・・・・「猫が逃げた」と・・・・。飼っていた子猫が行方不明に。2人で周辺を探しても、なかなか見つからない。雪がちらつくほどの寒さで、気づけば鮎川の体が震えている。川奈さんが、病み上がりなんだから部屋に戻ってと言っても、そんなことお構いなしに猫の心配をする鮎川。「俺の事はどうでもいいから」の一言に、川奈さんがキレる。
『どうでもいいわけないじゃん!!』
想いが溢れて止まらない。
『自分といても幸せになれないとか そんなの勝手に決めないで!』
『ぜんぶ一人で結論出すのやめてよ!!』
『鮎川の代わりなんていないのに・・・!!』

体が心配だと、死んじゃったらどうしようと・・・鮎川が好きなの、と泣く川奈さん。で、そんな川奈さんを慰めて「泣くなよ」と涙をぬぐう鮎川がかっこいい。
そして、子猫はいたんだ。タンスの中に・・・。そんなほっとするエンディングに、これで終わるのかな~と思っていたら、最後の最後にこんな展開が・・・・!

このシーン、最高に少女漫画で困る。こっちも赤面寸前。
しかもこれで終わらない。髪乾かさないと・・・・からの、キスシーン。1巻でここまで来るのか!川奈さん押すね!キスシーンの背後に、モノローグ。
通じ合ったと思った夜
だけど その夜感じた幸せは
溶けて消える雪のように 脆かった
ここで1巻終了です。
障がいについてほとんど知らない川奈さんが、少しずつ障がいを持つ人生のリアルを知り戸惑いながらも、鮎川の人生に対する覚悟に触れて、彼に次第に心を寄せていく様子が一歩一歩丁寧に描かれていました。読み進めると、それはもう鮎川の魅力が炸裂していて、抗えないほど魅力的。そんな風に鮎川が魅力的であればあるほど、乗り越えなくてはならないものの大きさも一層大きく感じられる。。しかもまだ、1巻。これから先、まだ川奈さんの知らない現実があるに違いなく、もっと大きな課題を乗り越えていかなくちゃいけないはずです。もし自分の大切な人が、同じような状況になったら。もし自分が、鮎川と同じような状況になったら。そんなことを考えてしまう。
ちなみに、テーマは決して軽くないのだけれど、しっかり恋愛マンガです。だって、鮎川がイケメンの限りを尽くしたザ・イケメンなんだよ・・・・・。この正統派イケメン顔はどうなのよ。(『orange』の翔や、『君に届け』の風早くんを彷彿とさせる)。そんな顔にこの人間力。そのせいで、物語の本題を見失いそうになるくらいドキドキして困る。変なテンションの感想書いて自己嫌悪したくないのに。鮎川イケメン…prprprpr とかせず、先生が描こうとしているものを、きちんと受け止めたいのです。だから、ちょっと・・・、あんまりイケメン行動しないで欲しいんだけど・・・結構次の巻とか自信ないな・・・大丈夫かな。
お願いだから鮎川も川奈さんも幸せになってくれ!と祈るしかできないストーリー。有賀先生が描こうとしている「パーフェクトワールド」はどんな世界なのか、しっかり見届けたいです。ひとまず、引き続き雑誌買って単行本買って、売り上げに貢献することで応援しようと思います。
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お互いを名字で呼び合うところが、同級生らしくてツボ。

なんだこのシュガー展開・・・・と嫉妬で目を細めて読んでいると、初恋の君が先に帰ると言い、席を立とうとするのですが、その様子が少し不自然。「持ってきてもらえますか」と言われたお店の人が押してきたのは、車イス。慣れた様子で操作してその場を去っていく鮎川を、川奈さんは驚いた顔で見送る
思いがけない再会に 胸が高鳴った
なのに あの瞬間 一歩引いた自分がいた
再会した初恋の人が車イス。どう思えばいいのか、どう接していいのか戸惑う川奈さん。それでも、仕事で関わる鮎川はとても前向きで周囲から期待もされていて、そんな姿を見て「小学生の頃から建築士になりたいと思っていた」という、高校生の頃の彼の言葉を思い出す。
軽くないテーマながら、明るい描き出し。
しかしここから、車イスの、下半身不随の生活の、川奈さんの知らない厳しい現実が描かれていきます。
例えば一緒に夕飯に行った時、少しの段差でも人の助けを借りなくてはいけない。人の多いエレベーターでは、露骨に嫌な顔をされる。どこへ行っても無遠慮な人の目が追ってくる・・・。そんな日常の出来事を、隣で一緒に体験することで、川奈さんはその負担を実感する。
けれど鮎川の大変さはそれだけじゃない。例えばずっと同じ体勢でいると褥瘡ができて、こじらせると肉がえぐれたような状態になり、手術が必要なほどのおおごとになってしまう。
大切なコンペの前に、無理を続けたからか、ひどい褥瘡を患った鮎川。「このまま入院だって」と聞かされた彼は、愕然とした表情。これまでチーム一丸となって取り組んできた仕事が全て台無しになる…と、病院のベッドでパースを仕上げようとする。うつぶせか横向きにしかなれない状態で、40度近く熱があるのに、不眠不休で、鬼気迫る姿でパースを描く。嘔吐しながらも筆をとるその姿に耐え切れず、「こんなの死んじゃう 次また頑張れば・・・」と、止めようとする川奈さん。
『次がある保証もないのに
いつ死ぬかもわからないのに
今やらなきゃダメなんだ!!』
叫ぶように言った彼を見て思う。
この人は 今まで どれほど 悔しい想いをしてきたんだろう

こうして鮎川と過ごす時間が増える中で、だんだん彼に惹かれていく川奈さん。
でも、恋愛に対して鮎川は一線引いている。

障がいを持つ人と付き合うことの大変さはきっと、その立場にいる人にしか分からない。健常者には想像できないことが沢山ある。例えば「でも 俺 たまにウンコもらすこともあるよ?」と軽い調子でサラリと鮎川は言う。排泄障害。そうなったら誰かに処置してもらわないといけない、それが一生続くんだと。川奈さんを気遣いながら、明るく笑顔で話す鮎川。ここでとっさに「好きになったらウンコくらい平気だよ!!けど食事中に言うかなあ!!」と、驚きながらも強気に言い返した川奈さんがやばいかわいい/////
こうなると鮎川の過去の恋愛が気になってきますが、こんなイケメンなんで、もちろん彼女がいたんです。高校の時から付き合っていたけれど、事故をきっかけに別れてしまったという話。その彼女と、偶然同窓会で再会するのですが、それが涙なくして読めなかった。。。
地元で開かれた同窓会。欠席だったはずの元カノ・美姫さんが来たあたりから、絶対何か起こる雰囲気漂いまくりで、なんかもうハラハラしてしまう。
その彼女が、2人きりになった時に「最後にもう一度会いたかった」と言い、「明日私結婚するの」と。そして、「彼 優しい人でね…一緒にいると落ち着けて・・・・」と言葉を続けた次の瞬間、感情が溢れ出す。
『本当に好きだった 樹』

すがりつくのをこらえるかのように、鮎川の足に手を置いて涙を流す美姫さん。一瞬顔をゆがめた後、その姿を無表情に見つめる鮎川。こんな態度も実は彼女のため。事故に遭ったあと、別れを切り出したのは鮎川だったというのだから、鮎川も彼女を本当に好きだったに違いなく、2人のどうしようもない気持ちが本当にやるせない。
事情を知った川奈さんは翌日、鮎川を結婚式をする教会に無理矢理連れていくんです。初めは断固拒否していた湯川も、川奈さんの説得により、遠くから見るだけ・・・と承諾する。2人が見つめるその先に、ドレスに身を包んだ彼女が出てくる。輝くような笑顔を見て、今度は鮎川が涙する。
『別れたことは間違ってなかった 幸せになってくれてよかった』

「これで俺も忘れられる ありがとう川奈」。事故にさえ遭わなければ、彼は喜びの側にいたはずなのに、と思う川奈さん。何度読んでも目が潤んでしまう。。。彼女と別れてから、鮎川はもう誰とも恋愛しないと心に決めている。そんな鮎川のかたわらで、川奈さんの想いは静かに育っていきます。
私は以前よりももっと
彼の事を愛し始めている
ある日、スーパーで見かけた夫が車イスの夫婦。仲睦まじい姿に、いいな・・・どうすればあんなふうになれるんだろう・・・と思う川奈さん。

あの夫婦の穏やかな笑顔の陰には多くの困難があったことを、彼女は少しずつ理解し始めている。その困難は、自分も乗り越えなくてはいけないものであることも。でもなかなか自信が持てず、本当に自分に鮎川のパートナーがつとまるのかと自問自答を繰り返します。
そんな中、同じ障がいを持つ高校生との出会います。
バスケの強豪校のエースだったその彼は、もうバスケができない自分を受け入れることができず、引きこもり状態になっている。彼を1年も待ってる彼女のことも放置。しかしその彼女がめげない。なんとも明るいんです。障がいについて色々勉強した上で、「何とかなるって思っています」と笑って言う。
引きこもりの彼を車イスバスケのチームに誘う鮎川。彼と向き合う鮎川の言葉がとても印象的でした。『どうすれば歩けない自分を受け入れられるの・・・?』絞り出すように発した、胸が締め付けられるような言葉に対して鮎川は。

障がいを負ったからこそ学べたことは沢山ある、と言い、でも。
『だからといって障害者でよかったと思ったことなんか 一度もない』
できることなら障がいのない人生を送りたかった、と。いつも前向きで、障がいも受け止めて生きているように見えた鮎川の意外な言葉に驚く川奈さん。そんな切実な本音をもらしたあとに、「俺 今日君とバスケできてすげえ楽しかったよ」。『歩けない人生はキツいけど 何かひとつ楽しい事があれば 生きてけんじゃないかな』と締めくくるところに、鮎川の強さと優しさが滲んで涙が止まらないどうしよう。
そして知らなかった鮎川の一面を知るその度に、川奈さんの想いが少しづつ確かなものになっていく。

そう宣言して迎えた冬。
なんだか川奈さんと鮎川はすでに付き合っているかのごとく、なんですが、そんな中また鮎川が入院してしまう。鮎川の先輩のナベさんから「尿路感染で高熱が出た」と聞き焦る川奈さん。
大したことないと笑う鮎川ですが、実は、これを繰り返すと腎不全で人工透析になる可能性がある。病院に来ていた母親は、無理しないで田舎に帰ってきて欲しい、と鮎川に訴えるものの、いろんなことを諦めて生きているのに、もらったチャンスを自分から諦めることはしないと、きっぱり告げられてしまう。しかし鮎川母も引き下がらない。昂ぶった感情を抑えきれず、「もしものことがあったら、つぐみさん(川奈さん)はどうなるの?」と迫ります。そして、それを偶然川奈さん本人が聞いてしまう展開。
で、鮎川に先手を打たれてしまう。
『もし川奈が俺の事を思ってくれてるんだとしたら 俺 その気持ちには応えられない』

きつい。これはショック。。。
退院後、鮎川母に呼び出された川奈さん。そこでの会話から、彼が様々なリスクを抱えていることを知ります。歩けないことは確かに不自由だけれど、それで命を落とすことはない。むしろ怖いのは腎不全などの合併症。それで亡くなることが多いことから、昔はこの障害を負うと短命になるとまで言われていたのだと。
5年後10年後 大切な人が変わらずそこにいるなんて言いきれないんだ
気が付いた川奈さんは、鮎川に自分の気持ちを伝えることを決めます。
意を決して家の前までいくと、なんと鮎川が飛び出してきて・・・・「猫が逃げた」と・・・・。飼っていた子猫が行方不明に。2人で周辺を探しても、なかなか見つからない。雪がちらつくほどの寒さで、気づけば鮎川の体が震えている。川奈さんが、病み上がりなんだから部屋に戻ってと言っても、そんなことお構いなしに猫の心配をする鮎川。「俺の事はどうでもいいから」の一言に、川奈さんがキレる。
『どうでもいいわけないじゃん!!』
想いが溢れて止まらない。
『自分といても幸せになれないとか そんなの勝手に決めないで!』
『ぜんぶ一人で結論出すのやめてよ!!』
『鮎川の代わりなんていないのに・・・!!』

体が心配だと、死んじゃったらどうしようと・・・鮎川が好きなの、と泣く川奈さん。で、そんな川奈さんを慰めて「泣くなよ」と涙をぬぐう鮎川がかっこいい。
そして、子猫はいたんだ。タンスの中に・・・。そんなほっとするエンディングに、これで終わるのかな~と思っていたら、最後の最後にこんな展開が・・・・!

このシーン、最高に少女漫画で困る。こっちも赤面寸前。
しかもこれで終わらない。髪乾かさないと・・・・からの、キスシーン。1巻でここまで来るのか!川奈さん押すね!キスシーンの背後に、モノローグ。
通じ合ったと思った夜
だけど その夜感じた幸せは
溶けて消える雪のように 脆かった
ここで1巻終了です。
障がいについてほとんど知らない川奈さんが、少しずつ障がいを持つ人生のリアルを知り戸惑いながらも、鮎川の人生に対する覚悟に触れて、彼に次第に心を寄せていく様子が一歩一歩丁寧に描かれていました。読み進めると、それはもう鮎川の魅力が炸裂していて、抗えないほど魅力的。そんな風に鮎川が魅力的であればあるほど、乗り越えなくてはならないものの大きさも一層大きく感じられる。。しかもまだ、1巻。これから先、まだ川奈さんの知らない現実があるに違いなく、もっと大きな課題を乗り越えていかなくちゃいけないはずです。もし自分の大切な人が、同じような状況になったら。もし自分が、鮎川と同じような状況になったら。そんなことを考えてしまう。
ちなみに、テーマは決して軽くないのだけれど、しっかり恋愛マンガです。だって、鮎川がイケメンの限りを尽くしたザ・イケメンなんだよ・・・・・。この正統派イケメン顔はどうなのよ。(『orange』の翔や、『君に届け』の風早くんを彷彿とさせる)。そんな顔にこの人間力。そのせいで、物語の本題を見失いそうになるくらいドキドキして困る。変なテンションの感想書いて自己嫌悪したくないのに。鮎川イケメン…prprprpr とかせず、先生が描こうとしているものを、きちんと受け止めたいのです。だから、ちょっと・・・、あんまりイケメン行動しないで欲しいんだけど・・・結構次の巻とか自信ないな・・・大丈夫かな。
お願いだから鮎川も川奈さんも幸せになってくれ!と祈るしかできないストーリー。有賀先生が描こうとしている「パーフェクトワールド」はどんな世界なのか、しっかり見届けたいです。ひとまず、引き続き雑誌買って単行本買って、売り上げに貢献することで応援しようと思います。
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お互いを名字で呼び合うところが、同級生らしくてツボ。
Entry ⇒ 2015.04.21 | Category ⇒ パーフェクトワールド | Comments (10) | Trackbacks (0)