女王の花 8巻

女王の花 8 (フラワーコミックス)
亜姫を妃に望む曾国王子との駆け引きが繰り広げられる、女王の花8巻です。あの猿王子が出ずっぱり!それにしても、表紙の亜姫と薄星が幸せそうだなぁ~☆表紙の2人が毎度好きです!
7巻までの感想では、長くなりすぎるから存在を無視したのですがw、曾国の第一王子が要人ポジションで登場していました。亜姫を気に入って嫁にすると言ってはばからない、やや傲慢・不遜な態度の彼。でも、こいつが才気溢れるいい男なんですよ!タイプはいわゆるイケドン系(古いな…)。嫌いって言われても、嫌よ嫌よも好きのうち!とポジティブ変換して何度でもアピールしてきそうなメンタルタフネスさが売りのお方です。現代なら電◯とか博◯堂、テレビ局あたりに入社して出世していきそう。または、人に使われるのなんてまっぴらだと起業しそう。どちらにせよ、女には永遠に困らないだろう曾国・第一王子です!

亜姫はこの人とは結構馬が合っていて(本人は自覚ないけど)、ぶっちゃけ薄星より似合ってる…。立場も、亜姫と対等以上にやりとり出来そうな頭脳も性格もピッタリ。しかも刺客を返り討ちにするくらい強いんだわ。キャラは違うけれど、ベルばら的にはジェローデルポジションですね。世の多くの女性が「あたしなら(薄星より)そっち選ぶ~☆」とウキウキ言うであろう、そしてその選択は絶対に正しいであろう、パーフェクトスペック!! !でもなー正しいから選ぶわけでも、似合う似合わないでもないんだなーきっと。亜姫には薄星が必要なんだよ。いつどんな時も側にいてくれて、亜姫を1人の女の子として必要としてくれる彼が…(ブツブツ とか思っている間に、亜姫を押し倒す曾国第一王子。

おおーパワープレイ!勢いだね!若いね!さっきキスしようとして唇噛まれそうになったのに、そんな事はまったく気にしないこの厚かましさwww せっかく2人きりで一晩過ごしたのに「まだ毒抜けてないしぃ…そもそもボクはそんな獣じゃないっ!」と仙人っつーより恥じらう乙女化していた薄星とは大違い!ww 小柄だがやるやつだ。さしずめ、獰猛な日本猿とおっとりしたゴールデンレトリバーってとこか。欲しい女は力ずくでも手にいれるぜ☆ていうかお前本当は俺の事好きだろ?っていう彼の俺様なスタンスがうざいと思いつつ、ちょっとかっこよくも見えるぞ。やばい!猿王子の毒に冒されてきた!w
さて、押し倒されたくらいでビビる亜姫ではない。「私を嫁に欲しいなら出るとこ出ろや!」と啖呵を切り、猿王子は黄王の前で「お孫さんを僕に下さいっ」と言わされる羽目に。公式の場でそんな事したら逃げられなくなるので、ある意味猿王子の思うツボじゃないの?そんな事になったら薄星が自害しちゃうよお!と思うのですが、そこには亜姫の狙いがありました。
後日、亜姫の望み通り黄王並びに士大夫が出揃う公式な場が用意され、そこで正式に婚姻を申し入れた曾国。そこで亜姫は。
『陛下 亜国からも申し入れたき儀ございます』
その申し入れとは、亜国と黄国の同盟の結び直し。そして、亜・黄・曾の三国同盟へと発展させたいと言います。亜国が独占している西との交易路を、隣国の曾国、その隣の黄国まで延ばす事で、人モノ金を流動させ、富を共有しようという提案。
そして亜姫は、自分がその提案を出来る立場にある事を示すため、亜王から授かった亜国の玉璽の半分を取り出します。

おぉ、水戸黄門バリにきまった!w この会は一旦お開きとなり、婚姻の話がまとまることはありませんでした。勝利は亜姫に!?と思いきや、そんな簡単にはいかない。このタイミングで黄王が倒れ、さらに長雨の影響であちこちの川が氾濫を始める不運。
アゲインスト吹きまくりな中で、先が長くない事を悟っている黄王に呼び出された亜姫。そこで王の意外な思いを知る事になります。
本当に亜国の王になる気か?と問われた亜姫は、土妃を討ち王となり、国の混乱を収め、そしていつか王を辞めるのが望みだと話します。『王は王としてだけでなく人としても生きられて 有能な士は思う存分その才を奮い 皆に認められる そんな幸せな夢を持ちたいのです…』。その言葉を聞いた黄王は、「馬鹿気ている」と一蹴しながらも、
『特別職 御史大夫(副宰相)に就き 今度の天災による混乱 見事収めてみせよ!』
と亜姫に命じる。そして。

これがおそらく最後の別れ。王道の一歩になるだろうと、“最初で最後の王者としての教育” を亜姫に遺した黄王。その言葉を受け止めながら、言葉はなくても愛はあったのだ と、これまでを振り返り涙する亜姫。
黄王は愚王ではない、と青家の方々も言っていたように、最後にその思慮の深さを見せつけてくれました。ぶっちゃけわたし、黄王にも亜王にも、このクソじじいどもとっととお迎えが来いっ!と思っていたよね。なのにこんな最後ずるいよ(´;ω;`)ブワッ この作品、ただの悪役がいない!土妃ですら同情の余地があったり、最近では亜国を治める才覚を見せ始めて、ただの敵役ではなく魅力的な仇になってきているし。。迂闊にこき下ろせないですね…私の人間の小ささが露呈してしまうw 恐るべし!
この後亜姫は青逸を連れ立って、壊滅的な被害を受けているだろう、天災の被害状況を見て回ります。そしてその道中、青逸から驚きの情報を得ます。
『あの第一王子が実は曾国の長子(長男)でないことは御存知でしたか』
いいえ、存じませんでした。…早く言え!!曾国には位がある王子だけで軽く10人はいる。後継者争いは熾烈を極める状況の中、
『あの王子が長子を暗殺した』

なるほど。それが猿王子のアキレス腱ですね。その暗殺疑惑と彼が持つ野心や能力を現・曾王が恐れ、猿王子は第一王子でありながら太子(後継者)ではないのだという、青逸の読み。活躍しても構わんが、僕のポジションを脅かす事のないように…!と優秀な部下を上司が敬遠するようなもんですかね。
さて、亜姫と別れた薄星さんはどうしているでしょう。
薄星が蛇波流と共に向かった先は曾国。目的は、曾国を引っ掻き回す事。亜姫が玉璽を手に入れ、猿王子を退けるための時間かせぎです。蛇波流の裏切りがバレる前に、曾国に侵入し事を済ませたいと急ぐ薄星。道中、狼に襲われるのですが、薄星さん狼をメッタ斬り。宮廷で姫様を助ける貴人にはなれないけれど、
『でも あの人の剣にはなれる』

ヒュー!!かっこいい!!いい仕事してます!蛇波流が言った、“女王最愛の将軍” になる未来がチラつくぜ!!そんな彼らの向かう先に現れたのは、真っ白な髪をした美女。

美人!美人!この白髪はアルビノ種?それともロシア系の銀髪みたいな金髪なんでしょうか?彼女は、「王子殺しの白」と蛇波流が呼んだように、 “本来の” 曾国の第一王子を暗殺した疑惑があります。猿王子の差し金によるものでしょうか。ところが、白はその前第一王子をかくまっていて、人知れず二人で暮らしている…。そこには何か事情が隠されているようです。
白はめちゃ強い。筋骨的にな強さではなく(いや、それもなかなか強いんだけど)素早い身のこなしと仕掛けた罠で相手を仕留めるくノ一系です。苦戦する薄星でしたが、彼女が隠そうとしている、“吊り橋の先の何か” の存在に気がつく。そこへリーチしようとする薄星。吊り橋ごと転落させようとする白。そこへ、真打ち登場。
『曾国前第一王子 光である』

と猿王子にウリふたつの前第一王子が薄星の前に現れたところで、8巻終了!7巻で起承転結の「転」に入っていると和泉先生が書かれた通り、話がどんどん展開した今巻。面白かった!!!猿王子と亜姫の相手の裏をかくような頭脳戦も、曾国へと乗り込んだ薄星の活躍も、陰で亜姫を支える青逸も、黄王の最後もよかったですね。
8巻の読みどころはですね。わたくしが最も印象的だった事はですね…。言っていいかな…いいのかな… 言っちゃうけど…薄星より猿王子のが素敵だ。もおイケドンサラブレッド猿王子の魅力ぎっしりじゃねーか8巻!!!いや、薄星も活躍しました!しました!したのですが、なんていうか、こう、猿王子の方がですね、人物的に奥行きがある気がするんですよ…。彼の大胆不敵さや人の上に立つ器量といったポジティブな魅力、でもその裏の冷血さや併せて抱える人間らしい葛藤や迷いも分かって、ただの我儘強欲ポジティブ王子じゃなく、なんだかものっそい魅力的な人ではないですか!!?よく見たら、やんちゃアイドル系の外見も(・∀・)イイ!!
まずいなー薄星まずいなー。ヒーローのはずなのに、このままでは青徹だけじゃなく猿王子にも負けそう。。故・青徹様の生き様があまりにも見事だったので、どうしたって相対比較で薄星が見劣るという残念さがずっとありました。そこへきて、この猿王子ですよ。先生、ワンコにもっと魅せ場を作ってやって!
と言ってはみたものの、改めて、薄星に魅せ場つくるの難しいですよねぇ。青徹ときたら持っているもの全て捨てて、全身全霊を黄妃&亜姫につぎこみましたからね。元々捨てるもののない薄星が命張るのは当たり前に見えちゃいますよね(汗)うーん、というわけで、やっぱり青徹様がTOP OF イケメンだという事だなこれは!!引き続き最強!!猿王子は猿王子で、青徹とは真逆の魅力がある。青徹が捧げる魅力なら、猿王子は奪い取る魅力とでも言えばいいのでしょうか。
こんなセカンド&サードヒーローが美味しいとこ全部持っていくようなシナリオで、メインヒーローを張らなきゃいけない薄星がかわいそうで泣いちゃう!奴隷というハンディまであるのに、その後の活躍も貴族の青徹や王族の猿王子に見劣るだなんて、薄星というキャラでこのゲームに勝てる気がしない。この作品の映画化が決まり、私がもし人気俳優だとして、薄星役なら出演を断るww
と思っていたのですが、先日何かの番組で映画タイタニックの映像を見て、若かりし頃のディカプリオのかっこよさに打ち震えたよね。それこそ金髪碧眼でさ。何この二次元限定クラスの美しさ…これが生きてるとかあり得ん…!と思いました。漫画だと白黒だからいまいち実感わかないけど、薄星のビジュアルこんなか…(決めつけ)と思った瞬間、亜姫の気持ちが分かった気がした最低なわたしですまない。こんなくだらない発言をして崇高な2人の関係を汚したような一抹の罪悪感を感じておりますww 続きは13日発売のベツコミで読めるという事で、迷いなく買いに走ろうと思います♪
猿王子の側近のじい様も味わい深く、爺専にはたまらない作品!

おおーパワープレイ!勢いだね!若いね!さっきキスしようとして唇噛まれそうになったのに、そんな事はまったく気にしないこの厚かましさwww せっかく2人きりで一晩過ごしたのに「まだ毒抜けてないしぃ…そもそもボクはそんな獣じゃないっ!」と仙人っつーより恥じらう乙女化していた薄星とは大違い!ww 小柄だがやるやつだ。さしずめ、獰猛な日本猿とおっとりしたゴールデンレトリバーってとこか。欲しい女は力ずくでも手にいれるぜ☆ていうかお前本当は俺の事好きだろ?っていう彼の俺様なスタンスがうざいと思いつつ、ちょっとかっこよくも見えるぞ。やばい!猿王子の毒に冒されてきた!w
さて、押し倒されたくらいでビビる亜姫ではない。「私を嫁に欲しいなら出るとこ出ろや!」と啖呵を切り、猿王子は黄王の前で「お孫さんを僕に下さいっ」と言わされる羽目に。公式の場でそんな事したら逃げられなくなるので、ある意味猿王子の思うツボじゃないの?そんな事になったら薄星が自害しちゃうよお!と思うのですが、そこには亜姫の狙いがありました。
後日、亜姫の望み通り黄王並びに士大夫が出揃う公式な場が用意され、そこで正式に婚姻を申し入れた曾国。そこで亜姫は。
『陛下 亜国からも申し入れたき儀ございます』
その申し入れとは、亜国と黄国の同盟の結び直し。そして、亜・黄・曾の三国同盟へと発展させたいと言います。亜国が独占している西との交易路を、隣国の曾国、その隣の黄国まで延ばす事で、人モノ金を流動させ、富を共有しようという提案。
そして亜姫は、自分がその提案を出来る立場にある事を示すため、亜王から授かった亜国の玉璽の半分を取り出します。

おぉ、水戸黄門バリにきまった!w この会は一旦お開きとなり、婚姻の話がまとまることはありませんでした。勝利は亜姫に!?と思いきや、そんな簡単にはいかない。このタイミングで黄王が倒れ、さらに長雨の影響であちこちの川が氾濫を始める不運。
アゲインスト吹きまくりな中で、先が長くない事を悟っている黄王に呼び出された亜姫。そこで王の意外な思いを知る事になります。
本当に亜国の王になる気か?と問われた亜姫は、土妃を討ち王となり、国の混乱を収め、そしていつか王を辞めるのが望みだと話します。『王は王としてだけでなく人としても生きられて 有能な士は思う存分その才を奮い 皆に認められる そんな幸せな夢を持ちたいのです…』。その言葉を聞いた黄王は、「馬鹿気ている」と一蹴しながらも、
『特別職 御史大夫(副宰相)に就き 今度の天災による混乱 見事収めてみせよ!』
と亜姫に命じる。そして。

これがおそらく最後の別れ。王道の一歩になるだろうと、“最初で最後の王者としての教育” を亜姫に遺した黄王。その言葉を受け止めながら、言葉はなくても愛はあったのだ と、これまでを振り返り涙する亜姫。
黄王は愚王ではない、と青家の方々も言っていたように、最後にその思慮の深さを見せつけてくれました。ぶっちゃけわたし、黄王にも亜王にも、このクソじじいどもとっととお迎えが来いっ!と思っていたよね。なのにこんな最後ずるいよ(´;ω;`)ブワッ この作品、ただの悪役がいない!土妃ですら同情の余地があったり、最近では亜国を治める才覚を見せ始めて、ただの敵役ではなく魅力的な仇になってきているし。。迂闊にこき下ろせないですね…私の人間の小ささが露呈してしまうw 恐るべし!
この後亜姫は青逸を連れ立って、壊滅的な被害を受けているだろう、天災の被害状況を見て回ります。そしてその道中、青逸から驚きの情報を得ます。
『あの第一王子が実は曾国の長子(長男)でないことは御存知でしたか』
いいえ、存じませんでした。…早く言え!!曾国には位がある王子だけで軽く10人はいる。後継者争いは熾烈を極める状況の中、
『あの王子が長子を暗殺した』

なるほど。それが猿王子のアキレス腱ですね。その暗殺疑惑と彼が持つ野心や能力を現・曾王が恐れ、猿王子は第一王子でありながら太子(後継者)ではないのだという、青逸の読み。活躍しても構わんが、僕のポジションを脅かす事のないように…!と優秀な部下を上司が敬遠するようなもんですかね。
さて、亜姫と別れた薄星さんはどうしているでしょう。
薄星が蛇波流と共に向かった先は曾国。目的は、曾国を引っ掻き回す事。亜姫が玉璽を手に入れ、猿王子を退けるための時間かせぎです。蛇波流の裏切りがバレる前に、曾国に侵入し事を済ませたいと急ぐ薄星。道中、狼に襲われるのですが、薄星さん狼をメッタ斬り。宮廷で姫様を助ける貴人にはなれないけれど、
『でも あの人の剣にはなれる』

ヒュー!!かっこいい!!いい仕事してます!蛇波流が言った、“女王最愛の将軍” になる未来がチラつくぜ!!そんな彼らの向かう先に現れたのは、真っ白な髪をした美女。

美人!美人!この白髪はアルビノ種?それともロシア系の銀髪みたいな金髪なんでしょうか?彼女は、「王子殺しの白」と蛇波流が呼んだように、 “本来の” 曾国の第一王子を暗殺した疑惑があります。猿王子の差し金によるものでしょうか。ところが、白はその前第一王子をかくまっていて、人知れず二人で暮らしている…。そこには何か事情が隠されているようです。
白はめちゃ強い。筋骨的にな強さではなく(いや、それもなかなか強いんだけど)素早い身のこなしと仕掛けた罠で相手を仕留めるくノ一系です。苦戦する薄星でしたが、彼女が隠そうとしている、“吊り橋の先の何か” の存在に気がつく。そこへリーチしようとする薄星。吊り橋ごと転落させようとする白。そこへ、真打ち登場。
『曾国前第一王子 光である』

と猿王子にウリふたつの前第一王子が薄星の前に現れたところで、8巻終了!7巻で起承転結の「転」に入っていると和泉先生が書かれた通り、話がどんどん展開した今巻。面白かった!!!猿王子と亜姫の相手の裏をかくような頭脳戦も、曾国へと乗り込んだ薄星の活躍も、陰で亜姫を支える青逸も、黄王の最後もよかったですね。
8巻の読みどころはですね。わたくしが最も印象的だった事はですね…。言っていいかな…いいのかな… 言っちゃうけど…薄星より猿王子のが素敵だ。もおイケドンサラブレッド猿王子の魅力ぎっしりじゃねーか8巻!!!いや、薄星も活躍しました!しました!したのですが、なんていうか、こう、猿王子の方がですね、人物的に奥行きがある気がするんですよ…。彼の大胆不敵さや人の上に立つ器量といったポジティブな魅力、でもその裏の冷血さや併せて抱える人間らしい葛藤や迷いも分かって、ただの我儘強欲ポジティブ王子じゃなく、なんだかものっそい魅力的な人ではないですか!!?よく見たら、やんちゃアイドル系の外見も(・∀・)イイ!!
まずいなー薄星まずいなー。ヒーローのはずなのに、このままでは青徹だけじゃなく猿王子にも負けそう。。故・青徹様の生き様があまりにも見事だったので、どうしたって相対比較で薄星が見劣るという残念さがずっとありました。そこへきて、この猿王子ですよ。先生、ワンコにもっと魅せ場を作ってやって!
と言ってはみたものの、改めて、薄星に魅せ場つくるの難しいですよねぇ。青徹ときたら持っているもの全て捨てて、全身全霊を黄妃&亜姫につぎこみましたからね。元々捨てるもののない薄星が命張るのは当たり前に見えちゃいますよね(汗)うーん、というわけで、やっぱり青徹様がTOP OF イケメンだという事だなこれは!!引き続き最強!!猿王子は猿王子で、青徹とは真逆の魅力がある。青徹が捧げる魅力なら、猿王子は奪い取る魅力とでも言えばいいのでしょうか。
こんなセカンド&サードヒーローが美味しいとこ全部持っていくようなシナリオで、メインヒーローを張らなきゃいけない薄星がかわいそうで泣いちゃう!奴隷というハンディまであるのに、その後の活躍も貴族の青徹や王族の猿王子に見劣るだなんて、薄星というキャラでこのゲームに勝てる気がしない。この作品の映画化が決まり、私がもし人気俳優だとして、薄星役なら出演を断るww
と思っていたのですが、先日何かの番組で映画タイタニックの映像を見て、若かりし頃のディカプリオのかっこよさに打ち震えたよね。それこそ金髪碧眼でさ。何この二次元限定クラスの美しさ…これが生きてるとかあり得ん…!と思いました。漫画だと白黒だからいまいち実感わかないけど、薄星のビジュアルこんなか…(決めつけ)と思った瞬間、亜姫の気持ちが分かった気がした最低なわたしですまない。こんなくだらない発言をして崇高な2人の関係を汚したような一抹の罪悪感を感じておりますww 続きは13日発売のベツコミで読めるという事で、迷いなく買いに走ろうと思います♪
猿王子の側近のじい様も味わい深く、爺専にはたまらない作品!
Entry ⇒ 2013.09.08 | Category ⇒ 女王の花 | Comments (5) | Trackbacks (0)
女王の花 1巻~7巻

女王の花(1) (フラワーコミックス)
亜国の姫でありながら冷遇されている亜姫。幼いながらも母の世話をしながら、明るく生きる亜姫はある日、金の髪と天の色の眼を持つ奴隷の少年・薄星と出会う。境遇の違いを超えて、強い絆で結ばれる二人だったが、その先に待っていたのは…!?和泉かねよしの描く歴史ロマン超大作、待望の第一巻!!(1巻裏表紙より)
ご存知でしょうか、ベツコミで連載中の「女王の花」。私は先日初めて読みました。それがあんまりにも面白くて!!!もおおおおなんっっっで今まで読んでなかった自分っっ!!!バカヤロオオオオオオーーーーーー!!!!!!と怒り心頭するほどに!!ちゃんとPOP立ててデカいポスター貼って教えてよ出版社と書店!!と八つ当たりするほどに!!
もう8巻発売されましたが、遅ればせながら、7巻まで総まとめ、8巻からは単巻で感想書いちゃうぞ~♪ そして布教活動に努めますので宜しくお願いいたしますm(_ _)m
ヒロインは、姫とは名ばかりの恵まれない姫様。でもその苦境に屈しない強さを持ち、逆境を跳ね返して生きていく。望まずとも背負わされた運命に押しつぶされそうになりながらも、決して呑まれまいと懸命に生きる主人公の、矜恃に満ちた生き様に涙ボロボロ→嗚咽コース。恋愛という枠だけでは到底描けない骨太な物語に、心がブルブルと震える…そんな感覚を覚える歴史大河ドラマです。BASARAとか暁のヨナとか好きな方にはハマるんじゃないかと思います。是非是非読んで欲しい(さっそく布教)!!
では、7巻分をダイジェストで書きたいと思います!
■物語の世界
1000年に一度しか咲かない「千年の花」。それは、手にすればどんな望みも叶うという幻の花。古代、ある国の女王には、その花の力で叶えたい望みがあったという。その女王の望みとは 。
物語の舞台となるのは亜国、黄国、土国、曾国、4つの国々。ヒロインは、亜国の姫として生まれた亜姫(あき)・8歳。父は亜王、母は亜国に輿入れした黄国の姫・黄妃です。
黄妃は小国の出身であるために、もう1人の妃、土国出身の土妃に虐げられ、宮廷内の覇権は土妃が握っていました。病に伏した黄妃には満足な部屋も食事も与えられず、当然、その娘の亜姫も同様に冷遇されていました。

(「女王の花」1巻より)
■2人の出会い
ある日亜姫は、金髪碧眼の少年に出会います。少年の名は薄星。土妃が連れていた奴隷でした。亜姫が彼を庇った事で縁を持った2人。そして、彼が亜姫にこんな事を言います。『おれ あんたを主にする』。
『そのかわり 俺の一生はあんたのもんだ』

(「女王の花」1巻より)
そうして2人は、敵だらけの亜国でお互いを唯一の味方として生きていくことになります。この時に薄星が教えてくれた、唱えればいつか望みがかなうおまじない「せんねんのはな」。この先、大切な場面で度々出てくる言葉になります。
■青徹との出会い
病で日に日に弱る母の薬を手に入れるため、薄星と共に町へ出た亜姫。ただ一つ、金目のものと呼べる母からもらったかんざしを持って入った質屋で、2人はある人物と出会います。

(「女王の花」1巻より)
その人物の名は青徹。隻眼のイケメンで、明らかに裏社会に通じていそうな雰囲気。その人が、亜姫の持っていたかんざしを見て何かを思います。そしてこの訳あり商人風情の青徹が、2人に生き抜く上で必要となる文武における様々な戦い方を教えてくれます。さて、この青徹は何者なのか…。
■母親の死
亜姫が味方のいない亜宮で気高く生きてきたのは母のため。ところがその母親が、宮廷内の派遣争いにより土妃に毒殺されてしまう。もう誰もいない、生きる意味がないと泣き崩れる亜姫。そんな亜姫に薄星が言います。
『千年の花 千年の花 覚えてますか?こどものころの あのまじない』
『命が果てるその時まで 俺だけはあんたの手の中に』

(「女王の花」1巻より)
どんな時でも薄星だけは亜姫のそばに。生きる意味そのものだった母を殺され、この世に一人も味方のいなくなった亜姫にとって、どれだけ彼の存在が大きいか。それこそ、新たな生きる意味になる程の大きな大きな存在。この世に二人きり。そんな風に亜姫と薄星は生きてゆく事となります。今度は、母の生まれた国である黄国で、人質として 。
■黄国での暮らし
黄国で人質としての生活が始まります。勢力拡大を目論む土国は、小国・黄国に攻めてきます。薄星はその戦いの前線へ。案じる亜姫も戦場へと向かいます。
そこで人が殺し合う姿を目の当たりにした亜姫は、想像よりも遥かにシビアな現実にひるんでしまう。そして、その怯える気持ちから薄星に八つ当たり。その事で薄星を傷つけ、青徹に叱咤され、自分がすべき事を省みる亜姫。
泣き言を言っている場合ではない、と気づいた亜姫は青徹仕込みの兵法で軍略を立てます。その戦略は功を奏し、黄国での立場を築いていく亜姫。

(「女王の花」2巻より)
■2人の関係の変化
亜姫に必要なもの。それは、少しのお金と薄星。

(「女王の花」2巻より)
全てが終わったら=土妃への復讐を果たし亜姫が玉座につく事があったら、私をさらって欲しい、と言う亜姫。薄星はこんな姫様が大好きで大好きで仕方が無い。それは “好き” なんて言葉で表せる気持ちでは到底なくて、人生の全てと言っても過言ではない程の感情。
子供の頃からずっと一緒だった2人もいつの間にか大人になり、ある夜、事件が発生。そばで眠る亜姫を見て薄星が色欲に負けるww

(「女王の花」3巻より)
押し倒された亜姫は『気持ち悪い』と薄星の腕に噛みつき(ひでえw)、青徹の屋敷に逃げ込みます。それからしばらく2人の関係はギクシャクしてしまう。。いやー私はここまで薄星はよく耐えたと思う!だって、毎晩毎晩一緒、それも2人きりだなんて年頃の男子にどんな拷問か。その上「気持ち悪い」なんて言われたら軽く3回は死ねるよね。
さて、薄星と離れているその間に、亜姫の中で青徹の存在が次第に大きくなり、それは師なのか父なのか兄なのか、それとも……といった感じに。亜姫の気持ちが完全に青徹にうつってしまうのではないか?とこちらはハラハラさせられます。一応ヒーローポジションなのに、強姦未遂の汚名(いや、事実なんだけど…)を晴らせないままの薄星が不憫ww
■青徹の過去
亜姫と薄星の師として、時に厳しく時には更に厳しくw、生きていく術を教えてくれた青徹。彼は一体何者なのか 。ここで明かされる彼の過去はもう涙なくして読めなくて、私は感想を書きながら涙で顔面崩壊です。
場所は黄国。時は青徹が10歳の頃まで遡ります。父が戦死したショックから立ち直り切らない青徹の前に、1人の女の子が現れます。青徹は慰めようとしたその女の子に悪態をつき、「ブース!」と罵る。そこへやってきた青徹の兄は、その青徹の態度に激怒。なぜなら、その女の子は黄国の姫君だったから。それを知った星徹は、

(「女王の花」3巻より)
あからさまに嫌そうな反応。父が死んだ原因の一端は、援軍を送らなかった上層部の采配にあると思っていた彼ははじめ、ぬくぬくと育った(ように見える)3歳年上の姫様を気に入らなかった。
ところが、接するうちに姫様の王族としての器量を感じて、次第に心惹かれていく青徹。気がつけば青徹にとって姫様は『生涯仕える』と心に決める存在に。
そんなある日、姫様が亜国に嫁ぐ事が決まります。嫁ぎたくないと思う姫様の本心を察した青徹は、一緒に逃げようと言い、2人が出会った橋の下で、輿入れの前日に待ち合わせをする。姫様を待ちながら橋桁に鳥の画を描く青徹。どこへでも飛んでいけるようにと、願いを込めて。

(「女王の花」3巻より)
来ないかもしれないと不安な気持ちを抱えながらも、青徹は一縷の望みをかけていた。でも姫様は来なかった。そして翌日、亜国へ嫁いでいきました。
黄妃となった姫様の亜国での暮らしは、決して幸福ではありませんでした。子供が生まれ(それが亜姫)不遇ながらも幸せ、と慎ましく生きていくものの、付き従う青徹は愛人呼ばわりされ、その事で更に黄妃の評判が下がって行く。そんなある日、黄妃から黄国に帰るように言われる青徹。

(「女王の花」3巻より)
彼が付き従うことは『不要です』と言った黄妃。言われた青徹は返す言葉もなく、黄国へ帰る事に。自分は不要なんだ、と思う青徹でしたが、、、そんなわけあるかあああああ!!!その言葉は、自分の人生に青徹を巻き込みたくなかった黄妃の愛情だとなぜ分からんかッ!!!そりゃあ青徹からすればお役御免になったのかなと思うの仕方ないですけど、外野はこの定番のすれ違いにたまらなくイライラさせられてつらい!
さて、帰国した青徹は黄国で活躍を見せ、それなりに順調な人生を歩む事となります。一方亜国では、土国からも妃を迎え、黄妃の立場は益々追いやられていました。そんな中、青徹は兄宛の亜国からの手紙を目にします。差出人は黄妃。その手紙の隅に描かれていたのは、姫様が亜国に嫁ぐ前日、青徹が橋に描いた鳥の画。それを見て、あの日姫様が橋の下に来ていた事を知る青徹。

(「女王の花」3巻より)
黄妃の元に戻る事を心に決め、再び亜国に戻った青徹が目にしたのは、やせ細った黄妃の姿。その姿を見た青徹は、もう一度黄妃とその娘(亜姫)を亜国から逃がそうと画策します。今度は一緒に逃げるのではなく、自らが囮となることで、より確実に母娘を逃がそうとする青徹。そこに込められた彼の想い。
愛してます
口に出して言うことは
決してなくとも

(「女王の花」3巻より)
しかし、黄妃もまた青徹を愛していました。青徹を犠牲に逃げる事などできないと、亜国に留まる事を決め、二度と逃げ出さない事を周囲に誓う。誰もが羨む王妃の座にあった黄妃が言います。
『あなたのおかげで それをいらないと思えるほど
幸せな女でした さよなら 青蓋』

(「女王の花」3巻より)
これが2人の最後の別れ。二度と会う事はないと知っての「再見」に切なさが極まる。。。はーもうどんだけ泣かすかッッッ!!!(涙)現代人はなぁ、自己中だから我慢が苦手で悲恋に弱いんだよ!!!青徹の忠義に秘められた愛に、もはや涙腺&顔面崩壊どころか私が崩壊しそうだ。うぅっ……
それにしても、大人になった青徹のかっこよさがハンパない。こりゃあ薄星が敵わないわけですよww もうかっこよくてかっこよくて、本当だったら、青徹さまああぁぁぁぁ!!(ゴロンゴロン な流れなのですが、ゴロンゴロンする気力も湧かない程に話の展開が切なくて切なくて切なくて、感想が全て涙となって流れ落ちました。
こんなにも恋慕ありありなのに、それを上回る尊敬の念と忠誠心を抱いていて、女として惚れつつも主人としても惚れているという二重の感情。その狭間で悩み苦しみ、でも喜びもあるという…生きていく事のつらさと喜びがつまっている様が本当にたまらない。全人生を捧げて守るという生き方と、それを支える矜恃に胸打たれすぎてわたしの心臓が限界だ…!!!
■青徹と亜姫の別れ
青徹がその後、亜国の怪しげな商人として暗躍しながら、幼い亜姫と薄星に文道・武芸を教える師となった事は前述の通りです。もちろんその事を黄妃は知る由もないのですが、青徹はかんざしを見て亜姫が黄妃の娘だと知ってした事だというのだから、また泣かずにはいられない。うっうっ(涙)
そして亜姫が黄国へ人質として戻った時、青徹もまた同じように黄国へ戻る事となり、亜姫と青徹の縁は続いていきます。その縁が断ち切られる事件が起きるまで。
ある日、亜国の宮廷内に青徹が送り込んでいた間者が、土妃に捉えられてしまいます。間者は青徹の差し金である事が明るみに出て、彼はそのまま罪人となり、その身を亜国に拘束されておそらく殺されてしまう展開。亜姫はそれを阻止しようと力を尽くすのですが、亜国の動きがそれを上回り、青徹は亜国に捉えられる事となります。
黄国から亜国へと向かう青徹を、亜姫が見送る場面。助けられないなら、せめて手を取りその姿を目に焼き付けて別れたい、、、しかし姫である亜姫が罪人とつながりがあると知れては、青徹が大人しくお縄になった意味がない。そして亜姫は青徹をただの罪人として見送ります。彼の事など知らない素振りをして。
最後まで、青徹に褒められたくて彼の望む振る舞いをした亜姫。そんな亜姫に対して、それでいいのかと問いかけたのは薄星。思い直した亜姫は、薄星が用意してくれた馬で青徹を追います。その一行に追いつき、遠くで馬を並走させながら、亜姫は空に手をかざし、青徹への思いを訴える。それに気がついた青徹。

(「女王の花」4巻より)
なんとも切ない別れのシーン!!青徹の滅私の行動にいちいちクソ感動させられて禿げそうな程つらい(涙)そんでもって、この次のページの青徹の笑顔が最高にかっこよくて悶絶させられてつらいマジで。この作品のすごさは青徹様を一挙手一投足まで完璧イケメンに描き上げている事です。
■亜王の死
亜姫と母を冷遇してきた亜王。ただの悪役ポジションかと思っていましたが、とんでもない勘違い。私なんぞには予想もできなかった素晴らしい賢帝でした。亜国に捕らわれた青徹は、亜王と対面。そこで一体どんな会話がなされたのか。
『陛下は御本心から 亜姫様を疎んじておられたのかと』

(「女王の花」5巻より)
亜姫を人質として黄国に送った真の狙いは何か。亜王は亜姫をいずれ亜国の女王とするために、全てを計算して黄国へ人質として送ったのではないかという、青徹の読み。そしてその読みは的中します。
そうか…土妃の息子のバカ王子に亜国を継がせられないと。本来、王位など王族でなくとも適した者が座ればよいと言う亜王。リベラルで合理的な考え方、その血は間違いなく亜姫に引き継がれています。亜姫の人格は、亜王と黄妃がしっかりミックス(というかいいとこ取り)されていて、ああ、亜姫はこの2人の子なんだなと、変なとこで感動しつつ、人物設定の上手さに唸る。
奇しくも亜王と青徹の企みが同じだった事を確認できたその時、土妃が謀反を起こします。宮廷に火を放ち、青徹と亜王の首を狙う。追い詰められた亜王と青徹でしたが、最後の力を振り絞り土妃に一矢報いた青徹。それにより土妃は左目を失います。
そして亜王は。『我が妃と女(むすめ)への忠義…大儀であった』。という言葉を遺し、崩御。私はもうこの発言に、枯れ果てた涙腺をもうひと絞りされた(涙)青徹と黄妃には不義の噂が絶えなかった。そして2人がお互いを愛していると知りながら「黄妃に不義はない」と言い切った亜王。そしてその言葉通り、黄妃にも青徹にも不義はなく、そこにあったのは王族としての矜恃と、従者としての忠義だった。……なんて崇高な………ッッ(声にならない )
土妃へ一矢報いて命が尽きた青徹。死の間際彼が見た夢は、まだ姫様だった頃の黄妃と共に自由になる夢。そして、泣いているかもしれない亜姫を案じて、その頭をそっとなでる夢。

(「女王の花」6巻より)
なんて立派な最後でしょうか。この気持ちは「感動」と100回書けば伝わるのでしょうか。すみません、もう、なんも言えねぇ……(放心
■亜姫の想い
3巻で薄星に襲われてから、そんな色恋展開はなかったのですが、ここへきてようやく、亜姫の気持ちが “恋愛感情” として薄星へ向いていきます。きっかけは、薄星がスパイによって殺されかけた事でした。
毒の塗られた刀で切られた薄星。亜姫を守ろうと動けば動くほど、体内に毒が回っていく。その姿を見た亜姫は。

(「女王の花」7巻より)
薄星を助けるために、同じ毒の刀で自らを切る。亜姫を死なせるわけにいかない彼らは、解毒剤を出すだろうという、亜姫の賭け。その命を賭けた作戦が見事ハマり、一命を取り留める亜姫と薄星。
そして、目を覚ました薄星が無茶をした亜姫をたしなめた時の、亜姫の言葉。「薄星が助からないなら、ここで駄目でもいいかなぁって」「力及ばずここで駄目になって、私は何の価値もないただの女の子に戻って」、
『二人で死ねたら それはそれで幸せかなぁ…って』
最後は泣きながら、絞り出された言葉。その言葉を聞いた薄星が小さく震えている。亜姫の言葉への、泣き出しそうな程の感動が伝わってきます。もし、亜姫が「死んだ方がまし」と思うような事…薄星が死ぬような事…があったら 。亜姫が続けます。
『あなたが私を殺して…』
『連れていって 一人はきっと耐えられそうにないから…』

(「女王の花」7巻より)
この後のキスシーン、すっごい泣けた。やっと!やっと!!やっとだよおおおおおおお!!!!!どーなんですか、この幸福。積年の想いがついにッッッ!!!!お似合いの2人だったけれど、姫と奴隷というあまり大きな身分の差。マジミラクル。多分ですね、このシーンにより薄星の次に私が幸せです。本当によかった(涙)
でもこの作品は、そんな幸せな状況を長くは楽しませてくれない。

(「女王の花」7巻より)
これ、、、絶対毒の影響で死ぬだろう、薄星!もー早く!早く寝て!!いーから黙って寝ていてくれよおー!!!(祈)これって、この事は秘密で…ってかっこつけて、結局無理がたたって死んでしまう定番の流れでしょ絶対!!!だから本当に早く(ry
■最後に、書きたいことあれこれ
よしっ最後に、思う事を思ったままに書き散らかすぜー!
最初1・2巻を買ってすごい面白いっっやばいっっと思い、大人になって良かったひゃっほーお!とTSUTAYAで全巻大人買い。そのまま一気読み。なんだよ続きもいちいちクソ面白いじゃねーか!と幸せな分、頭の中侵食されて(主に星徹様に)仕事が完全にどうでもいい少し疎かになっているここ一週間。
何がそんなに胸に響くかと言うとですね、亜姫たんが逆境はねのけて女王に駆け上がる成長&サクセスストーリーも胸がスカッとして良いのだけれど、2つの主従が私の感動の源泉だなぁと、何度読んでも思うのです。薄星の亜姫への思い。青徹の黄妃への思い。くそヤバイです。個人的には、青黄の組み合わせが好みです。青徹の回想シーンは、1ページめくって胸が熱くなり、もう1ページめくって涙し、さらにめくって号泣…でした。
平たく言えば “主従関係” なんですけど、その結びつきは “お嬢様と執事” なんてレベルじゃなく。“総理とSP” なんてプロフェッショナルなものでもなく。容赦無く感動と萌えを提供してきやがる恐ろしい関係ですよ。主従っつーのは。合理的に理屈や利害で説明するのが難しい、そういうものを超越した容易には理解できない程に濃く強い関係。そんな関係に恋愛感情まで乗っかっているなんて、もおそれどんだけ美味なのかって話なんですよ!!!どこを食べてもマジうまいっっ!!!
薄星と青徹に忠義を抱かせる亜姫と黄妃もいいんだ。美しくて優しくて気位が高くて。自分の思うように自由に生きたい…と、身を引きちぎられる程切に願うのに、それでも王族としての責任から逃げない強さを持っている。タイプは違うけれど、どちらも魅力的。
ただ、己の立場と役割を解っていた黄妃と青徹の精神的大人カップルは悲恋に終わり、自らの意思と感情にわりと正直な亜姫と薄星の子供カップルは結ばれるという、耐え忍んだ方が不幸になっている展開に運命の皮肉を思わずにはいられないです。なんていうか、昭和世代と平成世代を見ているような気持ちw
ところで。亜姫と薄星の設定がベルばらのオスカルとアンドレと重なって見えて仕方ないのですがいかがでしょうか?強く美しく聡明な主人とその主人を命がけで守る、身分違いの幼なじみの主従関係。恋い焦がれ続けたアンドレの気持ちをオスカルが受け入れて行くプロセスが、そっくり。アンドレの目がだんだん見えなくなって不自由になっていくところも、毒に冒されていく薄星と重なる。そして最後は、ベルばらのように、タイタニックのように、亜姫を残して薄星が先に死ぬだろう展開が予想され、私は今から本当に気が重くて重くて重くて重くてたまらない!!!誰かオラに元気を分けてくれっ!!!
ベツコミで隔月掲載ってとこがまたつらいですね。隔月なんて週刊誌なら早ければ単行本1冊出るほどの歳月ですよ!そんなに待たなきゃいけないなんて、私前世で何か悪いことしたんでしょうか?と神様に問いたい気持ちだよ!
7巻分のあらすじ感想を書くという無謀な事をして、着地が見えなくてすみません。誰にも話せなくて溜まりに溜まったものを書き散らかして私はとてもスッキリしました!!!読んでるよ!読むよ!という方いらしたら是非コメント下さいm(_ _)m 近々、最新8巻の感想もUPしたいと思います。それでは!
1000年に一度しか咲かない「千年の花」。それは、手にすればどんな望みも叶うという幻の花。古代、ある国の女王には、その花の力で叶えたい望みがあったという。その女王の望みとは
物語の舞台となるのは亜国、黄国、土国、曾国、4つの国々。ヒロインは、亜国の姫として生まれた亜姫(あき)・8歳。父は亜王、母は亜国に輿入れした黄国の姫・黄妃です。
黄妃は小国の出身であるために、もう1人の妃、土国出身の土妃に虐げられ、宮廷内の覇権は土妃が握っていました。病に伏した黄妃には満足な部屋も食事も与えられず、当然、その娘の亜姫も同様に冷遇されていました。

(「女王の花」1巻より)
■2人の出会い
ある日亜姫は、金髪碧眼の少年に出会います。少年の名は薄星。土妃が連れていた奴隷でした。亜姫が彼を庇った事で縁を持った2人。そして、彼が亜姫にこんな事を言います。『おれ あんたを主にする』。
『そのかわり 俺の一生はあんたのもんだ』

(「女王の花」1巻より)
そうして2人は、敵だらけの亜国でお互いを唯一の味方として生きていくことになります。この時に薄星が教えてくれた、唱えればいつか望みがかなうおまじない「せんねんのはな」。この先、大切な場面で度々出てくる言葉になります。
■青徹との出会い
病で日に日に弱る母の薬を手に入れるため、薄星と共に町へ出た亜姫。ただ一つ、金目のものと呼べる母からもらったかんざしを持って入った質屋で、2人はある人物と出会います。

(「女王の花」1巻より)
その人物の名は青徹。隻眼のイケメンで、明らかに裏社会に通じていそうな雰囲気。その人が、亜姫の持っていたかんざしを見て何かを思います。そしてこの訳あり商人風情の青徹が、2人に生き抜く上で必要となる文武における様々な戦い方を教えてくれます。さて、この青徹は何者なのか…。
■母親の死
亜姫が味方のいない亜宮で気高く生きてきたのは母のため。ところがその母親が、宮廷内の派遣争いにより土妃に毒殺されてしまう。もう誰もいない、生きる意味がないと泣き崩れる亜姫。そんな亜姫に薄星が言います。
『千年の花 千年の花 覚えてますか?こどものころの あのまじない』
『命が果てるその時まで 俺だけはあんたの手の中に』

(「女王の花」1巻より)
どんな時でも薄星だけは亜姫のそばに。生きる意味そのものだった母を殺され、この世に一人も味方のいなくなった亜姫にとって、どれだけ彼の存在が大きいか。それこそ、新たな生きる意味になる程の大きな大きな存在。この世に二人きり。そんな風に亜姫と薄星は生きてゆく事となります。今度は、母の生まれた国である黄国で、人質として
■黄国での暮らし
黄国で人質としての生活が始まります。勢力拡大を目論む土国は、小国・黄国に攻めてきます。薄星はその戦いの前線へ。案じる亜姫も戦場へと向かいます。
そこで人が殺し合う姿を目の当たりにした亜姫は、想像よりも遥かにシビアな現実にひるんでしまう。そして、その怯える気持ちから薄星に八つ当たり。その事で薄星を傷つけ、青徹に叱咤され、自分がすべき事を省みる亜姫。
泣き言を言っている場合ではない、と気づいた亜姫は青徹仕込みの兵法で軍略を立てます。その戦略は功を奏し、黄国での立場を築いていく亜姫。

(「女王の花」2巻より)
■2人の関係の変化
亜姫に必要なもの。それは、少しのお金と薄星。

(「女王の花」2巻より)
全てが終わったら=土妃への復讐を果たし亜姫が玉座につく事があったら、私をさらって欲しい、と言う亜姫。薄星はこんな姫様が大好きで大好きで仕方が無い。それは “好き” なんて言葉で表せる気持ちでは到底なくて、人生の全てと言っても過言ではない程の感情。
子供の頃からずっと一緒だった2人もいつの間にか大人になり、ある夜、事件が発生。そばで眠る亜姫を見て薄星が色欲に負けるww

(「女王の花」3巻より)
押し倒された亜姫は『気持ち悪い』と薄星の腕に噛みつき(ひでえw)、青徹の屋敷に逃げ込みます。それからしばらく2人の関係はギクシャクしてしまう。。いやー私はここまで薄星はよく耐えたと思う!だって、毎晩毎晩一緒、それも2人きりだなんて年頃の男子にどんな拷問か。その上「気持ち悪い」なんて言われたら軽く3回は死ねるよね。
さて、薄星と離れているその間に、亜姫の中で青徹の存在が次第に大きくなり、それは師なのか父なのか兄なのか、それとも……といった感じに。亜姫の気持ちが完全に青徹にうつってしまうのではないか?とこちらはハラハラさせられます。一応ヒーローポジションなのに、強姦未遂の汚名(いや、事実なんだけど…)を晴らせないままの薄星が不憫ww
■青徹の過去
亜姫と薄星の師として、時に厳しく時には更に厳しくw、生きていく術を教えてくれた青徹。彼は一体何者なのか
場所は黄国。時は青徹が10歳の頃まで遡ります。父が戦死したショックから立ち直り切らない青徹の前に、1人の女の子が現れます。青徹は慰めようとしたその女の子に悪態をつき、「ブース!」と罵る。そこへやってきた青徹の兄は、その青徹の態度に激怒。なぜなら、その女の子は黄国の姫君だったから。それを知った星徹は、

(「女王の花」3巻より)
あからさまに嫌そうな反応。父が死んだ原因の一端は、援軍を送らなかった上層部の采配にあると思っていた彼ははじめ、ぬくぬくと育った(ように見える)3歳年上の姫様を気に入らなかった。
ところが、接するうちに姫様の王族としての器量を感じて、次第に心惹かれていく青徹。気がつけば青徹にとって姫様は『生涯仕える』と心に決める存在に。
そんなある日、姫様が亜国に嫁ぐ事が決まります。嫁ぎたくないと思う姫様の本心を察した青徹は、一緒に逃げようと言い、2人が出会った橋の下で、輿入れの前日に待ち合わせをする。姫様を待ちながら橋桁に鳥の画を描く青徹。どこへでも飛んでいけるようにと、願いを込めて。

(「女王の花」3巻より)
来ないかもしれないと不安な気持ちを抱えながらも、青徹は一縷の望みをかけていた。でも姫様は来なかった。そして翌日、亜国へ嫁いでいきました。
黄妃となった姫様の亜国での暮らしは、決して幸福ではありませんでした。子供が生まれ(それが亜姫)不遇ながらも幸せ、と慎ましく生きていくものの、付き従う青徹は愛人呼ばわりされ、その事で更に黄妃の評判が下がって行く。そんなある日、黄妃から黄国に帰るように言われる青徹。

(「女王の花」3巻より)
彼が付き従うことは『不要です』と言った黄妃。言われた青徹は返す言葉もなく、黄国へ帰る事に。自分は不要なんだ、と思う青徹でしたが、、、そんなわけあるかあああああ!!!その言葉は、自分の人生に青徹を巻き込みたくなかった黄妃の愛情だとなぜ分からんかッ!!!そりゃあ青徹からすればお役御免になったのかなと思うの仕方ないですけど、外野はこの定番のすれ違いにたまらなくイライラさせられてつらい!
さて、帰国した青徹は黄国で活躍を見せ、それなりに順調な人生を歩む事となります。一方亜国では、土国からも妃を迎え、黄妃の立場は益々追いやられていました。そんな中、青徹は兄宛の亜国からの手紙を目にします。差出人は黄妃。その手紙の隅に描かれていたのは、姫様が亜国に嫁ぐ前日、青徹が橋に描いた鳥の画。それを見て、あの日姫様が橋の下に来ていた事を知る青徹。

(「女王の花」3巻より)
黄妃の元に戻る事を心に決め、再び亜国に戻った青徹が目にしたのは、やせ細った黄妃の姿。その姿を見た青徹は、もう一度黄妃とその娘(亜姫)を亜国から逃がそうと画策します。今度は一緒に逃げるのではなく、自らが囮となることで、より確実に母娘を逃がそうとする青徹。そこに込められた彼の想い。
愛してます
口に出して言うことは
決してなくとも

(「女王の花」3巻より)
しかし、黄妃もまた青徹を愛していました。青徹を犠牲に逃げる事などできないと、亜国に留まる事を決め、二度と逃げ出さない事を周囲に誓う。誰もが羨む王妃の座にあった黄妃が言います。
『あなたのおかげで それをいらないと思えるほど
幸せな女でした さよなら 青蓋』

(「女王の花」3巻より)
これが2人の最後の別れ。二度と会う事はないと知っての「再見」に切なさが極まる。。。はーもうどんだけ泣かすかッッッ!!!(涙)現代人はなぁ、自己中だから我慢が苦手で悲恋に弱いんだよ!!!青徹の忠義に秘められた愛に、もはや涙腺&顔面崩壊どころか私が崩壊しそうだ。うぅっ……
それにしても、大人になった青徹のかっこよさがハンパない。こりゃあ薄星が敵わないわけですよww もうかっこよくてかっこよくて、本当だったら、青徹さまああぁぁぁぁ!!(ゴロンゴロン な流れなのですが、ゴロンゴロンする気力も湧かない程に話の展開が切なくて切なくて切なくて、感想が全て涙となって流れ落ちました。
こんなにも恋慕ありありなのに、それを上回る尊敬の念と忠誠心を抱いていて、女として惚れつつも主人としても惚れているという二重の感情。その狭間で悩み苦しみ、でも喜びもあるという…生きていく事のつらさと喜びがつまっている様が本当にたまらない。全人生を捧げて守るという生き方と、それを支える矜恃に胸打たれすぎてわたしの心臓が限界だ…!!!
■青徹と亜姫の別れ
青徹がその後、亜国の怪しげな商人として暗躍しながら、幼い亜姫と薄星に文道・武芸を教える師となった事は前述の通りです。もちろんその事を黄妃は知る由もないのですが、青徹はかんざしを見て亜姫が黄妃の娘だと知ってした事だというのだから、また泣かずにはいられない。うっうっ(涙)
そして亜姫が黄国へ人質として戻った時、青徹もまた同じように黄国へ戻る事となり、亜姫と青徹の縁は続いていきます。その縁が断ち切られる事件が起きるまで。
ある日、亜国の宮廷内に青徹が送り込んでいた間者が、土妃に捉えられてしまいます。間者は青徹の差し金である事が明るみに出て、彼はそのまま罪人となり、その身を亜国に拘束されておそらく殺されてしまう展開。亜姫はそれを阻止しようと力を尽くすのですが、亜国の動きがそれを上回り、青徹は亜国に捉えられる事となります。
黄国から亜国へと向かう青徹を、亜姫が見送る場面。助けられないなら、せめて手を取りその姿を目に焼き付けて別れたい、、、しかし姫である亜姫が罪人とつながりがあると知れては、青徹が大人しくお縄になった意味がない。そして亜姫は青徹をただの罪人として見送ります。彼の事など知らない素振りをして。
最後まで、青徹に褒められたくて彼の望む振る舞いをした亜姫。そんな亜姫に対して、それでいいのかと問いかけたのは薄星。思い直した亜姫は、薄星が用意してくれた馬で青徹を追います。その一行に追いつき、遠くで馬を並走させながら、亜姫は空に手をかざし、青徹への思いを訴える。それに気がついた青徹。

(「女王の花」4巻より)
なんとも切ない別れのシーン!!青徹の滅私の行動にいちいちクソ感動させられて禿げそうな程つらい(涙)そんでもって、この次のページの青徹の笑顔が最高にかっこよくて悶絶させられてつらいマジで。この作品のすごさは青徹様を一挙手一投足まで完璧イケメンに描き上げている事です。
■亜王の死
亜姫と母を冷遇してきた亜王。ただの悪役ポジションかと思っていましたが、とんでもない勘違い。私なんぞには予想もできなかった素晴らしい賢帝でした。亜国に捕らわれた青徹は、亜王と対面。そこで一体どんな会話がなされたのか。
『陛下は御本心から 亜姫様を疎んじておられたのかと』

(「女王の花」5巻より)
亜姫を人質として黄国に送った真の狙いは何か。亜王は亜姫をいずれ亜国の女王とするために、全てを計算して黄国へ人質として送ったのではないかという、青徹の読み。そしてその読みは的中します。
そうか…土妃の息子のバカ王子に亜国を継がせられないと。本来、王位など王族でなくとも適した者が座ればよいと言う亜王。リベラルで合理的な考え方、その血は間違いなく亜姫に引き継がれています。亜姫の人格は、亜王と黄妃がしっかりミックス(というかいいとこ取り)されていて、ああ、亜姫はこの2人の子なんだなと、変なとこで感動しつつ、人物設定の上手さに唸る。
奇しくも亜王と青徹の企みが同じだった事を確認できたその時、土妃が謀反を起こします。宮廷に火を放ち、青徹と亜王の首を狙う。追い詰められた亜王と青徹でしたが、最後の力を振り絞り土妃に一矢報いた青徹。それにより土妃は左目を失います。
そして亜王は。『我が妃と女(むすめ)への忠義…大儀であった』。という言葉を遺し、崩御。私はもうこの発言に、枯れ果てた涙腺をもうひと絞りされた(涙)青徹と黄妃には不義の噂が絶えなかった。そして2人がお互いを愛していると知りながら「黄妃に不義はない」と言い切った亜王。そしてその言葉通り、黄妃にも青徹にも不義はなく、そこにあったのは王族としての矜恃と、従者としての忠義だった。……なんて崇高な………ッッ(声にならない )
土妃へ一矢報いて命が尽きた青徹。死の間際彼が見た夢は、まだ姫様だった頃の黄妃と共に自由になる夢。そして、泣いているかもしれない亜姫を案じて、その頭をそっとなでる夢。

(「女王の花」6巻より)
なんて立派な最後でしょうか。この気持ちは「感動」と100回書けば伝わるのでしょうか。すみません、もう、なんも言えねぇ……(放心
■亜姫の想い
3巻で薄星に襲われてから、そんな色恋展開はなかったのですが、ここへきてようやく、亜姫の気持ちが “恋愛感情” として薄星へ向いていきます。きっかけは、薄星がスパイによって殺されかけた事でした。
毒の塗られた刀で切られた薄星。亜姫を守ろうと動けば動くほど、体内に毒が回っていく。その姿を見た亜姫は。

(「女王の花」7巻より)
薄星を助けるために、同じ毒の刀で自らを切る。亜姫を死なせるわけにいかない彼らは、解毒剤を出すだろうという、亜姫の賭け。その命を賭けた作戦が見事ハマり、一命を取り留める亜姫と薄星。
そして、目を覚ました薄星が無茶をした亜姫をたしなめた時の、亜姫の言葉。「薄星が助からないなら、ここで駄目でもいいかなぁって」「力及ばずここで駄目になって、私は何の価値もないただの女の子に戻って」、
『二人で死ねたら それはそれで幸せかなぁ…って』
最後は泣きながら、絞り出された言葉。その言葉を聞いた薄星が小さく震えている。亜姫の言葉への、泣き出しそうな程の感動が伝わってきます。もし、亜姫が「死んだ方がまし」と思うような事…薄星が死ぬような事…があったら
『あなたが私を殺して…』
『連れていって 一人はきっと耐えられそうにないから…』

(「女王の花」7巻より)
この後のキスシーン、すっごい泣けた。やっと!やっと!!やっとだよおおおおおおお!!!!!どーなんですか、この幸福。積年の想いがついにッッッ!!!!お似合いの2人だったけれど、姫と奴隷というあまり大きな身分の差。マジミラクル。多分ですね、このシーンにより薄星の次に私が幸せです。本当によかった(涙)
でもこの作品は、そんな幸せな状況を長くは楽しませてくれない。

(「女王の花」7巻より)
これ、、、絶対毒の影響で死ぬだろう、薄星!もー早く!早く寝て!!いーから黙って寝ていてくれよおー!!!(祈)これって、この事は秘密で…ってかっこつけて、結局無理がたたって死んでしまう定番の流れでしょ絶対!!!だから本当に早く(ry
■最後に、書きたいことあれこれ
よしっ最後に、思う事を思ったままに書き散らかすぜー!
最初1・2巻を買ってすごい面白いっっやばいっっと思い、大人になって良かったひゃっほーお!とTSUTAYAで全巻大人買い。そのまま一気読み。なんだよ続きもいちいちクソ面白いじゃねーか!と幸せな分、頭の中侵食されて(主に星徹様に)仕事が
何がそんなに胸に響くかと言うとですね、亜姫たんが逆境はねのけて女王に駆け上がる成長&サクセスストーリーも胸がスカッとして良いのだけれど、2つの主従が私の感動の源泉だなぁと、何度読んでも思うのです。薄星の亜姫への思い。青徹の黄妃への思い。くそヤバイです。個人的には、青黄の組み合わせが好みです。青徹の回想シーンは、1ページめくって胸が熱くなり、もう1ページめくって涙し、さらにめくって号泣…でした。
平たく言えば “主従関係” なんですけど、その結びつきは “お嬢様と執事” なんてレベルじゃなく。“総理とSP” なんてプロフェッショナルなものでもなく。容赦無く感動と萌えを提供してきやがる恐ろしい関係ですよ。主従っつーのは。合理的に理屈や利害で説明するのが難しい、そういうものを超越した容易には理解できない程に濃く強い関係。そんな関係に恋愛感情まで乗っかっているなんて、もおそれどんだけ美味なのかって話なんですよ!!!どこを食べてもマジうまいっっ!!!
薄星と青徹に忠義を抱かせる亜姫と黄妃もいいんだ。美しくて優しくて気位が高くて。自分の思うように自由に生きたい…と、身を引きちぎられる程切に願うのに、それでも王族としての責任から逃げない強さを持っている。タイプは違うけれど、どちらも魅力的。
ただ、己の立場と役割を解っていた黄妃と青徹の精神的大人カップルは悲恋に終わり、自らの意思と感情にわりと正直な亜姫と薄星の子供カップルは結ばれるという、耐え忍んだ方が不幸になっている展開に運命の皮肉を思わずにはいられないです。なんていうか、昭和世代と平成世代を見ているような気持ちw
ところで。亜姫と薄星の設定がベルばらのオスカルとアンドレと重なって見えて仕方ないのですがいかがでしょうか?強く美しく聡明な主人とその主人を命がけで守る、身分違いの幼なじみの主従関係。恋い焦がれ続けたアンドレの気持ちをオスカルが受け入れて行くプロセスが、そっくり。アンドレの目がだんだん見えなくなって不自由になっていくところも、毒に冒されていく薄星と重なる。そして最後は、ベルばらのように、タイタニックのように、亜姫を残して薄星が先に死ぬだろう展開が予想され、私は今から本当に気が重くて重くて重くて重くてたまらない!!!誰かオラに元気を分けてくれっ!!!
ベツコミで隔月掲載ってとこがまたつらいですね。隔月なんて週刊誌なら早ければ単行本1冊出るほどの歳月ですよ!そんなに待たなきゃいけないなんて、私前世で何か悪いことしたんでしょうか?と神様に問いたい気持ちだよ!
7巻分のあらすじ感想を書くという無謀な事をして、着地が見えなくてすみません。誰にも話せなくて溜まりに溜まったものを書き散らかして私はとてもスッキリしました!!!読んでるよ!読むよ!という方いらしたら是非コメント下さいm(_ _)m 近々、最新8巻の感想もUPしたいと思います。それでは!
Entry ⇒ 2013.09.05 | Category ⇒ 女王の花 | Comments (12) | Trackbacks (0)