『欲しいものは必ず手に入れる』雨の公国に帰っていたニケとリビが、雨の一族の陰謀に嵌る!?今号です。
意識を失ったニケが目を覚ますと、そこは黒蓮の塔。そして、監禁されたニケの前に現れたのは従兄のキトラでした。キトラの表情といい、格子で遮られた部屋といい、もう、悪い予感しかしませんw
キトラは言います。
『太陽王に暗示をかける。ニケへの執着を眠らせて 心変わりしたように。そしてこのまま大国へ帰国させる。この婚姻は白紙になる』え?確か王様が結婚の申し入れをあっさり受けて、誰がお嫁にいくかジャンケンで決めてませんでした…?今さら白紙にしてどうする?!(1巻の感想は
こちら)不満気な私を無視するように、キトラは続けます。
『ニケ、正式でなくても君には然るべきと暗黙に定められた相手もいたろう?』誰~?まさか…
『あんな子供にくれてやるためじゃない…』
あんな子供といっても世界王ですし。キトラ氏、かませ犬感たっぷりでちょっと不憫です……
さて、暗示をかけられそうなリビはというと。
さすがの世界王、最初から全て気付いていました。リビを眠らせたつもりのアキをあっさりかわし、脱走するリビ。ニケの姉・カラの手引きでニケのいる塔を目指します。
そこに現れたのは黒幕・婆さま。かませ犬さんとアキが失敗し、ラスボスの登場です。
婆は
『ニケは渡さないよ』 と言い放ち、手に持っていた塔の鍵を大きな沼にポチャーン。
『ニケはその気になれば恐ろしい天罰を下せる。それをお前が利用しないと言い切れるか?』ニケの持つ力は人間の世界を超えた力。使い方ひとつで人々を救えるし、逆に脅威にもなれる諸刃の剣。婆はリビを試そうとします。
その言葉を聞いたリビは、鍵を探すため迷わず沼に飛び込みます。
『俺はアンタが言った通り"人間の王様"なんでね。未来の心配より今の強欲が大事なんだよ』『欲しいものは必ず手に入れる。あれは俺の女だ』
強欲万歳ッッ!!!
心意気に免じて、婆は鍵を探し出したらニケを返すというチャンスをくれる。しかし、チャンスをやると言ったそばから、そうはさせるかと言わんばかりに、一気に沼を溢れ返らせるほどの大雨を呼びます。

泥まみれのリビを見る事になる予感と共に、今号終了。
リビは背も小さいし顔も女の子みたいなんですが、強気で勝気な性格がザ・王様ですよね。この肉食っぽいギラついた感じ。あと5年もしたら…♡と思うとニヤけが止まらないです。
次号、リビとニケの見せ場が来そうな予感。できれば姉様方の活躍もみたい!
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婆さま若し!美魔女系。
それでも世界は美しい 2 椎名橙 (花とゆめCOMICS)感想を書く前に、気になってしょうがないことが…。
「想像を超える正統派の力!!優しさ溢れる愛と感動。これが、少女まんが!」って。。コピーすごくないですか?このマンガの帯なんですけど。めっちゃ大きな文字でばばーんと書いてあるんです。すごい力技。ちょっと昭和香ってます。
このマンガは正統派なんだ!と驚き、優しさ溢れる愛と感動って何!?と戸惑っていたら「これが、少女まんが!」と言い切られてしまい、そ、そうだよね…と無理やり首を縦に振らされてしまいました。
ではさっそく、想像を超える正統派の力を体感しましょう!(チャチャ入れたけど、とっても好きな作品なんですw)
婚約者のリビとニケですが、今のところ口約束なので、正式に婚約式をすることに。男女がそれぞれ持ちよった指輪を交換して婚約を成立させる「日輪交換の儀」が執り行なわれます。
ところが「神官庁」がニケとの結婚を承認しないと言い出します。表向きは、ニケが異民族であることを理由にしていますが、実は神官庁に粛清を強いたリビへの恨みのため。
認めて欲しければニケが"闇返りの儀=瘴気の谷の深くにある地下神殿に指輪を取りに行く"を受けるように、と条件を出します。
ニケはリビと自分のために、その儀式を受けることを決めます。
『心配ご無用
ま 私を信用して待っててくれよ』と神殿に向かうニケ。
それを見送る神官庁の人たちの、悪そうなこと!もうこれは、罠率200%。そんな所にひとりで行ったら、闇に葬られてしまうよ!
と思ったら、やっぱり。

見つけた指輪の箱は空っぽ。
と同時に、黒づくめの男たちに襲われます。
淀んだ空気で風の力も使えず大ピンチーー
そこに助けに来たのは、他ならぬリヴィウスでした。やるねー王様!
ニケの力で霧をおこして脱出しますが、問題はそのあと。罠だったとしても、指輪を持ち帰れなかったことに変わりはなく、これでは闇返りの儀は失敗。リビとニケの婚約は認められません。
そこで二人は博打を打ちます。
日輪交換の日。
ニケは闇返りの成果を問われ、
『申し訳ありません
神殿の指輪は手にする事が出来ませんでした』それでは婚約が認められない…と皆が思う中、リヴィウスが言います。
『皆よく聞け!
太陽王に捧げるに相応しい指輪として このニケ姫は太陽そのものに巨大なリングを架けると申しているのだ』地下に眠る湿った指輪など太陽王には見合わない、と言うんです。
『ではご照覧あれ 我が姫の奇跡の御業を』
いつ見ても素晴らしいニケの力ですが、こんなこともできるんですね。
こんな奇跡を見せられたら、指輪のことなんてうやむやになっちゃいますよね。
ついでに、今回の罠を仕掛けた人たちは、しっかりリビにリベンジされちゃいました。
婚約の儀が一件落着したあと、ニケは公務とレッスンに明け暮れる日々…
らしくない姿を見かねたリビが、ニケを街に誘い出してくれます。
街で開かれていた祭りで、二人はゲームやダンスに興じるのですが、リビはこんな変装を。

ニケも可愛いけど、ぶっちゃけリビのが可愛くない?と思っていた読者は多いはず。これは期待通りの仕上がりですよね?
二人がお城に戻ると、新キャラ登場。
『てめぇ何しに戻ってきた』
この人は、バルドウィン・シシル・イフリキア殿下。先王の末の実弟で、リビの叔父です。
リビが即位した時は宰相で、その後突然出奔した変わったお方。悪い人じゃなさそうだけど、なんだかつかめないキャラです。
そのせいで、彼とニケとの仲をリビが疑ってしまい、この後バルドは投獄、ニケは軟禁という事態に…
ありがちな勘違いなのに、それを王様がするととんでもない事になりますね。。
まだ2巻なのに、随分盛り沢山でした!これは3巻が楽しみだ~(帯もw)
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髪の長い男性は常にモテるキャラ
それでも世界は美しい 1 (花とゆめCOMICS)雨を降らせる能力を持つ「雨の公国」の第四王女・ニケ。彼女は嫌々ながらも国のため、世界を征服した「晴れの大国」の太陽王・リヴィウス一世に嫁ぐことに!しかも出会った相手は、なんとまだ子供で…!?
光と雨のディスティニーロマンス第1巻!!(背表紙解説)書店でオススメされていたので、購入してみました。
王様と姫ものです。やや既視感のある設定ですが、ファンタジーは好きなので期待とともに読んでいこうと思います!
物語の舞台となるのは、世界を制した太陽照らす「晴れの大国」。ある日、太陽に飽きた太陽王が、雨を降らす能力を持つ「アメフラシの姫君」を望み、王家の人間が雨を呼ぶ「雨の公国」からひとりの姫が、太陽王国の王に嫁ぐことになります。
ジャンケンにより選ばれたのは四女のニケ王女。この王女、気が強くて活発ないわゆるおてんばな姫です。
悪名高い太陽王、どんな因業じじいかと不安と覚悟を持ちつつ、初めて太陽王と対面したニケはーー

予想外の王様の姿にびっくり。
良かったですね~ 本当に因業じじいだったらお話が続きません。
太陽王は早速、ニケの力で雨を降らせよと命じます。
『余は少々太陽には飽きたのだ。降らせよ 姫。余は 雨を所望す』自分より幼いその王の、冷ややかな眼を見てニケは言います。
『地上の次は天空も支配したい そんなとこか?』
『この世はなーー お前のオモチャじゃないんだっ クソガキャッ』無礼を働いたニケは牢(?)に幽閉されてしまいます。
そこで衛兵から、王の評判を知ることとなります。王としての優れた手腕、そして、あの冷たい眼の理由であろう王の過去についても。
牢を抜け出したニケは、再び王に言います。
『アメフラシは手品じゃねぇんだっ』
雨を降らせるには、それを求める人間の想いと術者(ニケ)の想いが呼応すること、術者に「とりまく世界の美しさ」を実感させることが必要だと。
翌日から王はニケに美しさを実感させるために、贅沢なものを与えるのですが、それは、ニケが言いたかった「美しさ」とは違う。花や星の美しさを感じることのない王に、ニケは心の渇きを見ます。そして次第に、そんな王が気になり、喜ばすのも悪くないかと思い始める。
これをニケ姫の雨がどう潤していくのかが、読みどころになるのかな~
続けます。
二人の気持ちが少しずつ変化し始めた矢先、王の暗殺未遂事件が。王を庇ったニケは矢傷を負います。
国内は緊迫化し、ニケは国に返されることに。
納得のいかないニケ。あんなに危険な目にあっているんだから、助けを求めてくればいいのに、こんな風に追い出すなんてーーと、国に帰る車中、臣下のニールに不満をぶちまけます。
ニールは言います。
『わかりませんか?この行動の意味。陛下は あなたをお守りしたかったんですよ』その頃、城では火災が。
敵対派閥による放火で執務室は火の海となり、火がまわるのも時間の問題。王に逃げ道はなく、、
その時、街中から、何かが聞こえてくる。
歌? 誰が? なんて声。 空気が震えて…民衆が声の先を見ると、建物の屋根にニケの姿が。
滴が落ちて、見上げる空から雨が降る。
そして、炎が消え、空に虹がかかる。

この雨を境に、二人の関係は一歩前進。
どちらも素直じゃなくて、なんだかんだ言いながらも、心を通わせていく展開。いーですね~ 鉄板ストーリーです!
その後、ニケの披露パーティーを前に一悶着あったり、ここらで、ライバルでも現れたらいいのにという読者の期待に応えて(?)めちゃくちゃ可愛い恋のライバルが現れたり、、、結構読みごたえがあります。
このマンガの見せ場は、ニケが雨を呼ぶシーン。
どの場面も美しく、時に優しく、とても素敵に描かれていて心が洗われます。読後が爽快!
年下のくせにSっ気たっぷりでニケを転がすリヴィウスもいいですが、転がされていちいち赤くなるニケがかわいいです。
活発すぎて山猿呼ばわりされるニケですが、実は美人でしかもナイスバディという設定が個人的にツボです。
話の展開が早くて、いつのまにやらしっかり両想いの二人です。この後はどう展開するんでしょうね?
今はまだニケより背の低いリビですが、本人も言うように、近い将来ニケより大きくなるのは間違いないので、それまでしっかり見守りたいと思いまーす。
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アメフラシって軟体動物いますよね。