orange(オレンジ) 別冊マーガレット 2012年12月号
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キミがいてもいなくても
それでも
忘れられない景色が
私にはあります。

表紙&巻頭カラーでドカンと始まった今月号のorange(オレンジ)。一刻も早く感想を共有したい気持ちでしたが、あまりにも感動した結果、感想を書けなくて!毎月アップしている別マ作品のラストになってしまいましたorz
それくらい、今月は胸を打つ内容でしたよ!ということで、今月も宜しくお願いします。
須和にも手紙が!?で終わった先月。やっぱり須和にも未来からの手紙が届いていました。
菜穂と同じ封筒で未来から届いた手紙、、、これは多分、他の3人にも届いているんでしょう。未来の菜穂達が翔の死の真相を知り、みんなで書いたんじゃないかと予想。
『翔は絶対助けるから』

不安そうな菜穂にそう言い切る須和。これまで独りで抱え込んできた気持ちは、実は須和も(多分他のみんなも)同じように抱えていたんですね。
自分の手紙を菜穂に見せる須和。手紙には、 “9月14日。この日は翔の誕生日。” と書かれていて、それを聞き出して誕生日プレゼントを渡して欲しい、とありました。未来の須和たちは、誕生日が過ぎた後に知ってお祝いできず、プレゼントも渡せなかったんです。
その手紙には続きがあるのですが、それは『ごめん 家に置いてきたわ』と…。←実はここ、ポイントです。
未来の須和のメッセージ実現を企み、翌日、さっそく翔に誕生日を聞き出す須和と菜穂。

なんてウソのつけない2人w 手紙のことが翔にバレることはあり得ないですが、なんだか色々怪しすぎるw
orange(オレンジ) 1巻
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救うよ 翔は 私が救う
高2の春。菜穂の元に1通の手紙が届きます。差出人は…10年後の自分。そこに書いてあるのは、これから菜穂に起こる出来事と、そのときに取ってほしい行動。そしてそれは次々と現実になり…。(背表紙解説)
最近オススメのマンガなに?と聞かれた時、よく挙げているのがこの作品。この淡く切ない世界観に高野先生の繊細な画がぴったりなんです。
何より好きなのは、自分が何度生まれ変わったとしてもこんな高校生活は絶対に送れん…!と思うほど透明感に溢れた青春が描かれているところ。なぜかくも爽やかに生きられるのか…と震えるほどに、爽やか。悩む姿まで、正しく爽やか。そして、登場人物がもれなく優しくて控えめで一生懸命。これを読むと、いろいろ懺悔したくなりますw
舞台は長野県、松本市。
ある日、菜穂に1通の手紙が届きます。差出人は自分。

菜穂は朝礼中に手紙を開いてみます。そこには、“私は10年後の未来から手紙を書いています。”とまるでイタズラみたいな内容が。そして、“東京から転校生がやってくる。名前は「成瀬 翔」”と記されていました。その時、教室に1人の生徒が入ってきます。
先生が言います。『今日からこのクラスに転校生が入る事になった。成瀬翔君だ』。手紙の内容そのまんま。本当なのかも…と戸惑う菜穂ですが、ただの偶然だと思い直します。
放課後も、手紙の通りの事が起こります。
“・翔に一緒に帰ろうと誘っても自分は断る。
◎この日だけは翔を誘わないでほしい。絶対に。”
これが手紙のメッセージ。一緒に帰ろうとクラスメイトが誘うと、断る翔。でも、もう一度誘うと結局翔も了承して、みんなで帰ることになります。
誘わないでというメッセージは果たされず、どうなるのか。。そこでは何も変わった事は起きませんでしたが、翌日から2週間翔は学校に来なかった
この時の選択が何を引き起こしたのかは、後で明らかになります。
orange(オレンジ) 別冊マーガレット 2012年11月号
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救うにはどうしたらいいの?

未来からの手紙の内容を忠実に実行しようと頑張る菜穂が、「翔を救う」ことの本当の意味を知る今号。物語を包む空気が少しだけ重さを増してきました。
未来の菜穂たち5人が、翔の祖母の家で聞いたこと
それは、翔の死は事故ではなく、自殺だったという事実。見せてもらったメモには、祖母への謝罪と感謝が綴られていました。
やるせない事実を知り、菜穂は改めて翔がいない寂しさと大きな後悔を感じる。
自分にもできた事をできなかった事が きっと「後悔」
10年前にいる私
だから 大丈夫
私が後悔している事は きっとどれもあなたができる事
だから、菜穂は10年前の自分に手紙を書いたんですね。“できた事” だから。
現在の菜穂は、まだ「翔を救う」ことの意味を知らないんです。だから、事故の日に事故を阻止できればいい、と安易に想像しているんですが、手紙には、翔を後悔から救うことが事故を防ぐことだと書いてある。
??の菜穂は、先回りして最後の手紙を読んでみます。それは、翔が事故に遭った日付け。

事故を防いでも 翔を救った事にはならない
じゃあ… どうしたら…
悩み深まる中、菜穂はアズ達とお祭りに。もちろん翔も一緒。
orange(オレンジ) 別冊マーガレット 2012年10月号
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どうか 10年後の私と
同じ日を過ごせますように

後夜祭の最後、プールで翔と2人で花火を見る
こんな質問から始まります。
『暇つぶしに質問していい?』
『菜穂はさぁ 須和と萩田君と俺の3人の中で 告白されるなら誰に一番告白されたい?』

『誰?』
暇つぶしとか言いながら、顔がマジだから!しかも3人挙げたけど、萩田君は完全に希釈役と思われます。これで、萩田君と言われた時の反応が見てみたい…w
その質問に菜穂は、
そんなの誰が一番かなんて決まってるけど 言えるわけない 絶対!
と思って、『きっ… 決められない』と答えます。そこにやりとりを聞いていたアズが現れて、『じゃー翔は!?ウチら女子3人の中で告白するなら誰がいい?』 と質問返し。『………言わない』と答えた翔に、アズと貴ちゃんはニヤニヤしながら消えていく…。
もう、翔の気持ちは周知の事実ということで、気づかぬは菜穂本人のみ!
orange(オレンジ) 別冊マーガレット 2012年09月号
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いつもはもっと早足だけど もったいなくてゆっくり歩いた。

今号は、須和祭りです。照れ屋で心優しい須和くん(しかもイケメン)の、いいトコロがこれでもかとフォーカスされています!彼の清らかな心にじんわり泣けます。
『須和の好きなヤツってさぁ 高宮だろ?』
本人は隠していたつもりなのに、実はみんなにバレていた、須和の好きなコ。萩田の空気読めなすぎの発言に思わず赤面の須和。

高宮って……私?と驚く菜穂ですが、そんなわけないよねと思い直します。(いえ、あなたのことですよ。)
須和は片想いと決めているのでどうするつもりもなく、菜穂と翔が付き合うことになってもいいの?と聞かれても『おう そしたら嬉しい』となんとも爽やかな回答。その言葉通り、須和は二人の進展に協力しようとします。