YES! 1 槇村さとる (マーガレットコミックス)入江みどり(29)は在京民放キー局の女子アナウンサーとして自信にあふれた毎日を送っていた。しかし、大好きだった伯父の死、そして看板番組からの降板という出来事を境に、仕事、プライベート、生き方に迷い始め…。働く女子の描写には定評のある槇村さとる作品、YES!の1巻です。
主人公は、努力家で仕事では抜け目ない一方、プライベートではつまらない女と言われてしまう、女子アナ・入江みどり(29)。
女子アナの悩みに「わかる~ 共感する~」と安易に言おうものなら、パンピーが調子乗ってんじゃねーよ!と殴られそうですが、女子アナとはいえアラサー女子。それらしいお悩みを抱えているだろう心中お察しいたします!
みどりは、プロ野球選手をつかまえた後輩を微妙な心持ちで見つつも、
仕事を手放すなんて ありえないっ
と思ってしまう仕事優先タイプ。
女子アナのキャリアパスに「プロ野球選手の嫁(ゆくゆくはメジャーリーグ)」は欠かせませんが、そこを真っ向否定の姿勢にはガッツを感じます。
そんな中、大好きだった伯父さんが急に亡くなり、大ショック。そこに追い打ちをかけるように帯ニュースから外され、ダブルショック。人生の厳しさを前に、心と頭が迷走を始めます。悪いことって続くもんね…
伯父の死後、伯母が長旅に出ることになったのをきっかけに、みどりは亡き伯父の家で同名の女の子・みどり(別名クロちゃん)と暮らすことに。

こちらのみどり=クロちゃんは全然違うタイプ。ラテンなノリの明るくハッキリした性格。
クロちゃんは、父親が亡くなり母親だけなんですが、その母親には別の家庭アリ。ここに来た理由を、
『私は結婚したくて東京に来たの。淋しいのは もうたくさんだ』とみどりに告げます。
明快な理由だ!確かに東京は人間は多いし、都市部の方が晩婚化も進んでるから独身男性の絶対数は全国一かもしれない。(ただし、独身女性の数も)
バイト先の居酒屋でも、みんなを前に宣言。
『強くて優しくて私だけを愛してくれる 犬みたいな目の男と結婚する!遊んでるヒマなんかないよ!』
それを見て、みどりに気があったはずの男性がクロちゃん派になり「オレ立候補しちゃおうかな」ってつぶやくんです。変わり身はやっ!w
このクロちゃん発言は、そんなにいいですかね?うーん。最後の「遊んでるヒマなんかない」=相手に全力投球感 、が男性陣に刺さったのか??
そんな私の違和感を無視するように、クロちゃんは沢山の人とデートを重ねて、旦那探しに余念がありません。
みどりは、そんな風にハッキリ言い切って行動するクロちゃんに影響を受けていくんですが…
結局、真っ直ぐで素朴そうに見えるクロちゃんの方が良くも悪くもしたたかな面があって、打算的に見えるみどりの方が不器用である意味純粋なんだろうな… という予想。
みどりは、仕事に焦りを感じながら、プライベートが充実しているわけでもない。仕事優先で彼氏とは一年も持たず、焦って参加した婚活パーティーでは、綺麗なだけでつまらない人と言われ、ズタボロ。
クロちゃんに「女子アナの鎧を脱げばモテるよ」と言われちゃうんですが、確かにそうだろうけど、そりゃムリだよな~ 仕事へのリスクも大きいし。
むしろ、美貌と職業イメージを活用して、黙して多くを語らず意味深に微笑んでいれば、勝手な妄想を膨らませた男性陣が目をハートにして寄ってきそうです。そこに良縁があるかは微妙ですが。
モテって一体何…??と迷宮入りしたみどりは、居酒屋で常連のIT社長達と飲みながら言うんです。
クロちゃんの母親が男性にだらしないから、そういうモテ遺伝子をクロちゃんも持ってるのかな、って。
この何気ない一言がクロちゃんの逆鱗に触れて、
『スキもキライもハッキリさせない YESもNOも言わないで悪いウワサ流すだけ!ひきょう者』
確かに。言ってはいけないこと言っちゃいましたね。悪気のなさが余計腹立つだろうなぁ。
テーマは「結婚」「キャリア」などなどアラサーの鉄板なんですが、共感値が低かったのは、みどりの職業とクロちゃんのキャラのせい?
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趣味は?の回答が「美白」とはさすが。