ちはやふる 26巻

ちはやふる(26) (BE LOVE KC)
好きなんだ 千早が
藪から棒になんですが、どうしようもない気持ちです。
つらくて、目の前のページが真っ黒に見えます。
久々のアップがこんな事でいいのかと思わなくもないですが、この巻を読んだ方なら、そこはひとつ広い心で受け止めて下さると信じ切れるくらい、太一派のボブにはつらいです。
読み返して、話をサマって感想書くなんて到底無理(´;ω;`)ウッ…
一方で、突き動かされるように感想を書かずにいられない状態でもあり、そのまんまの気持ちを、どうかシェアさせて下さい。(多少ネタバレです。)
26巻は、太一。
太一の告白。これに尽きます。
告白の言葉。一言の無駄もなくて、ストレートなのに情緒的で、震えた。
痺れるほどかっこよく、たまらなく切なかった。
こんな濃く深く大きな太一の気持ちを、言葉にすると一体どんな風になるのかと、ずっとずっとソワソワ期待していたけど、先生の頭の中ではこんな風になっていたんだなあ。
なんでも持ってるなんでもできる太一の不思議なほどのかるたに対する情熱の出処は、とどのつまりは千早への想いだったのだと改めて気づかされた26巻。
卑怯じゃない自分になりたいとか、逃げないヤツになりたいとか、それは本当の目的にたどり着くためのマイルストーンだったんだ。
あーだめだだめだ。打ちひしがれてなんも言葉が浮かばない。。。
パラパラとめくってみる。(あくまでもパラパラ。読み込むのはまだ無理。)
ああそうだ。太一の背中を押した花野さんも、めちゃくちゃかっこよかった。花野さんの一途な想いがとてもかわいくて大好きになっていたので、彼女の真っ直ぐで正直な気持ちと、いつの間にそんなに本気で太一を想っていたのかと感動するあの告白に涙ぼろぼろ。
なんでこんなに太一が魅力的なのかを考えながらふと思う。絶賛休載中のHUNTER×HUNTERと重ねると(←本気で落ち込むが2時間後には、今再びの焦らしプレイ♡と気持ちを持ち直せる程度にMゴコロが発達してしまった)、新はゴンで太一はキルアポジションだと私は思っているのですが、何故かといえば、人気投票でキルアが1位になるのと同じ理由で私は太一を支持しているからなのです。いつも真っ直ぐでブレなくて壁にぶつかってもその気持ちの強さでワクワクしながら乗り越えていくヒーローよりも、有能で強くてかっこいいのになぜか自己否定的で時に中二臭く悩んだり不器用だったりする人の方を、どうしたって愛してしまうんだ。そういえば2人とも実はサラブレッドだとか、母親に間違った溺愛をされているとか、どーでもいい共通点も見つけてしまったりなんかして、そんな風に妄想が飛躍して楽しくなった結果、今、H×Hを無性に読みたい。読んでこの陰鬱な気持ちを吹き飛ばしたい。
最後の最後。
ここでぶっこむのかキスシーン!と驚きと興奮の26巻フィナーレ。千早のファーストキスの相手が太一だという事でほんのちょっとだけ、溜飲が下がったのは私だけではないはず。
千早の恋愛に、何かひとつくらい、太一の爪跡が残って欲しいじゃないか!!男としての!!どうせなら、かする程度で済ませずに、もっとがっつりいけば良かったのに。。ついでに、これが千早のファーストキスじゃなくても別に構わない。新より先、という事実だけが私にとって重要なので。そしたら千早は、新と今回と同じこういう何かがあった時(←ハッキリ言いたくない)、嫌でも太一を思い出すはずなので。えげつない考えですか、ええ、そうでしょう。でもいいんです!綺麗事を書く心の余裕なんて千早の「ごめん」で消し飛んだもんッッ・゚・(ノД`)・゚・
あーつらい。つらい。つらいよぅ。私が今どの位太一に幸せになってもらいたい気持ちかを表すのは難しいのだけれど、例えばある日、やる気なく会社の敷地内を歩いていた時に一冊の黒いノートを拾ったとして、それは名前書くと死んじゃうあれではなく、マンガ神が落としたストーリー展開に影響を及ぼせる不思議な力を持つノートであり、そこに名前を書かれたかませ犬はヒーローを完全下克上してヒロインとハッピーエンドになれるのだとして、でもそのノートには1ページしかなくておそらく1人の名前しか書く事しかできないのだとした時に、戦いにはついていけず恋にも敗れ国民的かませ犬として名高いヤムチャも、南を甲子園に連れて行けなかったかっちゃんも一切見なかった事にして、微塵も迷わず真島太一と書きます!という位、太一の幸せを願っている。
太一のバッドエンドの予感に満ちていますが、でもこの先、太一と千早エンドにならないとも限らない、と自分に言い聞かせてみる。だって、思い起こせば今日の千早があるのは太一のお陰で、それに千早が気がついたら、いつも身近にいてくれた幼馴染がいつの間にか最も大切な人に変わる、という少女漫画の王道になるから。ただしそれは、余程上手く展開させて頂かないと、千早が易きに流れた感が否めなくなる危険と隣り合わせです。
話としては、新と千早がくっついたらやっぱり美しいんだ。それは間違いなく王道中の王道で、少年ジャンプ的清々しさを持つこの作品にお似合いの展開なんだ。
でも、ハーマイオニーはそりゃハリーポッターでしょ!と世界中の老若男女が疑いもしなかったのに、まさかのロン………という事もあったので、未来は分からないと思うことで心のバランス取っておこうと思う。
---
「相談」って肩抱かれたい欲求
太一の告白。これに尽きます。
告白の言葉。一言の無駄もなくて、ストレートなのに情緒的で、震えた。
痺れるほどかっこよく、たまらなく切なかった。
こんな濃く深く大きな太一の気持ちを、言葉にすると一体どんな風になるのかと、ずっとずっとソワソワ期待していたけど、先生の頭の中ではこんな風になっていたんだなあ。
なんでも持ってるなんでもできる太一の不思議なほどのかるたに対する情熱の出処は、とどのつまりは千早への想いだったのだと改めて気づかされた26巻。
卑怯じゃない自分になりたいとか、逃げないヤツになりたいとか、それは本当の目的にたどり着くためのマイルストーンだったんだ。
あーだめだだめだ。打ちひしがれてなんも言葉が浮かばない。。。
パラパラとめくってみる。(あくまでもパラパラ。読み込むのはまだ無理。)
ああそうだ。太一の背中を押した花野さんも、めちゃくちゃかっこよかった。花野さんの一途な想いがとてもかわいくて大好きになっていたので、彼女の真っ直ぐで正直な気持ちと、いつの間にそんなに本気で太一を想っていたのかと感動するあの告白に涙ぼろぼろ。
なんでこんなに太一が魅力的なのかを考えながらふと思う。絶賛休載中のHUNTER×HUNTERと重ねると(←本気で落ち込むが2時間後には、今再びの焦らしプレイ♡と気持ちを持ち直せる程度にMゴコロが発達してしまった)、新はゴンで太一はキルアポジションだと私は思っているのですが、何故かといえば、人気投票でキルアが1位になるのと同じ理由で私は太一を支持しているからなのです。いつも真っ直ぐでブレなくて壁にぶつかってもその気持ちの強さでワクワクしながら乗り越えていくヒーローよりも、有能で強くてかっこいいのになぜか自己否定的で時に中二臭く悩んだり不器用だったりする人の方を、どうしたって愛してしまうんだ。そういえば2人とも実はサラブレッドだとか、母親に間違った溺愛をされているとか、どーでもいい共通点も見つけてしまったりなんかして、そんな風に妄想が飛躍して楽しくなった結果、今、H×Hを無性に読みたい。読んでこの陰鬱な気持ちを吹き飛ばしたい。
最後の最後。
ここでぶっこむのかキスシーン!と驚きと興奮の26巻フィナーレ。千早のファーストキスの相手が太一だという事でほんのちょっとだけ、溜飲が下がったのは私だけではないはず。
千早の恋愛に、何かひとつくらい、太一の爪跡が残って欲しいじゃないか!!男としての!!どうせなら、かする程度で済ませずに、もっとがっつりいけば良かったのに。。ついでに、これが千早のファーストキスじゃなくても別に構わない。新より先、という事実だけが私にとって重要なので。そしたら千早は、新と今回と同じこういう何かがあった時(←ハッキリ言いたくない)、嫌でも太一を思い出すはずなので。えげつない考えですか、ええ、そうでしょう。でもいいんです!綺麗事を書く心の余裕なんて千早の「ごめん」で消し飛んだもんッッ・゚・(ノД`)・゚・
あーつらい。つらい。つらいよぅ。私が今どの位太一に幸せになってもらいたい気持ちかを表すのは難しいのだけれど、例えばある日、やる気なく会社の敷地内を歩いていた時に一冊の黒いノートを拾ったとして、それは名前書くと死んじゃうあれではなく、マンガ神が落としたストーリー展開に影響を及ぼせる不思議な力を持つノートであり、そこに名前を書かれたかませ犬はヒーローを完全下克上してヒロインとハッピーエンドになれるのだとして、でもそのノートには1ページしかなくておそらく1人の名前しか書く事しかできないのだとした時に、戦いにはついていけず恋にも敗れ国民的かませ犬として名高いヤムチャも、南を甲子園に連れて行けなかったかっちゃんも一切見なかった事にして、微塵も迷わず真島太一と書きます!という位、太一の幸せを願っている。
太一のバッドエンドの予感に満ちていますが、でもこの先、太一と千早エンドにならないとも限らない、と自分に言い聞かせてみる。だって、思い起こせば今日の千早があるのは太一のお陰で、それに千早が気がついたら、いつも身近にいてくれた幼馴染がいつの間にか最も大切な人に変わる、という少女漫画の王道になるから。ただしそれは、余程上手く展開させて頂かないと、千早が易きに流れた感が否めなくなる危険と隣り合わせです。
話としては、新と千早がくっついたらやっぱり美しいんだ。それは間違いなく王道中の王道で、少年ジャンプ的清々しさを持つこの作品にお似合いの展開なんだ。
でも、ハーマイオニーはそりゃハリーポッターでしょ!と世界中の老若男女が疑いもしなかったのに、まさかのロン………という事もあったので、未来は分からないと思うことで心のバランス取っておこうと思う。
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「相談」って肩抱かれたい欲求
Entry ⇒ 2014.10.13 | Category ⇒ ちはやふる | Comments (26) | Trackbacks (0)
ちはやふる 22巻

ちはやふる(22) (Be・Loveコミックス)
新のままじゃ 勝てない
一冊まるごと原田先生、ありがとうございます!!!!と感謝を捧げたくなる、原田ファンにはたまらない22巻。名人位・クイーン位挑戦者決定戦の決勝は、原田先生と新の戦い。そして、猪熊さんと恵夢たんの戦い。どちらもベテラン対若手の一戦です。
それがもおおおおおベテランズがいい味出してました!特に原田先生がたまらん!のっけから大興奮の22巻、感想をどうぞ。(ネタバレです)
決勝戦は3試合。2勝した方が優勝となります。まずは、第1試合。
札を並べながら新に話しかける原田先生。なんと、新の祖父・綿谷永世名人と若い頃一度試合をした事があるのだと言います。『強かった…… いい思い出だ』、そして「若い君には分からないかもしれないけれど」と言い、
『君と戦えることはこの上ない喜びだ。今日は全力でいかせてもらうよ』

試合スタート。一首目が読まれるや否や、「エアコン消して下さい」と中断。さすが原田先生。
もちろん新もやられっぱなしではないから面白い!試合の最中、過去を振り返る新。東京に転校してきて、友達ができるかも、かるたができるかも分からなかった中、原田先生が白波会に大歓迎で迎えてくれたあの日、自分のまんまで 生きていいって言われたみたいやった と思った事。そんな新だから、所作にも自然と原田先生への敬意が滲みます。だからこそ、
嬉しい
原田先生と戦えて嬉しい
原田先生が強くて嬉しい
でも
勝つのは俺や

超加速で原田先生の陣の札をはらった新。ひゅ~!火花散る~!ドキドキですね~!そんな新を見て、打倒周防久志の一番手は新だ、とみんな思うのですが…。このままで終わるはずないのです。
ところで原田先生は、北野先生と3試合目の読手・牧野さんから、「負けろ~」と野次られている。その理由は31年前に遡る…ということで、場面は北野先生の回想へ。
ここで、突如登場する3人の若人。

…………え???は、原田先生………!????うそ………っっ/////
こ、こまりますっっ!!!こんなイケメン展開困りますっっっ!!!///////// 太一か新の2択ですら選べないのに、原田先生までイケメンポジションにきちゃったら、私もうどうしていいか分かりませんッッッ!!!(嬉しすぎる悲鳴)
このシーンは、31年前の吉野会大会決勝。カードは原田先生(当時26歳)対北野先生(同じく26歳)。読手は、牧野さん(旧姓・河合)。
なんと、この決勝を原田先生は棄権!理由は、名人戦が近いのに「河合さんの読みで調子崩したくない」から…。昔から河合さんにも北野先生にも失礼極まりない態度ww 2人のその後の人生に、この一件が少なからず影響を与えているため、原田先生は当然恨まれる展開…w 人間関係に歴史あり、ですねー。まあ今となっては、負けろ!と直接言えるくらい忌憚ない言葉が交わせる良い関係だという事ですね?w
さてもう一方の、クイーンへの挑戦権をかけた戦いはというと、こちらは恵夢たんのペース。猪熊さんの時代が終わったのかと、見守る桜沢先生も複雑な心境。どちらの戦いも、序盤は若手が優勢なようです。
原田先生と新に戻ります。
対周防久志のための新の超加速を前に、なかなか思うように取れなくなった原田先生。しかも新は柔軟に札を動かすんです。特に原田先生が狙う自陣右の札を。札をよく動かすのは、原田先生のセオリーとは逆の戦法。果たしてそれが功を奏するのか…。
原田先生のかるたは、新の右下段への攻めを中心としています。でも、そこにまっすぐ向かうからこそ、違う方向への進路変更もできる。身体がよく動く若い者にはできんかるた…とは北野先生の評。
新のスピードには敵わなくても、勝つ方法はある。原田先生を見守る弟子達。原田先生は もう長いこと「先生」なんだと思う千早。だから、「定位置は 動かさなければそれだけ取れるようになる」というセオリーの正しさを証明しなくちゃいけない……。
『よし!!はいったあ!!』

先生の決まり文句で1試合目が終了。攻め続けて、自分の戦い方で掴んだ初戦の勝利!ほどなくして、猪熊さんも辛勝!
かるたは
若さでも 勢いでも
ない
貫禄の微笑みを浮かべる原田先生と猪熊さん。1試合目はベテランが見せつけてくれました!その姿に再び闘志を燃やす、新と恵夢たんがいい!
さて、2試合目。
ここでとんだ事件が。
『2試合目 棄権します』

!!!!!!!!!!!!??マジかーーー!!!体力や膝の爆弾を思えば、賢明な判断かもしれません。でも、譲られた新の立場とか…w31年前を見ているようですねww
勝負は3試合目に持ち越し。ここで、原田先生が牧野さんに話しかけるんです。「2試合目の五十嵐さんより、今は牧野さんの読みの方が好きだ」と。31年前とは逆の言葉に、感涙の牧野さん。それを見ていた北野先生、かつて密かに好きだった牧野さんを傷つけ、挙句31年後に持ち上げるという原田先生の人心掌握っぷりに、怒りでわななくww 北野先生はかわいい人です。
結局、2試合目は猪熊さんと恵夢たんの試合のみ。
猪熊さんには家族の、恵夢たんには友人と親衛隊の応援がある。息子にもらった花を挿した猪熊さんと、親衛隊のハチマキをたすきにした恵夢たん。
『お互い幸せね』

桜沢先生の高校での練習試合で、何度か負けた猪熊さん。その負けから得たのは “決まり字になる一瞬まえ” を意識する事。元々の感じの良さに、貪欲さと慎重さが加わった事で勢いを取り戻した猪熊さん。
そのまま2試合目を制し、クイーン位への挑戦権を手に入れます。
さて、3試合目!
クイーン位挑戦者が2試合目に決まったため、3試合目は原田先生と新の試合のみ。
待ち構える原田先生、一方新はなかなか姿を見せません。やっと現れたと思ったら、あらら?新の様子がいつもと違う。

かっこいい事に変わりはありませんが、急にこの余裕の笑み…。これが何なのか。

綿谷始永世名人になりきった新。かるたの戦法は言わずもがな、仕草のひとつひとつまで、名人が憑依したかのようにそっくり!これは1試合目の終わりに千早が新に助言した事に起因しています。このシーン。

そんな新と取るうちに、原田先生はかつて綿谷名人と一度だけ取った試合を思い出し、その世界に引き込まれていきます。それはまるで、19歳当時に戻ったような感覚。目の前には15歳上の名人の姿。

な、な、な、なーーーー!!!!!なんっじゃこのイケメンッッッ!!!!!!prprprprpr 将棋界のアランドロンって言われても、その人をよく知らない世代で恐縮ですが、綿谷名人に似ているならアランドロンはかっこいい人なんだって事は分かる!という程かっこいい!!!!なんだろこの現実離れした、存在の透明感。例えば将棋の羽生さんも、どこか俗世間から離れた世界に存在しているような、不思議なオーラがありますが、そんな雰囲気。しかし、、、若かりし頃の綿谷名人と原田先生がこれじゃ、どう考えても北野先生だけかわいそうだ!www
綿谷名人と化した新を相手に、原田先生は思います。
嬉しい
嬉しいなあ
もう一度10代みたいな気持ちで
かるたが取れるなんて
夢中でかるたを取る原田先生。楽しくて楽しくて、このまま全力で取って負けても 、と思ったその時、警告のように膝が痛みます。そして、顔を上げた先に見えたのは、ガラス越しに観戦していた周防さんの姿。
周防さんは、あと1回の防衛で永世名人……と思った途端、夢から覚めて、原田先生の闘志が再び燃え上がるww 我に返り、新に呑まれていた自分に気がつく先生。庇わずに動いたせいで、ズキンズキンと頭に響く程痛む膝。。。でもやっとここで、挽回に向けて仕切り直しです。どうやったら勝てるかと、集中する原田先生。
ギリギリでも勝ちを諦めない先生の姿を見て、太一は思います。先生なんで そんなに懸けられる? なにも残らなかったら?悔しさしか残らなかったら 。ここから、北野先生がこれまでを振り返る形で、若かりし頃の原田先生エピソードを織り交ぜながら進みます。
“感じ” の良さもピカイチだった、誰もが期待していた26歳の頃。

ところが、医者になってすぐ沖縄赴任。そこには対戦相手がいなかった…。その次は北海道。そこには木のかるたしかなかった…w 東京に戻って開業医になった頃には。

OH NOおおおおおおお~~~~~!!!!どこの医大だか知らんが、かるた会のホープをどこ飛ばしてんだ!!ギルティすぎるぜ…ううう(泣き崩れる)
熱心に耳の構造を調べた結果、耳の老化から逃れる事はできない事を知る原田先生。“感じ” のいい選手には二度と戻れない。。。でも、かるたを子供たちに教えながら気がつきます。みんながみんな “感じ” がいいわけじゃない 探そう 違う武器を。そして、
白波会は “感じ” の悪い人が強くなるためのかるたを 。
そうかあ、そうかあ。“感じ” の良かった原田先生がそれを失ってたどり着いたのが、今の白波会のかるたなんですね!まるで太一への答えのような原田先生の生き様に、太一が何を思うのかドキドキする。
また原田先生が医者だってところが憎いじゃないですか!太一の未来と重なりまくる。確かに、医者だからこそ逃したタイミングはあったかもしれないけれど、受験勉強したって、研修医期間があったって、遠くの診療所に赴任したって、かるたを続ける人生は生きられる。そして今再び、名人への挑戦権を得ようかという…うぅ、なんだこのスバラシイお話(涙)
試合は、1回戦を彷彿とさせる原田先生の勢いあり過ぎる空札への飛び出しが再び。新の右陣を攻める!新もそれを分かりながら、残り札を全て取る覚悟で札を動かさない。やばい、ガチだ。しかもそこに残っているのが「ちは」なんだよ。ドラマチックすぎるだろ。ドキドキドキドキ…
もうね、原田先生はなりふり構わず身体ごと突っ込んだり、無茶な体勢から戻ったりするんですよ。

不恰好で全然スマートじゃない。。「小学生か」と北野先生が突っ込む程。でも、そんな不恰好を笑う気持ちが全然起きないのは、原田先生が全身全霊でこの試合を戦っているのだと分かるから。
大人になると多くの人が楽に生きる方法を会得していき、それが賢い生き方なんだと思い始めるものです。頑張り続ける人を、憧れるけど自分には無理だと線引きしたり、そんな生き方は不器用だと小馬鹿にしたり。賢く楽な人生を歩む事がメジャーな世の中で、そんなものを真っ向から否定するような、原田先生の沸点超えのパッションほとばしる生き方……(プルプル もーこんなかっこいい50はいない!!!そして原田先生の背中を見て育つ、推定そんな50になった太一がどれだけかっこいいのかと思うと、それを見るためだけに長生きしなくてはと思うぞ!!
なりふり構わず攻める原田先生と、真っ向から受けて立つ新。試合も終盤に差し掛かった頃、新の右陣、一字決まりを華麗に抜く原田先生。うおお!ところが、右陣狙われているのに、送られた札を右に置く新。全部の札で勝負や どこでも取る、バランス重視の祖父のかるたで戦い抜く覚悟。
9ー6、その差3枚。
ここで、またも新の右陣を抜く原田先生。これでなんと4連取!もうね、怒濤の攻めです。
活路があるとすれば
自分のかるたを壊すくらい
迷いなく 攻めること
先生の勢いが止まらん。ヒグマが縄張りに入り込んだキタキツネを追い回しているようなw 応援する側の千早の葛藤も、いいですね。小学生の頃なら、新。中学生なら、原田先生。高校生の私なら…って、これまでの色々な出来事がよぎる。ああ、そんな事もあったよね…なシーンが沢山!千早の傍にはいつも原田先生の姿。(太一もいたよ!)
原田先生 がんばって
先生
先生
がんばって
白波会みんなが祈るように見守る中、ついに勝負が決するか…という場面で、22巻終了。くっ…ここで終わるとか残酷…ッッ!でも、疲れた!疲れました!もー濃すぎるよ!何もかも!充実の22巻ありがとうございました!
全体的に胸熱でもうお腹いっぱいなのですが、飛ばしてしまった良シーンがひとつあります。始めのうち、原田 “先生” への敬意から、当然のように払った札を取りに行っていた新が、三回戦序盤は取りに行かなくなり、また行くようになったという場面がありました。

やばい泣いた!ありがとうに泣いた!
千早が「先生なんだよ 新のままじゃ勝てない」と言ったように、師弟関係が心理的に邪魔をしてしまう事は分かります。そこから脱して対等になるためにも、綿谷名人になりきり札を取りに行く事をやめた新の気持ちも分かります。でもさー!やっぱりさー!何か違う…と思ってしまったこの気持ち。。
どんな競技にも精神があるように、かるたに “かるた道” があるのだとして、その道はきっと人としての成熟につながっているはずです。少し大げさかもしれませんが、新の行為がその道に外れてしまったような違和感。そして、競技は勝敗が全てなのだとしたら、そこには競技者の成長も、見る者の感動もなくなってしまいそうだなあ、、という一抹の寂しさ。自分帰宅部だったくせに生意気言ってさーせんっ!でも、札くらいどんどん拾って、それでも圧倒的な実力で勝つ新が見たいんだよおおお!というわけで、また札を取りに行った新を見て、新が新を取り戻したような気持ちになり、ぼかぁ感涙胸熱でした!
大人活躍素敵でしたね。猪熊さんも。猪熊さんは自分でも「傲慢な事言ってた」と振り返ったくらい、取れない事が分からないという全盛期があって、まさに向かうところ敵なしだったんですよね。原田先生も、名人になる流れを誰も疑わない程の時代があったわけで。。“諸行無常” “驕れる者久しからず” 、そんな最盛期はいつか終わってしまうものなのですね。世知辛れーよおおおお。生きるってつらい (´;ω;`)ブワッ そこから、再起をかけるってどんだけかと!すごいぞアラサー!すごいぞ50代!!
そういえば周防さんも出てましたね。メンクイ…w その小声と思い込みの激しさがストーカーの素質高そうで、ぶっちゃけ、めっちゃ怖いです!ww その周防さん、当たるなら原田先生がいいってなんでだろう。原田先生の攻めがるたは鍛練のたまもの。原田スタイルが確立されていますが、それに比べて新の方がまだ荒削りというか、素材はいいけど熟してない感じがするから?それとも単に、分かりやすく闘志メラメラな相手を叩くのが好きなのかな?w
早く23巻を~~~!!!!
北野先生はどれだけ原田先生を好きなのかとw
嬉しい
原田先生と戦えて嬉しい
原田先生が強くて嬉しい
でも
勝つのは俺や

超加速で原田先生の陣の札をはらった新。ひゅ~!火花散る~!ドキドキですね~!そんな新を見て、打倒周防久志の一番手は新だ、とみんな思うのですが…。このままで終わるはずないのです。
ところで原田先生は、北野先生と3試合目の読手・牧野さんから、「負けろ~」と野次られている。その理由は31年前に遡る…ということで、場面は北野先生の回想へ。
ここで、突如登場する3人の若人。

…………え???は、原田先生………!????うそ………っっ/////
こ、こまりますっっ!!!こんなイケメン展開困りますっっっ!!!///////// 太一か新の2択ですら選べないのに、原田先生までイケメンポジションにきちゃったら、私もうどうしていいか分かりませんッッッ!!!(嬉しすぎる悲鳴)
このシーンは、31年前の吉野会大会決勝。カードは原田先生(当時26歳)対北野先生(同じく26歳)。読手は、牧野さん(旧姓・河合)。
なんと、この決勝を原田先生は棄権!理由は、名人戦が近いのに「河合さんの読みで調子崩したくない」から…。昔から河合さんにも北野先生にも失礼極まりない態度ww 2人のその後の人生に、この一件が少なからず影響を与えているため、原田先生は当然恨まれる展開…w 人間関係に歴史あり、ですねー。まあ今となっては、負けろ!と直接言えるくらい忌憚ない言葉が交わせる良い関係だという事ですね?w
さてもう一方の、クイーンへの挑戦権をかけた戦いはというと、こちらは恵夢たんのペース。猪熊さんの時代が終わったのかと、見守る桜沢先生も複雑な心境。どちらの戦いも、序盤は若手が優勢なようです。
原田先生と新に戻ります。
対周防久志のための新の超加速を前に、なかなか思うように取れなくなった原田先生。しかも新は柔軟に札を動かすんです。特に原田先生が狙う自陣右の札を。札をよく動かすのは、原田先生のセオリーとは逆の戦法。果たしてそれが功を奏するのか…。
原田先生のかるたは、新の右下段への攻めを中心としています。でも、そこにまっすぐ向かうからこそ、違う方向への進路変更もできる。身体がよく動く若い者にはできんかるた…とは北野先生の評。
新のスピードには敵わなくても、勝つ方法はある。原田先生を見守る弟子達。原田先生は もう長いこと「先生」なんだと思う千早。だから、「定位置は 動かさなければそれだけ取れるようになる」というセオリーの正しさを証明しなくちゃいけない……。
『よし!!はいったあ!!』

先生の決まり文句で1試合目が終了。攻め続けて、自分の戦い方で掴んだ初戦の勝利!ほどなくして、猪熊さんも辛勝!
かるたは
若さでも 勢いでも
ない
貫禄の微笑みを浮かべる原田先生と猪熊さん。1試合目はベテランが見せつけてくれました!その姿に再び闘志を燃やす、新と恵夢たんがいい!
さて、2試合目。
ここでとんだ事件が。
『2試合目 棄権します』

!!!!!!!!!!!!??マジかーーー!!!体力や膝の爆弾を思えば、賢明な判断かもしれません。でも、譲られた新の立場とか…w31年前を見ているようですねww
勝負は3試合目に持ち越し。ここで、原田先生が牧野さんに話しかけるんです。「2試合目の五十嵐さんより、今は牧野さんの読みの方が好きだ」と。31年前とは逆の言葉に、感涙の牧野さん。それを見ていた北野先生、かつて密かに好きだった牧野さんを傷つけ、挙句31年後に持ち上げるという原田先生の人心掌握っぷりに、怒りでわななくww 北野先生はかわいい人です。
結局、2試合目は猪熊さんと恵夢たんの試合のみ。
猪熊さんには家族の、恵夢たんには友人と親衛隊の応援がある。息子にもらった花を挿した猪熊さんと、親衛隊のハチマキをたすきにした恵夢たん。
『お互い幸せね』

桜沢先生の高校での練習試合で、何度か負けた猪熊さん。その負けから得たのは “決まり字になる一瞬まえ” を意識する事。元々の感じの良さに、貪欲さと慎重さが加わった事で勢いを取り戻した猪熊さん。
そのまま2試合目を制し、クイーン位への挑戦権を手に入れます。
さて、3試合目!
クイーン位挑戦者が2試合目に決まったため、3試合目は原田先生と新の試合のみ。
待ち構える原田先生、一方新はなかなか姿を見せません。やっと現れたと思ったら、あらら?新の様子がいつもと違う。

かっこいい事に変わりはありませんが、急にこの余裕の笑み…。これが何なのか。

綿谷始永世名人になりきった新。かるたの戦法は言わずもがな、仕草のひとつひとつまで、名人が憑依したかのようにそっくり!これは1試合目の終わりに千早が新に助言した事に起因しています。このシーン。

そんな新と取るうちに、原田先生はかつて綿谷名人と一度だけ取った試合を思い出し、その世界に引き込まれていきます。それはまるで、19歳当時に戻ったような感覚。目の前には15歳上の名人の姿。

な、な、な、なーーーー!!!!!なんっじゃこのイケメンッッッ!!!!!!prprprprpr 将棋界のアランドロンって言われても、その人をよく知らない世代で恐縮ですが、綿谷名人に似ているならアランドロンはかっこいい人なんだって事は分かる!という程かっこいい!!!!なんだろこの現実離れした、存在の透明感。例えば将棋の羽生さんも、どこか俗世間から離れた世界に存在しているような、不思議なオーラがありますが、そんな雰囲気。しかし、、、若かりし頃の綿谷名人と原田先生がこれじゃ、どう考えても北野先生だけかわいそうだ!www
綿谷名人と化した新を相手に、原田先生は思います。
嬉しい
嬉しいなあ
もう一度10代みたいな気持ちで
かるたが取れるなんて
夢中でかるたを取る原田先生。楽しくて楽しくて、このまま全力で取って負けても
周防さんは、あと1回の防衛で永世名人……と思った途端、夢から覚めて、原田先生の闘志が再び燃え上がるww 我に返り、新に呑まれていた自分に気がつく先生。庇わずに動いたせいで、ズキンズキンと頭に響く程痛む膝。。。でもやっとここで、挽回に向けて仕切り直しです。どうやったら勝てるかと、集中する原田先生。
ギリギリでも勝ちを諦めない先生の姿を見て、太一は思います。先生なんで そんなに懸けられる? なにも残らなかったら?悔しさしか残らなかったら
“感じ” の良さもピカイチだった、誰もが期待していた26歳の頃。

ところが、医者になってすぐ沖縄赴任。そこには対戦相手がいなかった…。その次は北海道。そこには木のかるたしかなかった…w 東京に戻って開業医になった頃には。

OH NOおおおおおおお~~~~~!!!!どこの医大だか知らんが、かるた会のホープをどこ飛ばしてんだ!!ギルティすぎるぜ…ううう(泣き崩れる)
熱心に耳の構造を調べた結果、耳の老化から逃れる事はできない事を知る原田先生。“感じ” のいい選手には二度と戻れない。。。でも、かるたを子供たちに教えながら気がつきます。みんながみんな “感じ” がいいわけじゃない 探そう 違う武器を。そして、
白波会は “感じ” の悪い人が強くなるためのかるたを
そうかあ、そうかあ。“感じ” の良かった原田先生がそれを失ってたどり着いたのが、今の白波会のかるたなんですね!まるで太一への答えのような原田先生の生き様に、太一が何を思うのかドキドキする。
また原田先生が医者だってところが憎いじゃないですか!太一の未来と重なりまくる。確かに、医者だからこそ逃したタイミングはあったかもしれないけれど、受験勉強したって、研修医期間があったって、遠くの診療所に赴任したって、かるたを続ける人生は生きられる。そして今再び、名人への挑戦権を得ようかという…うぅ、なんだこのスバラシイお話(涙)
試合は、1回戦を彷彿とさせる原田先生の勢いあり過ぎる空札への飛び出しが再び。新の右陣を攻める!新もそれを分かりながら、残り札を全て取る覚悟で札を動かさない。やばい、ガチだ。しかもそこに残っているのが「ちは」なんだよ。ドラマチックすぎるだろ。ドキドキドキドキ…
もうね、原田先生はなりふり構わず身体ごと突っ込んだり、無茶な体勢から戻ったりするんですよ。

不恰好で全然スマートじゃない。。「小学生か」と北野先生が突っ込む程。でも、そんな不恰好を笑う気持ちが全然起きないのは、原田先生が全身全霊でこの試合を戦っているのだと分かるから。
大人になると多くの人が楽に生きる方法を会得していき、それが賢い生き方なんだと思い始めるものです。頑張り続ける人を、憧れるけど自分には無理だと線引きしたり、そんな生き方は不器用だと小馬鹿にしたり。賢く楽な人生を歩む事がメジャーな世の中で、そんなものを真っ向から否定するような、原田先生の沸点超えのパッションほとばしる生き方……(プルプル もーこんなかっこいい50はいない!!!そして原田先生の背中を見て育つ、推定そんな50になった太一がどれだけかっこいいのかと思うと、それを見るためだけに長生きしなくてはと思うぞ!!
なりふり構わず攻める原田先生と、真っ向から受けて立つ新。試合も終盤に差し掛かった頃、新の右陣、一字決まりを華麗に抜く原田先生。うおお!ところが、右陣狙われているのに、送られた札を右に置く新。全部の札で勝負や どこでも取る、バランス重視の祖父のかるたで戦い抜く覚悟。
9ー6、その差3枚。
ここで、またも新の右陣を抜く原田先生。これでなんと4連取!もうね、怒濤の攻めです。
活路があるとすれば
自分のかるたを壊すくらい
迷いなく 攻めること
先生の勢いが止まらん。ヒグマが縄張りに入り込んだキタキツネを追い回しているようなw 応援する側の千早の葛藤も、いいですね。小学生の頃なら、新。中学生なら、原田先生。高校生の私なら…って、これまでの色々な出来事がよぎる。ああ、そんな事もあったよね…なシーンが沢山!千早の傍にはいつも原田先生の姿。(太一もいたよ!)
原田先生 がんばって
先生
先生
がんばって
白波会みんなが祈るように見守る中、ついに勝負が決するか…という場面で、22巻終了。くっ…ここで終わるとか残酷…ッッ!でも、疲れた!疲れました!もー濃すぎるよ!何もかも!充実の22巻ありがとうございました!
全体的に胸熱でもうお腹いっぱいなのですが、飛ばしてしまった良シーンがひとつあります。始めのうち、原田 “先生” への敬意から、当然のように払った札を取りに行っていた新が、三回戦序盤は取りに行かなくなり、また行くようになったという場面がありました。

やばい泣いた!ありがとうに泣いた!
千早が「先生なんだよ 新のままじゃ勝てない」と言ったように、師弟関係が心理的に邪魔をしてしまう事は分かります。そこから脱して対等になるためにも、綿谷名人になりきり札を取りに行く事をやめた新の気持ちも分かります。でもさー!やっぱりさー!何か違う…と思ってしまったこの気持ち。。
どんな競技にも精神があるように、かるたに “かるた道” があるのだとして、その道はきっと人としての成熟につながっているはずです。少し大げさかもしれませんが、新の行為がその道に外れてしまったような違和感。そして、競技は勝敗が全てなのだとしたら、そこには競技者の成長も、見る者の感動もなくなってしまいそうだなあ、、という一抹の寂しさ。自分帰宅部だったくせに生意気言ってさーせんっ!でも、札くらいどんどん拾って、それでも圧倒的な実力で勝つ新が見たいんだよおおお!というわけで、また札を取りに行った新を見て、新が新を取り戻したような気持ちになり、ぼかぁ感涙胸熱でした!
大人活躍素敵でしたね。猪熊さんも。猪熊さんは自分でも「傲慢な事言ってた」と振り返ったくらい、取れない事が分からないという全盛期があって、まさに向かうところ敵なしだったんですよね。原田先生も、名人になる流れを誰も疑わない程の時代があったわけで。。“諸行無常” “驕れる者久しからず” 、そんな最盛期はいつか終わってしまうものなのですね。世知辛れーよおおおお。生きるってつらい (´;ω;`)ブワッ そこから、再起をかけるってどんだけかと!すごいぞアラサー!すごいぞ50代!!
そういえば周防さんも出てましたね。メンクイ…w その小声と思い込みの激しさがストーカーの素質高そうで、ぶっちゃけ、めっちゃ怖いです!ww その周防さん、当たるなら原田先生がいいってなんでだろう。原田先生の攻めがるたは鍛練のたまもの。原田スタイルが確立されていますが、それに比べて新の方がまだ荒削りというか、素材はいいけど熟してない感じがするから?それとも単に、分かりやすく闘志メラメラな相手を叩くのが好きなのかな?w
早く23巻を~~~!!!!
北野先生はどれだけ原田先生を好きなのかとw
Entry ⇒ 2013.09.25 | Category ⇒ ちはやふる | Comments (5) | Trackbacks (0)
ちはやふる 21巻

ちはやふる(21) (BE LOVE KC)
運命じゃない
西と東の代表がついに決するちはやふる21巻です。千早は修学旅行で欠席につき、出場しているのは東の太一と原田先生、西の新ですね。今巻もそれぞれの戦いにドラマがあって、相変わらず胸熱い展開。登場人物に対する好き嫌いってあるじゃないですか。でもそんなもの超越して、全ての人の戦いに心からエールを送る気持ちになれる事が、ちはやふるのすごさだと思っています。
まずは(最愛の)太一から。
親にも友達にも嘘をついて、修学旅行を欠席してまで出場している太一。感想書く度に言っていますけども、彼が何故ここまでかるたに力を尽くすのかという、その理由を考えるとそれだけで泣ける。まだ何も書いていないのに既に泣きそうだw
対戦相手は小石川さん。通称・小作。今年の全日本選手権で準優勝している実力者です。そして、春からはかるたの大石天狗堂に就職が決まっているんだそうで、この方も間違いなくかるたバカですw 試合は、あっという間に10枚差になるほど、小作さんが実力を見せつけます。
ただ、小作さんは器用なかるたを取る一方で、ポカも多いポカ作なんだとか。そのポカを機に流れを掴む事ができれば、まだ太一にも巻き返しのチャンスがありそうです。ここまで太一は 攻めがるたを捨てたくない 原田先生のかるただ とこだわってきました。でも昨日、原田先生が太一に言ったのは『私にとっては攻めがるたが最強だ!!だけど 』『君には合っていた 守りがるた』。

途中で守りに切り替えた太一は、なんとそのまま1枚差まで小作を追い詰めます。そこで小作はポカ作に変身してなんと逆転を許す展開。なんだか憎めないぞ、小作ww ところがどっこい、最後は運命戦に持ち込まれる…… もうやだ。何度太一は運命戦で負けたらいいんだ!!!!(既に負けを確信)運命戦ってこんなに多く発生するものなの??こんな1枚差の惜敗って何度も体験するものなの??
結果は予想通り、太一の敗退…。もおおおおお~はぁorz これは残念だけど、しょうがないのかな…。確かに太一の実力が東日本一にはまだ届かない事は分かります。分かるんだけど……でも作者が本当に太一に厳しくて、つらいんだよ!!まるで、同じ日に生まれた子犬のうち、一匹だけが親犬から乳をもらえない姿を見るような遣る瀬無さだよ!!だって、千早も新も結構肝心なところでスパっと勝つんだもん。二人の方が上手い事も、太一が凡人代表だって事もわかる。それでも、凡人は努力しても天才に勝てないんだと言われているようで、救いがない。。しかも、本当の凡人は太一みたいに努力する才能もないじゃないですか。そんなヤツ(つまり私)は歯牙にもかからないと言われているようで、なんだか色々世知辛さを感じずにはいられませんorz
さて、太一を負かした小作さんが次に対戦するのは原田先生です。太一の仇を取ってくれ!
一進一退の戦いは、終盤小石川さんが数枚差で原田先生をリード。ところが、原田先生がそのまますんなり勝たせるはずもなく、勝負は運命戦へ。。。またか!2戦連続で運命戦とは、小作も運のない人ですね!なんだか憎めないw
そして、最後に勝ちを引き寄せたのは。
運命戦は 運命じゃない

うっはー!威風堂々の勝ちっぷりです原田先生!!(泣)まつげくんは信じないかもしれないけど…と言いながら、原田先生が太一に教えてくれたのは「ずっとずっと集中して練習してると “読まれない札” が分かってくる」んだという事。その言葉を思い出し、涙ぐむ太一。その札が分かるようになるまで原田先生が積み上げてきた時間は、45年 。
先生の若い頃の事は知らないですが、きっと、周防さんや千早のようなズバぬけた才能はなかったんじゃないだろうか。勝つためにひたすら練習に練習を重ねて重ねて、そのうちに “出ない札が分かる” なんていう、下手したらインチキマジシャンみたいなw、神憑り的な領域までたどり着いた… つまり、読まれない札を感じるために必要なものは、才能ではなくて努力!!そして努力で辿り着いた東日本代表。名人にだって手が届こうかというポジション!これって太一に大きな勇気を与える事実ですよね。はぁ、目頭が熱い。。太一の師匠が原田先生で本当によかった!!!
一方、西日本大会は。
決勝へ勝ち進んだのは、新と兄弟子の村尾さん。手堅いですね。ここで偶然東日本大会の準決勝戦のカードを知った新は、そこに太一の名前がない事にホッとします。まさかその気持ちが、決勝戦で新を迷わせる事になるとは…!ちなみに新はお腹を壊して(由宇ちゃんの手料理のせいという疑惑)、決勝戦前にもトイレに駆け込むという不調を抱えたまま決勝戦へ臨みます。
さて、試合が始まった時、 なんでさっきホッとしたんやろ? 太一が負けてなんで…… という疑問が新の頭をかすめる。いつものかるたをしようと、小学生の頃、千早と太一と三人でかるたをしたあの部屋を思い浮かべても、その記憶の中の太一が邪魔で集中できない新。そこでふと、気づいてしまう。
おれは 見下してたんかな かるたで 太一を 友達を
なるほど。太一の名前がなくてほっとしたのは、友達と戦わずにすんだからではなくて、太一がまだ自分より下にいる事への安堵だったんだ。新ひでぇww なんて友達甲斐のない…ww でも、少なからず誰でも持ってしまう感情かもしれない。アイツよりできる、あの子よりかわいい、そういう気持ちって無意識に持ってしまうものなんだと思う。気づいて落ち込んでくれたのが救いですかね。
そのまま、吉野会大会以来良くなかった調子を更に崩していく新。それを感じた村尾さんはチャンスだと思うんです。周防名人に挑戦できるのは今年が最後。絶対に逃せない!と思う気持ちは新以上かもしれない。でも、目の前の新の様子はまるで祖父が亡くなった時のようで、村尾さんはお葬式で見た新の姿を思い出してしまう…。たまらず「お待ちください」とタイムを取った村尾さんは、パシッと新の頬を叩く。『戻ってこい 新』アニキぃぃぃぃぃぃ!!!!なにこの敵に塩展開(涙)
叩かれて初めて、目の前に広がるものに気が付いた新。さあ反撃か!?と思ったら、ここでまたトイレに駆け込むことに…。結果的にはそれが、 おれなんか たいした人間じゃない と新に冷静さを取り戻させる事になるのですが。
トイレで外した間にも試合は進み、戻って来たら4枚減って11枚差。村尾さん相手に、ここから勝つイメージを描くことは難しい。それでも、この試合を手放したらいけないと思う新。そして、
恥ずかしくても たいしたことない自分でも 逃げたらあかん
と心に強く誓います。枚数差もそうですが、何よりも中座していた間に読まれた札が何か分からないっていうのが痛いんですよね。開き直って 無様なおれでもういいし と思った新は、攻める。この後、村尾さんが何の札を何文字目で払ったかで、空白の4枚が何かが新たに分かっていくのですが、それってめちゃくちゃディープな世界ですよね。何文字目、というその一秒にも満たない間の相手の動きから察するなんて、ほんっとすごいと改めて思いました。今更ですけどもw
最後は、努力の村尾と才能の新のギリギリの戦い。どちらが勝ってもおかしくないのですが、厳しい攻めを見せた新が流れを引き寄せ、そのまま2枚差で新が勝利。
試合が終わり、「ありがとうございました」と頭を下げる2人。そこで、新がなかなか顔を上げないんです。そんな新の肩に手を置き、『笑え 新』と声をかける村尾さん。そう、泣いてるんだよ新が……(ずびずび そして、お前が笑わないとおれが落ち込めん、と言われて無理やり笑顔を作った新に「ほんとに笑うなボケ」と突っ込む村尾さん。ドッと沸く会場。西日本大会ww

新の優勝は素直に嬉しいですね。周防名人との戦いは今年しか見ることができないわけですし!!しかし、こういう展開とはなー。こんな風に村尾さんのかっこよさを描いてくるとは、流石ちはやふる!誰に涙を持って行かれるか本当に気が抜けない。
さ ら に!!!!もうひとり、いるんですよ。かっこよさに痺れさせてくれる人が!それは、東日本大会の結果とも絡む話なんですが。名人戦の決勝のカードは、原田先生と須藤さんでした。その結果は。。

須藤さんッッッ!!!!(涙)「突き指したから」と言ったそうですが、本当の理由は太一との賭けがあったからだという…… く、苦しい!計算高くて狡そうな性格が魅力の須藤さんが見せつける侍魂に胸が締め付けられるっっ!!!しかも「突き指した」って、恩着せがましく本当の理由を言ったりしない所が男らしいじゃないですかッ!!!やばい、今、須藤さんをグングン好きになっている自分がいるw 太一の惜敗にも、原田先生の荒々しい攻めがるたにも胸を打たれたけれど、名人戦の主役は実は村尾さんと須藤さんでしたね。敵に塩な話が好きな日本人には堪らない展開でございました。ありがとう、村尾さん須藤さんが好きや!
さて、ここからは、名人・クイーンへの挑戦権を賭けた西の代表と東の代表の戦いとなるわけです。
新との決勝戦に臨む原田先生は、白波会のメンバーを集めて、臆面もなく本音をさらします。「白波会を創ったのは自分が名人になるため 若者を指導するのも自分が強くなるため」という、清々しささえ感じられる原田先生の利己に満ちた思いww さらに、太一には『メガネくんの配列表 これで私と取ってくれ』とお願いごとを。メガネくんとは、新の事です。つまり、太一に「仮想・新」をやれという。……あまりにもむごい指令に言葉を失いますねw 当然太一は嫌がるんですが…、須藤さんに勝ちを譲らせ、自分を東日本代表にしたのは君だと原田先生が言います。そして、
『白波会のみんなに助けれられて戦いたいんだ 助けられた方が強くなれるんだ!!』

原田先生のなりふり構わない不恰好な格好良さが好きです。その言葉に千早は「仮想・周防名人」として協力することを申し出ます。このあとの太一と千早が、技だけでなく人格まで真似て、新と周防名人になりきろうとする姿に笑いますw 太一は本当に、切ないほどM気質ですね…。
すっかり飛ばして書いてしまいましたが、クイーン戦の東日本代表は猪熊さん、西日本代表は逢坂さんに決まりました。ここでは、元クイーンの猪熊さんの葛藤が描かれていきます。クイーンは17歳、逢坂さんは18歳。“感じ” のピーク10代から20代前半、猪熊さんも絶頂期の感じの良さは失ってしまいました。ましてや、ライフステージも変化し、今は2児の母。
桜沢先生の高校で練習をした帰りの新幹線、お手洗いで搾乳して、それをトイレに流しながら感じる猪熊さんの葛藤。
34歳の私が勝つにはどうしたら?

ねえそれ 子供より大事なこと?
この母乳をトイレに流す場面は、つらい。本当につらい(涙)軽くないんですよね、自分の事だけじゃないから。この人は、自分の好きな事のために子供を犠牲にしてるんじゃないか?と思ってしまう人なんですね。そう思わない人だっていると思うけれど。
そんな葛藤を抱えながらも、いろんな事に後押しされて『待ってて お母さん 女王になりに行ってくる』と2人の子供に言った姿が、ものすごくかっこよかった。この2人にも、お母さんの本気の挑戦が分かる日が来ますように…!
いよいよ、新対原田先生、猪熊さん対逢坂さんの三本勝負が始まる!というところで今巻終了。誰が名人とクイーンに挑む事になるのか、ドキドキです!普通に考えたら新と猪熊さんなんだろうけど、原田先生の老練な技…と言うには余りにも荒々しくて豪快な攻めがるたと、周防さんの戦いだって見てみたい。もちろん、まずは新と原田先生の試合が楽しみすぎるんだけど。
分倍河原で太一を出待ちしたい。
↓いつも拍手ありがとうございます!
ただ、小作さんは器用なかるたを取る一方で、ポカも多いポカ作なんだとか。そのポカを機に流れを掴む事ができれば、まだ太一にも巻き返しのチャンスがありそうです。ここまで太一は 攻めがるたを捨てたくない 原田先生のかるただ とこだわってきました。でも昨日、原田先生が太一に言ったのは『私にとっては攻めがるたが最強だ!!だけど

途中で守りに切り替えた太一は、なんとそのまま1枚差まで小作を追い詰めます。そこで小作はポカ作に変身してなんと逆転を許す展開。なんだか憎めないぞ、小作ww ところがどっこい、最後は運命戦に持ち込まれる…… もうやだ。何度太一は運命戦で負けたらいいんだ!!!!(既に負けを確信)運命戦ってこんなに多く発生するものなの??こんな1枚差の惜敗って何度も体験するものなの??
結果は予想通り、太一の敗退…。もおおおおお~はぁorz これは残念だけど、しょうがないのかな…。確かに太一の実力が東日本一にはまだ届かない事は分かります。分かるんだけど……でも作者が本当に太一に厳しくて、つらいんだよ!!まるで、同じ日に生まれた子犬のうち、一匹だけが親犬から乳をもらえない姿を見るような遣る瀬無さだよ!!だって、千早も新も結構肝心なところでスパっと勝つんだもん。二人の方が上手い事も、太一が凡人代表だって事もわかる。それでも、凡人は努力しても天才に勝てないんだと言われているようで、救いがない。。しかも、本当の凡人は太一みたいに努力する才能もないじゃないですか。そんなヤツ(つまり私)は歯牙にもかからないと言われているようで、なんだか色々世知辛さを感じずにはいられませんorz
さて、太一を負かした小作さんが次に対戦するのは原田先生です。太一の仇を取ってくれ!
一進一退の戦いは、終盤小石川さんが数枚差で原田先生をリード。ところが、原田先生がそのまますんなり勝たせるはずもなく、勝負は運命戦へ。。。またか!2戦連続で運命戦とは、小作も運のない人ですね!なんだか憎めないw
そして、最後に勝ちを引き寄せたのは。
運命戦は 運命じゃない

うっはー!威風堂々の勝ちっぷりです原田先生!!(泣)まつげくんは信じないかもしれないけど…と言いながら、原田先生が太一に教えてくれたのは「ずっとずっと集中して練習してると “読まれない札” が分かってくる」んだという事。その言葉を思い出し、涙ぐむ太一。その札が分かるようになるまで原田先生が積み上げてきた時間は、45年
先生の若い頃の事は知らないですが、きっと、周防さんや千早のようなズバぬけた才能はなかったんじゃないだろうか。勝つためにひたすら練習に練習を重ねて重ねて、そのうちに “出ない札が分かる” なんていう、下手したらインチキマジシャンみたいなw、神憑り的な領域までたどり着いた… つまり、読まれない札を感じるために必要なものは、才能ではなくて努力!!そして努力で辿り着いた東日本代表。名人にだって手が届こうかというポジション!これって太一に大きな勇気を与える事実ですよね。はぁ、目頭が熱い。。太一の師匠が原田先生で本当によかった!!!
一方、西日本大会は。
決勝へ勝ち進んだのは、新と兄弟子の村尾さん。手堅いですね。ここで偶然東日本大会の準決勝戦のカードを知った新は、そこに太一の名前がない事にホッとします。まさかその気持ちが、決勝戦で新を迷わせる事になるとは…!ちなみに新はお腹を壊して(由宇ちゃんの手料理のせいという疑惑)、決勝戦前にもトイレに駆け込むという不調を抱えたまま決勝戦へ臨みます。
さて、試合が始まった時、 なんでさっきホッとしたんやろ? 太一が負けてなんで…… という疑問が新の頭をかすめる。いつものかるたをしようと、小学生の頃、千早と太一と三人でかるたをしたあの部屋を思い浮かべても、その記憶の中の太一が邪魔で集中できない新。そこでふと、気づいてしまう。
おれは 見下してたんかな かるたで 太一を 友達を
なるほど。太一の名前がなくてほっとしたのは、友達と戦わずにすんだからではなくて、太一がまだ自分より下にいる事への安堵だったんだ。新ひでぇww なんて友達甲斐のない…ww でも、少なからず誰でも持ってしまう感情かもしれない。アイツよりできる、あの子よりかわいい、そういう気持ちって無意識に持ってしまうものなんだと思う。気づいて落ち込んでくれたのが救いですかね。
そのまま、吉野会大会以来良くなかった調子を更に崩していく新。それを感じた村尾さんはチャンスだと思うんです。周防名人に挑戦できるのは今年が最後。絶対に逃せない!と思う気持ちは新以上かもしれない。でも、目の前の新の様子はまるで祖父が亡くなった時のようで、村尾さんはお葬式で見た新の姿を思い出してしまう…。たまらず「お待ちください」とタイムを取った村尾さんは、パシッと新の頬を叩く。『戻ってこい 新』アニキぃぃぃぃぃぃ!!!!なにこの敵に塩展開(涙)
叩かれて初めて、目の前に広がるものに気が付いた新。さあ反撃か!?と思ったら、ここでまたトイレに駆け込むことに…。結果的にはそれが、 おれなんか たいした人間じゃない と新に冷静さを取り戻させる事になるのですが。
トイレで外した間にも試合は進み、戻って来たら4枚減って11枚差。村尾さん相手に、ここから勝つイメージを描くことは難しい。それでも、この試合を手放したらいけないと思う新。そして、
恥ずかしくても たいしたことない自分でも 逃げたらあかん
と心に強く誓います。枚数差もそうですが、何よりも中座していた間に読まれた札が何か分からないっていうのが痛いんですよね。開き直って 無様なおれでもういいし と思った新は、攻める。この後、村尾さんが何の札を何文字目で払ったかで、空白の4枚が何かが新たに分かっていくのですが、それってめちゃくちゃディープな世界ですよね。何文字目、というその一秒にも満たない間の相手の動きから察するなんて、ほんっとすごいと改めて思いました。今更ですけどもw
最後は、努力の村尾と才能の新のギリギリの戦い。どちらが勝ってもおかしくないのですが、厳しい攻めを見せた新が流れを引き寄せ、そのまま2枚差で新が勝利。
試合が終わり、「ありがとうございました」と頭を下げる2人。そこで、新がなかなか顔を上げないんです。そんな新の肩に手を置き、『笑え 新』と声をかける村尾さん。そう、泣いてるんだよ新が……(ずびずび そして、お前が笑わないとおれが落ち込めん、と言われて無理やり笑顔を作った新に「ほんとに笑うなボケ」と突っ込む村尾さん。ドッと沸く会場。西日本大会ww

新の優勝は素直に嬉しいですね。周防名人との戦いは今年しか見ることができないわけですし!!しかし、こういう展開とはなー。こんな風に村尾さんのかっこよさを描いてくるとは、流石ちはやふる!誰に涙を持って行かれるか本当に気が抜けない。
さ ら に!!!!もうひとり、いるんですよ。かっこよさに痺れさせてくれる人が!それは、東日本大会の結果とも絡む話なんですが。名人戦の決勝のカードは、原田先生と須藤さんでした。その結果は。。

須藤さんッッッ!!!!(涙)「突き指したから」と言ったそうですが、本当の理由は太一との賭けがあったからだという…… く、苦しい!計算高くて狡そうな性格が魅力の須藤さんが見せつける侍魂に胸が締め付けられるっっ!!!しかも「突き指した」って、恩着せがましく本当の理由を言ったりしない所が男らしいじゃないですかッ!!!やばい、今、須藤さんをグングン好きになっている自分がいるw 太一の惜敗にも、原田先生の荒々しい攻めがるたにも胸を打たれたけれど、名人戦の主役は実は村尾さんと須藤さんでしたね。敵に塩な話が好きな日本人には堪らない展開でございました。ありがとう、村尾さん須藤さんが好きや!
さて、ここからは、名人・クイーンへの挑戦権を賭けた西の代表と東の代表の戦いとなるわけです。
新との決勝戦に臨む原田先生は、白波会のメンバーを集めて、臆面もなく本音をさらします。「白波会を創ったのは自分が名人になるため 若者を指導するのも自分が強くなるため」という、清々しささえ感じられる原田先生の利己に満ちた思いww さらに、太一には『メガネくんの配列表 これで私と取ってくれ』とお願いごとを。メガネくんとは、新の事です。つまり、太一に「仮想・新」をやれという。……あまりにもむごい指令に言葉を失いますねw 当然太一は嫌がるんですが…、須藤さんに勝ちを譲らせ、自分を東日本代表にしたのは君だと原田先生が言います。そして、
『白波会のみんなに助けれられて戦いたいんだ 助けられた方が強くなれるんだ!!』

原田先生のなりふり構わない不恰好な格好良さが好きです。その言葉に千早は「仮想・周防名人」として協力することを申し出ます。このあとの太一と千早が、技だけでなく人格まで真似て、新と周防名人になりきろうとする姿に笑いますw 太一は本当に、切ないほどM気質ですね…。
すっかり飛ばして書いてしまいましたが、クイーン戦の東日本代表は猪熊さん、西日本代表は逢坂さんに決まりました。ここでは、元クイーンの猪熊さんの葛藤が描かれていきます。クイーンは17歳、逢坂さんは18歳。“感じ” のピーク10代から20代前半、猪熊さんも絶頂期の感じの良さは失ってしまいました。ましてや、ライフステージも変化し、今は2児の母。
桜沢先生の高校で練習をした帰りの新幹線、お手洗いで搾乳して、それをトイレに流しながら感じる猪熊さんの葛藤。
34歳の私が勝つにはどうしたら?

ねえそれ 子供より大事なこと?
この母乳をトイレに流す場面は、つらい。本当につらい(涙)軽くないんですよね、自分の事だけじゃないから。この人は、自分の好きな事のために子供を犠牲にしてるんじゃないか?と思ってしまう人なんですね。そう思わない人だっていると思うけれど。
そんな葛藤を抱えながらも、いろんな事に後押しされて『待ってて お母さん 女王になりに行ってくる』と2人の子供に言った姿が、ものすごくかっこよかった。この2人にも、お母さんの本気の挑戦が分かる日が来ますように…!
いよいよ、新対原田先生、猪熊さん対逢坂さんの三本勝負が始まる!というところで今巻終了。誰が名人とクイーンに挑む事になるのか、ドキドキです!普通に考えたら新と猪熊さんなんだろうけど、原田先生の老練な技…と言うには余りにも荒々しくて豪快な攻めがるたと、周防さんの戦いだって見てみたい。もちろん、まずは新と原田先生の試合が楽しみすぎるんだけど。
分倍河原で太一を出待ちしたい。
↓いつも拍手ありがとうございます!
Entry ⇒ 2013.06.22 | Category ⇒ ちはやふる | Comments (2) | Trackbacks (0)
ちはやふる 20巻
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西で 東で 特別な一日が始まる
吉野会大会の決勝戦・千早VS太一の熱戦の行方が描かれる、ちはやふる20巻です。そして、名人戦の予選もスタート!…あれ!?もしかして19巻の感想書いてない!!?うわ、気がつかなかった…。気を取り直して20巻先に書きます♪
と言いながら、決勝戦のカードが千早と太一だなんて、胸熱すぎてまともな感想が書ける気がしない。そもそも、太一の試合に関して冷静に読めたためしがない。だって、勝てる匂いがしないから最初から泣きたい気持ちになっているし(私が)、今ももう既に涙目…。
さて、皆が行方を見守る中、千早と太一の戦いが続きます。
いつもと違った太一の戦い方に、翻弄される千早。持ち味が出し切れず苦しみます。でも、いつまでもそのままではないのが千早の強さ。途中、桜沢先生の言葉を思い出し、それをきっかけにいつもの調子を取り戻していきます。

そして、一進一退の戦いが決着。
太一がまた負けてつらい。
感想はそれしかない。
と思って、既巻をパラパラめくってみたら、最近太一は勝っていた。。。そうでした。そもそも、今大会も決勝まで残っているし、高校選手権で一度も負けなかった太一。富士崎の桜沢先生も唸らせた太一。
そうか思い込みか。A級になるまでの苦節が長すぎて、その印象を拭いきれないでいました。ごめん太一w
試合後、正座のまま動かない太一。その握る拳が震えている。。。いやだ!彼のこういう姿見るのホントやだ!(泣)太一の存在って「努力は報われるとは限らない」という、当たり前なんだけど認めるには切なすぎる現実を突きつけてくるんですよね。それでも、何度も立ち上がる太一が、もうロッキーばりに不屈の魂見せつけてくれて止まらない感動をいつもありがとう(泣)
血統の新、天才の千早、努力の太一、でいくと、凡人の自分は努力の人を目指すしかないんだけど、でもあんなに努力しても報われないなんて、努力する気力すら持てなくなりそうな自分との戦いっていうか、そもそも努力も才能なんだよね!って逃げ出したくなる自分がいるっていうか…(ブツブツ とにかく、太一はある意味新より千早よりすごいんぜ!と思っている私です。太一見ていると、このブログで、会社消えちゃえよもう、とか迂闊に書けなくなるorz けど、書いても宜しいでしょうかすみません。
こうして吉野会大会は千早の優勝で幕を閉じ、大会のあとのイベントは修学旅行。
高校の先生になりたい千早は、メインイベントに参加した経験もなく先生になるわけにいかない…と、クイーン戦予選を蹴って修学旅行へ。
ところが、太一は風邪で欠席。風邪で欠席って……んなワケあるかい!病欠を装って、選手権予選にエントリーした太一。なんと、母親には受験勉強から休むと言い、二重のウソを。やるなあ♪
母親を軽くあしらって太一が向かった先は、白波会。
そして、選手権に向け鼻息荒い本気の原田先生との練習が始まります。

太一がエントリーしていると知った千早と新と原田先生の反応が面白い。3人とも「太一(まつげくん)が名人を目指していたなんて!」と驚くんです。この愛すべきかるたバカ達w
なぜ太一が修学旅行より予選を選んだか、千早には分からない。困惑する千早を前に、太一と同じクラスの机くんは言います。『綾瀬 おれには ちょっとわかるよ』
『冷静に考えたら いましか かるたを思いっきりやれるのは いましか……』

来年は受験生でかるたに打ち込む事はできなくなるだろう事、そして、太一が医学部に入学すれば、かるたをする時間なんてないだろう事、だから太一は、今全力を傾けるしかないんだと机くんには分かる。
そんなこんなで、修学旅行に対してすっかり心ここにあらずの千早。はじめは欠席の太一が気になって、その次は予選の勝敗が気になって、そして、太一の気持ちが分からなくて、もはや古都の景色なんて全く目に入らない。それはもう、みちるちゃんがキレて千早の携帯を取り上げ、電池を抜き取るという暴挙に出るほどにw
一方、西日本予選にエントリーしている新は。
吉野会大会以来調子を落とし、予選を前に、理由も分からず苛立っていました。勝つイメージが描けない、千早と太一への気持ちも整理がつかない。。その苛立ちから脱するきっかけをくれたのは由宇ちゃん。
予選の前日、カツ丼カツカレーを持ってきてくれた由宇ちゃんが言うんです。「勝ったら、かるた部に入ってあげてもいいよ」と。その “ちっぽけなごほうび” に新は、
『名人になんのは じいちゃんとの約束で なんもごほうびなくても おれの夢や』

その自分の言葉にハッとする。自分がかるたに向かう理由を思い出した新。由宇ちゃんは、「由宇が一番よく知ってるやろ」に満足げ。ほーお、そういう事になるのか!
予選当日。
西日本予選会場に、周防名人と若宮クイーンが姿を現します。そして、皆の注目が集まる中、やっと大学を卒業できそうな周防名人が、『次 5連覇して引退します』と突然の引退宣言!5連覇=永世名人。何が本当の理由かはともかく、引退には良いタイミングですね。
そしてここで、新と名人の第一種接近遭遇だお!!1試合目を終えた新の前に、急に姿を現した名人。どら焼きを差し出しながら言います。
『きみはいつか名人になるね でもそれは次じゃない』
『きみを見ててもテンション上がらない』

声小さくて文字小さっ!!w しかも普通に失礼ww
ところで、修学旅行中の千早は、まだ太一が予選を選んだ理由が分からなくてもやもやしています。
百人一首の殿堂・時雨殿を見学しながら、太一の気持ちに思いを巡らせる千早。太一はこの間の試合、何を考えていた?と自分に問いかけます。
名人を目指していた?
ちがう
ちがう
太一が修学旅行にいないのは

千早に勝ちたい
そして、たどり着いた答え。太一の思いの先にあるのは、名人位じゃない。自分への勝利だと気付く千早。このシーン、地味にしびれますっ!
さて、東日本予選では。
1試合目が始まってなお、新と同じように悩んでいる太一。
おれは修学旅行休んでまで なにになりたいのかな

葛藤を抱えつつ試合に挑む中、なんと、偶然太一母が会場を通りかかる!あーめんどくさ展開っっ!太一のかるた人生、試練多すぎでしょ!!
そこですかさず、会場の出入口近くにいた花野さんが太一母に気がつきます。太一に近づくため、外堀(=母親)を固めようと太一母に近づく花野さん。「試合が終わったら連絡します」と言われた太一母は一旦退却。
そして、太一母との約束のため、試合が終わるのを待つ花野さんが、その間に目にする光景がすごくいいんだ!
初めに姿を見せたのは、太一より先に試合を終えた原田先生。試合中の鬼気迫るような視線のまま、花野さんの目の前で疲労でバッタリ倒れます。いい歳のオッサンの死力を尽くした姿を目の当たりにしてビビる花野さんw さらに、出てきた太一の様子や、自分の不甲斐なさに涙するヒョロ君の姿を見て、花野さんはそこにみんなの本気を感じ取るんです。
試合が終わった頃、痺れを切らして再び会場に現れる太一母。そこで、花野さんとの応酬が始まります。
『どいて』
『ど どきません』
『ハァ?』
『どきません』
母親側につこうとしていたのに、太一と会わせまいと、会場の扉の前に立ちふさがる花野さん。そしてかるたを「今だけのお遊び」と言った太一母に、花野さんは、『い…… 一生やるかもしれないじゃないですか』と反論。さらに。
『真島先輩…… 先輩は 自分になりたくてがんばってるんです……!』

太一本人ですら分からなかった、ここにいる理由。でも、太一を見ていた花野さんにはそれが分かっていたという、心揺さぶられる場面。本人はがむしゃらで理由なんて自覚できなくても、周りはその懸命さから滲む思いを感じ取るんですね。なんていい話。
普段は、お花畑かっ!とツッコミたくなるような花野さんですが、恋には本気。その対象物=太一を見つめる観察眼は、まるで研究に人生を捧ぐ科学者のように鋭い。太一が千早に向ける想いにも本当によく気づくんですよね、その想いの性質を見抜くというか。恋する乙女マジすげえ。
そのやりとりを見ていた太一は、花野さんの言葉を聞き、こんなこと思います。
自分じゃなくなりたい
でも 自分になりたい
うおーーーっ胸熱ッッ!!!!オートマチックに涙!!ここで回想されるのが、やっぱりあの「卑怯なやつ」という言葉だという事に、胸が震える。
そもそも、かるたでは太一は報われきれない存在ですが、ひと度そこを離れたら、誰よりもサラブレッドなわけです。勉強もスポーツも出来て、美形で、お金持ち。なんでもあるのに、何を求めてそんなにストイックに戦えるのか…、彼のネバギブマインドを心底不思議に思ってしまうのですが、太一にとっては、かつて新に言われた「卑怯なやつ」という言葉がいまでも消えていなくて、その卑怯な自分をどうにかして乗り越えたいんだなと。そしてきっと、そのための手段はかるたしかないんだと。そんな事を思いました。花野さんの「自分になろうとしているんです」にものすごく納得。
でも。太一はとっくに、卑怯なやつじゃないよ。
新と千早と太一がかるたと向き合う理由を、改めて感じさせられた今巻。一応少女漫画ですが、少年マガジンも真っ青の真っ向スポ根展開は20巻になっても不変で、良かったっス!
恋愛漫画大好きですが、わたくし、ちはやふるに恋愛要素は求めていません(キッパリ それでもやっぱり、千早がどちらとくっつくのかは見どころのひとつではあると思うのです。が、しかし!選択はそれだけじゃなかった。新に由宇ちゃん、太一に花野さんという組み合わせがなくもないのか…?と思わされるシーンがちょっと気になった19巻でした♪
美しすぎる太一が時々ショートの千早に見える件
感想はそれしかない。
と思って、既巻をパラパラめくってみたら、最近太一は勝っていた。。。そうでした。そもそも、今大会も決勝まで残っているし、高校選手権で一度も負けなかった太一。富士崎の桜沢先生も唸らせた太一。
そうか思い込みか。A級になるまでの苦節が長すぎて、その印象を拭いきれないでいました。ごめん太一w
試合後、正座のまま動かない太一。その握る拳が震えている。。。いやだ!彼のこういう姿見るのホントやだ!(泣)太一の存在って「努力は報われるとは限らない」という、当たり前なんだけど認めるには切なすぎる現実を突きつけてくるんですよね。それでも、何度も立ち上がる太一が、もうロッキーばりに不屈の魂見せつけてくれて止まらない感動をいつもありがとう(泣)
血統の新、天才の千早、努力の太一、でいくと、凡人の自分は努力の人を目指すしかないんだけど、でもあんなに努力しても報われないなんて、努力する気力すら持てなくなりそうな自分との戦いっていうか、そもそも努力も才能なんだよね!って逃げ出したくなる自分がいるっていうか…(ブツブツ とにかく、太一はある意味新より千早よりすごいんぜ!と思っている私です。太一見ていると、このブログで、会社消えちゃえよもう、とか迂闊に書けなくなるorz けど、書いても宜しいでしょうかすみません。
こうして吉野会大会は千早の優勝で幕を閉じ、大会のあとのイベントは修学旅行。
高校の先生になりたい千早は、メインイベントに参加した経験もなく先生になるわけにいかない…と、クイーン戦予選を蹴って修学旅行へ。
ところが、太一は風邪で欠席。風邪で欠席って……んなワケあるかい!病欠を装って、選手権予選にエントリーした太一。なんと、母親には受験勉強から休むと言い、二重のウソを。やるなあ♪
母親を軽くあしらって太一が向かった先は、白波会。
そして、選手権に向け鼻息荒い本気の原田先生との練習が始まります。

太一がエントリーしていると知った千早と新と原田先生の反応が面白い。3人とも「太一(まつげくん)が名人を目指していたなんて!」と驚くんです。この愛すべきかるたバカ達w
なぜ太一が修学旅行より予選を選んだか、千早には分からない。困惑する千早を前に、太一と同じクラスの机くんは言います。『綾瀬 おれには ちょっとわかるよ』
『冷静に考えたら いましか かるたを思いっきりやれるのは いましか……』

来年は受験生でかるたに打ち込む事はできなくなるだろう事、そして、太一が医学部に入学すれば、かるたをする時間なんてないだろう事、だから太一は、今全力を傾けるしかないんだと机くんには分かる。
そんなこんなで、修学旅行に対してすっかり心ここにあらずの千早。はじめは欠席の太一が気になって、その次は予選の勝敗が気になって、そして、太一の気持ちが分からなくて、もはや古都の景色なんて全く目に入らない。それはもう、みちるちゃんがキレて千早の携帯を取り上げ、電池を抜き取るという暴挙に出るほどにw
一方、西日本予選にエントリーしている新は。
吉野会大会以来調子を落とし、予選を前に、理由も分からず苛立っていました。勝つイメージが描けない、千早と太一への気持ちも整理がつかない。。その苛立ちから脱するきっかけをくれたのは由宇ちゃん。
予選の前日、カツ丼カツカレーを持ってきてくれた由宇ちゃんが言うんです。「勝ったら、かるた部に入ってあげてもいいよ」と。その “ちっぽけなごほうび” に新は、
『名人になんのは じいちゃんとの約束で なんもごほうびなくても おれの夢や』

その自分の言葉にハッとする。自分がかるたに向かう理由を思い出した新。由宇ちゃんは、「由宇が一番よく知ってるやろ」に満足げ。ほーお、そういう事になるのか!
予選当日。
西日本予選会場に、周防名人と若宮クイーンが姿を現します。そして、皆の注目が集まる中、やっと大学を卒業できそうな周防名人が、『次 5連覇して引退します』と突然の引退宣言!5連覇=永世名人。何が本当の理由かはともかく、引退には良いタイミングですね。
そしてここで、新と名人の第一種接近遭遇だお!!1試合目を終えた新の前に、急に姿を現した名人。どら焼きを差し出しながら言います。
『きみはいつか名人になるね でもそれは次じゃない』
『きみを見ててもテンション上がらない』

声小さくて文字小さっ!!w しかも普通に失礼ww
ところで、修学旅行中の千早は、まだ太一が予選を選んだ理由が分からなくてもやもやしています。
百人一首の殿堂・時雨殿を見学しながら、太一の気持ちに思いを巡らせる千早。太一はこの間の試合、何を考えていた?と自分に問いかけます。
名人を目指していた?
ちがう
ちがう
太一が修学旅行にいないのは

千早に勝ちたい
そして、たどり着いた答え。太一の思いの先にあるのは、名人位じゃない。自分への勝利だと気付く千早。このシーン、地味にしびれますっ!
さて、東日本予選では。
1試合目が始まってなお、新と同じように悩んでいる太一。
おれは修学旅行休んでまで なにになりたいのかな

葛藤を抱えつつ試合に挑む中、なんと、偶然太一母が会場を通りかかる!あーめんどくさ展開っっ!太一のかるた人生、試練多すぎでしょ!!
そこですかさず、会場の出入口近くにいた花野さんが太一母に気がつきます。太一に近づくため、外堀(=母親)を固めようと太一母に近づく花野さん。「試合が終わったら連絡します」と言われた太一母は一旦退却。
そして、太一母との約束のため、試合が終わるのを待つ花野さんが、その間に目にする光景がすごくいいんだ!
初めに姿を見せたのは、太一より先に試合を終えた原田先生。試合中の鬼気迫るような視線のまま、花野さんの目の前で疲労でバッタリ倒れます。いい歳のオッサンの死力を尽くした姿を目の当たりにしてビビる花野さんw さらに、出てきた太一の様子や、自分の不甲斐なさに涙するヒョロ君の姿を見て、花野さんはそこにみんなの本気を感じ取るんです。
試合が終わった頃、痺れを切らして再び会場に現れる太一母。そこで、花野さんとの応酬が始まります。
『どいて』
『ど どきません』
『ハァ?』
『どきません』
母親側につこうとしていたのに、太一と会わせまいと、会場の扉の前に立ちふさがる花野さん。そしてかるたを「今だけのお遊び」と言った太一母に、花野さんは、『い…… 一生やるかもしれないじゃないですか』と反論。さらに。
『真島先輩…… 先輩は 自分になりたくてがんばってるんです……!』

太一本人ですら分からなかった、ここにいる理由。でも、太一を見ていた花野さんにはそれが分かっていたという、心揺さぶられる場面。本人はがむしゃらで理由なんて自覚できなくても、周りはその懸命さから滲む思いを感じ取るんですね。なんていい話。
普段は、お花畑かっ!とツッコミたくなるような花野さんですが、恋には本気。その対象物=太一を見つめる観察眼は、まるで研究に人生を捧ぐ科学者のように鋭い。太一が千早に向ける想いにも本当によく気づくんですよね、その想いの性質を見抜くというか。恋する乙女マジすげえ。
そのやりとりを見ていた太一は、花野さんの言葉を聞き、こんなこと思います。
自分じゃなくなりたい
でも 自分になりたい
うおーーーっ胸熱ッッ!!!!オートマチックに涙!!ここで回想されるのが、やっぱりあの「卑怯なやつ」という言葉だという事に、胸が震える。
そもそも、かるたでは太一は報われきれない存在ですが、ひと度そこを離れたら、誰よりもサラブレッドなわけです。勉強もスポーツも出来て、美形で、お金持ち。なんでもあるのに、何を求めてそんなにストイックに戦えるのか…、彼のネバギブマインドを心底不思議に思ってしまうのですが、太一にとっては、かつて新に言われた「卑怯なやつ」という言葉がいまでも消えていなくて、その卑怯な自分をどうにかして乗り越えたいんだなと。そしてきっと、そのための手段はかるたしかないんだと。そんな事を思いました。花野さんの「自分になろうとしているんです」にものすごく納得。
でも。太一はとっくに、卑怯なやつじゃないよ。
新と千早と太一がかるたと向き合う理由を、改めて感じさせられた今巻。一応少女漫画ですが、少年マガジンも真っ青の真っ向スポ根展開は20巻になっても不変で、良かったっス!
恋愛漫画大好きですが、わたくし、ちはやふるに恋愛要素は求めていません(キッパリ それでもやっぱり、千早がどちらとくっつくのかは見どころのひとつではあると思うのです。が、しかし!選択はそれだけじゃなかった。新に由宇ちゃん、太一に花野さんという組み合わせがなくもないのか…?と思わされるシーンがちょっと気になった19巻でした♪
美しすぎる太一が時々ショートの千早に見える件
Entry ⇒ 2013.03.19 | Category ⇒ ちはやふる | Comments (1) | Trackbacks (0)
ちはやふる 18巻
![]() |
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一人じゃない、チームなんだ!!
少女漫画の世界では異色の、表紙に並ぶ老練な面々の迫力に圧倒される、ちはやふる18巻!このマンガの素晴らしいところはいくつもいくつもありますが、その中の一つは “大人が素敵なこと” じゃないかと思っています。
千早と太一の師匠である原田先生の言葉に、幾度もジーンとさせられた方は多いのではないでしょうか。18巻ではいつになく、千早達を見守る先生方にフォーカスした場面が多いです。
年齢を重ねたからこその言葉の重みを、じっくり堪能したいと思いますm(_ _)m
そして、超重要キャラにも関わらず、今まであまり興味のなかった新に胸キュン連発するという事件がありましたので、併せてご報告いたします♪
まずは、桜沢先生。
理音と練習試合をする千早に近づいて。
『姿勢を保ちなさい。歴代の名人・クイーンは皆さん姿勢が良い。皆さん本当に美しかった』

私は試合中はアドバイスしないけど 一つだけ… という前置き付き。この特別指導はもちろん千早に対する期待の現れです。そして、それを見ていた理音の競争心が刺激され、彼女のカルタへの姿勢に大きな変化をもたらすという副産物がありました。
そして、一泊二日の富士崎合宿の帰り道、太一が千早に宣戦布告。
『この秋は 右手のおまえに公式戦で勝つ』

まだ、太一と千早の実力には差があります。しかし今回、太一は練習試合で左手の千早に勝ち、太一 知らない人みたいだった と千早が感じた程に、選手権後明らかに変わった。
太一はこれまで、千早と自分の間の差にはあまり関心がなかった、というか、常に千早が上にいる状態が当たり前のようになっていたのですが、千早をライバルとして見る自信がついて、さらに、秋までに勝てる実力をつけると成長宣言!そんな太一に千早はメラメラ。
かなちゃんは、合宿で部長と千早ちゃんが進展しますように!と祈ってくれているのに、お互いを高め合う正しいライバル関係になってしまいましたorz
もう完全にスポ根マンガですが、千早と太一が美男美女だということだけで、ギリギリ少女マンガの様相を保っている気がしますw
太一と千早が火花を散らしている頃、新は…

高校選手権優勝の表彰を受けた学校の体育館で、何かを言いよどみ汗をかきながら赤面。意を決して、
『来年は 全国大会に団体戦で出れたらいいなと思ってます。き… 競技かるたに興味があったら は 話しかけてください …』
そして『言った 言っつんた 限界』

ちょ、ちょっと…/////// どうしたの!?いつも感情表現控えめでクールな新が!!かわい過ぎてこっちも限界!!!ちなみに、“語尾の「~つんた」は過去完了の「~してしまった」という意味を示す” らしいです。
こんな真っ赤になってまでかるた部作ろうとするなんて、団体戦を戦った千早達の姿がよほど心の琴線に触れたんだろうな~。
新が限界レベルでカルタ部発足のために部員を募っている頃、千早たちは。
団体戦優勝で弾みがつき、みんな絶好調!それぞれが次の目標に向けてカルタに打ち込んでいるところに、なんと秋の修学旅行と名人・クイーン戦の東日本予選の日程がかぶっていることが判明。。。
大ショックの千早。修学旅行かカルタかがっつり悩みながら、ついでに進路も決めなければならない状況に追い込まれます。
そんな時、国語の授業の中で先生がこんなことを言うんです。
『私の中には たくさんの先人の言葉が 受け取ってきた宝物があるので それをきみらにパスするために 受け売りをするために教師になったんですよ』

自分が受け取ったものを、誰かにパスする… その言葉が自分の中の何かとつながって、ハッとする千早。どうやら、修学旅行と予選と進路と、悩んでいたことの解に結びつく何かを感じた様子。。。
そして始まった吉野大会。
名人・クイーン戦の直前に行われるA級とB級選手のみ参加できるこの大会は、男女混合。男女別の名人・クイーン戦よりよっぽど厳しい、とは北央OB須藤談。
太一にとってはA級昇級後の初試合。
全国の猛者が集まるこの大会には、小林稔侍のような雰囲気に松岡修造級の熱さを備えた千早と太一の師・原田先生も参加!この大会では、同じかるた会に所属する人が仲間となるので、『全国のかるた会をともに蹴散らそう』と太一を激励する原田先生。
そして、
『ようこそ A級の世界へ』

このシーンを見て、ある場面が甦り胸がいっぱいに…。
実力がありながらも、なかなか白波会の昇級基準であるB級優勝に届かなかった太一。
悔しさの賞味期限は長くない… 時々は報われることがないと続けられない そう思った原田先生が、A級昇級を認める発言をしたとき、太一が言った言葉。『先生 おれはA級になるより 逃げないやつになりたい』
そして、逃げずにここにたどり着いた彼に対する原田先生の、心からの歓迎の言葉。書いているだけで、鼻の奥がツンとしてきます(涙)
太一と原田先生の師弟愛に涙しながらページをめくると、そこには千早と新が。この大会には当然、新も参加しています。
後ろにいた新を急にグルリと振り返る千早。『やっぱり新 なにか言った!?』 さすが地獄耳。音にならない音を聞いてしまったようです。新は言ってないと焦って否定するものの、『なにか言ったよね?…………悪口?…………』 と詰め寄る千早。観念した新は。
『袴 きれいやな って…』

ええぇっ!!?そんなこと言ったの??意外過ぎて困る!しかもその赤面がかわい過ぎだってば!!なんなの!!今巻の新は将来のキングというより、ただのシャイな男子高生。困る。萌える!!!
千早は新の意外な答えに赤くなりながら、嬉しそうにぱあっと顔を明るくする。んですが、次の瞬間その喜びをぐっと飲み込んで『私 今日はこの袴で 全部勝つから』 と勝利宣言。
それに新もいつもの余裕の表情で『負けんでなぁ』 と返します。赤面していたかと思ったら、次の瞬間王者の貫禄をたたえたスマイル。もうだめだ!!罪すぎる新に振り回される!
さて、1回戦で一番の熱戦となったのは、肉まんくん対須藤さん。
原田先生が言った “個人戦は団体戦”。その意味を実感させてくれたのは肉まんくんでした。
前半で大差がついた試合展開にも関わらず、諦めない。『最後の一枚まで苦しめる』 負けが見えても最後まで粘りの試合を繰り広げた肉まんくん。
須藤さんは強い…… 邪魔になる これからのおれの仲間の邪魔になる
勝てなくっても 力の限り削ってやった おれの仲間のだれかが勝つ 見てろよ!!

その姿を見守った千早と太一は、個人戦は個人の成績のためだけに戦うものじゃないと悟ります。
肉まんくん… いつの間に、こんな手本のようなFOR THE TEAMの精神を見せつける人になってたの?惚れちゃうじゃん(涙)
超人的な千早や新、出木杉くんの太一に比べ、基本的にちょっと怠け者で努力が好きじゃない肉まんくんは、愛すべきマジョリティキャラ。
その彼が見せた高潔な精神は、不朽の名作・ポセイドンアドベンチャーに出てくる神父を思い出すほどでした…!
大会が進行し、千早と太一、新も勝ち進む中、バタバタと会場に駆け込んでくる宮内先生。
そこで、桜沢先生を見つけた宮内先生は、意外な質問をぶつけます『あの… 桜沢先生はかるたの経験者なんですよね?』
『綾瀬はクイーンになれる子でしょうか……!?』
この質問には、千早のかるたへの想いを知った宮内先生の、切なる思いが込められているんです。千早の進路志望調査書かれていた、高校の先生になるにはどうしたらいいですか?かるた部の顧問になりたいから という未来への希望。でも、
『私はどんなふうに あの子を助けてあげればいいのか』

『クイーンになる夢も 将来の夢も つかんでこいって言ってやりたい……』
あまりにも懸命な千早の姿に、どうにかしてやりたいという真摯な思いを抱いている宮内先生。生徒に自分の将来を描かせそこへ向かう手助けをするのが教師の役割だとすれば、どんな道を示せばそれを果たせて生徒の助けになれるのか… 先生にも教師としての矜持と葛藤がある。
このマンガは、高校生だけでなく大人もみんな懸命で、その姿が最高にかっこいいです。
いよいよ、大会も準々決勝へ。千早も太一も新も、原田先生もベスト8入り!そして次の千早の対戦相手は、須藤さんか村尾さんか、新… ではなく、猪熊六段!かつてのクイーンとの対戦が決まったところで18巻終了。
ちはやふるは青春群像的に各登場人物がしっかり描かれていて、誰が主人公だかよくわからないほど。最近は太一主人公か?と思う場面もしばしばw なので全ページに誰かしらに対する笑いか涙か萌えか感嘆か… 何かの要素が詰まっていて、なんていうかもう、四半期分の喜怒哀楽をこれ一冊読んだら使い果たす位の勢いです!
19巻は12月13日発売予定だそうです♪
↓クリックが励みになります!

くじ運尽きる太一が新と当たってしまう予感…
『この秋は 右手のおまえに公式戦で勝つ』

まだ、太一と千早の実力には差があります。しかし今回、太一は練習試合で左手の千早に勝ち、太一 知らない人みたいだった と千早が感じた程に、選手権後明らかに変わった。
太一はこれまで、千早と自分の間の差にはあまり関心がなかった、というか、常に千早が上にいる状態が当たり前のようになっていたのですが、千早をライバルとして見る自信がついて、さらに、秋までに勝てる実力をつけると成長宣言!そんな太一に千早はメラメラ。
かなちゃんは、合宿で部長と千早ちゃんが進展しますように!と祈ってくれているのに、お互いを高め合う正しいライバル関係になってしまいましたorz
もう完全にスポ根マンガですが、千早と太一が美男美女だということだけで、ギリギリ少女マンガの様相を保っている気がしますw
太一と千早が火花を散らしている頃、新は…

高校選手権優勝の表彰を受けた学校の体育館で、何かを言いよどみ汗をかきながら赤面。意を決して、
『来年は 全国大会に団体戦で出れたらいいなと思ってます。き… 競技かるたに興味があったら は 話しかけてください
そして『言った 言っつんた 限界』

ちょ、ちょっと…/////// どうしたの!?いつも感情表現控えめでクールな新が!!かわい過ぎてこっちも限界!!!ちなみに、“語尾の「~つんた」は過去完了の「~してしまった」という意味を示す” らしいです。
こんな真っ赤になってまでかるた部作ろうとするなんて、団体戦を戦った千早達の姿がよほど心の琴線に触れたんだろうな~。
新が限界レベルでカルタ部発足のために部員を募っている頃、千早たちは。
団体戦優勝で弾みがつき、みんな絶好調!それぞれが次の目標に向けてカルタに打ち込んでいるところに、なんと秋の修学旅行と名人・クイーン戦の東日本予選の日程がかぶっていることが判明。。。
大ショックの千早。修学旅行かカルタかがっつり悩みながら、ついでに進路も決めなければならない状況に追い込まれます。
そんな時、国語の授業の中で先生がこんなことを言うんです。
『私の中には たくさんの先人の言葉が 受け取ってきた宝物があるので それをきみらにパスするために 受け売りをするために教師になったんですよ』

自分が受け取ったものを、誰かにパスする… その言葉が自分の中の何かとつながって、ハッとする千早。どうやら、修学旅行と予選と進路と、悩んでいたことの解に結びつく何かを感じた様子。。。
そして始まった吉野大会。
名人・クイーン戦の直前に行われるA級とB級選手のみ参加できるこの大会は、男女混合。男女別の名人・クイーン戦よりよっぽど厳しい、とは北央OB須藤談。
太一にとってはA級昇級後の初試合。
全国の猛者が集まるこの大会には、小林稔侍のような雰囲気に松岡修造級の熱さを備えた千早と太一の師・原田先生も参加!この大会では、同じかるた会に所属する人が仲間となるので、『全国のかるた会をともに蹴散らそう』と太一を激励する原田先生。
そして、
『ようこそ A級の世界へ』

このシーンを見て、ある場面が甦り胸がいっぱいに…。
実力がありながらも、なかなか白波会の昇級基準であるB級優勝に届かなかった太一。
悔しさの賞味期限は長くない… 時々は報われることがないと続けられない
そして、逃げずにここにたどり着いた彼に対する原田先生の、心からの歓迎の言葉。書いているだけで、鼻の奥がツンとしてきます(涙)
太一と原田先生の師弟愛に涙しながらページをめくると、そこには千早と新が。この大会には当然、新も参加しています。
後ろにいた新を急にグルリと振り返る千早。『やっぱり新 なにか言った!?』 さすが地獄耳。音にならない音を聞いてしまったようです。新は言ってないと焦って否定するものの、『なにか言ったよね?…………悪口?…………』 と詰め寄る千早。観念した新は。
『袴 きれいやな って…』

ええぇっ!!?そんなこと言ったの??意外過ぎて困る!しかもその赤面がかわい過ぎだってば!!なんなの!!今巻の新は将来のキングというより、ただのシャイな男子高生。困る。萌える!!!
千早は新の意外な答えに赤くなりながら、嬉しそうにぱあっと顔を明るくする。んですが、次の瞬間その喜びをぐっと飲み込んで『私 今日はこの袴で 全部勝つから』 と勝利宣言。
それに新もいつもの余裕の表情で『負けんでなぁ』 と返します。赤面していたかと思ったら、次の瞬間王者の貫禄をたたえたスマイル。もうだめだ!!罪すぎる新に振り回される!
さて、1回戦で一番の熱戦となったのは、肉まんくん対須藤さん。
原田先生が言った “個人戦は団体戦”。その意味を実感させてくれたのは肉まんくんでした。
前半で大差がついた試合展開にも関わらず、諦めない。『最後の一枚まで苦しめる』 負けが見えても最後まで粘りの試合を繰り広げた肉まんくん。
須藤さんは強い…… 邪魔になる これからのおれの仲間の邪魔になる
勝てなくっても 力の限り削ってやった おれの仲間のだれかが勝つ 見てろよ!!

その姿を見守った千早と太一は、個人戦は個人の成績のためだけに戦うものじゃないと悟ります。
肉まんくん… いつの間に、こんな手本のようなFOR THE TEAMの精神を見せつける人になってたの?惚れちゃうじゃん(涙)
超人的な千早や新、出木杉くんの太一に比べ、基本的にちょっと怠け者で努力が好きじゃない肉まんくんは、愛すべきマジョリティキャラ。
その彼が見せた高潔な精神は、不朽の名作・ポセイドンアドベンチャーに出てくる神父を思い出すほどでした…!
大会が進行し、千早と太一、新も勝ち進む中、バタバタと会場に駆け込んでくる宮内先生。
そこで、桜沢先生を見つけた宮内先生は、意外な質問をぶつけます『あの… 桜沢先生はかるたの経験者なんですよね?』
『綾瀬はクイーンになれる子でしょうか……!?』
この質問には、千早のかるたへの想いを知った宮内先生の、切なる思いが込められているんです。千早の進路志望調査書かれていた、高校の先生になるにはどうしたらいいですか?かるた部の顧問になりたいから という未来への希望。でも、
『私はどんなふうに あの子を助けてあげればいいのか』

『クイーンになる夢も 将来の夢も つかんでこいって言ってやりたい……』
あまりにも懸命な千早の姿に、どうにかしてやりたいという真摯な思いを抱いている宮内先生。生徒に自分の将来を描かせそこへ向かう手助けをするのが教師の役割だとすれば、どんな道を示せばそれを果たせて生徒の助けになれるのか… 先生にも教師としての矜持と葛藤がある。
このマンガは、高校生だけでなく大人もみんな懸命で、その姿が最高にかっこいいです。
いよいよ、大会も準々決勝へ。千早も太一も新も、原田先生もベスト8入り!そして次の千早の対戦相手は、須藤さんか村尾さんか、新… ではなく、猪熊六段!かつてのクイーンとの対戦が決まったところで18巻終了。
ちはやふるは青春群像的に各登場人物がしっかり描かれていて、誰が主人公だかよくわからないほど。最近は太一主人公か?と思う場面もしばしばw なので全ページに誰かしらに対する笑いか涙か萌えか感嘆か… 何かの要素が詰まっていて、なんていうかもう、四半期分の喜怒哀楽をこれ一冊読んだら使い果たす位の勢いです!
19巻は12月13日発売予定だそうです♪
↓クリックが励みになります!

くじ運尽きる太一が新と当たってしまう予感…
Entry ⇒ 2012.09.21 | Category ⇒ ちはやふる | Comments (6) | Trackbacks (0)
ちはやふる 17巻

ちはやふる 17 (BE LOVE KC)
全国高校かるた選手権。2日目個人戦。A級B級ーーその決勝戦は同時に、しかし別会場で行なわれる。千早と同じA級の綿谷新・若宮詩暢戦が大注目を集めるなか、B級の太一も富士崎の山城理音相手に苦戦をしいられる。白熱する戦い。誰もが息を呑む展開。千早が見つめる太一は?そして新の戦いは!?
個人戦決勝。クライマックスを迎え、歓喜に涙するのはいったい誰だーー!?(背表紙解説)
千早の真っ直ぐでひたむきな姿、太一の努力と葛藤、新の秘めたる情熱に、うっかり涙腺が崩壊するマンガ、ちはやふるの17巻。まだこんな清々しい涙が流せるんだわ~と、大人読者に驚きと戸惑いを与え、汚れなき心を取り戻させてくれる精神浄化マンガです!
高校選手権のA級決勝戦。
ついに新と若宮クイーンの戦いです。開始直後、早さも正確さも備えるクイーンが立て続けに札を取ります。

しかし新は余裕のアルカイックスマイル!なにこのかっこよさ!
そしてこのあと、クイーンを上回る早さで取ってみせるんです。どちらもレベル高すぎて、凡人置き去りの展開を予感させます。
一方、B級の決勝戦は太一対富士崎の理音。
太一にとってこれは、個人戦優勝だけでなく、A級への昇級をかけた一戦です。
序盤、準決勝の勢いはどこへやら、気負いから実力を発揮できない残念なキャラに逆戻り…
「音になる前の音」が聞ける理音との戦いに太一は。
名人みたいな人間と 才能と どうやって勝負をーー

今回も太一がいつものバッドエンドを迎えるのか!?と思うと、世知辛さにページをめくる手が震えます…
彼が力を発揮できないのはプレッシャーのためですが、こういう人はたいてい、絶対いける!失敗なんて辞書にないよ!な場面でなぜか必ず失敗し、この世には神も仏もいないことを身をもって周囲に教えてくれます。そんな教訓いらない~!
もしここで負けたら、A級になれないどころか、来年の大学受験でも失敗する太一が見えるようで、作者の厳しさにこちらが打ちのめされます…
"感じ"の良い相手に勝つにはどうしたらいいか、太一は原田先生の言葉を思い出しながら考えます。
かっこ悪くていい
一字決まりは 全部捨てる

理音の得意とする一字決まりは諦め、機械のように正確な記憶力を武器に、徐々に流れを引き寄せる太一。そして、そのまま試合終了。
気づけば9枚差をつけての勝利でした。
瑞沢の部長は見事ね。鍛えてある
"才能"と戦う覚悟がある
とは桜沢先生談。
試合後、新とクイーンの試合に急ごうとする太一と、嬉し泣きで立ち上がれない千早。そして、それを見た太一の涙が本当に良かった!!感動のシーンは是非コミックで!
昔ありましたよね。太一が先生に、A級になるより逃げないやつになりたい、と言った場面。それからの、このA級までの道のりは長かった…!
ようやく報われた太一に満足したので、もう個人的には新と詩暢ちゃんの試合は大して気にならないのですが、千早と新は、桜沢先生と共にA級決勝戦の会場へ向かいます。
ふすまを開けると、そこは水中だった…
(「雪国」風に)
水中で呼吸ができないような、空気の濃さを感じる千早。二人は、戦いの行方を見守ります。
厳しい戦いのはずなのに、新はリラックスして楽しんでいるように見える。これには、太一も千早も戸惑いを隠せません。
綿谷新の超加速より 武器の多さより あいつの
リラックスが怖い

なかなか差を詰められない詩暢ちゃん。ですが、さすがの才能で、新との戦いの中でどんどん強くなっていく。
一進一退の戦いの末、僅差で新が勝利します。
誰もがクイーンの敗戦に衝撃を受ける中、お辞儀をして顔をあげた詩暢ちゃんは…。

この表情からは、彼女はまだまだ成長して、とんでもない戦いをこれからも繰り広げるんだろうと思わされます。
そして、新の実力は圧巻!ブランクなんて微塵も感じさせない。余裕のある姿はすでに王者の貫禄が漂っていて、もちろん千早も太一も強いんですが、釈迦と掌の上の孫悟空ほど格の違いを感じさせます。
あの余裕の雰囲気で転がされたいわ~、と女子の妄想を掻き立てる綿谷スマイル連発でした。
選手権が終わってみれば、瑞沢はA級以外の全ての階級を制覇し、個人戦でも大きな成果を残しました。
最後に、太一を見ながら桜沢先生が思うんです。
気づいているかしら
今回の高校選手権でただの一度も負けなかったのは
福井の綿谷新と 瑞沢の真島太一のみ

ドアップの太一に、今後の飛躍を願わずにはいられません。ホント、今まで可哀想だったもんな…
さてこのあと、千早は指の病気が見つかり手術したりと大変な目に遭うのですが、そんなことよりもっと大変なことが……
千早は病室で新と詩暢の試合のDVDを見ます。そして、二人のようには強くない自分に苦しんで、新たに電話をかけます。ずっとずっと頑張っているのに強くなれないと。
新は言います。
公式戦でも練習試合でも 試合するときはいつもあの部屋に戻るんや
あの部屋?と聞く千早。
千早とかるたした あのボロいアパートの部屋
でた~ グレートメモリー!!
それは新にとって、かるたが一番楽しかったときなんです。そして千早は思います。
私は一生 かるたが好きで 新が好きなんだ

ついに、目覚めてしまったか……
また、太一がタイミング悪くちはやが電話しているところに来てしまうんですね。どんだけ可哀想キャラだって話です。かなちゃんにもハッパかけられてるし。彼は頭も良くて顔も良くてお金持ちで、苦労せずに生きていけるはずなのに、登場人物の中で誰よりも報われない人です(涙)
退院後、千早と太一は富士崎の鬼合宿にゲスト参加します。
ただでさえハードなトレーニングの後、居残って練習する太一。同じく合宿に来ていたヒョロくんが千早に言います。余裕こいてると、太一に負けると。そして、
真島は おまえがそばにいないほうが強いと思う

色々な意味でショックな言葉ですね。
きっと、これから太一はぐんぐん強くなっていくんでしょう。強くなる中で、千早の心境にどんな変化が訪れるのか……
また太一が報われない方向に変わらないで!と切に願う18巻は9月13日発売予定です。
いつもありがとうございます!ランキング参加中です!
既に、ヒョロくんは千早を名前で呼び捨て。

今回も太一がいつものバッドエンドを迎えるのか!?と思うと、世知辛さにページをめくる手が震えます…
彼が力を発揮できないのはプレッシャーのためですが、こういう人はたいてい、絶対いける!失敗なんて辞書にないよ!な場面でなぜか必ず失敗し、この世には神も仏もいないことを身をもって周囲に教えてくれます。そんな教訓いらない~!
もしここで負けたら、A級になれないどころか、来年の大学受験でも失敗する太一が見えるようで、作者の厳しさにこちらが打ちのめされます…
"感じ"の良い相手に勝つにはどうしたらいいか、太一は原田先生の言葉を思い出しながら考えます。
かっこ悪くていい
一字決まりは 全部捨てる

理音の得意とする一字決まりは諦め、機械のように正確な記憶力を武器に、徐々に流れを引き寄せる太一。そして、そのまま試合終了。
気づけば9枚差をつけての勝利でした。
瑞沢の部長は見事ね。鍛えてある
"才能"と戦う覚悟がある
とは桜沢先生談。
試合後、新とクイーンの試合に急ごうとする太一と、嬉し泣きで立ち上がれない千早。そして、それを見た太一の涙が本当に良かった!!感動のシーンは是非コミックで!
昔ありましたよね。太一が先生に、A級になるより逃げないやつになりたい、と言った場面。それからの、このA級までの道のりは長かった…!
ようやく報われた太一に満足したので、もう個人的には新と詩暢ちゃんの試合は大して気にならないのですが、千早と新は、桜沢先生と共にA級決勝戦の会場へ向かいます。
ふすまを開けると、そこは水中だった…
(「雪国」風に)
水中で呼吸ができないような、空気の濃さを感じる千早。二人は、戦いの行方を見守ります。
厳しい戦いのはずなのに、新はリラックスして楽しんでいるように見える。これには、太一も千早も戸惑いを隠せません。
綿谷新の超加速より 武器の多さより あいつの
リラックスが怖い

なかなか差を詰められない詩暢ちゃん。ですが、さすがの才能で、新との戦いの中でどんどん強くなっていく。
一進一退の戦いの末、僅差で新が勝利します。
誰もがクイーンの敗戦に衝撃を受ける中、お辞儀をして顔をあげた詩暢ちゃんは…。

この表情からは、彼女はまだまだ成長して、とんでもない戦いをこれからも繰り広げるんだろうと思わされます。
そして、新の実力は圧巻!ブランクなんて微塵も感じさせない。余裕のある姿はすでに王者の貫禄が漂っていて、もちろん千早も太一も強いんですが、釈迦と掌の上の孫悟空ほど格の違いを感じさせます。
あの余裕の雰囲気で転がされたいわ~、と女子の妄想を掻き立てる綿谷スマイル連発でした。
選手権が終わってみれば、瑞沢はA級以外の全ての階級を制覇し、個人戦でも大きな成果を残しました。
最後に、太一を見ながら桜沢先生が思うんです。
気づいているかしら
今回の高校選手権でただの一度も負けなかったのは
福井の綿谷新と 瑞沢の真島太一のみ

ドアップの太一に、今後の飛躍を願わずにはいられません。ホント、今まで可哀想だったもんな…
さてこのあと、千早は指の病気が見つかり手術したりと大変な目に遭うのですが、そんなことよりもっと大変なことが……
千早は病室で新と詩暢の試合のDVDを見ます。そして、二人のようには強くない自分に苦しんで、新たに電話をかけます。ずっとずっと頑張っているのに強くなれないと。
新は言います。
公式戦でも練習試合でも 試合するときはいつもあの部屋に戻るんや
あの部屋?と聞く千早。
千早とかるたした あのボロいアパートの部屋
でた~ グレートメモリー!!
それは新にとって、かるたが一番楽しかったときなんです。そして千早は思います。
私は一生 かるたが好きで 新が好きなんだ

ついに、目覚めてしまったか……
また、太一がタイミング悪くちはやが電話しているところに来てしまうんですね。どんだけ可哀想キャラだって話です。かなちゃんにもハッパかけられてるし。彼は頭も良くて顔も良くてお金持ちで、苦労せずに生きていけるはずなのに、登場人物の中で誰よりも報われない人です(涙)
退院後、千早と太一は富士崎の鬼合宿にゲスト参加します。
ただでさえハードなトレーニングの後、居残って練習する太一。同じく合宿に来ていたヒョロくんが千早に言います。余裕こいてると、太一に負けると。そして、
真島は おまえがそばにいないほうが強いと思う

色々な意味でショックな言葉ですね。
きっと、これから太一はぐんぐん強くなっていくんでしょう。強くなる中で、千早の心境にどんな変化が訪れるのか……
また太一が報われない方向に変わらないで!と切に願う18巻は9月13日発売予定です。
いつもありがとうございます!ランキング参加中です!

既に、ヒョロくんは千早を名前で呼び捨て。
Entry ⇒ 2012.06.15 | Category ⇒ ちはやふる | Trackbacks (0)