鬼灯の冷徹 6巻
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私が思うにそもそも真性のSは
自分からSとは言わないと思うのです
現世の要素を切り出して地獄のネタとミックスしクスッと笑える話に仕上げた鬼灯の冷徹、6巻出ました。今回は9本の地獄話が収録されています。
誰もが知っている狐は化けるのが得意、というお話。
『兄さんよぅ~ 寄ってかんか~ 地獄の狐は別嬪揃いよ~~』妓楼の呼び込みをする野干(狐)のゴンさん。美形に化けることにかけては狸狢の比じゃない!ということで、狐は妓楼・キャバクラ・ホストクラブで大活躍なんですね。
ところが、ホストクラブが閑古鳥だということで、通りすがった鬼灯がゴンさんのお店のホストを指導することに。ホストは彼ら。

三人に挨拶された鬼灯は『嫌がらせを受けた訳でもないのにこれほど訳のわからないムカつきに襲われることも滅多にないです』とバッサリ。ちなみに、この変な名前は、◯◯ヤという名前ならホストっぽいという思い込みからきたようです。気持ちは分かる…
鬼灯の冷徹 5巻

鬼灯の冷徹 5 江口夏実 (プレミアムKC)
お地蔵様は閻魔大王の化身である。象に酒を飲ませ暴れさせた罪専用の地獄がある。などなど、今回も実生活で全く役に立たない地獄豆知識を織り交ぜつつ、金魚草コンテスト、シロの一日、地獄定例会議etc.…と盛り沢山でお届けします!
楽し恐ろし地獄ワールド、鬼灯の冷徹5巻!読めば誰でも、地獄も現世(=会社)もたいして変わらないんだな~と地獄が身近に感じられる!?
これは、地獄という企業に勤めるスーパーサラリーマン鬼灯の物語なので(多分)、どこかで見たようなシーンが満載です。鬼灯は閻魔大王の第一補佐官という位置にいて、二人の関係は ゆるい上司とキレ者の部下 を思わせます。
地獄の定例会議ーー
鬼灯たちは、地獄がより地獄たるべくルール改正を推進しています。
例えば、対象者がたった1名の「象に酒を飲ませ暴れさせた罪」の地獄について。
『何をどうしたいんだ何を!?』

必要ない地獄をばっさり切り捨てる鬼灯。古い仕組みにメスを入れ、本質を問う姿は、まるで蓮舫議員の事業仕分けを見ているかのようです。
改正案に閻魔大王は決まり文句の「検討します。」。
鬼灯はそんな大王に新たな地獄を提案。
『会議で「検討する」しか言わない奴の舌を引っこ抜く地獄もあって良いのでは?』
こんな地獄ができたら、日本の管理職はもれなく地獄行きです。こんなに厳しいと、一体どんな人生を生きたら天国に行けるんでしょう?ダライ・ラマとマザーテレサくらいしかいらっしゃらないと思われ…。少なくとも、自分の地獄行きは確定のようですw
さて、そんな鬼らしく厳しい鬼灯ですが、元は人間だったそうです。